JPS6019999B2 - 油脂の分解方法 - Google Patents

油脂の分解方法

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JPS6019999B2
JPS6019999B2 JP52093387A JP9338777A JPS6019999B2 JP S6019999 B2 JPS6019999 B2 JP S6019999B2 JP 52093387 A JP52093387 A JP 52093387A JP 9338777 A JP9338777 A JP 9338777A JP S6019999 B2 JPS6019999 B2 JP S6019999B2
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JP
Japan
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oils
fats
alkaline
lipase
oil
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Expired
Application number
JP52093387A
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English (en)
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JPS5428305A (en
Inventor
純孝 国生
晴夫 町田
慎二郎 岩崎
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Meito Sangyo KK
Original Assignee
Meito Sangyo KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油脂の分解方法、特にアルカリ性IJパーゼを
用いて油脂を分解する方法に関する。
リパーゼを用いて油脂を分解してグリセリンと脂肪酸を
得る方法は古くから知られているが、これ迄の方法は油
脂と水とIJパーゼを混合して油脂分解を行なう方法で
あり、油脂は分解されるにつれて脂肪酸が生じ微酸性を
示すようになる。近年、アルカリ性に作用最適pHを示
すようなアルカリ性リパーゼが見出され、ナトリウムや
カリウムの水酸化物、燐酸塩、炭酸塩、桂酸塩などを用
いてアルカリ性にした水とアルカリ性リパーゼと油脂と
を混合して油脂を分解することが試みられている。しか
し、これらの化合物を用いてアルカリ性にしてアルカリ
性リパーゼで油脂分解を行なうと、分解速度は非常に遅
く、従って分解率も高くならない。そこで本発明者等は
、NaOHやKOHの代りに水に雛漆の2価以上の金属
の水酸化物を添加してアルカリ性リパーゼで油脂分解を
行なったところ、分解速度は著しく早く、ほぼ完全に分
解することを見出した。このように水に袷んど溶けない
2価以上の金属の水酸化物の存在下で水と油脂とアルカ
リ性リパーゼを混合して油脂分解を行なうことは今迄に
全く試みられておらず、このような金属の水酸化物の存
在下でアルカリ性リパーゼで油脂分解を行なうと、分解
速度が著しく早く、ほぼ完全に油脂を分解することは全
く新しい発見である。本発明はこれらの知見に基いて完
成されたものであって、本発明は油脂を、油脂より生成
する脂肪酸に対し10〜500%(当量比)の2価以上
の金属の水酸化物の存在のもとでアルカリ性リパーゼで
分解することを特徴とする油脂の分解方法であり、油脂
をアルカリ性リパーゼで高分解率で迅速に分解する方法
を提供することを目的とするものである。
本発明において用いられる油脂としては、例えばオリー
ブ油、大豆油、アマニ油、ナタネ油、ヒマシ油などの植
物性油脂、あるいは例えば牛脂、豚脂、魚油などの動物
性油脂があげられる。
本発明において用いられるアルカリ性リパーゼとしては
アルカリ性において油脂分解力の強いものであれば微生
物により生産されたものでも、あるいは動物の臓器や植
物の種子などより得られたものでも、いずれも使用する
ことができる。その具体例として、例えばアルカリゲネ
ス属に属する名糖PL−67計号(徴工研菌寄第37斑
号)や名糖PL−266号(徴工研菌寄第3187号)
の生産するアルカリ性リパーゼおよびパンクレアチツク
リパーゼなどが挙げられる。また、これらのアルカリ性
リパーゼは精製した酵素標品ばかりでなく、これらのア
ルカリ性リパーゼを含む培養液や抽出液をそのまま用い
ることもできる。アルカリ性リパーゼの添加量はその際
品の油脂分解力の強弱により適宜増減すればよいが、油
脂1gに対し5〜1000単位を添加するのが望ましい
。本発明においては、上記した存在量の2価以上の金属
の水酸化物の存在のもとで油脂に水とアルカリ性リパー
ゼを加えて油脂分解を行なうのであるが、油脂に加える
水の量は油脂に対し5〜200%位とするのが好適であ
る。
分解の温度は使用する油脂とアルカリ性リパーゼによづ
て適当な温度を選択し、必要に応じて蝿洋を行なうのが
よい。本発明において油脂分解の際に存在させる2価以
上の金属の水酸化物としては、例えばCa(OH)2,
Mg(OH)2,Ba(OH)2,針(OH)2,Cd
(OH)2,Mn(OH)2,Co(OH)2,Pb(
OH)2,Zn(OH)2,Cr(OH)3などが挙げ
られ、これら水酸化物の存在量は生成する脂肪酸に対し
10〜500%(当量比)であるようにする。また上記
の水酸化物を存在させるには、反応の最初からこれらの
水酸化物を添加してもよいし、あるいは先ずこれらの金
属の塩酸塩、硫酸塩などの水溶性の塩を添加した後、苛
性ソーダなどでアルカリ性にして水酸化物を作ることも
できる。また、これらの金属の水酸化物は添加量の全部
を最初に加えてもよいし、または一部を反応途中に分割
して添加してもよい。分解率の測定は次の通りに行なっ
た。
分解物を塩酸酸性にした後、エーテルで油分を抽出した
。水洗、脱水後、エーテルを除去して油分を採取した。
この油分の酸価とケン化価を求め、藤価とケン化価の比
を百分率で表わして分解率とした。本発明によればアル
カリ性リパーゼにより油脂を高分解率で迅速に分解して
脂肪酸とグリセリンを得ることができるので、本発明は
油脂の分解法として非常に有利な方法である。次に本発
明の実施例を示して本発明をさらに具体的に説明する。
実施例 1 牛脂5雌に水19の【とCa(OH)26舷を加え、3
0℃にて燈拝した。
これに、アルカリゲス魔に属するリパーゼ生産菌名糖呼
L−67y号(徴工研菌寄第37班号)の培養液より得
たアルカリ性リバーゼ含有ァセトン沈澱粉末40のo〔
160岬m単位:ジャーナル・モンデイアル・ド・フア
ルマシエ(JomMIMondialdePha肌ac
je)第3号、乳9頁〜352頁、19総年参照)〕を
添加して縄梓を続けた。
分解が進行すると粘性が増して縄梓ができなくなるので
、縄梓を中止し、そのまま30午0で放置した。アルカ
リ性リパーゼを添加後、24時間割こ分解率は96%に
達し、48時間目には100%に達した。比較のためC
a(OH)2の代りにNaOHIgを加えた以外は上託
したと同様にして油脂分解を行うと2日目の分解率は約
5%であった。
上記の如くCa(OH)2を加えて分解した牛脂は2日
後にその一部約2雌にエーテル200泌と25%塩酸1
0の【を加えて脂肪酸を分解した。
炉過、水洗、脱水後、エーテルを留去して脂肪酸12g
を得た。実施例 2 オリーブ油5雌に水6.1机とCa(OH)26.斑を
加え、370で燈拝した。
これにパンクレアチツクリパーゼ(ウィル ソ ン社製
:WilsonFhaてmaceutiCal & C
hemicalC。rpン 323雌(1000肥IP
単位)を加え、凝枠を続けた。分解が進行すると粘性が
生じ縄梓ができなくなるので、縄梓を中止し、そのまま
37q0で放置した。6日目に分解率は100%に達し
た。
Ca(OH)2の代りにNaOHIgを加えた以外は、
上託したと同様にして油脂分解を行なうと、6日目の分
解率は8%であった。
実施例 3 オリーブ油5雌に水9.1の‘と〇(OH)34.鶴を
加え、3ぴCで蝿拝した。
これにアルカリゲネス属に属するリパーゼ生産菌名糖軒
L一266号(徴工研菌寄第3187号)の培養液より
得たアルカリ性リパーゼ含有アセトン沈澱粉末417の
o(1000価IP単位)を添加して礎梓を続けた。1
0日目に分解率は95%に達した。
C【(OH)3の代りにKOH滋を加えた以外は、上記
したと同様にして油脂分解を行なうと、10日目の分解
率は15%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 油脂を、油脂より生成する脂肪酸に対し10〜50
    0%(当量比)の2価以上の金属の水酸化物の存在のも
    とでアルカリ性リパーゼで分解することを特徴とする油
    脂の分解方法。
JP52093387A 1977-08-05 1977-08-05 油脂の分解方法 Expired JPS6019999B2 (ja)

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JPS5428305A JPS5428305A (en) 1979-03-02
JPS6019999B2 true JPS6019999B2 (ja) 1985-05-18

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JPS62124007A (ja) * 1985-11-20 1987-06-05 Kawasaki Steel Corp ストレツチレデユ−サの伸し長さ制御方法

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JPS5428305A (en) 1979-03-02

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