JPS60211027A - 可溶導体用合金 - Google Patents
可溶導体用合金Info
- Publication number
- JPS60211027A JPS60211027A JP6593084A JP6593084A JPS60211027A JP S60211027 A JPS60211027 A JP S60211027A JP 6593084 A JP6593084 A JP 6593084A JP 6593084 A JP6593084 A JP 6593084A JP S60211027 A JPS60211027 A JP S60211027A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tin
- brass
- alloy
- amount
- fusible
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H85/00—Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
- H01H85/02—Details
- H01H85/04—Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges
- H01H85/05—Component parts thereof
- H01H85/055—Fusible members
- H01H85/06—Fusible members characterised by the fusible material
Landscapes
- Fuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はヒュージブルリンクとして好適な可溶導体用合
金に関するものである。
金に関するものである。
従来、ワイヤハーネスを保護するヒュージブルリンクの
可溶導体としては、主に i)可溶導体としての軟銅撚線に錫メッキを施したもの
、 11)バイメタルに錫をかませたもの(抱合せ)、1i
i)Cu−Fe系合金を用いたもの、の三種が使用され
ている。
可溶導体としては、主に i)可溶導体としての軟銅撚線に錫メッキを施したもの
、 11)バイメタルに錫をかませたもの(抱合せ)、1i
i)Cu−Fe系合金を用いたもの、の三種が使用され
ている。
このうち、i)とii)は錫と銅の拡散(融点降下)を
利用して限界電流付近での溶断時間を速める効果を狙っ
たものであるが、i)〜iii )は何れも融点が高い
。従って、溶断限界付近の電流が流れても温度上昇が緩
慢で、溶断までの時間が長くなる。その結果、可溶導体
の赤熱化状態即ち高温状態が長く続き、これを収容する
ハウジング等を溶融、焼損し、通電部が霧出して火災を
招く等の危険があった。
利用して限界電流付近での溶断時間を速める効果を狙っ
たものであるが、i)〜iii )は何れも融点が高い
。従って、溶断限界付近の電流が流れても温度上昇が緩
慢で、溶断までの時間が長くなる。その結果、可溶導体
の赤熱化状態即ち高温状態が長く続き、これを収容する
ハウジング等を溶融、焼損し、通電部が霧出して火災を
招く等の危険があった。
一方、低融点材料という点に着目すれば、亜鉛やハンダ
等の使用も考えられるが、走行、振動する自動車等に用
いる可溶導体としては、溶断し易く機械的強度も乏しく
不適当である。
等の使用も考えられるが、走行、振動する自動車等に用
いる可溶導体としては、溶断し易く機械的強度も乏しく
不適当である。
また、以上のような問題点を解消する材料としてはβ黄
銅(一般に銅57%、亜鉛43%の合金を指す。)が注
目される。しかし、β黄銅は亜鉛量が多いため圧延が難
しく特に冷間加工では応力腐食割れ(置割れ)が生じ、
また腐食性雰囲気中では亜鉛が溶出する説亜鉛現象が起
るという問題がある。
銅(一般に銅57%、亜鉛43%の合金を指す。)が注
目される。しかし、β黄銅は亜鉛量が多いため圧延が難
しく特に冷間加工では応力腐食割れ(置割れ)が生じ、
また腐食性雰囲気中では亜鉛が溶出する説亜鉛現象が起
るという問題がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、鋳物、板
、棒材等として汎用されている四穴黄銅(亜鉛40%)
に錫0.5〜3.0%を添加することにより溶断特性(
!pち電流感度)及び耐食性に優れ、しかも加工性良好
な可溶導体が得られることを見出した。
、棒材等として汎用されている四穴黄銅(亜鉛40%)
に錫0.5〜3.0%を添加することにより溶断特性(
!pち電流感度)及び耐食性に優れ、しかも加工性良好
な可溶導体が得られることを見出した。
本発明の可溶導体用合金は四穴黄銅に錫を重量で0.5
〜3.0%添加することにより得られるが、溶断特性及
び加工性の面から0.8〜1.5%とするのが好ましい
。即ち、本発明合金は四穴黄銅に錫を添加することによ
り相対的に銅量を減らし、β相の割合を増大させるもの
で、このβ黄銅は470℃付近で原子配列が変化して電
気抵抗が急激に増大する性質をできるだけ機械的強度を
損わずに利用せんとするものである。この錫の添加量が
0゜5%より少ない範囲では融点降下の度合が少なくシ
ャープな溶断特性が得られず、また、3.0%を越える
と機械的強度が減少して振動を伴う走行車等には実用性
が乏しくなる。
〜3.0%添加することにより得られるが、溶断特性及
び加工性の面から0.8〜1.5%とするのが好ましい
。即ち、本発明合金は四穴黄銅に錫を添加することによ
り相対的に銅量を減らし、β相の割合を増大させるもの
で、このβ黄銅は470℃付近で原子配列が変化して電
気抵抗が急激に増大する性質をできるだけ機械的強度を
損わずに利用せんとするものである。この錫の添加量が
0゜5%より少ない範囲では融点降下の度合が少なくシ
ャープな溶断特性が得られず、また、3.0%を越える
と機械的強度が減少して振動を伴う走行車等には実用性
が乏しくなる。
第1図は本発明合金と従来品の溶断特性を示すグラフで
あって、縦軸は可溶導体の赤熱化状態から溶断までに要
した時間(秒)である。図から明らかなように、従来の
Cu−Fe系合金(前記iii )は軟銅撚線品(前記
i)よりも溶断時間が速く、より安全性を増しているが
、本発明の錫入り黄銅では更に赤熱時間が短縮され、優
れた溶断特性を有する。なお、図中の■、■、■等の数
値はヒュージブルリンクを収容した熱可塑性合成樹脂製
(ナイロン66+ガラス繊維30%)ハウジングを各々
10個使用したときの溶融個数を示すものである。
あって、縦軸は可溶導体の赤熱化状態から溶断までに要
した時間(秒)である。図から明らかなように、従来の
Cu−Fe系合金(前記iii )は軟銅撚線品(前記
i)よりも溶断時間が速く、より安全性を増しているが
、本発明の錫入り黄銅では更に赤熱時間が短縮され、優
れた溶断特性を有する。なお、図中の■、■、■等の数
値はヒュージブルリンクを収容した熱可塑性合成樹脂製
(ナイロン66+ガラス繊維30%)ハウジングを各々
10個使用したときの溶融個数を示すものである。
また、本発明合金には耐食性及び機械的性質改善のため
、鉄、マンガン、アルミニウム、ケイ素、クロム、マン
ガン等の金属を四穴黄銅に対し1.0以下の範囲で添加
することもできる。
、鉄、マンガン、アルミニウム、ケイ素、クロム、マン
ガン等の金属を四穴黄銅に対し1.0以下の範囲で添加
することもできる。
第2図は本発明合金をヒュージブルリンクとして使用す
る場合の実施態様を示すものである。即ち、1はポリア
ミド樹脂、ポリプロピレン等の熱可甲性合成樹脂よりな
るハウジング、2はそのカバーで、ハウジング1内には
可溶導体3と雌端子4とより構成されたヒュージブルリ
ンク5が収容されるようになっている。
る場合の実施態様を示すものである。即ち、1はポリア
ミド樹脂、ポリプロピレン等の熱可甲性合成樹脂よりな
るハウジング、2はそのカバーで、ハウジング1内には
可溶導体3と雌端子4とより構成されたヒュージブルリ
ンク5が収容されるようになっている。
可溶導体3は、前記の如く四穴黄銅に錫を添加した合金
よりなる板状の可溶導体部3aの一端を雌端子4に圧着
等により接続し、他端に連成された折曲片部3bに爪片
3cによって錫製のチップ6が抱合せ圧着されている。
よりなる板状の可溶導体部3aの一端を雌端子4に圧着
等により接続し、他端に連成された折曲片部3bに爪片
3cによって錫製のチップ6が抱合せ圧着されている。
この可溶導体3に溶断限界電流付近の電流が流れ、その
温度が400℃前後に達すると、抱合せ固定されたチッ
プ6の錫が加熱され徐々に拡散しはじめる。この際、可
溶導体3自体が錫入り合金であるためチップ6に対する
親和性が強く、錫が拡散し易くなる。次いで、温度が約
470℃以上になると、β相の結晶格子内の原子配置が
整列から不整列への相変化を起し、電気的抵抗が急激に
増加する。その結果、前記チップ6の錫の拡散現象との
相乗効果により、合金化が更に進行して融点が下がり、
温度上昇から溶断までの時間を著しく短縮することがで
きる。
温度が400℃前後に達すると、抱合せ固定されたチッ
プ6の錫が加熱され徐々に拡散しはじめる。この際、可
溶導体3自体が錫入り合金であるためチップ6に対する
親和性が強く、錫が拡散し易くなる。次いで、温度が約
470℃以上になると、β相の結晶格子内の原子配置が
整列から不整列への相変化を起し、電気的抵抗が急激に
増加する。その結果、前記チップ6の錫の拡散現象との
相乗効果により、合金化が更に進行して融点が下がり、
温度上昇から溶断までの時間を著しく短縮することがで
きる。
本発明は以上説明したように、四穴黄銅に0.5〜3.
0%の錫を添加したものであるから、β黄銅よりも加工
性に優れて生産性が向上し、四穴黄銅よりもβ相を多く
含んだ電流感度の優れた可溶導体用合金を提供すること
ができる。
0%の錫を添加したものであるから、β黄銅よりも加工
性に優れて生産性が向上し、四穴黄銅よりもβ相を多く
含んだ電流感度の優れた可溶導体用合金を提供すること
ができる。
また、温度上昇から溶断までの時間が短いためより安全
なヒュージブルリンクが製作でき、これは第2図に示す
如く錫チップ等との組合せにより更に促進される。
なヒュージブルリンクが製作でき、これは第2図に示す
如く錫チップ等との組合せにより更に促進される。
更に、錫の添加により亜鉛の量と共に強くなる説亜鉛現
象や応力腐食割れを抑制し、寿命の長いヒュージブルリ
ンクとすることができる。
象や応力腐食割れを抑制し、寿命の長いヒュージブルリ
ンクとすることができる。
第1図は本発明合金と従来品の溶断特性を示すグラフ、
第2図は本発明合金を使用したヒュージブルリンクの実
施態様を示す説明図である。 1・・・・・・ハウジング、2・・・・・・カバー、3
・・・・・・可溶導体、4・・・・・・雌端子、5・・
・・・・ヒュージブルリンク、6・・・・・・錫製のチ
ップ。
第2図は本発明合金を使用したヒュージブルリンクの実
施態様を示す説明図である。 1・・・・・・ハウジング、2・・・・・・カバー、3
・・・・・・可溶導体、4・・・・・・雌端子、5・・
・・・・ヒュージブルリンク、6・・・・・・錫製のチ
ップ。
Claims (1)
- 四穴黄銅に0.5〜3.0%の錫を添加してなることを
特徴とする可溶導体用合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6593084A JPS60211027A (ja) | 1984-04-04 | 1984-04-04 | 可溶導体用合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6593084A JPS60211027A (ja) | 1984-04-04 | 1984-04-04 | 可溶導体用合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60211027A true JPS60211027A (ja) | 1985-10-23 |
JPH0350822B2 JPH0350822B2 (ja) | 1991-08-02 |
Family
ID=13301167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6593084A Granted JPS60211027A (ja) | 1984-04-04 | 1984-04-04 | 可溶導体用合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60211027A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6141737A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-28 | Tamagawa Kikai Kinzoku Kk | 電気ヒユ−ズ用Cu合金 |
JPH05166453A (ja) * | 1991-12-12 | 1993-07-02 | Yazaki Corp | ヒューズ |
JP2015159035A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ヒューズハウジング |
-
1984
- 1984-04-04 JP JP6593084A patent/JPS60211027A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6141737A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-28 | Tamagawa Kikai Kinzoku Kk | 電気ヒユ−ズ用Cu合金 |
JPS6319578B2 (ja) * | 1984-07-31 | 1988-04-23 | Mitsubishi Shindo Kk | |
JPH05166453A (ja) * | 1991-12-12 | 1993-07-02 | Yazaki Corp | ヒューズ |
JP2015159035A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ヒューズハウジング |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0350822B2 (ja) | 1991-08-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |