JPS60190B2 - 防振ハンドル装置 - Google Patents

防振ハンドル装置

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JPS60190B2
JPS60190B2 JP22773282A JP22773282A JPS60190B2 JP S60190 B2 JPS60190 B2 JP S60190B2 JP 22773282 A JP22773282 A JP 22773282A JP 22773282 A JP22773282 A JP 22773282A JP S60190 B2 JPS60190 B2 JP S60190B2
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誠 南舘
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は防振ハンドル装置に係り、特にさく岩機等の手
持式の振動性機械に装着され、それら機械からの有害振
動がハンドル部たる握り部材に伝達されるのを十分に防
止し得る防振ハンドル装置に関する。
従釆、さく岩機等の手持式の振動性機械の防振対策は、
振動性機械の振動源とハンドルとの間に防振ゴムやばね
を介設して振動を絶縁するというものであった。
しかしながら、このような方法では、ごく岩機などのよ
うな、.均鮫的に高周波の激しい振動に対する振動絶縁
効果は期待できず、白ろう病などの振動障害を引き起す
有害振動を防止することは困難であった。また、ある程
度の振動絶縁効果が得られたとしても、防振ゴムやばね
定数の小さな‘まねの介在により、操作が柔〈なり振動
性機械がふらつきその的確な操作ができないという問題
があった。本発明は上記従来の問題点を有効に解決すべ
く創案されたものである。
本発明の目的は、さく岩機等の振動性機械のハンドルに
生ずる有害振動を充分に防振できると共に、振動性機械
の操作性を向上し得る防振ハンドル装置を提供すること
にある。
まず、本発明に係る装置の実施例の説明に先立ち、本発
明の原理を従来の振動絶縁器の原理と比較しつつ説明す
る。
第1図には、従来の振動絶縁器の振動系の原理図を示す
図中、1は左右方向に周波数の、振幅Xiで振動する振
動源であり、振動源1には、ばね定数Kのばね2を介し
て質量Mのハンドル3が取り付けられている。振動源1
の振動は、ばね2を介してハンドル3に伝達されハンド
ル3は加振される。ハンドル3の振幅をXとするならば
、振幅比×/Xiは周波数のの関数として次式で表わさ
れる。Qn2 希w=芯で・肌o’ ここに、のn=ノK/Mであり、のnはハンドル3の固
有振動数である。
m式の振動応答曲線は、第3図の曲線aとなる。第3図
のグラフの横髄は、加振周波数のnと固有振動数のとの
比入=糸縦軸‘ま森でぁり、両軸とも対数目盛となって
いる。曲線はり明らかなように入が仏り相当に大きくな
いと、Xノ幻が小さくならない。
つまり、加振周波数のが非常に高周波の振動源にしか振
動絶縁効果が得られない。より低周波城の加振周波数山
の振動に対しても振動減衰効果をもたせるためには、固
有振動数の=ノK/Mを小さくする必要がある。ノK/
Mを4・さくするには、Kを小さくするか、またはMを
大きくすればよい。しかしながら、Kを小さくすると、
振動源1に対するハンドル3の操作が柔らかくなり、振
動源1にふらつきが生じ、またMを大きくとればハンド
ル3が重くなりこの蟹ハンドルとしては好ましくない。
結局、従来の振動絶縁器では、防振‘性と操作性とを兼
ね備えることは不可能である。次に、本発明の振動系の
原理図を第2図に示す。
本発明の振動系は、振動源1に、ばね定数k,のばね4
を介して質量m,の衝撃ダンパ型の重り5を取り付け、
この重り5に更にばね定数k2のばね6を介して質量m
2のハンドル7を連結したものである。重り5内には、
振動自在な振動重り5aが内蔵されている。第2図の振
動系においては、振動源1の振幅Xiとハンドル7の振
幅Xとの比はとなる。
■式の振動応答曲線は、2個の共振点^.,入2(入.
<^2)を有し、第3図の曲線bのごとくなる。曲線a
と曲線bとを比較するに、共振点入2付近より高周波側
では曲線bの振動減衰特性は曲線aに比べ極めて優れて
いることがわかる。しかし、重り5を取り付けることに
よって、高周波側に第2番目の共振点が現われ、この対
策が必要となる。
そこで、本発明では、重り5を一体物とせずに、重り5
内に振動可能な振動重り5aを設けて共振点入2 にお
ける振動応答曲線のピークを取り除いている。共振点入
2 は、重り5の共振点でもあり、重り5は共振点入2
で激しく振動することになる。従って、重り5の振動
によってその内部を振動する振動重り5aの共振周波数
を入2 に設定しておけば、共振点入2で振動重り5a
も共振点入2にて激しく振動し重り5内壁面との衝突を
繰り返し、重り5の振動を打ち消すように作用する。こ
のため、共振点入2のピークは、第4図のごとく除去さ
れ、共振点入2 における振動源1の振動エネルギーは
、振動重り5aの衝突によって熱エネルギーに変換吸収
される。また、共振点入2以上の振動に対しては、重り
5の振動は小さくなるので、重り5は実質的に一体物と
して振動し、第3図のbと等しくなる。それ故本願発明
では、結局、第4図に示すような優れた振動遮断特性を
得ることができる。以下に、本発明の好適一実施例を説
明する。
第5図において、1川まさく岩機等の振動源であり、振
動源10は図中、上下方向に振動する。振動源10上部
には、左右対称に1対のロッド状の支持部材11,11
がコイルスプリング12,13によりそれぞれ上下方向
に振動自在に設けられている。支持部材11は、振動源
101こ取り付け固定された筒体状の取付部材14を挿
通させて設けられている。取付部材14両端の関口には
、コイルスプリング12,13をそれぞれ受け止める‘
まね受け15,16が取り付けられると共に、取付部材
14内の支持部村11には一部拡淫したばね受け部11
aが形成されている。支持部材11は、ばね受け15,
16とばね受け部11aとの間にそれぞれ介談されたコ
イルスプリング12,13により弾発支持されている。
また、ばね受け15,16の内周面部には、支持部材1
1の横振れを規制し且つ緩衝材として機能するブッシュ
17,18が設けられている。支持部材11,11の上
端部間には、支持部材11,11の上端間方向に軸心を
有する密閉筒体状のケーシング19が水平に設けられて
いる。
ケーシング19両端からはウェイトシャフト20,20
がそれぞれ外方に延出させて形成されている。ウエイト
シャフト20,2川こはねじが切ってあり、ウェイトシ
ャフト20,20は支持部材11,11上端のめねじが
施された筒状の継手部11b,11bにそれぞれ螺着さ
れ、ケーシング19はウェイトシャフト20,20によ
り支持部材11,11に取り付け固定される。ケーシン
グ19内には、ケーシング19の内径よりわずかに小径
な振動質量体21が設けられている。振動質量体21は
筒体状の主ウェイト21aと主ウェイト21a内に鉄挿
された補助ウェイト21bとからなっている。振動質量
体21とケーシング19内壁面との間には、わずかな間
隙があり、振動質量体21はケーシング19が振動する
ことにより上下方向および水平方向(前後、左右方向)
にケーシング19内を相対振動可能に構成されている。
また、ケーシング19上部の側壁には、振動質量体21
とケーシング19内壁面との間の上下方向の間隙を調節
するボルト22がケーシング19を貫通させて螺着され
ている。また、振動質量体21の主ウェイト21aには
、ボルト22先端が挿入される調節用の挿入孔23が形
成されている。ボルト22には、ボルト22のゆるみ止
めのためにナット24が取り付けられている。また、支
持部材11,11上端の継手部110,11bには、左
右に対称に張り出させて長尺なボルト状のハンドルシャ
フト25,25が取り付けられている。
ハンドルシャフト25の基端部は、継手部11bに螺着
されウェイトシャフト20端部に当援させて設けられて
いる。ハンドルシャフト25,25には、これらを覆う
握り部村26,26がそれぞれ設けられている。握り部
材26は、その両端部に拡径されたつば部26a,26
bを有する筒体状をなし、ハンドルシャフト25より離
間させて設けられている。つば部26a,26bとハン
ドルシャフト25との間には、それぞれコイルスプリン
グ27,28が介設され、コイルスプリング27,28
により握り都村26はハンドルシャフト25に弾発支持
されている。コイルスプリング27,28は、ハンドル
シャフト25の周万向に沿って90度間隔にそれぞれ4
個ずつ設けられている。コイルスプリング27両端を「
つば部26aとハンドルシャフト25とに固定するため
に、つば部26aにはスプリング受け29aが取り付け
られ、またハンドルシャフト25にはこれに螺着され、
コイルスプリング27が挿入され支持される支持孔30
aを有するスプリング台座30が設けられている。また
、コイルスプリング28側にも同様にして、つば部26
bにはスプリング受け29bが取り付けられ、またハン
ドルシャフト25にはスプリング台座部31が一体的に
形成されている。次に本実施例の防振作用について述べ
る。
さく岩機等の振動源10の作動により、これに取り付け
固定された取付部材14,14は上下に激しく振動する
取付部材14,14の振動は、それぞれコイルスプリン
グ12,13を介して支持部材11,11に伝達され、
更にそれら上端の継手部11b,11bからウェイトシ
ャフト20,20とハンドルシャフト25,25に伝え
られる。ほぼ同位相のウエイトシャフト20,20の振
動によりケーシング19およびケーシング19内の振動
質量体21は加振される。また、ハンドルシャフト25
振動により、これらにコイルスプリング27,28を介
して連結された握り部材26,26が加振され、その振
動が操作者に伝えられることになる。ところで、ここで
本実施例の振動系と第2図に示す振動系とを比較してみ
ると、本実施例のコイルスプリング12,13が第2図
のばね4に相当し、また、支持部材11、ウェイトシャ
フト20、ケーシング19、振動質量体21およびハン
ドルシャフト25が重り5にほぼ相当する。
また振動質量体21が振動重り6aに、コイルスプリン
グ27,28がばね6に、更に握り都材26がハンドル
7にほぼ相当することがわかる。従って、コイルスプリ
ング12,13や27,28のばね定数、支持部材11
、振動質量体21、ハンドルシャフト25、握り部材2
6、ケーシング19等の質量や寸法などを適宜設定する
ことにより、握り部材26の振動応答曲線は第3図、曲
線bに示すような、2つの共振点を有し高周波側の曲線
の傾斜が急な優れた遮断特性を示すこととなる。更に、
振動質量体21の質量やボルト22により調節される振
動質量体21とケーシング19内壁面との間の上下方向
の間隙を調整することにより、ケーシング19内の振動
質量体21の共振周波数を握り部村26の高周波側の共
振周波数に一致させることができる。このため、握り都
材26の高周波側の共振ピークに当る振動源10からの
原振動は、振動質量体21のケーシング19への激しい
衝突によって打ち消され、熱エネルギーに変換される。
こうして「結局比較的に高周波の有害な振動源10の原
振動は、握り都材26に伝達されることなく、第4図に
示すごとき極めて優れた振動遮断特性を得ることができ
ることとなる。また、ハンドルシャフト25の径を大き
くとり且つ支持部村11にハンドルシャフト25と反対
側に振動質量体21を設けてバランスさせているので、
本ハンドル装置は耐久性があり、操作性も良好である。
第6図、第7図には振動実験の測定結果を示す。
第6図は従来のシンカ−のハンドル部に伝達される振動
加速度を示し、また第7図は、同一のシンカーに上記実
施例のハンドル装置を取り付けたときに握り部材26に
伝達される振動加速度を示している。図より明らかなよ
うに、本発明に係るハンドル装置は優れた振動遮断効果
を有し、有害な原振動はほぼ完全に遮断できることが確
認された。なお第6図、第7図中、Gは重力加速度であ
る。なお、上記実施例においては、振動質量体21は一
体物であるが、適宜複数に分割した分割片の集合体とし
たり、あるいはケーシング内にケ−シング内壁面に当援
可能に振動質量体をばね等で支持するようにしてもよい
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、さく
岩機等の振動性機械に実質上剛体的に連結されるにも掬
わらず、有害振動をほぼ完全に遮断でき「白ろう病など
の振動障害を防止し得ると共に、ハンドルの操作性を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、振動絶縁器の振動系の原理図、第2図は本発
明の振動系を示す原理図、第3図、第4図は従来の振動
絶縁器の振動応答曲線と本発明装置の振動応答曲線を示
すグラフ、第5図は本発明に係るハンドル装置の一実施
例を示す部分断面正面図、第6図は従釆のシンカ−のハ
ンドル部に伝達される振動加速度を示すグラフ、第7図
は同シンカーに第5図のハンドル装置を装着した際にそ
の握り部村に伝達される振動加速度を示すグラフである
。 図中、10‘ま振動源、11は支持部材、12,13は
コイルスプリング、19はケーシング、2川まウェイト
シャフト、21は振動質量体、22はボルト(調節手段
)、25はハンドルシャフト、26は握り都材、27,
28はコイルスプリングである。 第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 第T図 図 町 藤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 振動源に弾発部材を介して連結され振動源の振動方
    向に振動自在に設けられた支持部材と、該支持部材にこ
    れより直交させて延出されたハンドルシヤフトと、該ハ
    ンドルシヤフトと離間しつつこれを覆うように設けられ
    ハンドルシヤフトに弾発部材を介して支承された握り部
    材と、上記支持部材にこれより上記ハンドルシヤフトと
    反対方向に延出されたウエイトシヤフトと、該ウエイト
    シヤフトの先端に設けられたケーシングと、該ケーシン
    グ内に振動可能に遊嵌された振動質量体とを備えたこと
    を特徴とする防振ハンドル装置。 2 上記ケーシングに、上記振動質量体の振動許容範囲
    を調節する調節手段に設けたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の防振ハンドル装置。
JP22773282A 1982-12-28 1982-12-28 防振ハンドル装置 Expired JPS60190B2 (ja)

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JPS59124583A JPS59124583A (ja) 1984-07-18
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JP4672033B2 (ja) * 2008-02-08 2011-04-20 株式会社マキタ 防振ハンドル

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