JPS60187656A - 耐食性に優れた包装用アルミニウム合金板及びその製造方法 - Google Patents

耐食性に優れた包装用アルミニウム合金板及びその製造方法

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JPS60187656A
JPS60187656A JP59040494A JP4049484A JPS60187656A JP S60187656 A JPS60187656 A JP S60187656A JP 59040494 A JP59040494 A JP 59040494A JP 4049484 A JP4049484 A JP 4049484A JP S60187656 A JPS60187656 A JP S60187656A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、健康飲料及びトマ1−ジュース等の塩分を含
む飲料又はその他の食品等を包装する金属缶の材料、特
にそのM月に使用するアルミニウム合金板とその製造方
法に関づるものである。
従来技術 従来、前記の含塩の飲11その他の食品化の蓋材に−は
、ティンフリー・スチール、ブリキ等の軟鋼板が多く使
用されていた。しかし、軟鋼板は強度が高いために間O
Lにくく、どきには手が切れるという問題があった。一
方、前記食品化の蓋材に開缶性のにいアルミニウム合金
板を使用する場合には、JISΔ50 !+ 2.50
82等の△l−M(I系アルミニウム合金板に、十分な
厚みをもった樹脂塗膜をイq7JI!することによって
、含塩内容物によって前記アルミニラム合金板製の蓋が
腐食するのを防止している。しかしながら、この方法に
おいて、完全無欠な保護被膜を用意することが工業的生
産において難かしいという問題が潜在しているので、た
とえ保護被膜が不完全であっても、それ自体腐食しない
ようなアルミニウム合金板の開発が永い間要求され−C
きた。
従来化にJ3ける腐食には、材料自体の微視的金属組織
に関連覆る自己腐食と、缶蓋部材と缶胴部祠が異種合金
であるときに、雨月間に生ずる接触電位差によって起こ
る巨視的な刀゛ルパニック腐食とがある。ガルバニック
腐食は、缶胴部に軟鋼板を、缶蓋部にアルミニウム合金
を用いた場合に、特に顕著に起こる現象であり、したが
って缶胴と缶蓋に同一の合金材を用いない限り、このガ
ルバニック腐食は完全には防仕されない。缶胴と缶蓋に
テCンフリー・スチール、ブリキなど軟鋼板を用いた缶
ぐは、このガルバニック腐食は軽微であるが、前記した
にうに、蓋の間口性に難点がある。また、缶胴及びff
i itJにアルミニウム合金板を用いる場合でも、胴
部にJIS△3004、蓋部にJIS△5052、A5
082等と異種のアルミニウム合金板を用いたものでは
、ガルバニック腐食を無視できない。
なお、炭酸飲料及びビール缶等の塩分含有量の少ない飲
料缶の蓋材としては、A 5052、A 5082、A
3182等のΔ1−Mg系アルミニウム合金が使われて
いる。しかし、塩分含有量が多(なると、胴材の軟鋼と
の電位差によるカルバニック腐食が起こるために、保護
被膜の性能が不充分なアルミニウム合金板はM月として
使うことができない。
目 的 本発明は、前記従来の含塩飲料その他の食品缶材に発生
ずる問題点を解消して、含塩内容物によって腐食を起こ
しにくい食品缶用材、特に蓋材に使用して、この蓋を軟
鋼板で作られた缶胴と組合せて使用したとき、ガルバニ
ック腐食を起こしにくく、かつその他の腐食にも耐え得
るような、耐食性に優れている包装用アルミニウム合金
板及びこれを効果的に製造りる方法を提供することを目
的とづ−るものである。
構成 本発明1の要旨は、次のとおりのものである。
1、IVHI : 0.50〜2.0 、S + : 
0.10〜0.70%、Mn:0.30〜1.5%、C
u : 0.10〜1.0%を含み、残部は実質的にA
1であるアルミニウム合金板から成り、その0,1%食
塩水(25°C)にお1ノる自然電極電位がAgc+電
極を照合電極として、−、700〜−630m Vであ
ることを特徴とJる耐食性に優れたアルミニウム合金板
本発明2の要旨は、次のとおりのものである。
2、 M(1: 0.50〜2.0%、S t : 0
,10−0.70%、MII : 0,30〜1.5%
、Cu : o、io 〜1.o%を含み、残部は実質
的にA1であるアルミニウム合金の鋳塊を常法により熱
間1■延、冷間圧延して最終厚さの1.5倍以上の厚さ
の板とし7j後、500℃以上の温度に加熱して、その
温度から急冷する熱処理を施し、次いで最終冷間圧延を
行なうことを特徴とでる耐食性に優れた包装用アルミニ
ウム合金板の製造方法。
以下、本発明について詳しく ?J2明する。
本発明1の包装用アルミニウム合金仮初は、0.50〜
2.0 %(1)MO、(1,10〜0.70%(1)
Si。
0.30〜1.5 % (7) M II及ヒo、 i
o−、i、o%(7)cuを含有し、残部は溶製上随伴
づる不純物を除きA1であるアルミニウム合金である。
これらの合金成分は、(1)軟鋼板との7Jルハニツク
腐食を防止づること、(2)缶詰祠としく必要十分な強
度、成形加工tILを確保づること、を目標として選定
されたbの−ぐある。
ずなわら、MgどSlは強度を?lT保りるために添加
される。しかし、MOは、0.50%Jこり少ない添加
では−1−分な強度が得られず、一方、2.0%を越え
る添加はガルバニック腐食抵抗を低下さげる。
Siは、MCIと共にMg2Siなる微細化合物を形成
してこれにより強度を向−1ニさせる。
しかし0.1%より少ない量ではMg2Siの生成用が
不足して強度が得られず、一方0.70%を越えると強
度が上昇しすぎて成形加工性を損なう。
Mnは、ガルバニック腐食抵抗性を低下さけずに強度を
上昇させる効果を有し、M(lと81の添加だ【)では
不十分な強度を補う役割を5っている。ただし、0.3
0%より少ない量ではその効果が小さく、一方1.5%
を越えて添加すると粗大化合物を形成し、これにJ二り
成形加工性を低下さけるので好ましくない。
なお、M nの粗大化合物の生成は、錆造時に急冷する
ことによって抑制することができることはよく知られて
おり、このにうな特殊なwi造法を用いる場合には、1
.5%を越えて2.5%までのMn@添加させることは
容易であり、また、この場合の急冷凝固による過剰M 
11の固溶体化は、本発明のアルミニウム合金板に必要
な特性を得る条件を満たりものではあるが、1.5%を
越えるMnを積極的に添加する利点はないので、Mll
の上限を1.5%とり−る。
CUを添加Jる最大の理由は、アルミニウム合金板の自
然電極電位を軟鋼板のそれと同一水準に調整づることで
あり、これによって軟鋼板とのガルバニック腐食が防止
される。
この効果は0.10%より少ない用では無く、また 1
.0%を越える吊では軟鋼板どの自然電極電位差を逆方
向に大きくづ−ることになって、軟鋼板の方がガルバニ
ック腐食によって溶解を起こり恐れがあって好ましくな
い。また、1.0%を越える条間のCLIを含むアルミ
ニウム合金板は、食塩水中での耐自己腐食性も低下Jる
ので、含塩食品用包装料として不適当である。
更に、Quには強度と成形加工性を向上させる効果もあ
る。
次に、軟鋼板との自然電極電位差によるアルミニウム合
金板のガルバニック腐食の限界について説明する。
自然電極電位に差のある2つの金属材を接触させると、
その接触電位差と両金属材の回路抵抗どによって定まる
腐食電流が流れることになる。ガルバニック腐食は、こ
の腐食電流によるアノード溶解によるもので、この溶解
量ΔWは、ファラデーの法則により ΔW (Q/Cm2 ) = 9.3X10−5 X 
[腐食電流(A/am’ ) ] x [時間(秒)]
にJ二つて4算される。
この溶解量がある限度を越えると、金属板に貫通孔を生
じることになり、包装容器の実用性が失われることにな
る。
本発明者らの実験的解析によれば、アルミニウム合金板
製イージーオープン型缶蓋の場 ・合に、最薄部の板厚
(100μm以下)を1年間で貫通させないためには、
室温での腐食電流を3μA/Cm2以下に制限すればに
いことが判明した。
すなわち、軟鋼製缶胴と組合せて用いるアルミニウム合
金製缶蓋材のガルバニック腐食を実用゛上有害とならな
い水準に抑制する条件として、面積比1:1の2種類の
上記材料板間に流れる腐食電流を±3μA/crn’以
下どすることが必要であり、そのためには画板間の自然
電極電位の差を±30m V以下になるように調整すれ
ばにい。 ・ 本発明のアルミニウム合金板は、25℃、0.1%食塩
水中における自然電極電位が−700〜−630mVで
あり、この特性は上記条イ′1を満たすものである。
本発明のアルミニウム合金板は、前記組成の鋳塊を溶製
し、この鋳塊を常法に従って均質化処理し、次いで同じ
く熱間圧延、冷間圧延を行って製造することがでさる。
特に、熱間圧延した後、最終の製品板の厚さの1.5倍
以上の厚さに冷間圧延し、得られた中間圧延板を500
℃以上の温度に加熱して、その温■から強制空冷等の急
冷を行ない、この熱処理後最終冷間圧延を行なって最終
製品に仕上げると、前記の自然電極電位水準を変動させ
ることなく、強度及び成形性をより向上させる。
途中熱処I!11を加える板厚は最終板の強度と手数な
相関をもつ。ずなわら、最終板厚の1 、 !i倍以下
では、包装容器用として十分な強度が得られにくい。缶
蓋材として強度を高めるときは2.5倍以上とづること
が望ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 表1に示す8秤類のアルミニウム合金をそれぞれ溶製し
、それらの鋳塊を均質化処理して熱間圧延し、次いで冷
間圧延して0.8mm厚さの板とした。これら合金板に
ついて、25℃の0.1%食塩水中でAuCl電極を照
合電極としで、自然電極電位を測定した。これら値を表
1の右側側に示す。なお、参考例として軟鋼板とティン
フリー・スチールの自然電極電位もイν1せて示す。自
然電極電位の値は、60分間連続測定して、経時変化し
!、:範囲を示すものである。
表1 表1から明らかなJこうに、本発明に係るN001〜N
095の合金板は、自然電極電位が参考例の軟鋼板、テ
ィンフリー・スチール板と比べてほぼ同水準の値を有し
ている。これに対し、比較例のN006はCLIが多づ
ぎるため、自然電極電位が責になりすき、鋼板に対して
生じtc逆向きの電位差が大ぎい。比較例のN001と
N008はA 5052、△5082相当の合金材であ
って、従来から広く飲料缶の蓋に用いられている合金材
であるが、鋼板との電位差が!iom V以上と大きく
、ガルバニック腐食に対しC好ましくないことが分かる
実施例2 表1に示したN091〜No、[3の合金鋳塊を均質化
処理して熱間圧延し、次いで中間冷間圧延して0.8m
mFfさの板どした後、520℃に加熱してから強制的
に空冷しlζ。続いて仕上げ冷間圧延して0.3n+m
の板どした。
これらの薄板に、缶蓋材として標準的な塗装どぞの焼付
【プ処理を実施しICo焼付は条件は20!i℃X10
分×2回であった。このようにして得た薄板についてそ
れぞれ機械的性質を測定した1、これらを表2に示す。
また、これらアルミニウム合金板を軟鋼板と面積比1;
 1で接続して25℃の0.1%食塩水中に浸漬して、
発生した腐食電流を測定した。これらの値も表2に(j
fせて示ず。
表2 本発明に係るNo、1〜No、5のアルミニウム合金板
は、比較例のNo、7 、No、8 +7)従来の缶蓋
材と同程度もしくはそれ以−1−の強度と、エリクセン
値を有し、かつ比較例より小さい耳率(深絞り異方性)
を示している。
腐食電流では、比較例のNo、7 、No、8は3μA
/C…2を越えるような大ぎな腐食電流が流れるが、N
o、1〜N o、5の本発明に係るアルミニウム合金板
では± 1〜2μ△/cm2とごく微小な腐食電流しか
流れず、したがって、ガルバニック腐食が防止されるこ
とが明らか(・ある。
次に上記アルミニウム合金板のそれぞれについて、前記
の試験液の食塩水(25°C)の温度を()、5%に代
えC1自然電極電位を八(IC+電極を照合電極として
測定(〕、かつ面積比1:1で軟鋼板ど接続して、同食
塩水中に浸漬して腐食電流を測定した。更に同食塩水の
温度を120℃に高めて腐食電流を測定しIこ。
以上の結果を表3に示す。
表3 X25° 0.5%食塩水 X※120’ 0.5%食
塩水含塩′m度が高い場合、NO,3、No、4の本発
明合金板材が最適成分のものであることが分かる。他の
本発明合金板のNo、1 、No、2、N015のもの
は25℃での腐食電流がやや大ぎくなっている。
一方、本発明合金板において、食塩水の温度を120℃
としたときに流れる腐食電流は50〜200μA/cm
2に増加づ−るが、従来+aNo。
7 、No、8に比べれば、はるかに小さく、食品缶の
加熱殺菌処理においても、本発明の合金板は、ガルバニ
ック腐食に対してJ二り安全であることが明らかである
。なお、軟鋼板、7−インフリー・スチールの25℃、
0.5%食塩水中にお()る自然電極電位は、それぞれ
−620〜−640mV 、 −600〜−620mV
 T:: Sす、120℃、0.5%食塩水中では更に
両側に変動し−Cいる。
以上、説明し−Cきたとおり、本発明に係るアルミニウ
ム合金板は、軟鋼板との接M電位差によるガルバニック
腐食が極めて少ないのて、含塩食品用軟鋼製fEi胴の
M祠に好適なものであるが、・一般的耐食性す良好であ
るのcl−での他=一般のアルミニウム合金製缶の缶胴
及びrJi Itにし使用できるものである。
効 果 本発明の効果の要点は、次のとおりである。
(1)9食塩を含む飲料その他の食品用A−ルスヂール
缶の蓋をイージA−プン型の蓋に最適なアルミラム拐に
変えることができる。
+2)、A−ルアルミニウム化においても、本発明に係
るアルミニウム合金板は、その燕材として良好な性能を
有している。
(3)3食品缶の缶胴にら使用可能である。
1711.二SニアI]イ缶として缶胴及び缶蓋材の合
金が同系のアルミニウム合金(ΔI −fVIo −M
n −Qu −8i )となるので、空き缶のリサイク
ルが容易である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 Ill M (1: 0.50〜2.0%、Si:0.
    10〜0.70%、Mn : 0,30〜1.5%、C
    u : 0,10〜1.0%を含み、残部は実質的にA
    1であるアルミニウム合金から成り、その0.1%食塩
    水〈25°C)中にお【ジる自然電極電位がΔ(IC+
    電極を照合電極として、−700−−−630m Vで
    あることを特徴とりる耐食性に優れた包装用アルミニウ
    ム合金板。 (2)Mリ : 0,50へ・2.0%、3i:0.1
    0〜0.70%、M n : 0.30〜1.5%、C
    u:0.10〜1.0%を含み、残部は実質的にA1で
    あるアルミニウム合金の鋳塊を常法により熱間圧延、冷
    間圧延して最終厚さの1.5倍以上の厚さの板とした後
    、500℃以上の温度に加熱して、その温度から急冷す
    る熱処理を施し、次いで最終冷間圧延を行なうことを特
    徴と覆る耐食性に優れた包装用アルミニウム合金板の製
    造方法。
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