JPS6021126B2 - シクロヘキセン類の製造法 - Google Patents

シクロヘキセン類の製造法

Info

Publication number
JPS6021126B2
JPS6021126B2 JP51137386A JP13738676A JPS6021126B2 JP S6021126 B2 JPS6021126 B2 JP S6021126B2 JP 51137386 A JP51137386 A JP 51137386A JP 13738676 A JP13738676 A JP 13738676A JP S6021126 B2 JPS6021126 B2 JP S6021126B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
cyclohexene
reaction
benzene
ruthenium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51137386A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5363350A (en
Inventor
裕 安原
賢貴 西野
秀行 相沢
明生 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP51137386A priority Critical patent/JPS6021126B2/ja
Publication of JPS5363350A publication Critical patent/JPS5363350A/ja
Publication of JPS6021126B2 publication Critical patent/JPS6021126B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は芳香族炭化水素をルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、イリジウムおよび白金から選ばれた少なくとも
1種と銀および銅のうち、少なくとも11種を含有する
触媒の存在下水素を用いて部分還元して対応するシクロ
ヘキセン類を製造する方法に関するものである。
シクロヘキセン類は有機製造化学上の原料などとして重
要なものと考えられ、その潜在的需要は大きいが、従来
までは、例えばシクロヘキセンはベンゼンを周期表血族
金属を含む触媒を用いてシクロヘキセンまで完全水素化
し、しかる後にホウ酸または遷移金属化合物触媒の存在
下に空気(酸素)で酸化してシクロヘキサノールとシク
ロヘキサノンの混合物を得、かくして得られたシクロヘ
キサノールを触媒を用いて脱水するとか、あるいは上記
のシクロヘキサンを塩素と反応させてクロルシクロヘキ
サンを得、しかる後に触媒を用いて脱塩化水素するとか
のいずれにしても、複雑な工程の組み合わせを必要とし
たのでシクロヘキセンの製造原価は高いものとなり、結
果として用途は著しく限定されているのが現状である。
しかるに最近になってベンゼン類からシクロヘキセン類
への選択的部分還元法の試みが数多〈みられるようにな
った。例えば、■ナイロンあるいはポリアクリロニトリ
ルに坦持させた白金触媒を用いたり、■低級アルコール
共存下にルテニウム触媒を用いたり、■ニッケル、コバ
ルト、クロム、チタンまたはジルコニウムの酸化物に担
持したルテニウム触媒を用いたり、■アミドやアミンな
どの窒素化合物共存下にルテニウム触媒を用いやり、■
水およびアルカリ剤と周期表側族元素を含有する複雑な
触媒組成物を用いたり、■ルテニウムをマンガン、コバ
ルトおよびニッケルと共にアルミナあるいはアルミン酸
亜鉛相体に裾持させた触媒を中性または酸性の水溶液中
で用にたり、■さらにルテニウム触媒をIA族金属、0
金属、マンガン、亜鉛またはアンモニアの塩を含む中性
または酸性の水溶液中で用いたり、■ルテニウムまたは
ロジウム触媒をIA、OA族金属、Mn、Fe、または
Znの腸イオン塩水溶液で処理し、水の存在下で用いる
ことが提案されている。しかし、これらの従来公知の方
法ではシクロヘキセン類の選択率を高めるためには通常
シクロヘキセン類はベンゼン類よりも容易に還元される
ので、転化率を著しく低く押えるこが必須であったり、
複雑な触媒組成物を用いるために工業的に連続使用する
ことが著しく困難であったり、さらに比較的性状、特に
沸点が近いベンゼン類、対応するシクロヘキサン類を効
率よく分離することが困難であったりして、実用的なシ
クロヘキセン類の製造法となっていない。
かかる現状に鑑み、発明者らはシクロヘキセン類のより
有利な製造法、特に上記のベンゼン類の選択的部分還元
法の触媒について鋭意検討し、本発明に到達したのであ
る。
すなわち周期表肌族貴金属触媒の助触媒金属について種
々検討した結果特に銀、および銅の少なくとも1種を助
触媒とした触媒は周期表側族貴金属のみを含む触媒より
もより優れたシクロヘキセン類の選択率を与えることを
見し、出したのである。次に本発明の実施態様について
説明する。
本発明に用い得る出発原料の芳香族炭化水素は本質的に
はいかなるものでもよいが、実用的な見地からは少数個
のァルキル置換基を持ったベンゼン誘導体、すなわちベ
ンゼン、トルェン、エチルベンゼン、クメン、キシレン
類およびサイメン類(以下これらをベンゼン類と呼ぶ)
が好ましく用いられ、特にベンゼンが好ましい。またそ
の品質についても触媒の活性を著しく被毒させる成分を
含有しない限り特に制限はなく、通常の水素化反応に用
いられる程度のものが好ましく用いられる。本発明で主
触媒として用いられる周期表側族貴金属はルテニウム、
ロジウム、パラジウム、イリジウムおよび白金であり、
少なくともそのうちの1種を含有することが必須である
。これらの金属の中でも特にルテニウム、ロジウムおよ
びパラジウムのうち、少なくとも1種を含有することが
好ましく、さらにルテニウムおよびロジウムの少なくと
も1種を含有することがより好ましい。また本発明の重
要な特徴である助触媒は銀および銅の少なくとも1種を
含有することが必須であり、通常は上記ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、イリジウムおよび白金から選ばれ
た金属とそれぞれの化合物の共還元により合金として使
用されるが、従来公知の他の触媒調製法、例えば両者の
イオン化傾向の差を利用して、まず初めによりイオン化
傾向の大きいほうの金属を析出させておき、次にこの金
属で溶液からよりイオン化傾向の小さいほうの金属を析
出させる方法や、これらの二つのカテゴリーに属する金
属と、より大きなイオン額向をもつ金属との間で合金を
作っておき、この金属を酸またはアルカリで溶出するよ
うな方法で調製した触媒を用い得る。本発明で使用する
触媒で主触媒金属であるルテニウム、ロジウム、パラジ
ウム、イリジウムおよび白金から選ばれた金属と助触媒
である銀、および銅との好ましい配合割合は前者の合計
のグラム原子数をM1、後者の合計のグラム原子数をM
Oと表わせばMI:Mロ=1:1000〜1000:1
であり、さらに1:100〜100:1の範囲がより好
ましい。本発明の特徴である助触媒の銀、および銅の役
割については、なお十分には解明されていないが、ベン
ゼンの水素化反応のメカニズムを次のように考えれば説
明される。すなわち、通常のベンゼン(1)の水素化触
媒では■〜■の反応が■の反応に比較して十分速く、シ
クロヘキセン(W)の生成はほとんど認められないが、
上述の公知の特殊な触媒系では■〜■の反応、とくに■
の反応に比較して■の反応が速められ、若千のシクロヘ
キセン(肌)の生成が認められようになると考えられる
銀、および銅はこれ自体、オレフィンの水素化能は弱く
、むしろルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウ
ムおよび白金から選ばれた金属の水素化活性も弱め、か
つオレフィンとはある程度の相互作用を持つと考えられ
るので、触媒表面上で反応中間体(W)の濃度を高め、
かつ反応■を抑制するので、結果として反応■を促進し
ているものと考えられる。このような考察はともかくと
した、銀および銅の助触媒の効果はベンゼンの水素化反
応速度を抑え、部分水素化生成物であるシクロヘキセン
の生成を助長することにある。したがってその量が少な
すぎれば十分な効果が認められず、またその量が多すぎ
れば反応速度が4・さくなり過ぎるので上述の範囲が好
ましい使用量である。本発明で用いられる触媒は上述の
とおり、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウ
ムおよび白金から選ばれた金属の少なくとも1種類と助
触媒の銀、および銅の少なとも1種類を含有することが
必須であるが、このほかに他の金属の若干量を含有して
いても触媒の活性を著しく損なわない限り差支えないの
は言うまでもない。
また、これらの触媒は、通常の水素化反応の場合と同様
に特別な担体を必要としないで、スポンジ状、微粉末状
などとして用い得るが、また活性炭、シリカ、アルミナ
、シリカーアルミナ、天然および合成ゼオラィト類、石
綿、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、あるいは多孔状金
属などの公知の担体類にも担持して好ましく用い得る。
すでに上述したようなベンゼン類からシクロヘキセン類
への選択的部分還元に好ましいと提案されている公知の
担体類は本発明の触媒に対しても、また好ましい狸体で
ある。こうした担体に担持して使用する場合の触媒金属
の担持量は特に制限はないが、通常荘体に対し0.13
広重量%が好ましく用いられる。本発明で用いられる触
媒は、原料のベンゼン類を主として含む有機物層中にお
いても用い得るが上述したようなベンゼン類からシクロ
ヘキセン類への選択的部分還元に好ましいと提案されて
いる公知の方法のように低級アルコール類を含む有機物
層中であるとか、アルカリ性、中性、または酸性の水溶
液中でも好ましく使用される。特に水溶液中で使用する
場合には、目的生成物であるシクロヘキセン類は生成す
ると、すみやかに原料のベンゼン類を主として含む有機
物相に抽出されるほで、十分高い転化率でも十分高に選
択率が得られるもので好ましい場合が多い。みた水溶液
を用いる場合にはすでに提案されている公知の方法のよ
うに、各種の酸化物、水酸化物、塩類などの溶液とする
ことにより、目的生成物のシクロヘキセン類のより好ま
しい選択率が得られる場合が多く、これらの公知の塩類
などの水溶液が好ましく用いられる。本発明に用いられ
る水素の品質についても特に水素化触媒の活性を著しく
被毒する成分を含有しないものであればよく、必ずしも
純粋であることを要せず、窒素、ヘリウム、アルゴン、
炭酸ガス、メタンなどの不活性気体を含有していても差
支えない。
また使用される水素圧の(分圧)は反応の本質には影響
はないので特に制限はないが、反応速度の面と装置の耐
圧性の面から0.1〜50kg/の(絶対圧)が好まし
く、さらに1〜25k9/地(絶対圧)が特に好ましい
。反応温度についても同様で0〜300q○が好ましく
、特に、20〜25ぴ○が好ましい。さらに本発明を実
施するに当たり、原料の芳香族炭化水素、触媒および必
要に応じて上記の塩類などの水溶液のほかに例えば原料
の循環使用のためなどによりシクロヘキサン類、シクロ
ヘキセン類とか、あるいは他の不活性物質、例えばn−
オクタン、ジオキサン、メタノール、エタノールなどの
共存も差支えない。
また本発明で得られるシクロヘキセン類は本発明の条件
下では一旦生成しても、さらにシクロヘキサン類まで水
素化される可能性を含すもので、目的物のシクロヘキセ
ンの選択性を高く保つためには反応系中に、未反応の芳
香族炭化水素を常に残存させておくこが必要で、液相が
均一の相の場合には芳香族炭化水素の転化率を80%以
下、より好ましくは60%以下とすることが望ましい。
また上述のように液相が有機相と水溶液相に分かれ轍煤
が水溶液相に存在している場合には、原料の芳香族炭化
水素の、その条件における水溶液相での飽和溶解度の2
0%以上、より好ましくは30%以上に、保つことが望
ましい。本発明で得られる主要な生成物は残存する原料
のベンゼン類と目的物であるシクロヘキセン類と完全に
水素化されたシクロヘキサン類である。
その他に反応条件によって、対応するシクロヘキサノー
レ類、メチルシクロベンタン類、フェニルシクロヘキサ
ン類が若干生成する場合もあるが、これらの副生物の生
成する量は通常は少量であり、また生成しても沸点など
の性質が主生成物と大きく異なる場合が多いので蒸留な
どの従来公知の方法で容易に分離できる場合が多い。生
成物の主要成分であるベンゼン類、対応するシクロヘキ
セン類および対応するシクロヘキサン類は、沸点などの
物理的性質が比較的類似していて、それらの物理的方法
による分離は必ずしも容易でない場合が多いが、多段蒸
留とか抽出蒸留などの方法で目的生成物であるシクロヘ
キセン類を単離することも可能であり、さらに化学反応
性の差が大きいので、それを利用して分離することも可
能である。本発明を実施するに当たって、反応は回分式
、連続式のいずれでも実施することができ、触媒を固定
床、流動床、懸濁床などの任意の方式で使用することも
可能である。本発明を次の実施例について具体的に説銘
するが、本発明はその要旨を超えない限り、これらの実
施例に限定されるものではない。
なお、これらの実施例で用いる転化率、収率および選択
率は次式で定義される転化率(%)こ反仕応芝し考菱蓋
香香族族炭辱吉髪水素雷墓霞章声三ヲ)Xm。
収率(%)=仕雲要芸薯露髪搾菜雲量妻事≧し)X・〇
。選択率(%)=反応毒し男言責表生族成炭解毒水量美
喜岸≧ル)X・血実施例 1内容積50の‘のナス型フ
ラスコに20%シリカゾル(商品名“スノーテックスN
”、日産化学製)10夕、10%塩化ルテニウム(Ru
C13・日20)溶液1.64の‘、および1%硝酸銀
(AgN03)溶液4.97の‘を入れ、ロータリー・
ェバポレーター用いて60〜80つ0で、水流ポンプに
よる減圧下に乾掴する。
得られた固体を乳鉢で砕き、10肌eshのふるいを通
す。次にU字型ガラス管に入れ、常圧の水素気流により
油裕上で150qo、5時間の条件で還元する。次に常
温、常圧のアンモニアガスで1夜処理してから蒸留水で
洗浄し、再び150℃、常圧、5時間の条件で水素気流
により乾燥して5%Ru−Ag(7:3)/Si02触
媒を得る。次に内容鏡約20の‘の耐圧ガラス反応管に
上で調製した触媒100の9、ベンゼン2の‘、水5の
【および硫酸亜鉛(ZnS04)2.磯夕とテフロンで
被覆した磁気回転子を入れ、0℃で8k9/係Gの水素
で4回置換したのち、水素圧10k9/係G、100q
oの条件でマグネチック・スターラーでかさまでながら
4時間反応させた。
反応終了後、内部標準物質としてトルェンを加え、飽和
食塩水約13地を加えて有機層をガスクロマトグラフィ
‐(10%PEG20M/Ce1ite一5452h、
80℃、He20の‘/min)で分析して、ベンゼン
転化率5.8%、シクロヘキサン収率4.9%、シクロ
ヘキセン収率0.91%(シクロヘキセン選択率15.
1%)の結果を得た。
比較例 上と同様な方法で5%Ru/Si02触媒を調製し、5
%Ru一Ag(7:3)/Si02のかわりに5%Ru
/Si02を用いる他は実施例1と全く同じ条件で反応
させて次の結果を得た。
ベンゼン転化率11.6%、シクロヘキサン収率11.
3%、シクロヘキセン収率0.27%(シクロヘキセン
選択率2.3%)。実施例 2〜4実施例1と同様にし
て得た結果を次表に示す。
第1表反応条件:ベンゼン2秋、水5微、触媒0.1g
、水素圧lo&/のG、100℃、4時間実施例 5〜
24実施例1と同様に実験して得た結果を次表にまとめ
た。
第2表反応条件 A:触媒loo物、ベンゼン2秋、水
5秋、水素圧lo&イめG、loo℃B:触媒200物
,ベンゼン2g,酢酸3微、水素圧10&イ協G,10
0℃失:少量の酢酸ンクロヘキンルの生成が認められた
注)(La)Y、(H)Y,(Ag)Y、(Cu)Yは
それぞれランタン、水素、銀および銅置換Y型ゼオラィ
トを表わす。
実施例 25〜34 実施例1と同様の方法で得た結果を下表にまめた。
反応条件 A:ベンゼン2妙、40多硫酸5微、触媒5
0の夕、水素圧10&イ後G、100℃,20時間そ:
若干のシクロヘキサノ−ノレの生成を確認B:ベンゼン
2微、20%硫酸−45孫酢酸5秋,触媒50燐、水素
圧loKテイのGIOO℃、4時間x*:若干の酢酸シ
クロヘキンルとシクロヘキサノ−ノレの生成を確認実施
例 35〜40三塩化ルテニウム−水塩RuC13・日
2010夕を水にとかして100の【の水溶液(Ru水
溶液と略称)を調製したご また別に硝酸第二銅三水塩
Cu(N03)2・3LOを■0.017夕、■0.0
34夕、■0.雌5夕、■0.170夕、■0.340
夕、■0.510タづつとってそれぞれ10の‘の水に
溶かして6種類の硝酸節水溶液(それぞれ鋼水溶液■〜
■と略称)を調製した。
Ru水溶液それぞれ5の【(Ru:0.224夕を含む
)と銅水溶液■〜■を混合して6種類の混合水溶液を作
り、この中に市販のシリカ粉末(日揮X−603)をそ
れぞれ4.48タづつ加えてよくかきまぜながらスチー
ムバス上で加熱して蒸発乾燥した。このようにして得ら
れた6種類の粉末をそれぞれ別個にガラスフィルターの
ついた内径2.5弧のガラス管につめ、150の【/m
inで水素ガスを流しながら外部から電熱加熱し、20
0002時間還元した。このようにして6種類の触媒(
それぞれ順にC−1〜C−6と略記する)を調製した。
電磁式上下鷹洋装層をそなえた内容積500双【のステ
ンレス製オートクレープに、上記の触媒0.5夕と、ベ
ンゼン30の‘、水30の上を仕込んだ。内部の空気を
水素で置換後、室温で40k9/地の圧力まで水素ガス
を仕込み、外部から電熱加熱し170qoで60回/分
の速度で燈拝し、反応を行なった。水素圧減少量をみな
がら所定のベンゼン転化率(45〜55%)に相当する
ところで反応を止め、冷却、放圧後、有機物層を抜き出
して生成物をガスクロマトグラフィ一で分析した。結果
を第4表に示した。第4表 実施例 41〜44 硝酸銀を■0.070夕、■0.140夕、■0.21
0夕、■0.350夕ずつとってそれぞれ10机の水に
とかして6種類の硝酸線水溶液(それぞれ銀水溶液■〜
■と略称)を調製した。
この銀水溶液■〜■それぞれに市販シリカ粉末(日揮X
−603)4.48夕を加え、よくかきまぜながら加熱
して蒸発乾燥した後、それぞれに1%NaOH水溶液1
0Mを加え銀成分をシリカ上に沈着させ、その後約10
0の上の水で5回傾斜水洗を行なった。これらそれぞれ
に実施例35〜40と同様にして調製したRu水溶液5
の【(Ru:0.224夕を含む)を加え、再びきまぜ
ながら加熱し蒸発乾燥する。
このようにして得られた粉末をそれぞれ実施例35〜4
0と同様な方法で還元活性化して4種類の触媒(それぞ
れ順にC−7〜C−10を略記する)を得た。この触媒
を用いて実施例35〜40と同じ方法でベンゼンの部分
水添を行なった。反応結果を第5表に示した。第5表 比較例 実施例35〜40と同様にしてRu水溶液5の‘(Ru
:0.224夕を含む)と同じシリカ粉末4.48夕の
みを用いて、銅成分を添加しないで触媒を調製した。
この触媒0.5夕を用いて実施例35〜40と同じ方法
で15分間ベンゼンの部分水添を行なったところ、ベン
ゼン転化率55.9%、シクロヘキセン収率7.6%、
シクロヘキセン選択率13.5%の結果を得た。
これらの結果から助触媒成分としての銅、銀の添加効果
は明らかである。
実施例 45 実施例38で用いたのと同じ触媒を用いて反応温度を1
00q○、水素仕込初圧を110k9/仇にした他は同
じ条件で反応させたところ12分間でベンゼン転化率4
3.2%、シクロヘキセン収率3.6%、シクロヘキセ
ン選択率8.3%の結果を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族炭化水素を触媒を用いて水素により部分還元
    する際に、触媒としてルテニウム、ロジウム、パラジウ
    ム、イリジウムおよび白金から選ばれた少なくとも1種
    と、銀、銅のうち少なくとも1種とを含む触媒を用いる
    ことを特徴とするシクロヘキセン類の製造法。
JP51137386A 1976-11-17 1976-11-17 シクロヘキセン類の製造法 Expired JPS6021126B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51137386A JPS6021126B2 (ja) 1976-11-17 1976-11-17 シクロヘキセン類の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51137386A JPS6021126B2 (ja) 1976-11-17 1976-11-17 シクロヘキセン類の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5363350A JPS5363350A (en) 1978-06-06
JPS6021126B2 true JPS6021126B2 (ja) 1985-05-25

Family

ID=15197465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51137386A Expired JPS6021126B2 (ja) 1976-11-17 1976-11-17 シクロヘキセン類の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6021126B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6455521U (ja) * 1987-09-30 1989-04-06
JPH0186023U (ja) * 1987-11-28 1989-06-07
JPH0488622U (ja) * 1990-12-11 1992-07-31

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60199837A (ja) * 1984-03-22 1985-10-09 Agency Of Ind Science & Technol 芳香族炭化水素の部分核水素化用ルテニウム・アルミナ触媒
JPS60199836A (ja) * 1984-03-22 1985-10-09 Agency Of Ind Science & Technol 芳香族炭化水素の部分核水素化法
JPS6144830A (ja) * 1984-08-10 1986-03-04 Asahi Chem Ind Co Ltd シクロオレフインの製造方法
JPS6185334A (ja) * 1984-10-02 1986-04-30 Sumitomo Chem Co Ltd シクロオレフインの製造法
JPH064545B2 (ja) * 1985-09-11 1994-01-19 住友化学工業株式会社 シクロオレフインの製造方法
JPH03115233A (ja) * 1990-05-16 1991-05-16 Asahi Chem Ind Co Ltd シクロオレフィンの製造方法
BE1009128A3 (fr) * 1994-12-19 1996-12-03 Mitsubishi Chem Corp Procede de production de cycloolefines.

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6455521U (ja) * 1987-09-30 1989-04-06
JPH0186023U (ja) * 1987-11-28 1989-06-07
JPH0488622U (ja) * 1990-12-11 1992-07-31

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5363350A (en) 1978-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3534110A (en) Production of phenol by the catalytic dehydrogenation of cyclohexanol and/or cyclohexanone
JPS6045938B2 (ja) シュウ酸ジエステルの水素添加触媒の製造法
EP0214530B1 (en) A method for producing cycloolefins
JPH0474141A (ja) シクロオレフィンの製造法
JP2021526458A (ja) 貴金属担持触媒及びその製造方法、並びに応用
EP0057007A1 (en) Process for the production of glycollic acid esters
JPS6021126B2 (ja) シクロヘキセン類の製造法
WO2023134779A1 (zh) 加氢催化剂及其制备方法和制备异己二醇和甲基异丁基甲醇的方法
JP3897830B2 (ja) シクロオレフインの製造方法
US5639927A (en) Process of producing cycloolefin
JPS59184138A (ja) シクロオレフインの製造方法
RU2095136C1 (ru) Никелевый катализатор гидрирования на носителе и способ приготовления модифицированного никелевого катализатора гидрирования на носителе
JPH0129174B2 (ja)
JPH09118638A (ja) シクロオレフィンの製造方法
JPS6140226A (ja) シクロオレフインの製造方法
JPH0645561B2 (ja) スチレン類含有物の精製法
JPS60184031A (ja) シクロオレフインの製造方法
JP2979991B2 (ja) シクロオレフィンの製造方法
JPH09208499A (ja) シクロオレフィンの製造方法
JP2925129B2 (ja) シクロオレフィンの製造方法
JPH0259810B2 (ja)
JP2606113B2 (ja) シクロヘキセンの製造方法
JP2646986B2 (ja) シクロオレフィンの製造方法
JPS61122232A (ja) シクロオレフインの製法
JPH092981A (ja) シクロオレフィンの製造方法