JPS60197793A - コ−クス炉ガスから合成天然ガスを製造する方法 - Google Patents
コ−クス炉ガスから合成天然ガスを製造する方法Info
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- JPS60197793A JPS60197793A JP5277084A JP5277084A JPS60197793A JP S60197793 A JPS60197793 A JP S60197793A JP 5277084 A JP5277084 A JP 5277084A JP 5277084 A JP5277084 A JP 5277084A JP S60197793 A JPS60197793 A JP S60197793A
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- Japan
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- gas
- raw material
- catalyst
- coke oven
- reaction tower
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、コークス炉ガスにCOに富んだ発生炉ガス
を添加混合して原料ガスとなし、該原料ガスを触媒の存
在下で高カロリーガスに変換する所謂合成天然ガス(以
下SNGという)製造方法の改良に係わるものである。
を添加混合して原料ガスとなし、該原料ガスを触媒の存
在下で高カロリーガスに変換する所謂合成天然ガス(以
下SNGという)製造方法の改良に係わるものである。
コークス炉ガスは、石炭を乾留してコークスを製造する
際に、副産物として多量に副生するガスであって、その
多(は都市ガス用として供給されており、長期的に安定
して供給可能な極めて重要な都市ガス源である。
際に、副産物として多量に副生するガスであって、その
多(は都市ガス用として供給されており、長期的に安定
して供給可能な極めて重要な都市ガス源である。
他方近年、コークス炉ガスより発熱量の高い天然ガスが
、その賦存量が膨大であること、ガス供給上発熱量が高
い程有利であること及び清浄なガスであること等から、
都市ガスとして注目されるに至り、現在すでにこの天然
ガスが都市ガスとして供給されている地区は多く、また
今後それへの転換が予定されている地区もある。
、その賦存量が膨大であること、ガス供給上発熱量が高
い程有利であること及び清浄なガスであること等から、
都市ガスとして注目されるに至り、現在すでにこの天然
ガスが都市ガスとして供給されている地区は多く、また
今後それへの転換が予定されている地区もある。
ところで、都市ガス源のすべてを天然ガスに依存するこ
とは、都市ガスとしてのエネルギーの永続的な安定供給
の面からは望ましくなく、コークス炉ガスをも都市ガス
源として確保しておくことがエネルギー政策上必要不可
欠である。
とは、都市ガスとしてのエネルギーの永続的な安定供給
の面からは望ましくなく、コークス炉ガスをも都市ガス
源として確保しておくことがエネルギー政策上必要不可
欠である。
しかしながら、通常コークス炉ガスの発熱量は5000
にcal/Nyl(程度であるのに対して、天然ガスの
それはほぼ11000 Kca1/ Nnf前後の高発
熱量を有するものであることから、同一導管を共用して
それらを供給するには互換性がなく、結果として都市ガ
スが従来のコークス炉ガスから天然ガスに変換された地
域においては、あたら多量に副生ずるコークス炉ガスの
都市ガスとしての供給を停止し、別途新たにその用途を
模索しなければならない等の不都合があった。
にcal/Nyl(程度であるのに対して、天然ガスの
それはほぼ11000 Kca1/ Nnf前後の高発
熱量を有するものであることから、同一導管を共用して
それらを供給するには互換性がなく、結果として都市ガ
スが従来のコークス炉ガスから天然ガスに変換された地
域においては、あたら多量に副生ずるコークス炉ガスの
都市ガスとしての供給を停止し、別途新たにその用途を
模索しなければならない等の不都合があった。
このような不都合を回避し、天然ガスとの互換性を確保
するためには、コークス炉ガスに発熱量の高い増熱剤例
えばプロパンやブタン等の炭化水素類を添加混合するこ
とやそれら又はナフサを炭素源としてコークス炉ガスを
改質し、SNGとすることが考えられるが、これらとて
炭素源や増熱剤として高価な炭化水素類を多量に必要と
するものであり、あまり得策であるとは言い難い。そこ
で近年、コークス炉ガス中のH2、C01N2.02等
の低カロリー成分や不燃成分を、ゼオライト又は活性炭
等の吸着材を用いて分離除去し、残留したC )(4、
C2H4、C31(11、CO2を導出して高カロリー
ガスを製造する方法も提案されてはいるが、これとて得
られるガスのカロリーは高々8500Kcal/N r
t?であり、天然ガスの11000 Kcal/Nrd
には遠く及ばない。
するためには、コークス炉ガスに発熱量の高い増熱剤例
えばプロパンやブタン等の炭化水素類を添加混合するこ
とやそれら又はナフサを炭素源としてコークス炉ガスを
改質し、SNGとすることが考えられるが、これらとて
炭素源や増熱剤として高価な炭化水素類を多量に必要と
するものであり、あまり得策であるとは言い難い。そこ
で近年、コークス炉ガス中のH2、C01N2.02等
の低カロリー成分や不燃成分を、ゼオライト又は活性炭
等の吸着材を用いて分離除去し、残留したC )(4、
C2H4、C31(11、CO2を導出して高カロリー
ガスを製造する方法も提案されてはいるが、これとて得
られるガスのカロリーは高々8500Kcal/N r
t?であり、天然ガスの11000 Kcal/Nrd
には遠く及ばない。
そのようなことから、前述のような炭素源や増熱剤の多
量の追加なくしてコークス炉ガスを高発熱量のガスに変
換する技術の確立については長らく当業界の嘱望すると
ころであった。
量の追加なくしてコークス炉ガスを高発熱量のガスに変
換する技術の確立については長らく当業界の嘱望すると
ころであった。
本発明は、従来の上述のような不都合を解消せんがため
になされたものであって、通常得られるコークス炉ガス
に所定の操作を施すことによって、該コークス炉ガスを
天然ガスと同等の高発熱量を有するガス即ちSNGに変
換する方法を提供することを目的とし、その要旨はコー
クス炉ガスにCOに冨んだ発生炉ガスを添加して原料ガ
スとなし、該原料ガスを触媒の充填された流動床式又は
固定床式反応装置内に導入して上記原料ガスを触媒の存
在下で高カロリーのSNGに変換する方法において、上
記反応装置を第1段階反応塔と第2段階反応塔との2段
階に区分し、まず上記原料ガスを第1段階反応塔に供給
して、触媒の存在下主に該原料ガス中のCOとH2とを
反応させて01〜C4の炭化水素を生成せしめて後、上
記第1段階反応塔より導出される中間処理ガスを第2段
階反応塔に供給し、触媒の存在下該中間処理ガス中に残
留したCO2とH2とを反応させてCH4を生成せしめ
、更にその後該中間処理ガスを分子篩機能を有する吸着
材を装填した吸着装置に導入し、該吸着装置において上
記中間処理ガス中に残留した不燃成分や低カロリー成分
を選択除去することを特徴とするコークス炉ガスからS
NGを製造する方法(以下第1方法という)、及びコー
クス炉ガスにCOに富んだ発生炉ガスを添加して原料ガ
スとなし、該原料ガスを触媒の充填された流動床式又は
固定床式反応装置内に導入して上記原料ガスを触修の存
在下で高カロリーのSNGに変換する方法において、上
記原料ガスを上記反応装置に供給して、触媒の存在下主
に該原料ガス中のCOとH2とを反応させて01〜C4
の炭化水素を生成せしめて後、上記反応装置より導出さ
れる中間処理ガスをアルカリ洗浄し、該中間処理ガス中
に残留したC02を除去すると共に、その後C02の除
去された中間処理ガスを分子篩機能を有する吸着材を装
填した吸着装置に導入し、該吸着装置において上記中間
処理ガス中に残留した不燃成分や低カロリー成分を選択
除去することを特徴とするコークス炉ガスからSNGを
製造する方法(以下第2方法という)に存する。
になされたものであって、通常得られるコークス炉ガス
に所定の操作を施すことによって、該コークス炉ガスを
天然ガスと同等の高発熱量を有するガス即ちSNGに変
換する方法を提供することを目的とし、その要旨はコー
クス炉ガスにCOに冨んだ発生炉ガスを添加して原料ガ
スとなし、該原料ガスを触媒の充填された流動床式又は
固定床式反応装置内に導入して上記原料ガスを触媒の存
在下で高カロリーのSNGに変換する方法において、上
記反応装置を第1段階反応塔と第2段階反応塔との2段
階に区分し、まず上記原料ガスを第1段階反応塔に供給
して、触媒の存在下主に該原料ガス中のCOとH2とを
反応させて01〜C4の炭化水素を生成せしめて後、上
記第1段階反応塔より導出される中間処理ガスを第2段
階反応塔に供給し、触媒の存在下該中間処理ガス中に残
留したCO2とH2とを反応させてCH4を生成せしめ
、更にその後該中間処理ガスを分子篩機能を有する吸着
材を装填した吸着装置に導入し、該吸着装置において上
記中間処理ガス中に残留した不燃成分や低カロリー成分
を選択除去することを特徴とするコークス炉ガスからS
NGを製造する方法(以下第1方法という)、及びコー
クス炉ガスにCOに富んだ発生炉ガスを添加して原料ガ
スとなし、該原料ガスを触媒の充填された流動床式又は
固定床式反応装置内に導入して上記原料ガスを触修の存
在下で高カロリーのSNGに変換する方法において、上
記原料ガスを上記反応装置に供給して、触媒の存在下主
に該原料ガス中のCOとH2とを反応させて01〜C4
の炭化水素を生成せしめて後、上記反応装置より導出さ
れる中間処理ガスをアルカリ洗浄し、該中間処理ガス中
に残留したC02を除去すると共に、その後C02の除
去された中間処理ガスを分子篩機能を有する吸着材を装
填した吸着装置に導入し、該吸着装置において上記中間
処理ガス中に残留した不燃成分や低カロリー成分を選択
除去することを特徴とするコークス炉ガスからSNGを
製造する方法(以下第2方法という)に存する。
以下本発明を図面をもとに詳細に説明する。
第1図は本発明方法を示す概略流れ図であり、第2図及
び第3図はそのうちのSNG製造設備群内の各工程を示
す流れ図であって、第2図は第1方法のものを、第3図
は第2方法のものをそれぞれ示す。
び第3図はそのうちのSNG製造設備群内の各工程を示
す流れ図であって、第2図は第1方法のものを、第3図
は第2方法のものをそれぞれ示す。
lはコークス炉団であって、該コークス炉団1を構成す
る複数の炉室の各々には原料石炭(白抜き矢印)20が
順次供給され、乾留に供される。該石炭の乾留中に発生
するガス(コークス炉ガス)21は各炉室に設けられた
図示せざる上昇管を介して集気管に集められ、ガス処理
設備群2に送られる。而してガス処理設備群2は通常冷
菓設備、脱タール設備、脱硫設備、脱アンモニア設備、
脱ナフタリン設備、脱ペンゾール設備、乾式脱硫設備等
から構成されているので、該ガス処理設備群2に導入さ
れたコークス炉ガス21はそれらの設備によって脱ター
ル、脱硫、脱アンモニア、脱ナフタリン、脱ペンゾール
等の処理が施され、清浄な精製済コークス炉ガス24と
なって次工程に導出される。この場合において、コーク
ス炉ガス21の一部は、ガス処理設備群2の途中から半
精製ガス22として抜き出され、石炭乾留用の熱源とし
てコークス炉団1に供給される。
る複数の炉室の各々には原料石炭(白抜き矢印)20が
順次供給され、乾留に供される。該石炭の乾留中に発生
するガス(コークス炉ガス)21は各炉室に設けられた
図示せざる上昇管を介して集気管に集められ、ガス処理
設備群2に送られる。而してガス処理設備群2は通常冷
菓設備、脱タール設備、脱硫設備、脱アンモニア設備、
脱ナフタリン設備、脱ペンゾール設備、乾式脱硫設備等
から構成されているので、該ガス処理設備群2に導入さ
れたコークス炉ガス21はそれらの設備によって脱ター
ル、脱硫、脱アンモニア、脱ナフタリン、脱ペンゾール
等の処理が施され、清浄な精製済コークス炉ガス24と
なって次工程に導出される。この場合において、コーク
ス炉ガス21の一部は、ガス処理設備群2の途中から半
精製ガス22として抜き出され、石炭乾留用の熱源とし
てコークス炉団1に供給される。
なお、コークス炉団1の各炉室で乾留されたコークスは
、図示せざる押出機によって炉外に排出され、製品コー
クス(斜線入り矢印)23としてその用途に供されるが
、その一部は後述する発生炉ガス25を製造するための
原料とされる。
、図示せざる押出機によって炉外に排出され、製品コー
クス(斜線入り矢印)23としてその用途に供されるが
、その一部は後述する発生炉ガス25を製造するための
原料とされる。
ところで、前記ガス処理設備群2を出た精製済コークス
炉ガス24はその約半量(56%前後)がH2であり、
該H2と反応せしめて炭化水素となすための炭素源とな
るCOと002は合計してもほぼ10%前後しか含まれ
ておらず、残りはメタンが約27%、N2及び不飽和炭
化水素が各々数%という組成であることから、上記CO
と002の全量を炭化水素に変換したとしても、変換後
のコークス炉ガスの発熱量は高々7500Kcal/N
rtrにしかならず、天然ガスの11000 Kca
l/N♂には及ばない。
炉ガス24はその約半量(56%前後)がH2であり、
該H2と反応せしめて炭化水素となすための炭素源とな
るCOと002は合計してもほぼ10%前後しか含まれ
ておらず、残りはメタンが約27%、N2及び不飽和炭
化水素が各々数%という組成であることから、上記CO
と002の全量を炭化水素に変換したとしても、変換後
のコークス炉ガスの発熱量は高々7500Kcal/N
rtrにしかならず、天然ガスの11000 Kca
l/N♂には及ばない。
そこで、まずコークス炉ガス中に不足している炭素源を
補うために、炭素材を原料として炭素酸化物を多量に含
むガス(後述するように、炭素材に水蒸気及び酸素を供
給し、部分酸化反応及び水性ガス反応を起こさせて得ら
れるガスであって、co、co2及びH2を主成分とす
る。以下発生炉ガス25という。)を発生せしめ、該発
生炉ガス25を上記コークス炉ガス24に添加混入して
原料ガス26となし、該原料ガス26をSNGに変換す
るのである。なお、この場合SNGの発熱量を天然ガス
と同等の11000 Kcal/Nnf程度にするため
には、CH4の他C2H@ 、C3H6、C4HIOが
適当量生成することが必要であり、化学量論的にH2と
COのモル比又はH2とC01C02の合計のモル比を
2.7〜4.4にしなければならないから、コークス炉
ガス24及び発生炉ガス25の組成を勘案しながらそれ
らの混合比が決められる。
補うために、炭素材を原料として炭素酸化物を多量に含
むガス(後述するように、炭素材に水蒸気及び酸素を供
給し、部分酸化反応及び水性ガス反応を起こさせて得ら
れるガスであって、co、co2及びH2を主成分とす
る。以下発生炉ガス25という。)を発生せしめ、該発
生炉ガス25を上記コークス炉ガス24に添加混入して
原料ガス26となし、該原料ガス26をSNGに変換す
るのである。なお、この場合SNGの発熱量を天然ガス
と同等の11000 Kcal/Nnf程度にするため
には、CH4の他C2H@ 、C3H6、C4HIOが
適当量生成することが必要であり、化学量論的にH2と
COのモル比又はH2とC01C02の合計のモル比を
2.7〜4.4にしなければならないから、コークス炉
ガス24及び発生炉ガス25の組成を勘案しながらそれ
らの混合比が決められる。
而して、3は上記発生炉ガス25を製造するための公知
の発生炉であり、該発生炉3には原料としての炭素材(
黒抜き矢印)27が供給されると共に別途水蒸気及び0
2又は空気が供給されるので、高温雰囲気で主として部
分酸化反応及び水性ガス反応が起こり炭素酸化物に富ん
だ発生炉ガス25が得られる。この場合において、水蒸
気の他はC2のみを発生炉3に供給するようにするため
には、空気から02を濃縮分離する図示せざる酸素濃縮
装置を発生炉3の前に設け、該酸素濃縮装置がら得られ
る02を供給するようにすればよい。酸素濃縮装置とし
ては分子篩を用いるものや深冷分離装置等が挙げられる
。又、上記の炭素材27としては通常コークス炉団lか
ら得られるコークスが用いられるが、特にそれに限定さ
れるものではなく、例えば石油系のオイルコークスや石
炭等その他の炭素材でも良い。経済的には、コークス炉
団1から排出された赤熱コークスに散水してそれを冷却
する際に該冷却水に同伴したり、コークスの移送中や整
粒過程で発生する粉コークスや小塊又は中塊コークスを
用いるのが好ましい。
の発生炉であり、該発生炉3には原料としての炭素材(
黒抜き矢印)27が供給されると共に別途水蒸気及び0
2又は空気が供給されるので、高温雰囲気で主として部
分酸化反応及び水性ガス反応が起こり炭素酸化物に富ん
だ発生炉ガス25が得られる。この場合において、水蒸
気の他はC2のみを発生炉3に供給するようにするため
には、空気から02を濃縮分離する図示せざる酸素濃縮
装置を発生炉3の前に設け、該酸素濃縮装置がら得られ
る02を供給するようにすればよい。酸素濃縮装置とし
ては分子篩を用いるものや深冷分離装置等が挙げられる
。又、上記の炭素材27としては通常コークス炉団lか
ら得られるコークスが用いられるが、特にそれに限定さ
れるものではなく、例えば石油系のオイルコークスや石
炭等その他の炭素材でも良い。経済的には、コークス炉
団1から排出された赤熱コークスに散水してそれを冷却
する際に該冷却水に同伴したり、コークスの移送中や整
粒過程で発生する粉コークスや小塊又は中塊コークスを
用いるのが好ましい。
次に、発生炉3から得られた当初の発生炉ガス25の中
には粉塵や炭素材27中に含まれた硫黄分による硫黄化
合物が若干台まれていることから、これらを除去すべく
発生炉ガス25は通常の除塵装置4、脱硫装置5に通さ
れる。この場合において脱硫装置5がガスと脱硫液とを
向流接触せしめてガス中の硫黄化合物を脱硫液に移行さ
せる所謂湿式脱硫方式であるならば、上記向流接触の際
にガス中の粉塵も除去されるので、特に別途除塵装置4
を設けなくても良い。
には粉塵や炭素材27中に含まれた硫黄分による硫黄化
合物が若干台まれていることから、これらを除去すべく
発生炉ガス25は通常の除塵装置4、脱硫装置5に通さ
れる。この場合において脱硫装置5がガスと脱硫液とを
向流接触せしめてガス中の硫黄化合物を脱硫液に移行さ
せる所謂湿式脱硫方式であるならば、上記向流接触の際
にガス中の粉塵も除去されるので、特に別途除塵装置4
を設けなくても良い。
このようにして得られた清浄な発生炉ガス25の組成は
、例えば酸化剤に空気を用いず02の容量割合が約90
%程度の02ガスを用いた場合、CO約45%、C02
約15%、N2約37%及びN2約3%であり、この豊
富なCO及びCO2がSNGを製造する際の炭素源とさ
れる。而して、上記発生炉ガス25は、前記ガス処理設
備群2から導出された精製済コークス炉ガス24に添加
混入され、SNGの原料となってSNG製造製造設備群
間給される。
、例えば酸化剤に空気を用いず02の容量割合が約90
%程度の02ガスを用いた場合、CO約45%、C02
約15%、N2約37%及びN2約3%であり、この豊
富なCO及びCO2がSNGを製造する際の炭素源とさ
れる。而して、上記発生炉ガス25は、前記ガス処理設
備群2から導出された精製済コークス炉ガス24に添加
混入され、SNGの原料となってSNG製造製造設備群
間給される。
そこで、SNG製造製造設備群間し、まず、第1方法に
ついて第2図を基に説明する。
ついて第2図を基に説明する。
このSNG製造製造設備群間昇圧装置7、主に有機硫黄
の除去を目的とした脱硫塔等の最終的なガス清浄化装置
8、原料ガス中のCOとN2とを反応させてC,%C4
の炭化水素にする第1段階反応塔9、該第1段階反応塔
9で残留したCO2とN2とを反応させてCH4にする
第2段階反応塔9゛ (以下第1段階反応塔9乃至後述
する吸着装置11の間で得られるガスのいずれかを一般
的に示称するときは中間処理ガスとのみ言い、第1段階
反応塔9、第2段階反応塔9′又は第2方法の説明で後
述するアルカリ洗浄塔10のそれぞれから得られる中間
処理ガスを別個に示称するときはそれぞれを第1段階中
間処理ガス29、第2段階中間処理ガス30と言う。な
お吸着装置11から得られるガスは5NG31である。
の除去を目的とした脱硫塔等の最終的なガス清浄化装置
8、原料ガス中のCOとN2とを反応させてC,%C4
の炭化水素にする第1段階反応塔9、該第1段階反応塔
9で残留したCO2とN2とを反応させてCH4にする
第2段階反応塔9゛ (以下第1段階反応塔9乃至後述
する吸着装置11の間で得られるガスのいずれかを一般
的に示称するときは中間処理ガスとのみ言い、第1段階
反応塔9、第2段階反応塔9′又は第2方法の説明で後
述するアルカリ洗浄塔10のそれぞれから得られる中間
処理ガスを別個に示称するときはそれぞれを第1段階中
間処理ガス29、第2段階中間処理ガス30と言う。な
お吸着装置11から得られるガスは5NG31である。
)、及び第2段階反応塔9゛から導出される第2段階中
間処理ガス30中のN2、N2等を吸着除去するための
分子篩機能を有する吸着材を装填した吸着装置11から
構成されているので、このSNG製造製造設備群間給さ
れた原料ガス26は昇圧装置7により5気圧以上に昇圧
され、その後ガス清浄化袋W8で最終的なガスの清浄化
が行われて清浄原料ガス28となって後、第1段階反応
塔9、第2段階反応塔9′で触媒の存在下線清浄原料ガ
ス28はそれぞれ第1段階中間処理ガス29、第2段階
中間処理ガス30に変換されて、最終的に吸着装置11
において第2段階中間処理ガス30中に残留した低カロ
リー成分、不燃成分であるN2、N2が取り除かれて製
品SNGとされる。
間処理ガス30中のN2、N2等を吸着除去するための
分子篩機能を有する吸着材を装填した吸着装置11から
構成されているので、このSNG製造製造設備群間給さ
れた原料ガス26は昇圧装置7により5気圧以上に昇圧
され、その後ガス清浄化袋W8で最終的なガスの清浄化
が行われて清浄原料ガス28となって後、第1段階反応
塔9、第2段階反応塔9′で触媒の存在下線清浄原料ガ
ス28はそれぞれ第1段階中間処理ガス29、第2段階
中間処理ガス30に変換されて、最終的に吸着装置11
において第2段階中間処理ガス30中に残留した低カロ
リー成分、不燃成分であるN2、N2が取り除かれて製
品SNGとされる。
次に、上記SNG製造設備群6に関し、第2方法につい
て第3図を基に説明する。
て第3図を基に説明する。
この第2方法は、清浄原料ガス28の反応処理を第1方
法のように2段階に区分することはせず、第1段階のみ
で済ませるものであり、その代りに第1段階反応塔9か
ら得られる第1段階中間処理ガス29中に残留するC0
2をアルカリ洗浄塔10で吸収除去するものであり、第
1段階中間処理ガス29が得られるまでは第1方法と全
く同じである。
法のように2段階に区分することはせず、第1段階のみ
で済ませるものであり、その代りに第1段階反応塔9か
ら得られる第1段階中間処理ガス29中に残留するC0
2をアルカリ洗浄塔10で吸収除去するものであり、第
1段階中間処理ガス29が得られるまでは第1方法と全
く同じである。
従って、第1段階反応塔9から導出された第1段階中間
処理ガス29は、上記アルカリ洗浄塔10に供給され、
該ガス29中に残留する不燃成分であるC02はアルカ
リ洗浄されて除去されるので、該洗浄塔10より導出さ
れる第2段階中間処理ガス30の発熱量は上昇する。こ
のようにして得られた第2段階中間処理ガス30は吸着
装置11に供給され、第1方法と同様に該ガス30中に
残留した低カロリー成分、不燃成分である)(2、N2
等が取り除かれて製品SNGとされる。
処理ガス29は、上記アルカリ洗浄塔10に供給され、
該ガス29中に残留する不燃成分であるC02はアルカ
リ洗浄されて除去されるので、該洗浄塔10より導出さ
れる第2段階中間処理ガス30の発熱量は上昇する。こ
のようにして得られた第2段階中間処理ガス30は吸着
装置11に供給され、第1方法と同様に該ガス30中に
残留した低カロリー成分、不燃成分である)(2、N2
等が取り除かれて製品SNGとされる。
以下、SNG製造製造設備内6内装置について更に詳細
に説明する。
に説明する。
まず、ガス清浄化装置8は前述の通り主に有機硫黄の除
去を目的として設置されるものであり、該有機硫黄を触
媒にソケルーモリブデン系等)の存在下で硫化水素に変
換するための変換装置及び該変換装置で変換された硫化
水素を吸着除去する吸着剤(酸化亜鉛等)の装填された
硫化水素除去装置から構成されている。而して、この段
階で原料ガス26中の硫黄分を除去するその理由は、微
量といえども原料ガス26中に硫黄分が存在していたな
らば、後工程である第1段階反応塔9及び/又は第2段
階反応塔9゛に充填された触媒に悪影響を与え、該触媒
は充分にその機能を発揮できないからである。又、上記
変換装置においては、原料ガス中のC2H4は上記触媒
の働きでc2H。
去を目的として設置されるものであり、該有機硫黄を触
媒にソケルーモリブデン系等)の存在下で硫化水素に変
換するための変換装置及び該変換装置で変換された硫化
水素を吸着除去する吸着剤(酸化亜鉛等)の装填された
硫化水素除去装置から構成されている。而して、この段
階で原料ガス26中の硫黄分を除去するその理由は、微
量といえども原料ガス26中に硫黄分が存在していたな
らば、後工程である第1段階反応塔9及び/又は第2段
階反応塔9゛に充填された触媒に悪影響を与え、該触媒
は充分にその機能を発揮できないからである。又、上記
変換装置においては、原料ガス中のC2H4は上記触媒
の働きでc2H。
となって清浄原料ガ反28中残留すると共に不燃成分で
ある02はH20となってほぼ完全に除去されるので都
合がよい。
ある02はH20となってほぼ完全に除去されるので都
合がよい。
次に、第1方法及び第2方法の双方に用いられる第1段
階反応塔9及び第1方法のみに用いられる第2段階反応
塔9°は、内部に触媒が充填された円筒状の反応器であ
って、原料ガスが該触媒層を通過する際に触媒の作用に
よって該原料ガス中のCOやC02とH2とが反応し、
高カロリーの炭化水素が生成する反応器である。而して
第1方法において、この反応を第1段階反応塔9及び第
2段階反応塔9゛の2段階で行わせるようにしたのは以
下の理由による。即ち、原料ガス中の炭素源としてはC
O及びCO2の2種類が存在するが、それらとH2を反
応させて炭化水素を生成せしめるための反応メカニズム
及び使用する触媒がc。
階反応塔9及び第1方法のみに用いられる第2段階反応
塔9°は、内部に触媒が充填された円筒状の反応器であ
って、原料ガスが該触媒層を通過する際に触媒の作用に
よって該原料ガス中のCOやC02とH2とが反応し、
高カロリーの炭化水素が生成する反応器である。而して
第1方法において、この反応を第1段階反応塔9及び第
2段階反応塔9゛の2段階で行わせるようにしたのは以
下の理由による。即ち、原料ガス中の炭素源としてはC
O及びCO2の2種類が存在するが、それらとH2を反
応させて炭化水素を生成せしめるための反応メカニズム
及び使用する触媒がc。
の場合と002の場合で若干異なることがら、1段階の
みで反応させるよりも2段階での方がより完全に炭化水
素に変換できるからである。
みで反応させるよりも2段階での方がより完全に炭化水
素に変換できるからである。
まず、第1段階反応塔9においては、触媒の存在下清浄
原料ガス28中の主にCOを水素と反応させてC,−C
4の炭化水素にするのである。この場合の反応は以下の
反応式のもとに進行する。
原料ガス28中の主にCOを水素と反応させてC,−C
4の炭化水素にするのである。この場合の反応は以下の
反応式のもとに進行する。
co+3H2−CH4+ H2O
2C0+5H2−*c2H,+2H203CO+IH2
=Cs H8+3H204CO+9H2−*c4 )(
In +4H20又、このとき用いられる触媒としては
、アルミナ又はシリカ担体にコバルトを担持させたもの
が一例として上げられるが、特にこれに限定されるもの
ではない。この第1段階反応塔9においてもCO2の一
部は炭化水素に変換されるが、逆に原料ガス中のCOと
H20とが反応してCO2が新たに生成する場合もあり
、これら不燃成分が未だ残留していることから終局第1
段階反応塔9から導出される第1段階中間処理ガス29
の発熱量は約6900Kcal/N rrr程度にしか
到達しない。
=Cs H8+3H204CO+9H2−*c4 )(
In +4H20又、このとき用いられる触媒としては
、アルミナ又はシリカ担体にコバルトを担持させたもの
が一例として上げられるが、特にこれに限定されるもの
ではない。この第1段階反応塔9においてもCO2の一
部は炭化水素に変換されるが、逆に原料ガス中のCOと
H20とが反応してCO2が新たに生成する場合もあり
、これら不燃成分が未だ残留していることから終局第1
段階反応塔9から導出される第1段階中間処理ガス29
の発熱量は約6900Kcal/N rrr程度にしか
到達しない。
そこで、第2段階反応塔9”が採用される。即ち、該反
応塔9゛においては第1段階中間処理ガス29中に残留
しているC02とH2とを上記第1段階とは別の触媒の
存在下に反応させ、それらをCH4に変換するのである
。このときの反応式はCO2+4H2→CH4+2)(
20 である。
応塔9゛においては第1段階中間処理ガス29中に残留
しているC02とH2とを上記第1段階とは別の触媒の
存在下に反応させ、それらをCH4に変換するのである
。このときの反応式はCO2+4H2→CH4+2)(
20 である。
又、この場合に用いられる触媒としては、アルミナ又は
シリカ担体にニッケルを担持したものが一例としてあげ
られるが、特にこれに限定されるものではない。
シリカ担体にニッケルを担持したものが一例としてあげ
られるが、特にこれに限定されるものではない。
上記第1段階反応塔9及び第2段階反応塔9゛における
触媒の充填方法については、固定床式或いは流動床式の
いずれかが採用される。これの選択については、運転操
作を容易ならしめることに主眼を置けば固定床式を、こ
れら反応塔9.9゛内での発熱反応から発する熱の制御
を容易ならしめることに主眼を置けば流動床式を採用す
るのが一般的に良策であるとされるが、特に限定はしな
い。ただ固定床式の場合は触媒は粒状でよいが、流動床
式を採用する場合はそれを流動させるために粉状としな
ければならない。
触媒の充填方法については、固定床式或いは流動床式の
いずれかが採用される。これの選択については、運転操
作を容易ならしめることに主眼を置けば固定床式を、こ
れら反応塔9.9゛内での発熱反応から発する熱の制御
を容易ならしめることに主眼を置けば流動床式を採用す
るのが一般的に良策であるとされるが、特に限定はしな
い。ただ固定床式の場合は触媒は粒状でよいが、流動床
式を採用する場合はそれを流動させるために粉状としな
ければならない。
このようにして第2段階反応塔9”から導出された第2
段階中間処理ガス30の発熱量にしても約9900Kc
al/Nrrr程度であって、これでも天然ガスの11
000 Kcal/Nrrrには及ばない。その理由は
、第2段階中間処理ガス30中に未だ反応していない不
燃成分や低カロリー成分であるCO2やH2、更には原
料ガス26中に初めから存在したN2等が含まれている
からである。そこで、これらを取り除き中間処理ガスの
発熱量を上昇させるために後で詳述する吸着装置11が
設けられる。
段階中間処理ガス30の発熱量にしても約9900Kc
al/Nrrr程度であって、これでも天然ガスの11
000 Kcal/Nrrrには及ばない。その理由は
、第2段階中間処理ガス30中に未だ反応していない不
燃成分や低カロリー成分であるCO2やH2、更には原
料ガス26中に初めから存在したN2等が含まれている
からである。そこで、これらを取り除き中間処理ガスの
発熱量を上昇させるために後で詳述する吸着装置11が
設けられる。
次に、第2方法で用いられるアルカリ洗浄塔10につい
て説明する。該アルカリ洗浄塔lOは前述した通り、第
1段階中間処理ガス29を第2段階反応塔9゛で処理す
る代わりに該ガス29中に含まれる主な不燃成分である
C02をアルカリ吸収液で吸収除去し、結果として上記
第1段階中間処理ガス29のカロリーを上昇せしめるた
めに使用されるものである。この場合、洗浄液としては
通常Na2CO3又はに2CO3の水溶液が用いられ、
塔頂から噴霧供給される上記洗浄液と塔底から供給され
る第1段階中間処理ガス29とが向流接触するようにな
されているので、第1段階中間処理ガス29中に含まれ
たCO2は吸収液中に含まれたN a 2C03又はに
、CO3と反応してNaI(CO3又はKHCO3とな
って除去される。なお、吸収液の再生は線法を加熱する
ことによる確立された公知の方法で比較的簡便に行なえ
る。このようにして得られた第2段階中間処理ガス30
の発熱量は、約9300Kcal/N rrrである。
て説明する。該アルカリ洗浄塔lOは前述した通り、第
1段階中間処理ガス29を第2段階反応塔9゛で処理す
る代わりに該ガス29中に含まれる主な不燃成分である
C02をアルカリ吸収液で吸収除去し、結果として上記
第1段階中間処理ガス29のカロリーを上昇せしめるた
めに使用されるものである。この場合、洗浄液としては
通常Na2CO3又はに2CO3の水溶液が用いられ、
塔頂から噴霧供給される上記洗浄液と塔底から供給され
る第1段階中間処理ガス29とが向流接触するようにな
されているので、第1段階中間処理ガス29中に含まれ
たCO2は吸収液中に含まれたN a 2C03又はに
、CO3と反応してNaI(CO3又はKHCO3とな
って除去される。なお、吸収液の再生は線法を加熱する
ことによる確立された公知の方法で比較的簡便に行なえ
る。このようにして得られた第2段階中間処理ガス30
の発熱量は、約9300Kcal/N rrrである。
次にこの第2段階中間処理ガス30を最終的に吸着装置
11に供給して処理するが、これについては第1方法の
場合と同様である。なお、このアルカリ洗浄塔10で除
去されたC02を発生炉3にフィードバックすれば、こ
の余剰のCO2を有効に循環使用することができるので
具合がよい。
11に供給して処理するが、これについては第1方法の
場合と同様である。なお、このアルカリ洗浄塔10で除
去されたC02を発生炉3にフィードバックすれば、こ
の余剰のCO2を有効に循環使用することができるので
具合がよい。
SNG製造製造設備内6内終設備である吸着装置11は
前述の通り、分子篩機能を有する吸着材、例えば、合成
ゼオライト、天然ゼオライト若しくは活性炭又はそれら
を組み合わせたものが装填された吸着装置であって、該
吸着装W11は、それに供給された気体の分子の大きさ
によって選択的に特定の分子のみを吸着する機能を有し
ている。本発明においては、N2、C01H2、等の不
燃成分や低カロリー成分とCH4及びC2〜C4の炭化
水素とが分子の大きさにおいて二つのグループに分類さ
れることに着目し、C’H4やC2〜C4の炭化水素は
吸着するが、N2、C01H2、等の不燃成分や低カロ
リー成分は通過するような篩目の分子篩を選択すること
で目的を達成する。即ち、上記のような分子篩を装着し
た吸着装置11に供給されたアルカリ洗浄塔10出の第
2段階中間処理ガス30は、該吸着装置11の分子篩で
篩分けられ、N2、C01H2等の不燃成分や低カロリ
ー成分が該分子篩を通過して除去され(第2図及び第3
図の点線矢印で表示)、分子篩に吸着されたCI〜C4
の炭化水素は吸着装置を運転する場合に一般的に採用さ
れる公知のスウィング操作によって取り出されて最終的
な製品であるSNGとして導出される。このSNGの発
熱量は約10800〜11000Kcal/N rdで
ありほとんど天然ガスと同等の品質を呈する。
前述の通り、分子篩機能を有する吸着材、例えば、合成
ゼオライト、天然ゼオライト若しくは活性炭又はそれら
を組み合わせたものが装填された吸着装置であって、該
吸着装W11は、それに供給された気体の分子の大きさ
によって選択的に特定の分子のみを吸着する機能を有し
ている。本発明においては、N2、C01H2、等の不
燃成分や低カロリー成分とCH4及びC2〜C4の炭化
水素とが分子の大きさにおいて二つのグループに分類さ
れることに着目し、C’H4やC2〜C4の炭化水素は
吸着するが、N2、C01H2、等の不燃成分や低カロ
リー成分は通過するような篩目の分子篩を選択すること
で目的を達成する。即ち、上記のような分子篩を装着し
た吸着装置11に供給されたアルカリ洗浄塔10出の第
2段階中間処理ガス30は、該吸着装置11の分子篩で
篩分けられ、N2、C01H2等の不燃成分や低カロリ
ー成分が該分子篩を通過して除去され(第2図及び第3
図の点線矢印で表示)、分子篩に吸着されたCI〜C4
の炭化水素は吸着装置を運転する場合に一般的に採用さ
れる公知のスウィング操作によって取り出されて最終的
な製品であるSNGとして導出される。このSNGの発
熱量は約10800〜11000Kcal/N rdで
ありほとんど天然ガスと同等の品質を呈する。
本発明は以上のようになされているので、従来のように
高価なプロパンやブタン更にはナフサ等を多量に炭素源
及び増熱剤として用いることなくコークス炉ガスをSN
Gに変換することができるので工業上極めて有用な発明
である。
高価なプロパンやブタン更にはナフサ等を多量に炭素源
及び増熱剤として用いることなくコークス炉ガスをSN
Gに変換することができるので工業上極めて有用な発明
である。
実施例−1
石炭を乾留して得たコークス炉ガス83.0容量%に発
生炉より得た発生炉ガス17.0容量%を混入して原料
ガスとした。この場合におけるコークス炉ガスは通常の
コークス炉操業により得られる精製されたコークス炉ガ
スであり、又、発生炉ガスは炉内温度1100〜130
0℃に制御された発生炉に、炭素材としてのコークスと
水蒸気及び空気から分離して得られた酸素を供給するこ
とにより発生したものを精製した発生炉ガスであって、
それぞれの組成は第1表のとおりであった。なお、発生
炉に供給される水蒸気と酸素の量は、コークス単位kg
当り及びkgmol当りそれぞれ1.3 kg及びQ、
3 kgm。
生炉より得た発生炉ガス17.0容量%を混入して原料
ガスとした。この場合におけるコークス炉ガスは通常の
コークス炉操業により得られる精製されたコークス炉ガ
スであり、又、発生炉ガスは炉内温度1100〜130
0℃に制御された発生炉に、炭素材としてのコークスと
水蒸気及び空気から分離して得られた酸素を供給するこ
とにより発生したものを精製した発生炉ガスであって、
それぞれの組成は第1表のとおりであった。なお、発生
炉に供給される水蒸気と酸素の量は、コークス単位kg
当り及びkgmol当りそれぞれ1.3 kg及びQ、
3 kgm。
lであった。
第1表
注=11表中数値は容量%を示す
2、イ はコークス炉ガス
口 は発生炉ガス
ハ は原料ガス
をそれぞれ示す
3、それぞれのガスの発熱量は
イ 5,134 Kcal/ Nrrr口 2,483
〃 ハ4,684 このようにして得られた原料ガスに対し、まず有機硫黄
除去処理を行って後、第1段階の反応を行わしめるため
第1段階反応塔に導入し、触媒の存在下において反応せ
しめ、第1段階中間処理ガスを得た。この時に用いた触
媒は、アルミナ担体にコバルトを担持させたものであっ
た。
〃 ハ4,684 このようにして得られた原料ガスに対し、まず有機硫黄
除去処理を行って後、第1段階の反応を行わしめるため
第1段階反応塔に導入し、触媒の存在下において反応せ
しめ、第1段階中間処理ガスを得た。この時に用いた触
媒は、アルミナ担体にコバルトを担持させたものであっ
た。
上記第1段階中間処理ガスの組成及び発熱量は第2表の
とおりであった。
とおりであった。
第2表
注=18組成は容量%を示す
2、発熱量はKcal/ Nrrr
次に、この第1段階中間処理ガスを第2段階反応塔に導
入し、触媒の存在下において反応せしめ、残余のco2
をCH4,に変換して第2段階中間処理ガスを得た。こ
の時に用いた触媒は、シリカ担体にニッケルを担持させ
たものであった。又、上記第2段階中間処理ガスの組成
及び発熱量は第3表のとおりであった。
入し、触媒の存在下において反応せしめ、残余のco2
をCH4,に変換して第2段階中間処理ガスを得た。こ
の時に用いた触媒は、シリカ担体にニッケルを担持させ
たものであった。又、上記第2段階中間処理ガスの組成
及び発熱量は第3表のとおりであった。
第3表
注;10組成は容量%を示す
2、発熱量はKcal/ Nrd
最後に、上記第2段階中間処理ガスを合成ゼオライトを
吸着材とする吸着装置に導き、N2、N2等の不燃成分
や低カロリー成分を分離除去して製品であるSNGを得
た。
吸着材とする吸着装置に導き、N2、N2等の不燃成分
や低カロリー成分を分離除去して製品であるSNGを得
た。
このSNGの組成及び発熱量は第4表のとおりであった
。
。
第4表
注:10組成は容量%を示す
2、発熱量はKcal/ Nrrl
このことは、発熱量が5,134 Kcal/ Nrr
rであったコークス炉ガスが炭素酸化物の豊富な発生炉
ガスの混入及びその後の反応塔での反応及び吸着処理に
よって発熱量の大きい(10990Kcal/ Nrd
)SNGに変換されたことを示している。
rであったコークス炉ガスが炭素酸化物の豊富な発生炉
ガスの混入及びその後の反応塔での反応及び吸着処理に
よって発熱量の大きい(10990Kcal/ Nrd
)SNGに変換されたことを示している。
このようにして得られたSNGの発熱量は、上表のとお
りほぼ11000 Kcal/ Nrrrであって天然
ガスと同等であるうえ、その燃焼速度及びウオツベ・イ
ンデックスもそれぞれ都市ガスとしての13Aガス規格
に適合している。
りほぼ11000 Kcal/ Nrrrであって天然
ガスと同等であるうえ、その燃焼速度及びウオツベ・イ
ンデックスもそれぞれ都市ガスとしての13Aガス規格
に適合している。
実施例−2
発生炉ガスとコークス炉ガスを混合して原料ガスとし、
該原料ガス中に微量存在する有機硫黄分を除去して清浄
原料ガスを得て後、第1段階反応塔で該清浄原料ガスを
反応処理し、得られた第1段階中間処理ガスをに2co
、水溶液を洗浄液とするアルカリ洗浄塔で処理すると共
に、最終的に合成ゼオライトを吸着材とする吸着装置で
不要成分を吸着除去する一連の操作を行った。
該原料ガス中に微量存在する有機硫黄分を除去して清浄
原料ガスを得て後、第1段階反応塔で該清浄原料ガスを
反応処理し、得られた第1段階中間処理ガスをに2co
、水溶液を洗浄液とするアルカリ洗浄塔で処理すると共
に、最終的に合成ゼオライトを吸着材とする吸着装置で
不要成分を吸着除去する一連の操作を行った。
各段階でのガスの性状は第5表のとおりであった。
第5表
注= 10組成は容量%を示す
2、発熱量はKcal/Nn?
この表から判る通り、最終的な製品であるSNGの発熱
量は10940Kcal/Nrrrであり、第1段階中
間処理ガスを第2段階反応塔に通すことなくアルカリ吸
収塔で処理してガス中に残留するCO2を除去しても、
天然ガスに遜色ないSNGが生産されることを示してい
る。
量は10940Kcal/Nrrrであり、第1段階中
間処理ガスを第2段階反応塔に通すことなくアルカリ吸
収塔で処理してガス中に残留するCO2を除去しても、
天然ガスに遜色ないSNGが生産されることを示してい
る。
第1図は本発明の各工程を示す流れ図であり、第2図及
び第3図は合成天然ガス製造設備群内の各工程を示す流
れ図である。 1−一−−−コークス炉団、2−一−−ガス処理設備群
、3−−−−発生炉、4−一−−−除塵装置、5 ・−
脱硫装置6−−−−合成天然ガス製造設備群、7−・・
・昇圧装置、8−−一−ガス清浄化装置、9−−−−−
第1段階反応塔、9’ −−・−第2段階反応塔、10
−−−−−アルカリ洗浄塔、11−−−−−吸着装置、
20−一一一一原料石炭、21−一一一一コークス炉ガ
ス、22−−一一半精製ガス、23・−・−製品コーク
ス、24−−−一精製済コークス炉ガス、25−・発生
炉ガス、26−−−−−原料ガス、27−−−−−炭素
材、28−・・・清浄原料ガス、29−−−一一第1段
階中間処理ガス、30−−第2段階中間処理ガス、31
・−合成天然ガス特許出願人 関西熱化学株式会社 第1図 1 12図 図
び第3図は合成天然ガス製造設備群内の各工程を示す流
れ図である。 1−一−−−コークス炉団、2−一−−ガス処理設備群
、3−−−−発生炉、4−一−−−除塵装置、5 ・−
脱硫装置6−−−−合成天然ガス製造設備群、7−・・
・昇圧装置、8−−一−ガス清浄化装置、9−−−−−
第1段階反応塔、9’ −−・−第2段階反応塔、10
−−−−−アルカリ洗浄塔、11−−−−−吸着装置、
20−一一一一原料石炭、21−一一一一コークス炉ガ
ス、22−−一一半精製ガス、23・−・−製品コーク
ス、24−−−一精製済コークス炉ガス、25−・発生
炉ガス、26−−−−−原料ガス、27−−−−−炭素
材、28−・・・清浄原料ガス、29−−−一一第1段
階中間処理ガス、30−−第2段階中間処理ガス、31
・−合成天然ガス特許出願人 関西熱化学株式会社 第1図 1 12図 図
Claims (2)
- (1)コークス炉ガスにCOに富んだ発生炉ガスを添加
して原料ガスとなし、該原料ガスを触媒の充填された流
動床式又は固定床式反応装置内に導入して上記原料ガス
を触媒の存在下で高カロリーの合成天然ガスに変換する
方法において、上記反応装置を第1段階反応塔と第2段
階反応塔との2段階に区分し、まず上記原料ガスを第1
段階反応塔に供給して、触媒の存在下主に該原料ガス中
のCOとH2とを反応させてC,−c4の炭化水素を生
成せしめて後、上記第1段階反応塔より導出される中間
処理ガスを第2段階反応塔に供給し、触媒の存在下該中
間処理ガス中に残留したCO2とH2とを反応させてC
H4を生成せしめ、更にその後該中間処理ガスを分子篩
機能を有する吸着材を装填した吸着装置に導入し、該吸
着装置において上記中間処理ガス中に残留した不燃成分
や低カロリー成分を選択除去することを特徴とするコー
クス炉ガスから合成天然ガスを製造する方法。 - (2)コークス炉ガスにCOに富んだ発生炉ガスを添加
して原料ガスとなし、該原料ガスを触媒の充填された流
動床式又は固定床式反応装置内に導入して上記原料ガス
を触媒の存在下で高カロリーの合成天然ガスに変換する
方法において、上記原料ガスを上記反応装置に供給して
、触媒の存在下主に該原料ガス中のCOとH2とを反応
させて01〜C4の炭化水素を生成せしめて後、上記反
応装置より導出される中間処理ガスをアルカリ洗浄し、
該中間処理ガス中に残留したCO2を除去すると共に、
その後CO2の除去された中間処理ガスを分子篩機能を
有する吸着材を装填した吸着装置に導入し、該吸着装置
において上記中間処理ガス中に残留した不燃成分や低カ
ロリー成分を選択除去することを特徴とするコークス炉
ガスから合成天然ガスを製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5277084A JPS60197793A (ja) | 1984-03-19 | 1984-03-19 | コ−クス炉ガスから合成天然ガスを製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5277084A JPS60197793A (ja) | 1984-03-19 | 1984-03-19 | コ−クス炉ガスから合成天然ガスを製造する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60197793A true JPS60197793A (ja) | 1985-10-07 |
Family
ID=12924096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5277084A Pending JPS60197793A (ja) | 1984-03-19 | 1984-03-19 | コ−クス炉ガスから合成天然ガスを製造する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60197793A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62153102A (ja) * | 1985-12-24 | 1987-07-08 | Osaka Gas Co Ltd | コ−クス炉ガスを原料とする水素ガスの製造方法 |
JPH03263492A (ja) * | 1990-03-13 | 1991-11-22 | Nkk Corp | 高カロリーガスの製造方法 |
JPH04202289A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-23 | Nkk Corp | 高カロリーガスの製造方法 |
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---|---|---|---|---|
JPS4962402A (ja) * | 1972-09-05 | 1974-06-17 | ||
JPS5849322A (ja) * | 1981-09-18 | 1983-03-23 | Hitachi Zosen Corp | 水素高及び低濃度ガスを原料とするメタン化方法 |
JPS58141290A (ja) * | 1982-02-17 | 1983-08-22 | Sumikin Coke Co Ltd | コ−クス炉ガスから高発熱量ガスを得る方法 |
JPS58157897A (ja) * | 1982-03-15 | 1983-09-20 | Kobe Steel Ltd | 製鉄プラント発生ガスの高カロリ−化方法 |
-
1984
- 1984-03-19 JP JP5277084A patent/JPS60197793A/ja active Pending
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