JPS60206829A - 芳香族ポリエステルアミドの製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエステルアミドの製造方法

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JPS60206829A
JPS60206829A JP6120884A JP6120884A JPS60206829A JP S60206829 A JPS60206829 A JP S60206829A JP 6120884 A JP6120884 A JP 6120884A JP 6120884 A JP6120884 A JP 6120884A JP S60206829 A JPS60206829 A JP S60206829A
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禎二 小原
Masayuki Oba
正幸 大場
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は芳香族ポリエステルアミドの製造方法に関し、
更に詳しくは、耐熱性、機械的強度及び成形性を損なう
ことなく、高度に精製された芳香族ポリエステルアミド
の製造方法に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近年、高分子化学工業の進展に伴い、耐熱性、機械的強
度及び電気絶縁性等が優れた芳香族ポリエステルアミド
が開発されてきているが、電気・電子分野において要求
される高性能樹脂として、必ずしも十分満足できるもの
は得られていないのが現状である。
この高性能樹脂を得るために、鋭意研究・開発が進めら
れた結果、特開昭57−108129号公報、特開昭5
7−108130号公報、特開昭56−157423号
公報、特公昭46−37739号公報、ジャーナル・オ
ブ・ポリマー・サイエンス:ポリマー・ケミストリー・
エデション、第20巻、683頁、1982年(Jou
rnal ofPolymer 5cience : 
Polymer Chemistry Edition
20.683 (1982))等に種々の方法が提案さ
れている。
これらの提案における芳香族ポリエステルアミドの製造
方法としては、溶液重合法又は界面重合法を連用して、
テレフタル酸もしくはイソフタル酸又はこれらの誘導体
(A)と、2.2− (4’ −ヒドロキシ−4”−ア
ミノジフェニル)プロパン又はその誘導体(B)より製
造される方法が開示されている。
溶液重合法は前記した(A)及び(B)の原料を非反応
性有機溶剤中、第3級アミン等の酸受容剤の存在下に反
応せしめる製造方法である。また、界面重合方法は前記
した(A)の原料を含む非反応性有機溶剤溶液と前記し
た(B)の原料を含むアルカリ水溶液を混合して、反応
せしめる製造方法である。
これらの製造方法により得られる芳香族ポリエステルア
ミドは耐熱性が良好である(例えば、力゛ラス転位温度
:220℃以上)反面、同時に、成形温度も高いため成
形性の低下を招くという欠点があった。したがって、上
記しよ種々の特性を/s1ランス良く具備した芳香族ポ
リエステルアミドの製造方法が切望されていた。
また、得られる芳香族ポリエステルアミドは、溶液重合
法によって製造される場合には、重合反応時に副生ずる
第3級アミンの塩酸塩を不純物として含み、また界面重
合法によって製造される場合には、重合反応時に副生ず
る無機塩、もしくは、時として重合反応に使用される分
散剤を不純物として含み、これらの不純物が得られる重
合体の加熱成形時もしくは加熱使用時に、重合体の分離
促進もしくは着色等を招く原因ともなっていた。このた
め、当業界においては、不純物が十分に除去された芳香
族ポリエステルアミドの出現が望まれていた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は上記した欠点の解消にあり、耐熱化、機
械的強度及び電気絶縁性等を損なうことなく、高度に精
製された芳香族ポリエステルアミドの製造方法を提供す
ることにある。
〔発明の概要〕
本発明の芳香族ポリエステルアミドの製造方法は、 一般式; (式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表わす)で示され
る芳香族ジカルボン酸ジノ\ライドと、一般式: (式中、R1−R1は、それぞれ、同一であっても異な
っていてもよく、水素原子、)\ロゲン原子、炭素原子
数1〜4のアルキル基、フェニル基又は炭素原子数1〜
4のアルコキシ基を表わし、Yはメチレン基、炭素原子
数2〜6のアルキリデン基、酸素原子、イオウ原子、カ
ルボニル基又はスルホニル基を表わし、nは0又はlで
ある)で示される芳香族ジヒドロキシ化合物及び 一般式: (式中、R5−R8は、それぞれ、同一であっても異な
っていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数
1〜4のアルキル基、フェニル基又は炭素原子数1〜4
のアルコキシ基を表わす)で示される芳香族ヒドロキシ
アミノ化合物とを反応せしめて芳香族ポリエステルアミ
ドを製造するに当たり、粗芳香族ポリエステルアミドを
含むハロゲン化炭化水素溶剤とケトン系溶剤及び/又は
エーテル系溶剤から成る有機混合溶剤溶液を水−で洗浄
し、ついで、有機混合溶剤溶液相を水相と分離して有機
混合溶剤溶液相より芳香族ポリエステルアミドを析出せ
しめることを特徴とするものである。
本発明に使用される芳香族ジカルボン酸シバライド(A
)としては、例えばイソフタル酸ジクロリド、テレフタ
ル酸ジクロリド、イソフタル酸ジプロミド、テレフタル
酸ジブロミド等が挙げられ、これから成る群より選ばれ
た少なくとも1種のものが使用される。
本発明に使用される芳香族ジヒドロキシ化合物(B)と
しては、例えばヒドロキノン、レゾルシン、4.4゛ 
〜ジヒドロキシフェニルメタン、1.1−ビス(4゛−
ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4゛ −
ヒドロキシフェニル)プロパン、2.2−ビス(4゛ 
−ヒドロキシフェニル)ブタン、1.1−ビス(4゛ 
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4.4−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、4.4゛ −ジヒドロキ
シ2フエニルスルフイド、4.4゛ −ジヒドロキシジ
フェニルケトン、4.4゛ −ジヒドロキシジフェニル
スルホン、2,2−ビス(3° −ブロモー4゛−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2.2−ビス(3゛ −メ
チル−4゛ −ヒドロキシフェニル)フロパン等が挙げ
られ、これらから成る群より選ばれた少なくとも1種の
ものが使用される。
本発明に使用される芳香族ヒドロキノン、ミノ化合物(
C)としては、例えば2.2− (4’ −ヒドロキシ
−4”−アミノジフェニル)プロパン、2.2−(3°
 −メチル−4° −ヒドロキシ−41−アミノジフェ
ニル)プロパン、2.2− (4’−ヒドロキシ−3”
−メチル−4”−アミノジフェニル)プロパン、2.2
− (3° −クロロ−4゜−ヒドロキシ−4″−アミ
ノジフェニル)プロノくン、2.2− (4’ −ヒド
ロキシ−3″−クロロ−4″−アミノジフエニル)プロ
パン、2.2−(3′ −ブロモー4゛−ヒドロキシ−
4”−アミノジフェニル)プロパン、2.2− (4°
 −ヒドロキシ−3″−ブロモ−41−アミノジフェニ
ル)プロパン、2.2− (4° −ヒドロキシ−3″
−フェニル−4”−アミノジフェニル)プロパン、2、
’2−(4°−ヒドロキシ−3s−メトキシ−41−ア
ミノジフェニル)プロパン、2,2−(3°−ブロモ−
4°−ヒドロキシ−3”−ブロモー4″−7ミノジフエ
ニル)プロパン等が挙げられ、これらから成る群より選
ばれた少なくとも1種のものが使用される。
本発明に使用される有機混合溶剤はハロゲン化炭化水素
溶剤とケトン系溶剤及び/又はエーテル系溶剤とから成
るものである。ここで、ハロゲン化炭化水素溶剤として
は、たとえば塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素
、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエ
タン、ジクロロエチレン、トリクロロエチレン、テトラ
クロロエチレン、炭素数3以上の各種塩素化物等が挙げ
られる。ケトン系溶剤としては、例えばアセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン、ア′セトフェノン
等が挙げられる。エーテル系溶剤としては、例えばテト
ラヒドロフラン、1.4−ジオキサン等が挙げられる。
これらの溶剤は、それぞれの群から選ばれた少なくとも
1種以上のものが使用され、または各溶剤の混合系とし
ても使用される。
この各溶剤の混合系としては、塩化メチレンとシクロヘ
キサノン、クロロホルムとシクロヘキサノン、ジクロロ
エタンとシクロヘキサノン、塩化メチレンとテトラヒド
ロフラン、クロロホルムとテトラヒドロフラン、ジクロ
ロエタンとテトラヒドロフラン、塩化メチレンと1.4
−ジオキサン、クロロホルムと1.4−ジオキサン、ジ
クロロエタンと1.4−ジオキサン、塩化メチレンとシ
クロヘキサノン及びテトラヒドロフラン、塩化メチレン
とシクロヘキサノン及び1.4−ジオキサン、塩化メチ
レンとアセトン及びテトラヒドロフラン、塩化メチレン
とアセトン及び1,4−ジオキサン、クロロホルムとシ
クロヘキサノン及びテトラヒドロフラン、クロロホルム
とシクロヘキサノン及び1.4−ジオキサン、クロロホ
ルムとアセトン及びテトラヒドロフラン、″クロロホル
ムとアセトン及び1.4−ジオキサン等が挙げられる。
本発明の製造方法は種々の方法で実施可能である。すな
わち、例えば、(1)出発物質として芳香族ジカルボン
酸シバライドを使用し、ハロゲン化炭化水素溶剤及び第
3級アミンの存在下、均一溶液中で重縮合反応を行う方
法、(2)出発物質として芳香族ジカルボン酸シバライ
ドを使用し、ハロゲン化炭化水素溶剤及び必要に応じて
触媒として第3級アミンが添加された塩基性化合物の水
溶液の存在下での不均一溶液中重縮合反応を行う方法等
が挙げられる。
本発明における反応原料の配合割合は、芳香族ジカルボ
ン酸シバライド(A)に対し芳香族ジヒドロキシ化合物
(B)及び芳香族ヒドロキシアミノ化合物(C)の合計
量がモル比で0.9〜1.1の範囲、好ましくは0.9
5〜1.05の範囲である。これら化合物の配合割合が
上記した範囲を外れる場合は、良好な機械的強度を発現
するに十分な高重合◆ 体が得られ難<、好ましくない。また、化合物(B)に
対する化合物(C)の配合割合はモル比で、0.1〜1
0の範囲、好ましくは0.2〜5の範囲である。化合物
(B)に対する化合物(C)の配合割合が0.1より少
ない場合は3、重合体の耐熱性が劣り、lOより多い場
合は、耐熱性は向上するが、軟化温度が高くなり成形性
が劣るため、好ましくない。
本発明における重合反応は芳香族ジカルボン酸シバライ
ドと、芳香族ジヒドロキシ化合物及び芳香族ヒドロキシ
ア、ミノ化合物とを反応させる。この時の反応条件は、
好ましくは、窒素等の不活性雰囲気中、攪拌下、通常−
20〜50℃、好ましくは0〜30℃で、通常0.1〜
20時間、好ましくは1〜10時間である。
本発明における芳香族ポリエステルアミドを含む有機溶
剤溶液とは、上記した重合反応終了液そのもの、重合反
応終了液に他の有機溶剤を混合した溶液、重合反応終了
液から一度芳香族ポリエステルアミドを分離後、再度有
機混合溶剤溶液に溶解させた溶液等を意味する。すなわ
ち、ハロゲン化炭化水素溶剤とケトン系溶剤及びエーテ
ル系溶剤からなる有機混合溶剤は、その各溶剤を全反応
゛工程中、適宜な時点において使用することを意味する
。例えば、反応溶剤としてハロゲン化炭化水素溶剤を使
用し、反応終了後、反応混合液にハロゲン化炭化水素溶
剤とケトン系溶剤を添加する場合等が挙げられる。また
、この有機混合溶剤溶液は完全に均一系である必要はな
く、例えば溶液重合方法を採用した場合には、副生じた
第3級アミンの塩酸塩が不溶のまま混在していてもよく
、界面重合方法を採用した場合では水相が若干量混在し
ていてもよく、あるいはまた、溶剤の種類その他の条件
によっては一部少量のポリマーが膨張した状態で存在し
ていてもよい。
本発明に使用される有機混合溶剤におけるハロゲン化炭
化水素溶剤とケトン系溶剤及び/又はエーテル系溶剤の
配合割合は重量比で、通常、95:5〜30 : 70
%の範囲、好ましくは90:lO〜50 : 50%の
範囲である。ケトン系溶剤及び/又はエーテル系溶剤の
配合割合が5%未満では洗浄効果が不十分となり、ハロ
ゲン化炭化水素系溶剤の割合が30%未満では水洗時に
有機溶剤溶液相と水相の分離が不充分となったり、場合
によっては、重合体生成物が一部析出したりするので好
ましくない、また、ケトン系溶剤とエーテル系溶剤の配
合割合は任意である。
本発明の有機溶剤溶液中の芳香族ポリエステルアミドの
濃度は、通常、1〜40重量%の範囲、好ましくは5〜
30重量%の範囲である。この濃度が1重量%未渦の場
合には使用溶剤量が多くなり経済的に有利でなく、40
重量%を超える場合には高い溶液粘度のため洗浄効果の
低下を招き、また、有機溶剤溶液相と水相の分離が困難
となる。
本発明の製造方法における水洗工程は生成した芳香族ポ
リエステルアミドを含む有機溶剤溶液を水洗する工程で
ある。この水洗工程における温度は、通常、有機溶剤の
沸点以下、好ましくは常温付近であり、圧力は、通常、
常圧である。また、水の使用量及び水洗回数は、それぞ
れ、通常、洗浄操作1回当たり有機溶剤溶液に対し、重
量比で、通常、10〜500%の範囲、好ましくは50
〜300%の範囲であり、水洗回数は格別制限されない
が、好ましくは経済性に照らして1〜5回である。
本発明の製造方法における洗浄処理後、単に上記処理溶
液を静置すれば、有機混合溶剤溶液相と水相に分離する
ため、両相は容易に分離できる。
ついで、分離した有機混合溶剤溶液相を十分な量の貧溶
剤により処理して重合体を析出させればよい。この貧溶
剤としては、例えばメタノール、エタノール等が挙げら
れる。この析出物を濾別・乾燥して芳香族ポリエステル
アミドが得られる。
〔発明の効果〕
以上に詳述した通り、本発明の製造方法に係る芳香族ポ
リエステルアミドは高度に精製されているため、圧縮生
成法、押出し成形法、射出成形法等の通常の成形法を通
用することができ、しかも成形加工による着色、クラッ
ク、クレーズ等のない良好な成形品を得ることができる
。また、同時に、耐熱性、機械的強度、電気絶縁性等が
優れると共に、高温使用時の着色も少なく、かつ機械的
強度の保持特性も極めて良好であり、耐熱性樹脂として
の工業的価値は大である。
以下において、実施例及び比較例を掲げ、本発明をさら
に詳細に説明する。
〔発明の実施例〕
尚、実施例中に示した対数粘度ηinhはシクロヘキサ
ノンを溶剤とし、濃度0.58/diの溶液をウベロー
デ型粘度針を用いて、30℃で測定し、次式によりめた
ものである。
In (t/lo) ηinh =□ 〔式中、tはポリマー溶液の流下時間、toは溶剤のみ
の流下時間、Cはポリマーの濃度(単位:g/dl)を
表わす。〕また、実施例中で部、比率は全て重量基準で
ある。重合反応は窒素雰囲気下で行った。成形物の曲げ
強度及び曲げ弾性率は、ASTM D−790の方法に
従って測定した。
ス籏±1 2、2− ヒス(4゛−ヒドロキシフェニル)プロパン
56.23部と2.2− (4’−ヒドロキシ−4″−
アミノジフェニル)プロパン56.00部に塩化メチレ
ン1000部とトリエチルアミン105部を加えて攪拌
し溶液とした。この溶液を15〜20℃に保ちつつ攪拌
しながら、イソフタル酸ジクロリド50.10部とテレ
フタル酸ジクロリド49.92部を塩化メチレン250
部に熔解した溶液を30分間にわたり滴下し、さらに2
0〜25℃にて10時間攪拌を行った。得られた反応溶
液に塩化メチレン1000部とシクロヘキサノン900
部を加えて均一な混合溶剤溶液とした。
この混合溶剤溶液に水2000部を加えて激しく攪拌洗
浄した後、分液し、有機混合溶剤溶液相を引き続き同様
にして各々水2000部で4回洗浄操作を繰り返した。
洗浄後の有機混合溶剤溶液相拌しているメタノール15
000部中に加えポリマーを析出させた。ポリマーを濾
別・乾燥し、粉末状ポリマ〜168部(収率:95%)
を得た。
得られたポリマーの対数粘度は1.27dl/gであっ
た。ポリマーフィルムの赤外吸収スペクトルにはアミド
基に基づく吸収帯が3340cm−’ (シ8−H)と
1670cm−’ (シc−o )に、エステル基に基
づく吸収帯が1740cm−I<pc、o )に観察さ
れた。このポリマーを加圧成形機により、温度280°
C1圧力200kg/ctlにて圧縮成形し直径100
mm、厚さ0.5〜6mmの円板を試作した。得られた
試作板は淡黄色透明でクランクやクレーズもなかった。
また、このポリマーにより成形された成形物は強靭で耐
熱性にも優れていた。成形物の物性値の例を示すと、曲
げ強度は11.5kg/mrrr、曲げ弾性率は240
kg/mn?、示差走査熱量分析(D S C)による
ガラス転位温度は228℃であった。
去施猶1 2.2−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)プロパン4
5.25部と2.2− (4°−ヒドロキシ−4”−7
ミノジフエニル)プロパン45.00部とトリメチルヘ
ンシルアンモニウムクロリド0.50部に1.0OL規
定の水酸化ナトリウム水溶液803.4部を加えて溶解
し、10℃に保持した。イソフタル酸ジクロリド40、
15部とテレフタル酸ジクロリド40.27部を塩化メ
チレン1500部に溶解した溶液を、10℃に保持され
激しく攪拌されている上記水溶液に速やかに注入し、1
0〜15℃に保ちつつ1時間攪拌を行った。次いでl規
定塩酸13部を加えた後、シクロヘキサノン800部と
水1000部を加えて洗浄、分液した後、有機混合溶剤
溶液をさらに各々水2000部で2回洗浄した。洗浄後
の有機混合溶剤溶液を激しく攪拌しているメタノール1
0000部中に加えポリマーを析出させた。ポリマーを
濾別・乾燥し、粉末状ポリマー133部(収率:94%
)を得た。
得られたポリマーの対数粘度は0.74dl/gであり
、実施例1と同様にして圧縮成形して得たシート及び板
はクラックやクレーズもなく淡黄色透明で強靭なもので
あった。
実−絶倒1 2.2−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)プロパン5
7.32部と2.2− (4’−ヒドロキシ−4”−ア
ミノジフェニル)プロパン55.98部にテトラヒドロ
フラン1000部とトリエチルアミン106部を加えて
攪拌し溶液とした。この溶液を15〜20゛Cに保ちつ
つ攪拌しながら、イソフタル酸ジクロリド50゜71部
とテレフタル酸ジクロリド50.26部をテトラヒドロ
フラン250部に熔解した溶液を30分間にわたり滴下
し、さらに20〜25℃にて15時間攪拌を行った。得
られた反応溶液にテトラヒドロフラン1500部を加え
た後、重合反応中に副生じ析出している塩酸トリエチル
アミンを濾別し均一なテトラヒドロフラン溶液を得た。
この溶液を激しく攪拌しているメタノール12000部
中に加えポリマーを析出させた。ポリマーを濾別・乾燥
し、粗ポリマー粉末172部(収率:97%)を得た。
粗ポリマーの対数粘度は1.06dl/gであった。
得られた粗ポリマー粉末90部をクロロホルム800部
とテトラヒドロフラン200部の混合溶剤に溶解し水1
000部を加えて洗浄し、分液した後同じ操作をもう一
度繰り返した。洗浄後の有機混合溶剤溶液をメタノール
6000部中に加えポリマーを析出させ、濾別・乾燥し
精製ポリマー粉末86部を得た。精製ポリマーの対数粘
度は1.09dl/gであった。この精製ポリマーを実
施例1と同様にして圧縮成形して得たシート及び板はク
ランクやクレーズもなく淡黄色透明で強靭なものであっ
た。
尖脂桝↓ 2.2−ヒス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン6
7.60部、2.2−(4°−ヒドロキシ−4”−アミ
ノジフェニル)プロパン44.88部、イソフタル酸ジ
クロリド51.11部及びテレフタル酸ジクロリド49
゜10部をクロロホルム1250部中でトリエチルアミ
ン102部を酸受容剤に使用し、実施例1と同様にして
反応させた。得られた反応溶液にクロロホルム1000
部と1.4−ジオキサン500部を加えて混合溶液とし
た後、各々水2000部を加えて5回洗浄した。分液し
た有機混合溶剤溶液をメタノール18000部中に加え
ポリマーを析出させ、濾別・乾燥し、粉末ポリマー17
0部(収率:96%)を得た。
得られたポリマーの対数粘度は1.35dl/gであり
、実施例1と同様にして圧縮成形して得たシート及び板
はクランクやクレーズもなく淡黄色透明で強靭なもので
あった。
U別) 2.2−ビス(4゛−ヒドロキシフェニル)プロパン6
1.76部、2.2− (4”−ヒドロキシ−4″−ア
ミノジフェニル)プロパン50.32部、イソフタル酸
ジクロリド54.93部及びテレフタル酸ジクロリ14
4.94部を1,4−ジオキサン1250部中でトリエ
チルアミン105部を酸受容剤に使用し、実施例1と同
様にして反応させた。得られた反応溶液を濾別し、反応
中に副生じ析出している塩酸トリエチルアミンを除去し
た後、塩化メチレン2000部を加えて混合溶剤溶液と
した。この混合溶剤溶液に水2000部を加えて洗浄、
分液した。混合溶剤溶液をメタノール15000部中に
加えてポリマーを析出させ、濾別・乾燥し、粉末ポリマ
ー169部(収率:96%)を得た。
得られたポリマーの対数粘度は1.0Odl/gであり
、実施例1と同様にして圧縮成形して得たシート及び板
はクランクやクレーズもなく淡黄色透明で強靭なもので
あった。
ル較桝土 2.2−ビス(4゛−ヒドロキシフェニル)プロパン4
4.77部、2.2− (4”−ヒドロキシ−4”−ア
ミノジフェニル)プロパン68.58部、イソフタル酸
ジクロリド50.69部及びテレフタル酸ジクロリド5
0.29部を塩化メチレン1250部中でトリエチルア
ミン106部を酸受容剤に使用し、実施例1と同様にし
て反応させた。得られた反応溶液に塩化メチレン200
0部を加えて希釈した後、水2000部を加えて洗浄、
分液し、同じ操作を5回繰り返した。洗浄後の塩化メチ
レン溶液をメタノール15000部中に加えポリマーを
析出させた。ポリマーを濾別・乾燥し、粉末状ポリマー
173部(収率:97%)を得た。
得られたポリマーの対数粘度は1.19dl/gであっ
た。このポリマーを実施例1と同様にして圧縮成形しシ
ート及び板を試作した。得られたシート及び板は淡黄褐
色に着色し透明であった。しかしながら試作した板は機
械的に弱くなったものも含まれ、一部は成形中にクラッ
クを生じ良好な成形物と言えないものもあった。これら
のうちで比較的良好な成形物の曲げ強度は4.3〜10
.1kg/ m rrrでバラツキが大きく、強靭性に
欠けるものも含まれていた。
ル較桝( 2,2−ビス(4”〜ヒドロキシフェニル)プロパン4
5.40部、2.2− (4’−ヒドロキシ−4”−ア
ミノジフェニル)プロパン44.50部とトリメチルヘ
ンシルアンモニウムクロリド0.50部を1.001規
定の水酸化ナトリウム水溶液804 、3部に溶解した
水溶液とイソフタル酸ジクロリド40.38部とテレフ
タル酸ジクロリド39.74部を塩化メチレン1500
部に熔解した溶液を実施例2と同様にして混合、反応さ
せた。次いでl規定塩酸18部を加えた後、水1000
部を加えて洗浄、分液した後、さらに各々水2000部
で2回洗浄した。洗浄後の塩化メチレン溶液をメタノー
ル10000部中に加えポリマーを析出させた。ポリマ
ーを濾別・乾燥し、粉末状ポリマー134部(収率:9
5%)を得た。
得られたポリマーの対数粘度は0.70dl/gであっ
た。このポリマーを実施例1と同様にして圧縮成形しシ
ート及び板を試作した。得られたシート及び板は、透明
であるが褐色に着色していた。成形物は機械的に強靭で
あった。
几煎1工 実施例3で得られた粗ポリマーを実施例1と同様にして
圧縮成形しシート及び板を試作した。得られたシート及
び板は透明であるが黄色に着色していた。成形物は機械
的に強靭であった。
犬上尉■二土■ 実施例1〜5で作成した厚さ2〜4fiの板を、200
℃、空気中にて10日間加熱した後、外観および曲げ強
度を調べた。試験板は各々淡黄色に着色していたが、形
状に変化は見られなかった。
また、機械的にも強靭で、曲げ強度にも変化が見られな
かった。結果を表に示した。
比較創1及夏玉 比較例2及び3で作成した厚さ2〜4Nの板を実施例6
〜10と同様に試験した。形状の変化は見られなかった
が、着色の度合は実施例6〜10に比較して大きく、曲
げ強度は初期値より若干の低下が見られた。結果を表に
合わせて示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式: (式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表わす)で示され
    る芳香族ジカルボン酸シバライドと、一般式: (式中、R1−R4は、それぞれ、同一であっぞも異な
    っていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数
    1〜4のアルキル基、フェニル基又は炭素原子数1〜4
    のアルコキシ基を表わし、Yはメチレン基、炭素原子数
    2〜6のアルキリデン基、酸素原子、イオウ原子、カル
    ボニル基又はスルホニル基を表わし、nは0又は1であ
    る)で示される芳香族ジヒドロキシ化合物及び 一般式: (式中、R5〜RI、は、それぞれ、同一であっても異
    なっていてもよ(、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子
    数1〜4のアルキル基、フェニル基又は炭素原子数1〜
    4のアルコキシ基を表わす)で示される芳香族ヒドロキ
    シアミノ化合物とを反応せしめて芳香族ポリエステルア
    ミドを製造するに当たり、粗芳香族ポリエステルアミド
    を含むハロゲン化炭化水素溶剤とケトン系溶剤及び/又
    はエーテル系溶剤から成る有機混合溶剤溶液を水で洗浄
    し、ついで、有機混合溶剤溶液相を水相と分離して有機
    混合溶剤溶液相より芳香族ポリエステルアミドを析出せ
    しめることを特徴とする芳香族ポリエステルアミドの製
    造方法。
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