JPS6020065Y2 - 電子時計の時刻修正手段 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計の針合せ機構に関するものである。

従来の針合せ機構を第１図、第２図に示しており、第１
図は巻真１段目の状態の断面図で、第２図はその平面図
を示したものである。

巻真１を引くとオシドリ２、それに契合しているカンヌ
キが連動し、この動きによりツヅミ車３が日ノ裏車６に
噛み合う、又２段目の状態で巻真１をまわしてツヅミ車
３を回転させ、ツヅミ車３の回転を日ノ裏歯車６に伝え
る。

日ノ裏歯車６は分針を有する筒カナ８ａを回転し、日ノ
裏歯車６と１体の日ノ裏カナ６ａは時針を有する筒車７
を回転する。

しかしこの構造では、時計の小型化を行う為に日ノ裏歯
車６を小さくする事に限度があり、さらに筒車７に直接
ツヅミ車３を噛合わせムーブメントの小型化を図ろうと
すると、筒カナ８ａ〜筒車７の歯数化分だけの分車のス
リップトルクや、筒カナツブシトルクがツヅミ車に直接
影響して前記ツヅミ車３の生歯や、筒車の歯等を破損し
てしまう恐れがあった。

これらのことから小型ムーブメント設計の限界があり、
本考案は上記の欠点を除去するため日ノ裏車を筒車とツ
ヅミ車の配置線上以外の場所に設け、第２筒車にツヅミ
車を噛合せることにより、ムーブメントの小型化を目的
としたものである。

以下本考案を第３図、第４図、第５図、第６図で詳細に
説明する。

第３図、第４図は本考案の断面図と平面図を示すもので
、・巻真１とそれに係合するカンヌキ４、巻真１の角部
に嵌合し、軸方向に摺動可能なツヅミ車３、分針を有す
る筒カナ８ａと噛合う日ノ裏歯車６、日ノ裏歯車６と歯
合う時針を有する筒車７、筒車７の上に組込まれツヅミ
車３と噛合う第２筒車９、第２筒車９と日ノ裏歯車６と
噛合う歯車１０より構成された針廻し構造である。

第５図、第６図は本考案の２つ目の実施例で、上記歯車
１０にあたるのが歯車１１であり、この場合は第２筒車
９と筒車７とに噛み合っている。

その他上記説明と同じである。

つぎに作動について説明すれば、第３図、第４図の場合
、２段目の状態で巻真１をまわすと、それに嵌合してい
るツヅミ車３かまわされる。

ツヅミ車３は第２筒車９と噛合い歯車１０を介して日ノ
裏歯車６、それに噛合っている分針を有する筒車７をま
わす。

次に第５図、第６図について説明すれば巻真１を引き出
し２段目の状態で回転すると、巻真に嵌合しているツヅ
ミ車３がいっしょに回転する。

ツヅミ車３は第２筒車９と噛合い歯車１１を介して時針
を有する筒７を回転する。

又筒車７は、日ノ裏歯車６と１体の日ノ裏カナ６ａと噛
合い、分針を有する筒カナ８ａを回転する。

以上のごとく本考案によれば日ノ裏車を介して針合せを
しなくてすむため、ツヅミ車の位置を分車中心に近接し
て設計出来るのでムーブメントの小型化が可能となると
共に、デザインバラエティ−が豊富となる等の効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例のツヅミ車が１段目の状態を示した断面
図で、第２図は第１図の平面図、第３図は本考案のツヅ
ミ車１段目の状態を示した断面図で、第４図、第５図は
第３図の平面図を示す。 第６図は本考案のＡ−Ａ’断面図を示した図である。 １・・・・・・巻真、２・・・・・・オシドリ、３・・
・・・・ツヅミ車、４・・・・・・カンヌキ、５・・・
・・・地板、６・・・・・旧ノ裏歯車、６ａ・・・・・
田ノ裏力、７・・・・・・筒車、８・・・・・・分歯車
、８ａ・・・・・・筒カナ、９・・・・・・第２筒車、
１０゜１１・・・・・・アイドラー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キチ車を不用とする時計ムーブメントにおいて筒車の筒
   部を案内と腰前記筒車上に位置する第２筒車と、前記第
   ２筒車の回転を伝達するアイドラーとから威り、前記第
   ２筒車は巻真の角部に嵌合したツヅミ車と直接噛合って
   針合せする事を特徴とする電子時計の時刻修正手段。