JPH03107014A

JPH03107014A - 土留め壁の施工法

Info

Publication number: JPH03107014A
Application number: JP24571489A
Authority: JP
Inventors: Hajime Matsuzawa; 松沢　一
Original assignee: MATSUZAWA KIKO KK
Current assignee: MATSUZAWA KIKO KK
Priority date: 1989-09-21
Filing date: 1989-09-21
Publication date: 1991-05-07
Also published as: JPH0448898B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、土留め壁の施工法に関する。

〔従来の技術〕

土留め壁の施工法としてはＨ型鋼材を土留め支保工材と
する横矢板工法が知られており、これは第７図、第８図
に示すように杭打ち機でト■型鋼材１を適宜間隔で地中
に建込み、このＨ型鋼材１で結ぶ境界線で掘削をしてＨ
型鋼材１間に横矢仮２を掛渡して段積みしていく。

このＨ型鋼材ｌの代わりに鋼管を使用し、木製の横矢板
の代わりにシートパイル等の鋼矢板を使用してより土留
め強度を高めることもある。

〔発明が解決しようとする課題〕

このようなＨ型鋼材１や鋼管や鋼矢板は玉石層・転石層
などや岩盤等の硬質地盤では杭打ち機による建込みが困
難である。

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、軟弱地盤
から玉石・転石層や岩盤層等の硬質地盤までどのような
地盤でも、土留め支保工材とその間を連結する矢板の設
置孔を精度よく一挙に掘削して工期を大幅に短縮できる
土留め壁の施工法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は前記目的を達戒するため、先端に掘削刃を有す
る回転ケーシングと、この回転ケーシング先端近くの内
側に連結する軸部を有し、回転ケーシング先端から突出
するリング状掘削ビットとからなる第１の掘削装置をケ
ーシングの外周を保持する間隔保持具で連結して左右に
並べ、この第１の掘削装置間でリング状掘削ビットの上
部に跨がるように、リング状掘削ビットよりも巾狭かつ
横長の掘削径を有する横向きの螺旋ビットによる第２の
掘削装置をその駆動部を前記間隔保持具に支持させて設
け、第１の掘削装置で左右の円形を形成し、第２の掘削
装置でこの円形孔間結ぶ巾狭横長孔を掘削して、円形孔
内に土留め支保工材を建込み、巾狭横長孔内に支保工材
間を連結する矢板を建込むことを要旨とするものである
。

〔作用〕

本発明によれば、第１の掘削装置では回転ケーシング先
端近くの内側に掘削ビットの軸部が連結しており、ケー
シングの回転が伝達してケーシング先端から突出する掘
削ビットも回転し、先に掘削ビットで円形に掘削し、さ
らにケーシング先端の掘削刃が掘削して円形孔が左右に
形成される。

そして、第１の掘削装置同士を保持する間隔保持具に設
けた駆動部で駆動される第２の掘削装置の螺旋ビットで
この円形孔間が掘削され、巾狭横長孔が一挙に形戒でき
る。

このように左右の円形孔とその間を結ぶ巾狭横長孔が形
或できるので、円形孔内に土留め支保工材を建込み、巾
狭横長孔内に支保工材間を連結する矢板を建込むように
すればよい。

〔実施例〕

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は本発明工法で使用する掘削装置の１例を示す正
面図で、まず、第１の掘削装置から説明すると、図中１
５は鋼管によるケーシングでこれは必要に応じて長さ方
向に複数接続し、先端には掘削刃１６を設けた。

図中１７は、掘削刃１８での掘削径をケーシング１５と
同径の掘削径とした２翼または３翼のリング状掘削ビッ
トで、その回転駆動を行う軸部ｌ９の途中にスクリュー
羽根２０ａの外縁に縦羽根２０ｂを形成した攪拌翼兼ガ
イド翼２０を突設する。

さらに、該軸部ｌ９の途中を連結部材２１を介してケー
シングｌ５内先端近くの内側に連結させる。

また、この第１の掘削装置は、ケーシングｌ５の外周を
スタビライザ−３０で回動可能に保持する間隔保持具３
１で連結して左右に並べる。

この間隔保持具３ｌの連結アーム３２の中央に下面開口
のハウジング３３を設け、該ハウジング３３内に第２に
掘削装置の駆動部としての水中モーター３４を設置した
。

前記ハウジング３３から下方へ延びる保持体３５に駆動
軸３６ａを軸支させて横向きのスクリュードラムタイプ
の螺旋ビット３６を左右に並べて設け、該螺旋ビット３
６は中空としてその端は第１の掘削装置間でリング状掘
削ビットｌ７の上部に延びて全体としてリング状掘削ビ
ット１７の上部に跨がるようにする。該螺旋ビット３６
は、リング状掘削ビット１７の掘削径よりも巾狭かつ横
長の長方形の掘削径を有するものである。

また、水中モーター３４の回動軸３７は保持体３５を通
り、ギャ３８を介して螺旋ビット３６の駆動軸３６ａと
連結する。

さらに本実施例の場合は、リバースサーキュレーション
ドリル方式を採用するものとし、軸部１９の上端はスイ
ベル２２を介して回転ケーシングｌ５内に挿通する安定
液の注入用ロッド２３の先端に連結し、かつこの軸部ｌ
９は中空であり、下端にこの注入用ロッド２３に連通す
る吐出口２４を形戒する。

前記ハウジング３３にはリバース用ロッド２５を結合し
て、このロッド２５がハウジング３３の下面開口に連通
させ、安定液の注入用ロッド２３は図示のように安定液
注入用プラント２Ｇに接続するものであり、リバース用
ロッド２５はマッドスクリーン２７を介してこの注入用
プラント２６に接続して循環路を構戒する。

次に、前記装置を使用して行う本発明工法を説明する。

先にケーシングの建込み装置について説明すると、第６
図中７はケーシング建込み機であり、モータ８と減速機
９及びこれらにより回転するケーシングチャック機構１
０からなるケーシング駆動部１１を昇降ジャッキ１２に
よりリーグマスト１３を介して昇降自在に支承する。

なお、このケーシング建込み機７は移動機構をもつベー
スマシンタイプでなく、据え置きタイプで、昇降ジャッ
キ１２を脚とするものでもよい。

ケーシング１５はこのケーシング建込み機７にセットす
るが、連結部材２１により回転ケーシング１５の先端近
くの内側はリング状掘削ビット１７の軸部ｌ９が固定し
て回転ケーシング１５と掘削ビツ｝１７は一体化しして
おり、かつこの軸部１９を介してケーシング１５の先端
から突出する。

ケーシング建込み機７のケーシング駆動部１１のモータ
８を始動すれば減速機９を介してチャック機構ｌＯが回
転し、該チャック機構１０で押さえられたケーシング１
５は一方向にゆっくりと回転する。

このようにケーシングｌ５を回転させれば、ケーシング
１５の先端から突出するリング状掘削ビット１７も回転
し、先にリング状掘削ビット１７で地中を円形に掘削し
、さらにケーシングｌ５の先端の掘削刃１６が掘削して
第２図に示すように円形孔Ａが左右に形成される。

一方、第２の掘削装置では水中モーター３４で回転する
回動軸３７の回転はギャ３８を介して螺旋ビット３６の
駆動軸３６ａに伝わり、螺旋ビット３６が回転する。そ
して、円形孔Ａ間は螺旋ビット３６で掘削され、中狭か
つ横長の長方形孔Ｂが一挙に形或できる。

同時に、安定液注入用プラント２６からベントナイト液
等の安定液を安定液注入用ロッド２３に圧送し、リング
状掘削ビット１７の軸部ｌ９の下端の吐出口２４から注
出する。この安定液は掘削部を満たし、攪拌翼兼ガイド
翼２０で掘削土砂と安定液とは混合されてリバース用ロ
ッド２５に回収されて排出され、さらにマッドスクリー
ン２７で土砂が除かれ、安定液は安定液注入用プラント
２６に回収される。

このような安定液の循環を行いながら、掘削土砂を排土
する。

第３図は土留め支保工材としての鋼管矢板４０と該鋼管
矢板４０に設けた長さ方向のフランジ継手４０ａで結合
するシートパイルによる鋼矢板４１との連結体であるが
、第２図に示すように鋼管矢板４０を前記円形孔Ａ内に
鋼矢板４１を巾狭かつ横長の長方形孔Ｂに建込むように
する。隙間にはセメントミルク等のグラウト材を充填し
てもよい。

第４図は本発明の第２実施例を示すもので、鋼矢板４ｌ
の代わりに木製の横矢板４２を使用する場合である。こ
の場合は、螺旋ビット３６で掘削形或する巾狭かつ横長
の長方形孔Ｂはより巾の狭いスリット状のものとする。

さらに、第５図に示すように土留め支保工材として鋼管
矢板の代わりにＨ型綱４３を使用し、これと横矢板４２
を組合わせるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の土留め壁の施工法は、左右の
円形孔とこの円形孔間を連結する巾狭横長孔を形成して
この中に土留め支保工材とその間を連結する矢板を建込
むものであるから、従来と比べて短時間にかつ容易に土
留め壁が施工できるものである。

また、このような掘削孔を形或するのに、第１の掘削装
置と第２の掘削装置とを組合わせることにより１工程で
一挙に連続掘削できるので工期を大幅に短縮できるもの
である。

さらに第１の掘削装置ではケーシングの回転を掘削ビッ
トに伝え、掘削ビットでの掘削とケーシングでの掘削の
２段階の掘削で軟弱地盤から玉石・転石層や岩盤層等の
硬質地盤までどのような地盤でも確実に掘削できるとい
う高い掘削性能を発揮する。特にケーシングの駆動装置
の他には掘削ビットの駆動装置を必要とせず、装置とし
ても安価であるとともに、ケーシングの建込み精度がそ
のまま掘削ビットの掘削精度となるので、大深度でも全
体に真直に掘削できる高い掘削精度が得られるものとな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明工法で使用する掘削装置の１例を示す正
面図、第２図は本発明工法の第１実施例を示す平面図、
第３図は鋼管矢板と鋼矢板との連結体の斜視図、第４図
は本発明工法の第２実施例を示す平面図、第５図は同上
第３実施例を示す平面図、第６図はケーシング建込み機
の側面図、第７図は従来例を示す縦断側面図、第８図は
同上横断平面図である。１・・・Ｈ型鋼材　　　　２・・・横矢板７・・・ケー
シング建込み機８・・・モータ９・・・減速機　　　　　１０・・・チャック機構１１
・・・ケーシング駆動部１２・・・昇降ジャッキ　　Ｉ３・・・リーグマスト１
５・・・ケーシング　　　１６・・・掘削刃１７・・・
リング状掘削ビット１８・・・掘削刃　　　　　ｌ９・・・軸部２０・・・
攪拌翼兼ガイド翼２０ａ・・・スクリュー羽根２０ｂ・
・・縦羽根　　　　２１・・・連結部材２２・・・スイ
ベル２３・・・安定液注入用ロ２４・・・吐出口２６・・・注入用プラント３０・・・スタビライザー３２・・・連結アーム３４・・・水中モーター３６・・・螺旋ビット３７・・・回動軸４０・・・鋼管矢板４ｌ・・・鋼矢板４３・・・Ｈ型鋼ツド２５・・・リバース用ロッド２７・・・マッドスクリーン３１・・・間隔保持具３３・・・ハウジング３５・・・保持体３６ａ・・・駆動軸３８・・・ギヤ４０ａ・・・フランジ継手４２・・・横矢板

Claims

【特許請求の範囲】

　先端に掘削刃を有する回転ケーシングと、この回転ケ
ーシング先端近くの内側に連結する軸部を有し、回転ケ
ーシング先端から突出するリング状掘削ビットとからな
る第１の掘削装置をケーシングの外周を保持する間隔保
持具で連結して左右に並べ、この第１の掘削装置間でリ
ング状掘削ビットの上部に跨がるように、リング状掘削
ビットよりも巾狭かつ横長の掘削径を有する横向きの螺
旋ビットによる第２の掘削装置をその駆動部を前記間隔
保持具に支持させて設け、第１の掘削装置で左右の円形
を形成し、第２の掘削装置でこの円形孔間結ぶ巾狭横長
孔を掘削して、円形孔内に土留め支保工材を建込み、巾
狭横長孔内に支保工材間を連結する矢板を建込むことを
特徴とした土留め壁の施工法。