JPS581134B2 - センジヨウ ネツソセイポリエステルノ セイゾウホウホウ - Google Patents

センジヨウ ネツソセイポリエステルノ セイゾウホウホウ

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JPS581134B2
JPS581134B2 JP49130379A JP13037974A JPS581134B2 JP S581134 B2 JPS581134 B2 JP S581134B2 JP 49130379 A JP49130379 A JP 49130379A JP 13037974 A JP13037974 A JP 13037974A JP S581134 B2 JPS581134 B2 JP S581134B2
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polyester
mol
bis
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JP49130379A
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ロザール・バツクスバウム
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Ciba Geigy AG
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Publication date
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Publication of JPS581134B2 publication Critical patent/JPS581134B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/78Preparation processes
    • C08G63/80Solid-state polycondensation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/68Polyesters containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
    • C08G63/685Polyesters containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen containing nitrogen
    • C08G63/6854Polyesters containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen containing nitrogen derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/6856Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2個の4−乃至6−員炭素環式基を有するアミ
ドジカルボン酸、イミドジカルボン酸またはジカルボン
酸、及びN,N−複素環を有するジオールから成り、そ
して場合によっては共一成分(co−componen
ts)としてテレフタル酸、イソフタル酸及び/または
脂肪族並にシクロ脂肪族ジオールを含有する線状、熱塑
性ポリエステルの製造方法に関する。
テレフタル酸、イソフタル酸及び脂肪族ジオールから誘
導された熱塑性ポリエステル、例えばポリエチレンテレ
フタレート及びポリブチレンテレフタレート及びその良
好な機械的性質を有する成形物の製造への用途は公知に
属する。
しかしこのようなポリエステルから成形された物品は、
また特にその熱機械的性に欠点を有する。
一般に、これらのポリエステルのガラス転移点は比較的
低く、そしてそれが多くの工業的用途における不利な条
件である。
その理由は上記ポリエステルから成形された無定形成形
物は、比較的低温度でそのコワサを失うからである。
公知のポリアルキレンテレフタレートのもう1つの不利
益は、高い結晶性融点のために、その加工にはかなり高
い温度を使用する必要のあること、及び上記成形化合物
から無定形成形物を得ることはできるが困難であると言
うことである。
上記ポリエステルから成形された無定形成形物の貧弱な
コワサは、無定形ポリエステルがガラス転移温度の範囲
内で軟化し始めると言う事実によるものである。
ポリアルキレンテレフタレートを補強作用を有するジカ
ルボン酸及び/またはジオールと共一縮合させるか、ま
たはアルキレンジオール及び/または例えばテレフタル
酸の代りに完全にそれらの成分を使用することによりポ
リアルキレンテレフタレートの硬化温度を上昇させるこ
とは公知に属する。
上昇された硬化温度を有するいくつかの上記無定形ポリ
エステルは、AngewandteMakromole
culare Chemie 33, 1973、第1
11〜27頁に発表されている。
成分としては、例えば4,4′−ジフエニルジカルボン
酸、ジフエニルスルホン−4,4′−ジカルボン酸また
は1,1,3−トリメチル−5−カルボキシル−3−(
p−カルボキシフエニル)−インダンが挙げられ、そし
てジオールとしては、1,4−ジオキシメチルシクロヘ
キサン、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シク
ロブタンジオールまたはジスピロ−(5.1.5.1)
−テトラデカン−7,14−ジオールが挙げられる。
これら出発成分のあるものは高価であり、そして更に、
上記ジオールの1種とジカルボン酸とだけから合成され
るポリエステルは常態でしばしば300℃以上の高い融
点を有する。
ドイツ公開特許第1,935,252号においては、ジ
フエニルジカルボン酸と1,4−ジオキシメチルシクロ
ヘキサンとから生成されたポリエステルの高融点をテレ
フタル酸及び脂肪族ジオールを添加して低下させる提案
がなされ、そしてドイツ公開特許第 2,140,615号には、ジフエニルスルホン−4,
4′−ジカルボン酸とエチレングリコール/ネオペンチ
ルグリコール混合物とから、低下された融点範囲を有す
るポリエステルが記載されている。
これらの提案の欠点は、公知の製造方法を繰返し実施す
るときは、ジオールは異なる揮発度を有するから、不変
の性質を有するポリエステルが得られるが困難である。
テレフタル酸で変性され、そしてジフエニルスルホン−
4.4’−ジカルボン酸及び1,4−オキシメチルシク
ロヘキサンから得られた100℃以上の硬化温度を有す
る無定形のポリエステルがドイツ公開特許第2,146
,055号に記載される。
テレフタル酸、1,4−オキシメチルシクロヘキサン及
び2個の4−乃至6−員炭素環式環を有するジカルボン
酸から高いガラス転移温度を有する線状ポリエステルの
製造が米国特許第 3,547,888号に発表されている。
米国特許第3,217,014号には、N−(カルボキ
シフエニル)−トリメリト酸イミドを含有するポリエス
テルが発表されている。
しかし、これらのポリエステルは300℃以上の融点を
有する。
これらのポリエステルの加工の際の困難は非常に大きい
ので、該ポリエステルは重要性をかち得なかった。
それ故に、本発明の目的は、高いガラス転移温度及びよ
り低い軟化点範囲を有する線状ポリエステル、特に無定
形の線状ポリエステルを合成することである。
今回、上記の性質を有するポリエステルが、安価に生成
できる2乃至6個のN,N−複素環を有するビス−(オ
キシアルキル)化合物及び1または2個のカルボキシア
ミド基もしくは芳香族基と縮合される1個のイミド基を
有するかまたは少くとも2個の炭素環式環を含有する芳
香族ジカルボン酸を、場合によってはテレフタル酸及び
/またはイソフタル酸及び/または脂肪族ジオール、1
,4−オキシメチルシクロヘキサン及び/または1,4
−オキシシクロヘキサンとともに重縮合させて得られる
ことが見出された。
ガラス転移温度は複素環式ジオール成分により、そして
それ故にその上記作用が既に公知のジカルボン酸によっ
てだけでなしに更に上昇させることは驚くべきことであ
り、そして特に意外なことである。
また複素環式ジオールによる変性が融点及びガラス転移
温度を、一般には250℃以下、そして部分的には20
0℃以下の値まで低下させることもまた驚くべきことで
ある。
更に驚くべき利益は、本発明によるポリエステルは、そ
れから成形された成形物が広範な応用分野に使用され、
かつ最も広い種類の効用の調整が可能であるように、そ
のガラス転移温度、融点及び結晶作用に関し広範囲に亘
り変性されることが実際に観察されることである。
更に別の利益は本発明によるポリエステルが無定形であ
るか、またはかすかに結晶性であるので流込み成形され
たときに透明のままである事実にある。
ポリアルキレンテレフタレートに比較して、本発明によ
るポリエステルはより高いガラス転移温度を特徴とする
と同時に、より低い融点及び軟化温度を有し、そして高
いガラス転移温度を有する公知のポリエステルと比較し
て、より低い融点及び軟化温度を特徴とする。
本発明によるポリエステルは改善された機械的性質を有
すると同時に、改善された加工可能性をも与える。
それ故に、本発明は高ガラス転移温度と、フェノール及
びテトラクロロエタンの等部から成る1%溶液中で、か
つ30℃で測定して1.1乃至4.0の相対粘度を有す
る新規の線状、熱塑性ポリエステルの製造方法に関し、
そして該ポリエステルはジカルボン酸1モル及びジオー
ル1モルに対し、A)テレフタル酸及び/またはイソフ
タル酸基0乃至90モル%、望ましくは5乃至90モル
%、B)1または2個の−CO−NH基及び少くとも1
個の芳香族基、芳香族基と縮合された1または2個のイ
ミド基または4乃至6員を有する少くとも2個の炭素環
式環を有するジカルボン酸基10乃至100モル%、 C) 2乃至6個、望ましくは2乃至4個、その内3個
まではベンズイミダゾロン環そしてまたベンズハイドロ
ゼネイテツドベンズイミダゾロン環で置換されてもよい
ヒダントイン環を有するジオール、またはベンズハイド
ロゼネイテツドベンズイミダゾロン環もしくはベンズイ
ミダゾロン環を有するジオール及び/またはフエニル核
が完全に塩素化及び/または臭素化され、そしてペンズ
イミダゾロン環を有するジオール5乃至100モル%、
及び D)炭素原子2乃至10個を有する脂肪族ジオール、1
,4−オキシメチルシクロヘキサン及び/または1,4
−オキシシクロヘキサンの基0乃至95モル%、望まし
くは5乃至95モル%から合成される。
成分Bで表わされる芳香族基は望ましくはアリール基、
特にフエニルもしくはナフチル基である。
望ましくはポリエステルは相対粘度1.3乃至2,5を
有し、そして成分C及びDの量は10乃至100または
0乃至90モル%である。
望ましくはポリエステルは次式■: 〔式中、Xは0または1を表わし、Eは −CO−NH基を表わし(そのNH基はR2もしくはR
3と、そして場合によってはR1もしくはR2と結合し
てもよい。
)、そしてR1、R2及びR3はそれぞれ独立に炭素原
子数1乃至12個のアルキレン基、芳香族、シクロ脂肪
族、芳香族−脂肪族またはシクロ脂肪族−脂肪族基を表
わす。
ただしxが1であれば、−CO−NH基のNH基がR2
と結合する場合には、R2はメチレン基となることはで
きない。
〕で表わされるアミドジカルボン酸基を含有する。
最も望ましくは、芳香族−脂肪族及び/またはシクロ脂
肪族−脂肪族基は1もしくは2個のメチレン及び/また
はエチレン基を含有し、そしてR1とR2とが同一であ
る。
望ましくはR1,R2及びR3のうち多くとも2個は炭
素原子数1乃至12個の線状アルキレン基であり、そし
て、特にメチレンまたはエチレン基である。
イミドカルボン酸基としては、ポリエステルはN−カル
ボキシアルキル化、カルボキシフエニルアルキル化、カ
ルボキシアルキルフエニルアルキル化、またはカルボキ
シフエニル化トリメリトもしくはピロメリト酸イミドの
基を含有し、そしてアルキレン基は最も望ましくは炭素
原子1及び/または2個を含有する。
4乃至6員環2個を含有する望ましいジカルボン酸基は
、ナフタリンジカルボン酸基、カルボキシフエニル化イ
ンダンカルボン酸の基または次式■: (式中、nは0または1であり、Xはイオウ原子、酸素
原子、スルホン、メチレン、エチリデンまたはプロピリ
デン基を表わし、そしてR4及びR5はそれぞれ独立に
4乃至6員を有する炭素環式環を表わす。
)で表わされる基である。望ましくはR4及びR5,は
6員環を表わす。
最も望ましくは、Xはスルホン基を表わすか、またはn
は0であり、そしてR4及びR5はフエニレン基を表わ
す。
望ましいN,N−複素環式ジオール基は、一般式■: 〔式中、Xは0または1であり、R6は水素原子、メチ
ル、エチルまたはフエニル基を表わし、そしてR7は水
素原子を表わすか、またはR6と一緒になってテトラメ
チレン基を表わし、Aは次式:で表わされる基を表わし
、U1は次式: (式中、B1及びB2はそれぞれ独立に水素原子または
炭素原子1乃至4個を有するアルキル基を表わす。
)で表わされる基を表わし、そしてU2はU1と同一の
意味を有するか、または次式:(式中、D1及びD2は
それぞれ独立に水素原子、炭素原子数1乃至4個のアル
キル基もしくはフエニル基を表わすか、または一緒にな
ってペンタメチレン基を表わす。
)で表わされる基を表わす。〕で表わされる基である。
式■において、最も望ましくはR6は水素原子を表わし
、Aはメチレンまたはエチレン基を表わし、B1及びB
2は水素原子、メチルまたはエチル基を表わし、そして
D1及びD2は水素原子、メチル基もしくはエチル基を
表わすか、または一緒になってペンタメチレン基を表わ
し、そして望ましくはXは0であり、そしてU1はベン
ズイミダゾロン基を表わす。
ポリエステルは望ましくは炭素原子1乃至6個、望まし
くは1乃至4個を有する脂肪族基及び/または1,4−
オキシメチルシクロヘキサン基を含有する。
上記新規ポリエステルは、公知の方法により、ジカルボ
ン酸1モル及びジオール1モルに対し、A)テレフタル
酸及び/またはイソフタル酸またはそのポリエステル生
成誘導体0乃至90モル%、望ましくは5乃至90モル
%、 B) 1または2個の−CO−NH基及び少くとも1
個の芳香族基を有するジカルボン酸、芳香族基に縮合さ
れた1または2個のイミド基を有するジカルボン酸、も
しくは4乃至6員を有する炭素環式環少くとも2個を有
するジカルボン酸、またはそのポリエステル生成誘導体
10乃至100モル%、 C) 2乃至6個、望ましくは2乃至4個、そのうち3
個まではベンズイミダゾロン環、そしてまたベンズハイ
ドロゼネイテツドベンズイミダゾロン環で置換されても
よいヒダントイン環を有するジオール、またはペンズハ
イドロゼネイテツドベンズイミダゾロン環もしくはベン
ズイミダゾロン環を有するジオール及び/またはフエニ
ル核のところで完全に塩素化及び/または臭素化され、
そして1個のベンズイミダゾロン環を有するジオール5
乃至100モル%、及びD)炭素原子2乃至10個を有
する脂肪族ジオール、1,4−オキシメチルシクロヘキ
サン及び/または1,4−オキシシクロヘキサン0乃至
95モル%望ましくは5乃至95モル% を公知のように触媒の存在下に、フェノールとテトラク
ロロエタンとの等部から成る1%溶液中で30℃で測定
して相対粘度1.1乃至4.00まで重縮合させること
により生成される。
上記新規のポリエステルを製造するための公知の方法は
、どのようなポリエステル生成誘導体及び反応触媒が使
用されるかにより、例えば溶剤もしくは共沸縮合、界面
縮合、溶融縮合または固相縮合並にそれらの方法の組合
せである。
主として、分子中に炭素原子1乃至4個を有する低分子
ジアルキレエステル、望ましくはジメチルまたはジフエ
ニルエステルがジカルボン酸のポリエステル生成誘導体
として使用される。
テレフタル酸またはイソフタル酸の酸ジハライド、特に
酸ジクロリド、並に上記酸の混合無水物及び低分子脂肪
族モノカルボン酸もまた適当である。
次式■: えられた意味を有する。
)で表わされるジカルボン酸アミド化合物は公知の化合
物であり、そして例えばドイツ公開特許第2,150,
808号及び米国特許第2,925,405号に記載の
方法により、ジアミンもしくはアミンカルボン酸とジカ
ルボン酸もしくはカルボキシアミド基を生成するその誘
導体との反応により得られる。
カルボキシアミド基を生成する誘導体としては、ホリエ
ステルの製造に使用されるものと同一の誘導体が使用さ
れる。
例えばジカルボン酸のアルキルエステル及びジアミンま
たはアミノカルボン酸がジカルボン酸アミド化合物の製
造に出発物質として使用されるとすれば、ジカルボン酸
エステル1乃至5倍モル過剰に使用するのが有利である
例えばジカルボン酸モノメチルエステルモノクロリド、
ジカルボン酸ジクロリドまたはジカルボン酸モノクロリ
ドが出発物質として使用されるとすれば、その場合は望
ましくは反応はアミノカルボン酸もしくはその低分子ア
ルキルエステル1モルまたはジアミン2モルを使用して
行われる。
式■で示されるジカルボン酸の製造は次の反応式により
示される。
式中、R1,R2及びR3は式■で与えられた意味を有
し、そしてYは水酸基またはカルボキシアミドを生成す
る基、例えば塩素原子またはメトキシ基を表わす。
上記反応式は式■で表わされる化合物の製造の第1の可
能性を示す。
例えば式aにより製造されたアミドカルボン酸において
、NH基がR3と結合すれば、その場合には、基R3ま
たはR2を含有するアミノカルボン酸及びジカルボン酸
から出発する。
同様のことが式dに類推であてはまる。式a及びcによ
れば、アミノカルボン酸メチルエステルは望ましくはジ
カルボン酸クロリドと反応させ、そして式cによれば、
ジカルボン酸モノメチルエステルモノクロリドをジアミ
ンと反応させる。
式dによる階段的合成において、アミノカルボン酸エス
テルは望ましくは最初にアミノカルボン酸クロリドと反
応させ、そして次にジカルボン酸モノメチルエステルモ
ノクロリドと縮合させる。
式■で表わされるアミドジカルボン酸の製造に適当なア
ミノカルボン酸の例は次の通りである:アミノ酢酸 α−アミノプロピオン酸 β−アミノプロピオン酸 m−及びp−アミンシクロヘキシル酢酸 m−及びp−アミノシクロヘキサンカルボン酸m−及び
p−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸 m−及びp−アミノエチルシクロヘキサンカルボン酸 1−アミノーシクロペンタン−3−カルボン酸。
適当な芳香族アミノカルボン酸の例は次の通りである: m−及びp−アミノ安息香酸 m−及びp−アミノメチル安息香酸 m−及びp−アミノエチル安息香酸 m−及びp−アミノフエニル酢酸 m−及びp−アミノメチルフエニル酢酸 m−及びp−アミノエチルフエニル酢酸 m−及びp−アミノフエニルプロピオン酸m−及びp−
アミノメチルフエニルプロピオン酸 2−ナフチルアミン−6−カルボン酸 2−ナフチルアミン−7−カルボン酸。
芳香族ジアミンの例は次の通りである: m−及びp−フエニレンジアミン m−及びp−トルイレンジアミン m−及びp−キシレンジアミン m−及びp−アミノエチルフエニレンアミン3,3´−
ノアミノビフエニル 4,4´−ジアミノビフエニル 4,4′−ジー(アミノジフエニル)−メタン4,4’
−ジ−(アミノフエニル)−スルホン4,4′−ビスー
アミノメチルビフエニルp−(4,4’−(ビスーアミ
ノエチルビフエニル)〕−メタン。
適当な脂肪族ジアミンはエチレンジアミンであり、そし
て次のシクロ脂肪族ジアミンが特に適当である: 3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキ
シルアミン (“イソホロンジアミン”) ビス−(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)−メ
タン ビス−(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)シク
ロヘキシル−メタン 2,2−ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−プロパ
ン ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタン1,8−
ジアミノ−p−メタン 1−アミノメチル−3−シクロペンチルアミン1,3−
シクロヘキシレンジアミン 1,4−シクロヘキシレンジアミン 1,4−アミノメチルシクロヘキシレンジアミン2−メ
チル−1,3−シクロヘキシレンジアミン2−メチル−
1,4−シクロヘキシレンジアミン 1,3−シクロペンチレンジアミン 1,3−シクロヘプチレンジアミン 1,4−シクロヘプチレンジアミン。
適当なジカルボン酸の例は次の通りである:マロン酸 コハク酸 1,3−シクロブタンジカルボン酸 1,3−シクロペンタンジカルボン酸 2,2−ジメチル−シクロペンタンジカルボン酸 1−カルボキシメチル−3−シクロペンタンカルボン酸 1,3−ビスーカルボキシメチル−シクロペンチレン m−及びp−シクロヘキサンジカルボン酸m−及びp−
カルボキシメチル−シクロヘキシレン m−及びp−カルボキシエチル−シクロヘキシレン 1,3−シクロヘプタンジカルボン酸 1,4−シクロヘプタンジカルボン酸 テレフタル酸 イソフタル酸 1,3−ナフタリンジカルボン酸 1,4−ナフタリンジカルボン酸 2,6−ナフタリンジカルボン酸 2,7−ナフタリンジカルボン酸 4,4′−ジフエニルジカルボン酸 3,4′−ジフエニルジカルボン酸 4,4′−スルホン−ジフエニルジカルボン酸1,1,
3− トリメチル−5−カルボキシ−3−(p−カルボ
キシフエニル)−インダン。
本発明により使用されるアミドカルボン酸の製造用出発
成分として、4乃至6員を有する炭素環式環2個を含有
するジカルボン酸またはその誘導体を有利に使用するこ
ともできる。
その理由はそうすることによって、上記ジカルボン酸に
よりもたらされるガラス転移温度の上昇が、アミドジカ
ルボン酸の同様の作用と組合されるからである。
上記脂環式化合物はシス−及び/またはトランス−型で
あってもよい。
イミド基を含有する芳香族ジカルボン酸は1部は公知の
化合物であり、そして米国特許第3,217,014号
に記載の方法により、アミノカルボン酸を少くとも三塩
基性芳香族カルボン酸のカルボン酸無水物と反応させて
得られる。
有利なのは、モノカルボン酸無水物に対してはアミノカ
ルボン酸1モルが使用され、そしてカルボン酸二無水物
に対してはアミノカルボン酸2モルが有利である。
少くとも三塩基性である特に適当なカルボン酸は次の通
りである: トリメリト酸 ピロメリト酸 プレニト酸 1,2,4−ナフタリントリカルボン酸 1,2,6−ナフタリントリカルボン酸 1,5,8−ナフタリントリカンボン酸 1,4,5,8−ナフタリンテトラカルボン酸1,2,
6,7−ナフタリンテトラカルボン酸2,3,6,7−
ナフタリンテトラカルボン酸3.3’−4,4’−ビフ
エニルテトラカルボン酸2,3,5,6−ビフエニルテ
トラカルボン酸2.2’,6,6’−ビフエニルテトラ
カルボン酸2,2’−3,3’−ビフエニルテトラカル
ボン酸3,3’−4,4’−ジフエニルエーテルテトラ
カルボン酸 3,3’−4,4’−ジフエニルスルホンテトラカルボ
ン酸。
適当なアミノ酸は、アミドカルボン酸の製造に使用され
るのと同−の酸である。
特に適当なアミノカルボン酸は次の通りである:アミノ
酢酸 アミノプロピオン酸 m−及びp−アミノ安息香酸 m−及びp−アミノメチル安息香酸 m−及びp−アミノフエニル酢酸 m−及びp−アミノメチルフエニル酢酸 m−及びp−アミノフエニルプロピオン酸。
引用されたトリカルボン酸またはテトラカルボン酸のい
ずれが使用されるかにより、イミド基を含有し、そして
芳香族基に縮合させる環が5,6または7員を有するジ
カルボン酸が得られる。
4乃至6員を有する炭素環式環2個以上を含有するジカ
ルボン酸は、例えば米国特許第 3,547,888号に発表される。
特に適当な化合物として次のものが挙げられる: 1,4−ナフタリンジカルボン酸 2,6−ナフタリンジカルボン酸 2,7−ナフタリンジカルボン酸 1,3,3−トリメチル−5−カルボキシ−3−(p−
カルボキシフエニル)−インダン。
そして次式■: で表わされるジカルボン酸としては、次のものが挙げら
れる。
:4,4′−ジシクロヘキサンジカルボン酸3,3′−
ジシクロブタンジカルボン酸 3,3′−ジシクロペンタンジカルボン酸p,p’−、
m,p’−及びm,m’−ジフエニルジカルボン酸 ビス−p−(カルボキシフエニル)−メタン2,2−ビ
スーp−(カルボキシフエニル)−エタン 2,2−ビスーp−(カルボキシフエニル)−プロパン p,p’−、m,p’−及びm,m’−ジフエニルスル
ホンジカルボン酸 4,4’.ジフエニルエーテルジカルボン酸。
上記m−及びp−化合物が、上記すべての炭素環式出発
成分のうちで望ましい。
N,N−複素環を含有する次式■: で表わされるジオ−ル(x=0に対し)は公知の化合物
で、そしてドイツ公開特許第2,003,016号に記
載の方法により、アルキレンオキシド、例えばエチレン
オキシド、プロピレンオキシド、プチレンオキシド、シ
クロヘキサンオキシドまたはスチレンオキシド2モルを
、例えば1,1−メチレン−ビス−(5,5−ジアルキ
ルヒダントイン〕1モル、またはベンズイミダゾロンも
しくはそのベンズハイドロゼネイテツド誘導体1モルに
触媒の存在下に付加して容易に生成される。
適当な1,1−メチレン−ビス−〔5,5−ジアルキル
ヒダントイン〕−ジオ−ルの例は次の通りである。
:1,1−メチレン−ビス−〔3−(2’−オキシエチ
ル)−5,5−ジメチルヒダントイン〕1,1−メチレ
ン−ビス−〔3−(2’−オキシ− n −プロピル)
−5,5−ジメチルヒダントイン〕 1,1−メチレン−ビス−〔3−(2’−オキシ−n−
ブチル)−5,5−ジメチルヒダントイン〕 1,1−メチレン−ビス−〔3−(2’−オキシシクロ
ヘキシル)−5.5−ジメチルヒダントイン〕 1,1−メチレン−ビス−〔3−(2´−オキシエチル
)−5−メチルヒダントイン〕 1,1−メチレン−ビス−〔3−(2’−オキシ−n−
プロピル)−5−メチル−5−エチルヒダントイン〕 1,1−メチレン−ビス−〔3−(2’−オキシエチル
)−5,5−ジエチルヒダントイン〕及び 1,1−メチレン−ビス−〔3−(2’−オキシエチル
)−5−ブチルヒダントイン〕。
適当なN,N−ビス−(オキシアルキル)−ベンズイミ
ダゾロンの例は次の通りである:1,3−ビス−(2′
−オキシエチル)−ベンズイミダゾロン 1,3−ビス−(2′−オキシ−n−プロビル)−ベン
ズイミダゾロン 1,3−ビス−(2′−オキシ−2´−フエニルエチル
)−ベンズイミダゾロン 1,3−ビス−(2′−オキシエチル)−テトラヒドロ
ベンズイミダゾロン 1,3−ビス−(2′−オキシ−n−プロピル)−テト
ラヒドロベンズイミダゾロン 1,3−ビス−(2′−オキシ−2´−フエニルエチル
)−テトラヒドロベンズイミダゾロン1,3−ビス−(
2′−オキシエチル)−ヘキサヒドロベンズイミダゾロ
ン。
フエニル核のところで塩素化及び/または臭素化される
1,3−ビス−オキシアルキル化ベンズイミダゾロンは
、新規の化合物であり、そして臭素または塩素の過剰を
使用してオキシアルキル化ペンズイミダゾロンをハロゲ
ン化して容易に生成される。
望ましくは塩素及び臭素を含有する化合物を製造するた
め階段的反応が実施される。
代表的なものとして、次のものが挙げられる:1,3−
ビス−(オキシエチル)−4,5,6,7−テトラブロ
モ−ベンズイミダゾロン 1,3−ビス−(オキシエチル)−4,5,6,7−テ
トラクロロ−ベンズイミダゾロン。
式■(式中x=1)で表わされるジオールもまた新規化
合物であり、そして次の反応系により生成される: 次式■: で表わされる公知化学物1モルを次式■:H−U2−A
−Hal (■) (式中、Halはハロゲン原子を表わす。
)で表わされる公知のモノハロゲノ化合物2モルと20
℃と200℃との間の温度で、適当な溶剤、例えば水ま
たはジオキサン中で、そして塩基、例えばNaOHまた
はピリジンの存在下に縮合させ、そしてその際ハロゲン
化水素2モルを分離して生成される。
上記方法の変形では、次式■:Hal−A−U1−A−
Hal (■)で表わされるジハロゲノ化合物1モル
を、次式■:H−U2−H (■
)で表わされる化合物2モルと反応させ、そしてその際
ハロゲン化水素を分離する。
上記方法で生成され、次の一般式■■: H−U2−A−U1−A−U2−H (■■)で表
わされる新規化合物1モルを次式■■:で表わされるア
ルキレンオキシド2モルを添加して、酸性または塩基性
触媒、例えばAlCl3またはトリエチルアミンの存在
下に、そして0と200℃との間の温度で反応させて式
■で表わされるジオールを得る。
上記反応系において、記号U1,U2, A, R6及
びR7は式■で与えられた意味を有する。
式■■に相当する化合物は、エチレンオキシドの外に、
更にプロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレン
オキシド及びシクロヘキセンオキシドである。
本発明により使用される式■で表わされるジオールの例
は次の通りである: 式■で表わされる望ましいジオールの例は次の通りであ
る: 成分Dの脂肪族ジオールは、例えばエチレングリコール
、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオー
ル、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール
、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール
、ネオペンチルグリコール、1,3−ペンタンジオール
、1,6−ペンタンジオール、1,10−デカンジオー
ルである。
線状の脂肪族ジオール、特に炭素原子1乃至4個を有す
るジオール及び1,4−オキシメチルシクロヘキサンが
望ましい。
上記新規ポリエステルは、本発明により使用されるジカ
ルボン酸、またはその低分子ジアルキルエステルもしく
はジアリールエステル及び成分A並にDのジオールを不
活性雰囲気、例えば窒素雰囲気中で、触媒の存在下に、
エステル化もしくはエステル交換化し、そして他方同時
に150乃至250℃で生成された水もしくはアルカノ
ールを除去し、そしてその後減圧下に、そして特定の触
媒の存在下に200乃至270℃で、重縮合生成物が所
望の粘度を現わすまで重縮合させて生成される。
本発明方法の望ましい実施例においては、ジカルボン酸
のジフエニルエステルをジオールと1:1の比で反応さ
せる。
本発明により使用されるジオールのほかに、成分Dの脂
肪族ジオールをも含有するポリエステルの生成において
、エステル化またはエステル交換反応の後には、主とし
て上記ジオールの単量体ジグリコールエステルが存在し
、それは次に重縮合触媒の存在下に重縮合され、その間
過剰の脂肪族ジオールが減圧下に留出されるように、上
記ジオール成分を過剰に使用するのが有利である。
エステル化触媒として、公知のように、アミン、無機も
しくは有機酸例えば塩酸もしくはp−トルエンスルホン
酸、または更にエステユ交換化触媒としても適当な金属
もしくは金属化合物を使用することができる。
ある種の触媒はエステル交換を促進し、そして他の触媒
は重縮合を促進するから、数種の触媒の混合物を使用す
ることが望ましい。
適当なエステル交換触媒の例は、金属類カルシウム、マ
グネシウム、亜鉛、カドミウム:マンガン、チタン及び
コバルトの酸化物、塩または有機化合物である。
金属そのものを触媒として使用することもできる。
重縮合は例えば鉛、チタン、ゲルマニウムのような金属
及び特にアンチモンまたはその化合物で接触作用される
上記触媒類は反応混合物に一緒にまたは別々に添加して
もよい。
上記触媒類が使用される量は上記酸性成分を基準として
約0.001乃至1.0重量%である。
新規ポリエステルの製造において、エステル交換及び重
縮合の両方を促進する触媒を使用するのが有利である。
この種の適当な触媒は主として異なる金属または金属化
合物及び対応する金属合金の混合物である。
新規ポリエステルを製造する別の方法は、ジカルボン酸
ジハライド、望ましくは酸ジクロリドを、成分Cのジオ
ールと、場合によっては成分Dのジオールと混合して、
塩基性触媒の存在下に、そして0℃と100℃との温度
範囲内で重縮合させ、そしてその際ハロゲン化水素を分
離することから成る。
塩基性触媒としては、望ましくは第3級アミンまたは第
4級アンモニウム塩が使用される。
塩基性触媒の量は酸ハライドを基準として、0.1乃至
100モル%でもよい。
上記方法は触媒なし、または溶剤の存在下でも実施され
る。
出発化合物類を最初に特定の粘度まで溶融状態で縮合さ
せ、次に生成された前縮合物を、例えば水中造粒機を使
用して粒状化し、そして得られた細粒を乾燥し、そして
次に該細粒の融点以下の温度及び減圧で、固相縮合する
ように重縮合させることもできる。
それによってポリエステルのより高い粘度が得られる。
重縮合反応は、ポリエステルが1.1乃至4.0、望ま
しくは1.3乃至3.5の相対粘度を有するまで実施す
る。
使用された触媒の性質及びバッチの寸法によって、反応
時間は約30分から数時間までである。
生成されたポリエステル融成物は、それが反応容器から
取り出され、そして冷却された後に、普通の寸法に粒状
化されるか、または寸断される。
ポリエステル融成物の加工中または重縮合反応前でも、
上記反応塊にあらゆる種類の不活性添加物、例えば充て
ん剤、補強物質、特にガラス繊維、無機もしくは有機顔
料、ケイ光ブライトナー、ツヤ消シ剤、結晶促進剤及び
耐火性並に耐炎性添加物、例えば三酸化アンチモンまた
は塩素並に臭素の高含量を有する有機化合物、そして特
に本発明によるポリエステルが縮合成分として完全に塩
素化及び/または臭素化された1,3−ビス−(オキシ
アルキル)−ベンズイミダゾロンを含有すれば、三酸化
アンチモンを添加することもできる。
重縮合反応がパッチ式に行われると、上記公知の処置が
最終的縮合工程中、例えば固相縮合前もしくは溶融縮合
の終りに取られてもよい。
本発明によるポリエステルは、出発成分としてどのよう
なジオール及びどのようなジカルボン酸が使用され、そ
して如何なる定量的割合でそれらが使用されたかにより
、低い部分的結晶度から無定形まででもよい。
上記ポリエステルは色彩は無色から僅かに黄色であり、
そして有用な熱機械的性質、特に加熱下に高度の寸法安
定性を有する成形物が、普通の成形方法、例えば流し込
み、射出成形、及び押出成形により成形される熱塑性物
質を構成する。
上記新規ポリエステルは特に成形物品、例えば歯車、化
学薬剤もしくは食料品用コンテナー、機械部品並に装置
部品、フイルム・シーテイング、薄板の製造用の、そし
てまた機械仕上げされる半仕上げ製品の製造用の工業プ
ラスチック物質として適する。
更に上記ポリエステルはまた例えば公知の粉末コーチン
グ法で物体をコーチングするのにも適する。
次の実施例により生成されたポリエステルは次のデータ
により、更に細かく特徴づけられる:ポリエステルは、
融点もしくは軟化点より30℃高い温度で30分間焼も
どし、そして次に急速に冷却される試料の示差熱解析法
により測定される形態的変化により特徴づけられる。
上記冷却試料を、パーキンーエルマー“DSC−IB”
示差走査熱量計により16℃/分の加熱速度で加熱する
試料の温度記録図(添付図のグラフ参照)はガラス転移
温度TG、結晶温度TK及び融点TSまたは軟化点Te
をそれぞれ示す。
上記温度記録図における比熱の急激な増加の決定的時点
がガラス転移温度を示し、発熱ピークの先端は結晶温度
を示し、そして吸熱ピークの先端は融点または軟化点を
示す。
実施例の重縮合の相対粘度はフェノールとテトラクロロ
エタンとの等部からなる混合物100mlにポリエステ
ル1gを溶解した液で、そして30℃で測定する。
軟化点はコフラー(Kofler)の加熱テーブル顕微
鏡で15℃/分の加熱速度で測定し、そして該方法は、
2本の糸でクロスを作り、そして軟化点はクロスの鋭角
が消える温度として示されることである。
実施例 1〜17 表1に記載の出発物質(エチレングリコール、プロパン
ジオール−1,3またはブタンジオール−1,4が同時
に使用されるときは、ポリエステル中に含有されるジオ
ールの合計を基準として、その100モル%過剰が使用
される。
)及びチタンテトライソプロピレート0.02%(酸成
分の合計を基準として)を、攪拌器、窒素入ロ、冷却器
及び温度計が取付けられた容量2lの反応器中に装入し
、そして該混合物を200℃まで加熱する。
攪拌及び窒素導入をしながら、メタノールの理論量の9
8%を留出し、そして反応混合物の温度を250℃まで
上げる。
水ジェットポンプを使用し、1/2時間内に50mmH
gの真空度とし、そして同時に反応温度を270℃まで
上昇させる。
一定反応温度で、真空度を1/2時間内に0.7mmH
gまで上げ、そして更に3時間その状態に保持する。
開放する前に、反応器を窒素で換気する。
実施例1に報告された特性データを有するポリエステル
が得られる。
実施例 18〜30 表2に記載の出発物質(エチレングリコール、プロパン
ジオール−1,3またはブタンジオール−1,4が同時
に使用されるときは、ポリエステル中に含有されるジオ
ールの合計を基準として、その100モル%過剰が使用
される。
)及びチタンテトライソプロピレート0.02%(酸成
分の合計を基準として)を、攪拌器、窒素入口、冷却器
及び温度計を取付けた容量2lの反応器中に装入し、そ
して該混合物を200℃まで加熱する。
攪拌及び窒素導入しながら、メタノールの理論量の98
%を留出させ、そして反応混合物の温度を230℃から
250℃まで上昇させる。
水ジエツトポンプを使用し、真空度を1/2時間内に5
0mmHgとし、そして同時に反応温度を260℃まで
上昇させる。
一定反応温度で、真空度を0.7mmHgまで1/2時
間内に真空ポンプを使用して上げ、そしてその状態に更
に3時間保持する。
開放する前に、反応器は窒素で換気する。
表2に報告された特性データを有するポリエステルが得
られる:実施例 31〜95 表3の題目“組成”の下に記載の出発物質を、実施例1
8〜30に記載の方法により重縮合させた。
得られたポリエステルの性質もまた該表に報告する。
略 語(他の表に対しても) EG :エチレングリコール DMT :ジメチルテレフタレート DMI :ジメチルイソフタレート CBAB :p−(4−カルボキシベンゾイル)アミ
ン安息香酸NDDM :2,6−ナフタリンジカルボ
ン酸ジメチルエステル■ :1.1−メチレ
ン−ビス−〔3−(2’−オキシエチル)−5,5−ジ
メチルヒダントイン〕 ■ :1,3−ジオキシエチル−4,5,6,
7−テトラクロロベンズイミダゾロン ■ :1,3−ジオキシエチル−4,5,6,
7−テトラブロモベンズイミダゾロン ■■ :N,N−ピロメリト酸イミド−ジ酢酸ジ
メチルエステル■ :1,3−ジオキシエチル
−ベンズイミダゾロンDPSDM:4,4’−ジフエニ
ルスルホンジカルボン酸ジメチルエステル■
:N,N−ビス−(4−カルボメトキシベンゾイル)−
イソホロンジアミンCHDM :シクロヘキサンジメ
タノール−1,4NPG :ネオペンチルグリコ−
ル ■ :1,1−メチレン−ビス−〔3−(2’−
オキシプロピル)−5,5−ジメチルヒダントイン〕 PIDA :フエニルインダンジカルボン酸Dian
ol22: (1,1−イソプロピリデン−ビス−〔(
p−フェニルオキシ)ジエタノール−2〕 ■ :N,N−ビス−(4−カルボメトキシベン
ゾイル)−メタフエニレンジアミン DPT :ジフエニルテレフタレ−ト■
:1,4−ビス−(4−カルボメトキシベンゾイル)−
p−フエニレンジアミン P :プロパンジオール−1,2 MCMCB :メチル−4−(4−カルボメトキシシク
ロヘキシル)ベンゾエートTMIB:トリメリトイミド
安息香酸エチルエステル■ : ■ :1,2−ビス−(4−カルボメトキシベ
ンゾイル)エチレンジアミン■■ :1,12−
ビス−(4−カルボメトキシベンゾイル)ドデカメチレ
ンジアミン ■■ :N,N’−ビス−(4−カルボブトキシ
ベンゾイル)−4,4’−ジアミノジフエニルエ−テル ■■ :N,N’−ビス−(4−カルボブトキシ
ベンゾイル)−1,4−ビス−(4′−アミノフエノキ
シ)−ベンゼン ■■ :
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による熱塑性ポリエステルの温度記録図の
図式表示であり、横座標は温度(℃)を示し、そして縦
座標は発熱及び吸熱を示す。 なお、TGはガラス転移温度、TKは結晶温度、そして
TSは融点をそれぞれ表わす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高ガラス転移温度を有する線状熱塑性ポリエステル
    の製造方法において、ジカルボン酸1モル及びジオール
    1モルに対し、 A)テレフタル酸及び/またはイソフタル酸またはその
    ポリエステル生成誘導体0乃至90モル%、 B) 1もしくは2個の−CO−NH基及び少くとも
    1個の芳香族基を有するジカルボン酸、芳香族基に縮合
    されたイミド基1または2個を有するジカルボン酸、も
    しくは4乃至6員を有する炭素環式環少くとも2個を有
    するジカルボン酸またはそのポリエステル生成誘導体1
    0乃至100モル% C) 2乃至6個、そのうち3個まではベンズイミダ
    ゾロン環、そしてまたベンズハイドロゼネイテツド(b
    enzhydrogenated)ベンズイミダゾロン
    環で置換されてもよいヒダントイン環を有するジオール
    、1個のベンズハイドロゼネイテツドベンズイミダゾロ
    ン環もしくは1個のベンズイミダゾロン環を有するジオ
    ール、及び/またはフエニル核のところが完全に塩素化
    及び/または臭素化され、そして1個のベンズイミダゾ
    ロン環を有するジオール5乃至100モル%、及び D)炭素原子2乃至10個を有する脂肪族ジオール、1
    ,4−オキシメチルシクロヘキサン及び/または1,4
    −オキシシクロヘキサン0乃至95モル% を触媒の存在下に、フェノールとテトラクロロエタンと
    の等部から成る1%溶液中で、30℃で測定して相対粘
    度1.1乃至4.0まで公知の方法で重縮合させること
    を特徴とする高ガラス転移温度を有する線状、熱塑性ポ
    リエステルの製造方法。
JP49130379A 1973-11-13 1974-11-12 センジヨウ ネツソセイポリエステルノ セイゾウホウホウ Expired JPS581134B2 (ja)

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ES (1) ES431947A1 (ja)
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