JPS602082B2 - フイルタープレスの濾板用のロツキング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各炉板が開放順序でその次に位置する炉板と
錠止めボルトを係止する錠止めフックによってロックさ
れ、開放順序で各炉板の先行する方の炉板には停止部材
があり、この停止部材は開放が行われないようにロック
を確実な連絡によって止めておき、そして先行する方の
炉板が引き離された時に始めてロックを解放するように
構成された一つ一つ順次送り装置によって開かれるフィ
ルタープレスの炉板用のロッキング装置に関する。

このようなロッキング装置に対する例として米国特許第
３５６７０２７号及び第３５６３３８６号が知られてい
る。

２枚の炉板の間のロックはこの様な装置の場合開放方向
前に位置する炉板が外されるまでは開かないように形状
拘束的に停止している。

これによって一端に於てのみ解除可能な一連の連結が出
来る。連結されてまとまった炉板層の中間で任意の位置
で一連の連結が不注意に開くのは不可能であり、従って
数枚の炉板が一度で開放位置に移動出釆ないように確保
されている。この種の今迄周知の装置にあってはそれぞ
れ離れて行く炉板によってその次に位置する炉板のロッ
クが外れるのみならずこのロックが開くが、その為この
瞬間に連結してまとまった炉板のうちの次に続く炉板は
最早確実にロックが成されず、例えばこの炉板が丁度離
れ行く炉板に吸い付いて連行されるようになる。

更にロッキングの係合離脱は正に次の様な瞬間に行われ
る。即ち先行している炉板が吸い付く力に打ち勝って離
れていって前記ロッキングが強い引張り応力を受けよう
な瞬間にｏツキングの係合離脱が行われる。更に上述の
周知装置は各炉板に沢山の互に旋回可能なロッキング部
材、操作部材及び確保部材が必要となる。本発明の課題
とするところは、それぞれ引き雛さるべき炉板が完全に
解放されるように保証し、並びに次の炉板が間違って連
行されないように保証するような前記した種にして構造
的に簡単な装置を創ることにある。この課題は本発明に
よれば次のようにして達成される。

即ちロックを解放した後も作用し、力で係合し合う連結
が、離れる炉板とその次に位置する炉板との間に行われ
、その連結の強さは搬送装置の牽引力によって打ち負か
されるように構成して達成される。連結の強さは搬送装
置により炉板を直接的に連行することによってのみ打ち
負かされるものであり、先行している炉板に付着するこ
とによっては打ち負かされないので、離れて行く炉板に
隣り合う裾板は、そのロックが既に外されていても搬送
装置が次の作動でその炉板を連行するまではその位置に
確実にとどまっている。

力で係合し合う連結それ自体は摩擦連結であるいはバネ
の力で協働し合うような任意の連絡部材によって行なう
ことが出来る。

構造を簡単にするような本発明の特に有利な実施形態の
ものでは、前記の連絡が錠止めボルトにバネ力によって
接合した状態に保持される錠止めフックによって成され
るように形成する。特に錠止めボルトを係止する錠止め
フックの一部がバネの力に抗した搬送装置の開放牽引力
を回避するような傾斜面を成すように出釆る。フィルタ
ープレスが完全に閉じた状態にある時には前記傾斜面は
バネの張力で錠止めボルトに接合するようにすれば、バ
ネの牽引力が炉板を相互に出来るだけ引張り合うように
し、炉板間に不必要な間隙空間が出来ないようになると
いう別の長所も生ずる。

このことは特に開放された炉板及び再び一緒になった炉
板のひとまめの層に対して特に重要なことである。とい
うのはそこに不必要な炉板間隙空間の総和が開放路から
次第になくなって行くからである。他方炉板のいわゆる
「呼吸」、即ちヘッド部村を取り除いた際膨張するケー
キに対するたるみは、バネの力に対して次のようにして
可能となされる。

即ち係合状態にあるロックとそれに対応する停止部材と
の間に遊びを設けるようにして可能となされる。本発明
の特に有利な実施形態のもにあっては各停止部材がそれ
に対応する錠止めフックを係止するフィンガーとして形
成され、錠止めフックは停止部材と協働するよう旋回可
能な停止用レバーを備え、この停止用レバーは炉板をそ
れ以前に開放されていた炉板上に重ねる際に停止部材を
回避し、而して錠止めフックは自動的に再度係合し、ロ
ックされるようになる。

停止部材はその一部がそれに対応する錠止めフックの停
止用レバーを越えて突き出るようにすれば特に有利であ
る。

そうすれば、先行する炉板が全体的に極めて遠くへ離れ
、最早吸引連結が存在しなくなった時始めてロックは外
された状態に確保される。停止部材をそれぞれ各錠止め
フックの軸から離れた方の端部と協働させるのが有利で
あるので、本発明の特に有利な実施形態のものにあって
は次のようになっている。即ち各炉板の錠止めフックが
開放方向に延びており、且つこの方向で次の炉板の錠止
めボルトと次の次の炉板の停止部村とに協働するように
なっている。錠止めフックと錠止めボルトとから成る隣
り合う炉板のロックがそれぞれ一側にのみ設けられてい
ること、しかしフィルタープレスの一方の側にそして他
方の側にという風に交互に設けられているのが有利であ
る。

次に本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明するこ
とにしよう。

第１図は開かれていないひとまとめの炉板層の端部で炉
板を開こうとしている図であり、第２図は既に開かれ且
つ空にされたひとまとめの炉板層に次の炉板を重ねよう
としている図を示すものである。

各炉板、例えば１川ま通常の如くその上側に支持台１２
を有し、これが炉板を懸下しているローラー（図示せず
）用のアーム乃至は軸をも担持うるものである。

この支持台１２の前側には上方へ突出し板バネとして形
成した連行部材１４が固定されている。フィルタープレ
スの炉板が一つ一つ開放されて、ケーキが落さるべき時
にはこの連行部材が順次搬送装置によって把捉される。
その時この搬送装置は特に回転するチェーンに対する掛
金の形をしており、これは次の様な形態となっている。
即ち閉じてひとまとめになった炉板層の連行部材を介し
て掛金が滑動し、そして炉板層の最後の炉板の連行部材
の後ろ側にそれぞれ落ち込むようになっている。各支持
台には錠止めフック１６が軸１７の回りに旋回可能に支
承されている。

この錠止めフックは引張りバネ１８によってストッパー
１５に対して水平状態に保持される。この錠止めフック
は炉板１０から開放方向に延びていて、その湊状／ツチ
１９と次の炉板１０ａの錠止めボルト２０の背後に下側
から係合する。この錠止めフック１６は実際上２枚の炉
板にわたって延びているので、次の炉板１０ａ用の錠止
めフック１６ａは支持台１２ａの反対側に位置している
。尚炉板１０ａの錠止めボルト２０は見えている。２枚
の炉板のロッキングは従ってフィルタープレスの一方の
側から他方の側というように常に交代する。

今迄述べたロツキング機構は単に炉坂間の力で係合し合
う連結を行なうに過ぎない。

どれかある炉板に充分な牽引力が加わると、これはその
個所で炉板層を引き離すことになろう。これが起らない
ようにするために各錠止めフック１６はその下側で下方
へ垂れ下る停止用レバー（ストッパー）２２を有してい
る。この停止用レバーは開放方向で次の次にある淀板１
０ｂに固定された停止部材２４ｂと協働し、この停止部
材２４ｂは、その上に停止用レバー２２が衝突すること
によって錠止めフック１６が下方へ押されないように作
用するものである。停止用レバー２２と停止部材２４ｂ
との間には成程ある間隙空間があるが、これは炉板の「
呼吸」、即ちケーキの膨張に対するある一定のたるみを
可能にするものである。この間隙空間はしかしながら錠
止めフック１６のノッチ１９から錠止めボルト２０を完
全に引き出すようにするには不充分である。先行する炉
板１０ｂがその停止部材２４ｂと共に引き離された時に
始めて次の炉板１０ａは引き離されるようにロックが解
放される。この炉板は引張バネ１８の力によって力で係
合し合うように保持されており、従って例えば軽い衝激
で炉板層から外れることはない。この炉板はしかし搬送
装置によって把捉されると、この力はバネ１８の力を打
ち負かし、錠止めフック１６は下方へ転位し、炉板１０
ｂの錠止めフック１６ｂは図に示すようになる。停止部
材２４ｂは炉板層がまとめられた状態でその一部が停止
用レバー２２を越えて突き出ている。

これには次の様な長所がある。即ち停止部材２４ｂの端
部が停止用レバー２２を、従って炉板の形状拘束的なロ
ツキングを解放する以前に、引き離されるべき炉板と残
るべき炉板との間の付着連結はどんな場合にも克服され
ていなければならない。第２図は、移動してきた炉板が
それ以前のひとまとめとされた炉板層にいかにして再び
係合するかを示す図である。

炉板層の最後の炉板１０ａの錠止めボルト２０の下側に
は前の前の炉板１０ｂの停止部材２４ｂの端部が延びて
いる。今到着する炉板１０の錠止めフック１６が順序正
しく錠止めボルト２０の下にスライドするために、停止
用レバー２２は一時的に不作用状態にあらねばならない
。これは次のようにして成される。即ち停止用レバーは
それが揺動出来るよう垂れ下っているため停止部材２４
ｂの端部によって後上方へと転勤されるようにして成さ
れる。そうして錠止めフック１６はカチャツと係合し、
バネ１８によって再び上方へと旋回することになる。停
止用レバー２２もそこでまた下方へ転動し、而して完全
に作用状態になる。停止用レバー２２はどんな場合でも
垂直位置に戻るように構成されるのは当然であり、しか
もその重量や摩擦に関係なく垂直位置に房さるべきであ
る。

この為に例えばバネ（図示せず）によってその構成が成
される。不注意で開放が行われないように炉板層をロッ
キング装置によって絶対的に確保しているけれどももし
所望されるなら炉板層を任意の位置で互に切り離すのも
可能である。

この為にはただ停止用レバー２２を横向きにあるよう旋
回して不作用にしてやりさえすれば良い。錠止めフック
１６の旋回軸と錠止めボルト２０との間の距離並びにノ
ッチ１９の大きさと構造は次の様に設定することが出来
る。

即ち錠止めボルト２０が開放方向に位置するノッチ１９
の傾斜面２１に常に接しているように設定することが出
来る。この方法でバネ１８の張力によって、既に開放さ
れ、ケーキを空にされそして再びまとめられた炉板のひ
とまとめとされた層が可能な限り密着して懸下している
ようになり、且つ開放路を意のままとするのに不都合と
なるような不必要な間隙空間を全く生じさせなくしうる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従うロッキング装置を備えたフィルタ
ープレスの数枚の炉板の上端を略図で示したものであり
、しかもまだ開放されていない炉板層の端部で一つの炉
板が開かれようとする時の状態を示すものであり、第２
図は同じ物が再び係合し合う位置での略図であり、しか
も既に開放され、空にされた炉板層に重なろうとする状
態を示すものである。 １０，１０ａ，１０ｂ・・・・・・炉板、１６・・…・
錠止めフック（ロック）、１８……バネ、１９……ノツ
チ、２０・・…・錠止めボルト「 ２１…・・・傾斜面
、２２・・・・・・停止用レバー、２４，２４ｂ・・・
・・・停止部材。 Ｆｉ９，ｌ Ｆｉｇ．２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 各濾板に回動可能な錠止めフツクがあり、この錠止
   めフツクは隣接する濾板をロツキングするためにそこに
   設けられている錠止めボルトに後方から係合し、各濾板
   は更に、開放方向と反対方向に延長する停止部材を一個
   づつ有し、この停止部材が開放順序において次に位置す
   る二枚の濾板をインターロツクする錠止めフツクを捕捉
   して錠止めフツクが錠止め突起から離れないように阻止
   する、長手方向移動送り装置によって順に個別に開かれ
   る、フイルタープレスの濾板のロツキング装置において
   、各濾板１０は更に摩擦力及び（或いは）付着力を生じ
   る連結機構を有し、この連結機構によって各濾板が開放
   方向に見て次にくる濾板と、フイルタープレートに付着
   するフイルターケーキの付着以上の力で取外し可能に連
   結されるように構成したことを特徴とするロツキン装置
   。 ２ 連結機構がばね１８の力によって錠止め突起２０に
   接触させられる錠止めフツク１６によって構成されてお
   り、錠止め突起２０を後方から捕捉する、錠止めフツク
   １６の部分が摩擦力を生じる傾斜面２１を有する、特許
   請求の範囲１記載の装置。 ３ ばね１８の初応力と傾斜面２１の状態とを錠止め突
   起２０に関して、濾板が完全に密着接合したとき傾斜面
   ２１が錠止め突起２０に当接するように定めてある、特
   許請求の範囲２記載の装置。 ４ 係合している錠止め突起２０と停止部材２４との間
   に遊隙を設けた特許請求の範囲１〜３の何れか一に記載
   の装置。 ５ 各停止部材が隣接の濾板１０の錠止めフツク１６を
   下から捕捉する錠止め部材２４として構成されており、
   錠止めフツク１６は下から捕捉された範囲に振動可能に
   懸吊れた停止レバー２２を有し、ストツパーは丁度開い
   たばかりの濾板１０が既に摺動させられた濾板１０ａ，
   １０ｂの堆積の上に上るとき摺動方向と反対方向に最後
   に摺動させられた濾板１０ａの停止部材２４ａから外れ
   るように構成した、錠止めフツクが錠止め突起を下から
   捕捉し、ばねが上から錠止めフツクに係合する、特許請
   求の範囲１〜４の何れか一に記載の装置。 ６ 停止用レバーがばねを有し、このばねが停止用レバ
   ーに負荷をかけて停止位置にもどしておく、特許請求の
   範囲５記載の装置。 ７ 停止部材２４が錠止めフツク１６の停止用レバー２
   ２から一寸先へ出ている、特許請求の範囲５又は６記載
   の装置。 ８ 各綻止めフツク１６がその軸１７から開放方向に延
   長しており、この方向で次にくる濾板１０ａの錠止め突
   起２０及び逆方向に延長する、次の濾板１０ｂの停止部
   材２４ｂと共に作用するように構成した、特許請求の範
   囲１〜７の何れか一に記載の装置。 ９ 錠止めフツク１６と錠止め突起２０とから成る、隣
   接する濾板１０の錠止め機構が交互に濾板層の一側面に
   設けてある、特許請求の範囲１〜８の何れか一に記載の
   装置。