JPS6018792B2 - ケ−シングパイプ形成用溝掘装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はケーシングパィプを形成するための溝擬装暦に
関するものである。

従来、大口蓬高深度の基礎杭打設工法においては、第１
図イの断面図に示すように、まず地面をュンボ等にて、
２．０〜３．０仇程度垂直に掘削し、次にハイブロハン
マａによりケーシングパイプｂを垂直に打込み、その後
第１図口に示すように、上記ケーシングパィプａの上方
に掘削機ｃを裾付け、ケーシングバィプｂ内にホースｄ
より水を供給しつつドリルビットｅにより掘削を行う。

そして、ドリルビットｅにより所定の深さの掘削孔ｆが
形成され排土を行なった後、コンクリートを打設し、最
後にケーシングパィプｂを引抜いて基礎杭打設作業が終
了する。従来の方法は以上のようにして行われるので、
／・ィプロハンマによりケーシングパィプを打込むとき
に振動、および騒音などの公害発生を避け得ない欠点が
あり、この欠点を減少させるために上記ハィブロハンマ
の代わりに油圧押込式のパワージャッキ等を使用したと
しても、大口径の場合、機械的限界があり充分な解決策
たり得ない糠みがあった。

本発明は上記のような従来の方法の欠点を解消するため
になされたもので、上記のような従釆のケーシングパィ
プ打込み工法の代りに、予めケーシングパィプ打込み部
位に筒状の溝を掘削し、上記溝にモルタル等の充填材を
注入することにより、地中に直接ケーシングパィプを形
成できるようにするためのケーシングパィプ形成用溝掘
装置を提供しようとするものである。

以下、本発明の一実施例を第２図について説明すると、
図中１は、スクリューアンカ、２はスクリューアンカ１
により脚部を固定据付けた機台、３はこの聯合２の中心
部に取り付けられて正逆回転し、かつ泥水吸込み排出用
中空孔を有する回転出力軸、４は回転出力軸３に固定取
付けられた旋回ビーム、５は旋回ビーム４に摺動可能に
設けた中空案内筒、６は中空案内筒５に鞍合されて上下
動する中空ケリーバｔ ７はシリンダ部を中空案内筒５
に、ロッドをケーＪーバ６に取付けてケＩＪーバ６を上
下動させる油圧シＩＪンダ、９はジョイント８により複
数本接続可能な中空のドリルパイプ、１川まドリルパイ
プ９の下端に取付けた掘削用ドリルビット、１１は機台
２の内部に設けられて回転出力軸３を駆動する正逆転モ
ータ、１２はモータ１１に接続された減速機構、１３は
油圧シリンダ７に配管接続してケＩＪーバ６を上下動さ
せるため図示しない油圧ポンプに蓮通させた油圧パイプ
１４、１５はサクションホース１６で連結した自在継手
、１７は機台２の下部に設けられた緋士口を有するサク
ションポンプである。

然して第３図Ａ，Ｂ，Ｃはそれぞれドリルビットおよび
ドリルパイプの形状を示す図で、図中、１９はドリルビ
ット支持金具、２０は超硬チップ、２１は溝壁の崩れを
防止すべ〈チップ２０よりも下方に延出させて設けた両
側刃で、これを省略することもできる。また、第４図は
、本発明による溝擬装層の動作態様を示す平面図である
。次に、上記本発明構成による動作について説明すると
、回転出力軸３は機台２の中心部に設けられた軸受によ
って支持され、かつ減速機１２によってモータ１１の回
転を減速され高トルクを有して正逆回転する。

したがって、上記回転出力藤３に固定支持されたビーム
４、該ビーム４に取付けられて杭径に応じ摺敷位置決め
可能な中空案内筒５、この中空案内筒５に漆合するケリ
ーバ６、このケリーバ６に連結されたドリルパイプ９お
よび該ドリルパイプ９の先端をなすドリルビット１０は
、上記回転出力軸３の回転によって設定された杭径の外
周方向に正逆操作に応じて旋回動作を実施しながら掘削
して行く。また油圧シリンダ７は、油圧ポンプ１３の出
力に応じてケＩＪーバ６を下降させるので、ドリルビッ
ト１０は円周方向速度と共に被掘削硬度に応じて掘り下
げるよう、ケリーバ６の下降速度を調整すればよい。ケ
リーバ６の下降が油圧シリンダ７のロッドストロークに
達する鏡に、ジョイント８によりドリルパイプ９を継ぎ
たして、さらに深部へ掘削を進めることができる。一方
、溜池またはスラッシュコンテナを設けて、ホースを介
し、上記掘削孔へ、崩壊防止剤を混入した水を注入して
、掘削された土砂を、この水と共に、それぞれ中空のド
リルパイプ９、ケリーバ６、自在継手１５、サクション
ホース１６、自在継手１４、回転出力軸３を経由してサ
クションポンプ１７によって吸上げ、上記溜池またはス
ラッシュコンテナへ排出する。

この土砂は、上記溜池またはスラッシュコンテナへ沈澱
し、水は再び掘削孔へ還流する。以上のように所定の掘
削と８Ｅ士が完了すると、サクションホースを自在継手
１４または１５から取りはずし、モルタル注入用ホース
を取付け、前記ケリーバおよびドリルパイプを上昇させ
ながらモルタル等の充填材を注入する。

以上の作業によってケーシングバィプが地中に直接形成
されることになる。この後、本発明による溝擬装暦１式
を取りはずし、大口蓬大深度掘削機を据付け中掘りを行
い、配筋とともにコンクリート打設することにより基礎
杭が完成する。なお、第３図に示すドリルビットは垂直
に取付けてあるが、被掘削物の状態によって掘削能力を
高めるために垂直軸より傾斜させて取り付けてもよく、
また超硬チップを含めてビットおよび杭堅くずれ防止用
両側刃の形状を変化させてもよい。

また、第４図に示すように、ビットが通過しない玉石や
、その他の障害物が存在する場合に備えて、自在継手１
５の頭部にモーター８を設置し、直結するかまたはロー
タリーテーブルを設けてケリーバ６を回転させ、上記障
害物を迂回して掘削を進行させるようにしてもよい。以
上のように本発明によれば、従来のような／・ィブロハ
ンマ等によるケーシングパィプ打込み工法とは異なり予
めケーシングパィプ打込み部位に筒状の溝を掘削し上記
溝にモルタル等の充填材を注入することにより地中に直
接ケーシングパィプを形成できるので、振動、騒音等の
公害を未然に防止できるのみならず、基礎杭の中心位置
が正確に設定できること、また、ケーシングパイプ抜取
りの必要がなく、基礎杭打談に先行して実施できるので
、全体の工期短縮が可能であり、かつまた大型器材の持
運びが省略できるなどの効果を奏する。

特に、本発明により形成されたケーシングパィプは上述
の如く杭自体とともに埋め殺し可能であるため基礎杭の
強度を補強し得る効用があるものでまた本発明において
は、基本的には、基台上の回転出力軸と、これに取付け
た旋回ビ−ム、およびその他端における駈動機横により
上下動される中空ドリルパイプのみの簡潔な構成により
、正確な杭心位置から所望径の環状溝を容易に掘削可能
であり「操作性の簡易ことともに移動作業が瓶便になし
得る効果がある。さらに、中空な回転出力鞠とこれに蓮
通させた中空ドリルパイプとを接続して８Ｅ士およびモ
ルタル充填機構を構成させているので、溝擬装層全体と
して大型の枠組み等を要せず、しかも作業性の効率化を
図り得る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図イ，口は、それぞれ従来の基礎杭打設工法による
掘削孔の断面図、第２図は、本発明による溝擬装置の一
部を断面で示す正面図、第３図Ａ，Ｂ，Ｃは、本発明に
よるドリルパイプおよびドリルビットの取付形状を示す
それぞれ正面図、側面図、断面図、第４図は、掘削状態
を示す平面図である。 １：スクリューアンカ、２；機台、３：回転出力軸、４
：ビーム、５：中空案内筒、６：ケリーバ、７：油圧シ
リンダ、８：ジョイント、９：ドリルパイプ、１０：ド
リルビット、１１：モータ、１２：減速機構、１３：油
圧ポンプ、１４，１５：自在継手、１６：サクションホ
ース、１７：サクシヨンポンプ、１８：モータ、１９：
ビット支持金具、２０：超硬チップ、なお図中、同一符
号は、同一または相当部分を示す。 第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 基台上に垂直に支持され駆動源によつて回転駆動さ
   れる中空の回転出力軸、この回転出力軸に一端を取付け
   られ水平方向に延出された単一の旋回ビーム、この旋回
   ビームの他端側にこれに沿い摺動可能に取付けられた中
   空案内筒、この中空案内筒に嵌合案内された上記旋回ビ
   ーム他端に設けられた昇降機構により上下作動されると
   ともに上記中空の回転出力軸を経由してサクシヨンポン
   プに連通された中空ドリルパイプ、およびこの中空ドリ
   ルパイプの下端部に取付けられたドリルビツトとを備え
   たことを特徴とするケーシングパイプ形成用溝掘装置。