JPS6021036Y2 - 乾燥機用スタンド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は乾燥機を洗濯機の上方など高所において使用せ
しめるのに用いられる乾燥機用スタンド装置に関する。

〔考案の技術的背景〕

従来よりこの種乾燥桟用スタンド装置は、基本的に、複
数の支え部材を組合せ固着して構成されていて、その大
きさ及び形状もまちまちである。

〔背景技術の問題点〕

しかしながら上記従来のものでは、いずれも−機種の乾
燥機及び洗濯機の大きさに合せた大きさ及び形状のもの
であったため、使用者側において例えば新たに乾燥機や
洗濯機を購入した場合、乾燥機の横幅寸法がスタンド装
置の横幅より大きいと、そのスタンド装置では乾燥機を
設置できなかったり、また洗濯機の横幅寸法がスタンド
装置の横幅より大きいと洗濯機を乾燥機の下方部に配置
できないという不都合があった。

〔考案の目的〕

本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、横幅を乾燥機や洗濯機等の横幅寸法に合せて調節
できる極めて実用に適った乾燥機用スタンド装置を提供
するにある。

〔考案の概要〕 本考案は、左右の夫々柱を主とする一対の縦支えと、交
差する形態をなして前記縦支え間に少なくとも一端部が
上下に変位可能に設けられ所定の位置で該縦支え間に固
定される補強体と、前記両縦支えから夫々突出され重な
り具合で横方向長さが調節されてその調節位置で連結固
定される横支えとを具備し、以て、補強体の固定解除及
び横支えの固定解除により縦支えの横幅寸法を調節でき
る様にし、しかもスタンド装置の組立形態のままでこの
調節を行ない得る様にしたものである。

〔考案の実施例〕

以下本考案の一実施例につき図面を参照して説明する。

まず第１図において、１は柱であり、これには下端部に
脚２を、上端部にアーム３を夫々溶接等により固着し、
以て、縦支え４を構成している。

そして、斬様に構成した縦支え４は二個が第２図に示す
様に左右に対峙して存するもので、この縦支え４，４間
には補強体５が設けられており、該補強体５につき詳述
すれば、これは、中間部を回動可能に枢着してＸ状に交
差する形態の金属パイプから構成されている。

而して該補強体５の各下端部を縦貫え４の柱１の背下部
に図示しないボルトやナツトにより回動可能に枢着し、
一方、各上端部を上記柱１に形設された縦溝６に上下変
位可能に配置していて、この上端部は第３図に示すボル
ト７及びナツト８により枢着されている。

この場合該補強体５は所定の位置でナツト８の締め込み
によって上記縦貫え４，４間に固定されている。

９は縦貫え４，４の上部前端側及び後端側並びに下部に
橋架状態に設けられた構文えであり、これは第４図及び
第５図に示す様に比較的径小な金属製のパイプ１０と、
これより径大で先端部にねじリング１２を備えた金属製
のパイプ１１とを夫々前記縦貫え４，４の柱１，１から
相互に向かい合う様に突出させて夫々蝶ねじ１３にて取
付けられており、各パイプ１０及び１１の先端部は嵌合
により重なる様になっていて、その重なり具合の調節で
横方向長さが調節される構成であり、さらにその調節位
置でねじリング１２の締め込みによって連結固定されて
いる。

１４は上方二個の構文え９，９間に橋架状態に設けられ
た取付は台で、これは構文え９，９に対し移動可能に嵌
合されていて、該取付台１４．１４には取付は孔１５が
前後に並べて複数個ずつ形成されている。

さて上記構成にあって、第２図では、成る機種の乾燥機
の横幅寸法に金めで縦貫え４，４間の幅寸法が設定され
た状態を示しており、今、例えば乾燥機を別の機種の乾
燥機と交換して設置する様な場合、まずナツト８を緩め
て補強体５の上端部を上下変位自在となし、そしてねじ
リング１２を緩めてパイプ１０．１１の固定を解く。

これにより縦貫え４，４が、相互に対峙する関係を保持
したまま、即ちスタンド装置の組立形態がこわれない状
態を保持したままでその横方向離間距離の調節が自在と
なる。

しかる後、適宜乾燥機の横幅寸法に合せる様に、構文え
９の重なり具合を調節して該支え９の横方向長さを調節
し、以て縦貫え４．４間の離間距離即ち横幅を適宜設定
する。

この折り、補強体５は該縦貫え４，４の離間距離の変化
に応じてその上端部が柱１，１の縦溝６を上方もしくは
下方に変位する。

斯かる後、ねじリング１２を締め込んで構文え９を前記
調節位置で固定し、又補強体５をナツト８を締め込んで
その変位後の所定位置に固定し、以て、縦貫え４，４の
横幅調節及び各部の固定を終える。

尚、乾燥機をこのスタンド装置に設置する場合、該乾燥
機のねじ取付は部に合せて取付は台１４．１４を適宜移
動調節して、その取付は孔１５を通してねじ止めすれば
よい。

又、洗濯機を機種の異なるものと交換する様な場合もこ
れと同様の調節を行なえばよい。

この様な本実施例によれば、縦貫え４，４間に、交差状
態をなして一端部たる上端部が該縦貫え４，４に対し上
下変位可能であって所定の位置まで該縦貫え４，４間に
固定される補強体５を設け、且つ、該縦貫え４，４から
夫々突出させて重なり具合で横方向長さが調節されその
調節位置で連結固定される構文え９を設ける構成とした
ので、乾燥機や洗濯機等の横幅寸法に合せて縦貫え４．
４間の横幅を調節でき、よって使用者側において乾燥機
や洗濯機の新たな購入に伴う機種変更時にスタンド装置
を別のスタンド装置と取替えることなく使用できて、実
用価値を大いに高め得る。

しかも本実施例によれば、補強体５の固定解除及び構文
え９の固定解除により縦貫え４，４の横幅についての調
節が可能となり、従って、補強体５及び構文え９を取外
すことはせずに組立形態のまま上記調節を行ない得、こ
の結果、その調節作業も極めて容易ならしめ得る。

向上記実施例では、補強体５の上端部を縦貫え４．４に
対し上下変位可能としたが、該補強体５の下端部も上下
変位可能としてもよく、要は補強体５の少なくとも一端
部を縦貫え４，４に対し上下変位可能とすれば所期の目
的を遠戚できる。

又上記実施例では、構文え９の各パイプ１０．１１の重
なり構造を両者の嵌合によって得る様にしたが、構文え
をパイプでなく例えばコ字形やＬ字形の鋼材等にて構成
する場合には単に重ね合せることでよく、この場合、ね
じリング１２でなく長孔及びボルト、ナツトの組合せに
よってその連結固定を図る様にすればよいことはいうま
でない。

〔考案の効果〕

本考案は以上の記述にて明らかな様に、左右の夫々柱を
主とする一対の縦貫えと、交差する形態をなして前記縦
貫え間に少なくとも一端部が上下に変位可能に設けられ
所定の位置で該縦貫え間に固定される補強体と、前記両
縦貫えから夫々突出され重なり具合で横方向長さが調節
されてその調節位置で連結固定される構文えとを具備し
て成るものであり、これにて、乾燥機や洗濯機等の横幅
寸法に合せて縦支え間の横幅の調節ができ、しかも、そ
の調節を補強体及び横支えを取外さずに組立状態のまま
行ない得て、調節作業を極めて容易ならしめ得、総じて
、実用に適い且つ実用価値を高め得るという優れた効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したものにて、第１図は全
体の側面図、第２図は同背面図、第３図は補強体取付部
の拡大横断面図、第４図は全体の平面図、第５図は横支
えの拡大横断面図である。 図中、１は柱、４は縦支え、５は補強体、６は縦溝、７
はボルト、８はナツト、９は横支え、１２はねじリング
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の夫々柱を主とする一対の縦支えと、交差する形態
   をなして前記縦支え間に少なくとも一端部が上下に変位
   可能に設けられ所定の位置で該縦支え間に固定される補
   強体と、前記両縦支えから夫々突出され重なり具合で横
   方向長さが調節されてその調節位置で連結固定される横
   支えとを具備して成る乾燥機用スタンド装置。