JPS60203514A - 車高調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、車両の高さを変えることのできる車高調整装
置に関する。

〔従来技術〕

従来のこの種車高調整装置としては、例えば特開昭５８
−３０８１１が提案されている。該装置は、ショックア
ブソーバ及びスプリングと一体となった車高調整装置で
あって、いわゆる懸架装置と切り離して考えることはで
きず、これゆえに装置全体が大きくなり、またコスト低
廉化が難しいという欠点があった。また前記従来のもの
は車高調整用のシリンダ室の体積が大きく、内部に入れ
る油の量も多量に必要となるという欠点があり、さらに
は車高可変量が小さいという欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、上記従来の欠点を解消しつつ、簡易な手段に
より車高を容易に変えうるような車高調整装置を提供せ
んとするものである。

〔発明の構成」 本発明は、下端が車体に固定され、上端が前記車体と上
下方向への相対運動可能な部分に当接自在な如くに装着
されたシリンダ装置と、該シリンダ装置の上方室及び下
方室に圧力源からの流体圧を選択的に送り込む切替え弁
と、前記圧力源に並設されたリリーフ弁と、前記流体を
貯蔵するリザーバとから成るものである。

〔発明の効果〕

本発明によれば、簡易な構成により、車輌の上下方向へ
の相対運動可能な部分に取り付けるのみで車高を下げる
ことができ、特に乗降時に車高が下がることから乗降し
易く、また荷物の積み下り。

もし易いという効果がある。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。

第１図は一実施例を示す全体図であって、自動車の前輪
近傍に取付けられた状態を示している。

本図に、おける符号Ａは本発明に係る車高調整装置であ
りて、本装置Ａの一部を構成するシリンダ装置１０はそ
の下端が自動車の車体１に固定されている。シリンダ装
置１０は略垂直に取付けられ、その上端とアッパーアー
ム２との間には常態においては隙間ａが存在する。この
隙間−ａは後述の如きシリンダ装置１０の作動により零
となり得る（後に詳述）。前記アッパーアーム２は第１
図における左方の端部の枢軸（図示省略）を中心として
矢印の如くに揺動可能であり、この時タイヤ３は図示し
てないロアーアームと共に追随しつる構成となっている
。また、アッパーアーム２とタイヤ３とはボールジヨイ
ント４を介して連結され、該アーム２の左端は紙面垂直
方向に長いトーションバー５を介して車体に連結されて
いる。尚、符号６は車体の振動を吸収するために装着し
であるショックアブソーバである。

前記シリンダ装置１０の内部構造は第３図のようになっ
ている。すなわちシリンダ本体１１の下端部に底部材１
２とブラケット１３が固定され、上端部にはロンド支持
部材１４及び１１１５が固定されて両部材１４．１５に
ガイドされつつピストンロッド１６が上下動自在に装着
されている。該ピストンロッド１６の下端にはピストン
１７が固定され、該ピストン１７によってシリンダ本体
１１の内部空間は上方室１１１と下方室１１２に分割さ
れる。前記ロンド１６の上端部はシリンダ本体１１の外
方に突出し、先端にローラ１８が取付けられている。前
記上方室１１１及び下方室１１２には圧油導入口１９Ａ
、１９Ｂを介して圧油がそれぞれ導かれるようになって
おり、該圧油が外部に漏洩しないように、前記部材１２
．１４．１５．１７にはシール部材２０ａ　、２０ｂ　
、２０ｃ　。

２０ｄ　、２０ｅ　、２（Ｈがそれぞれ装着されている
。

前記シリンダ装置１ｆ１０の圧油導入口１９Ａ、、１９
Ｂには、第１図の如くパイプ２１．２２の一端がそれぞ
れ連結され、該パイプ２１．２２の他端は切替え弁２３
に連結されている。該切替え弁２３は、オイルリザーバ
２４からポンプ２５を介して圧送される圧油を前記シリ
ンダ装置１０の上方室１１１又は下方室１１２に交互に
導くための切替え作用をするもので、車輌の任意の場所
（例えば運転室）に装着される。第１図の切替え弁２３
の状態は上方室１１１に圧油を圧送している状態を示し
ており、第２図は下方室１１２に圧送している状態を示
す。尚、符号２６はリリーフ弁であって、設定圧に達し
た場合にオイルの一部をリザーバ２４に逃がす働きをす
るものである。

次に本実施例の作用について述べる。

先ず、本装置Ａが第１図の状態の場合、すなわちポンプ
２５からの圧油がシリンダ装＠１０内の上方室１１１に
導入されている場合は、第３図のようにピストンロッド
１ｂが最下方に位置しているため、ローラ１８とアッパ
ーアーム２との間には隙間ａが存在する。この隙間ａは
、車輌走行中に７ツパーアーム２が矢印方向に揺動して
も、前記ロンド１６が最下方位置にある限り零になるこ
とはない。

次に、車高を低くする場合（本装置は車高を積極的に高
くすることはできず、当該車輌の通常時の車高を積極的
に低（することによって車高調整するものである）は、
切替え弁２３を作動させて第２図の状態とし、圧油を下
方室１１２に送り込む。この結果、ロッド１６が上昇し
ローラ１８がアッパーアーム２に当接して該アーム２を
押し上げる。該アーム２はジヨイント部４を支点として
タイヤ３を地面方向に押圧する。このため車体１が底部
材１２（第３図）を介して下方に押され、これゆえに車
高が下がることになる（下がる量は、本装置の構造や車
種によって異なるが、例えば乗用車では４ｃｍ＜らい）
。

このような車高低下作動は、車輌の停止中に行なうもの
で、車輌走行中においてはアッパーアーム２とロー５１
８との間に必ず隙間ａが存在するため走行中に該アーム
２に笥撃を与えるということはない。

〔他の実施例〕

第４図は本発明の他の実施例を示しく前実施例と同じ構
成部材に対しては同じ符号が付しである）、該他の実施
例が前実施例と相違する点は、前実施例が本装置専用の
ポンプ２５を設けているのに対し、パワーステアリング
（動力舵取り装置）用のポンプ２５０を利用している点
である。このため、本実施例では切替え弁２３の他にも
う１つの第２切替え弁３０が設置しである。

すなわち第２切替え弁３０は、車輌走行中においてはポ
ンプ２５０からの圧油をパイプ３１を介して動力舵取り
装置に導いているが、車輌が停止して第５図の如くに切
替えるとパイプ３２を介して圧油が第１切替え弁２３に
導かれるため、前実施例の如き車高調整作用を行なうこ
とができる。

（変形例） シリンダ装置１０は各前輪の近傍に１個づつ、計２個設
けてもよいし、あるいは各後輪の近傍に１個づつ、計２
個設けてもよい。又、各輪に１個づつ、計４個設けても
よい。この場合、切替え弁２３．３０は１個づつあれば
十分であってパイプ２１．２２から分岐させて各シリン
ダ装置に圧油を送る構成とすればよい。

上記実施例においては、フロントサスペンション部分に
シリンダ装置１０を設ける構成としているが、本装置は
サスペンション（ＪＩｌｌ架装置）と一体のものではな
く、相対的に車体を下方に押し下げうる部分であればど
こに装着してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体図、第２図は第１
図の弁２３の作動を示す模式図、第３図は第１図のシリ
ンダ装置１０の詳細を示す断面図、第４図は他の実施例
を示す模式図、第５図は第４図の弁３０の作動を示す模
式図である。 Ａ・・・本発明車高調整装置 １・・・車体　１０・・・シリンダ装置１１１・・・上
方室　１１２・・・下方室２３・・・切替え弁　２４・
・・リザーバ２５・・・ポンプ 特許出願人　アイシン精機株式会社 代理人　弁理士　大川　宏 同　弁理士　原料　修 同　弁理士　丸山明夫 第１図 第３図 第５図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）下端が車体に固定され、上端が前記車体と上下方
   向への相対運動可能な部分に当接自在な如くに装＠され
   たシリンダ装置と、該シリンダ装置の上方室及び下方室
   に圧力源からの流体圧を選択的に送り込む切替え弁と、
   前記圧力源に並設されたリリーフ弁と、前記流体を貯蔵
   するリザーバとから成ることを特徴とする車高調整装置
   。
2. （２）シリンダ装置は、その上端が、サスペンション部
   のアッパーアームに当接自在である特許請求の範囲第１
   項記載の車高調整装置。
3. （３）シリンダ装置は、その上端にローラを具備する特
   許請求の範囲第１項記載の車高調整装置。
4. （４）圧力源は、オイルポンプである特許請求の範囲第
   １項記載の車高調整装置。
5. （５）圧力源は、動力舵取り装置用オイルポンプである
   特許請求の範囲第１項記載の車高調整装置。