JPS60184163A - 耐摩耗木質床材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、耐摩耗性が特に良好であると共に、耐水性
、耐腐蝕性を有し、しかも肌触りの良好な木質床板の提
供に係るものである。

面して、従前に於けるこの種の床張り材には種々の改良
が試みられてきたものである。しかし乍ら、一般的に歩
行接触面の肌触りを良好とした場合に於いては耐摩耗性
、耐水性に難を有し、又耐水、耐摩耗性を重点とした床
材に於いては使用時の接触感に難を生ずると共に表面の
発汗等による濡れ出し、あるいは滑り転倒を生じ易く、
いずれも一長一短を有したものである。

又、かへる従前床材に於いては、良好な歩行時の接触感
並びに暖かさと、耐摩耗、耐水機能とを併せ有する床材
の提供に於いては、特にこれがコスト高とされ、施工コ
スト面に於けるネックとされてきたものである。

本発明に係る耐摩耗木質床板は、かぎる従前床材に於け
る不都合を回避する目的に於いて開示されてきたもので
あって、通例の床板材の表、面に木粉等のセルロース系
微粉末を多量に含む塩ビシートを張込むことによって、
接触感が良好で、しかも耐摩耗、耐水特性に優れ、且つ
適度の滑り抵抗と、適度の吸湿性並びに接触面に於ける
断熱特性よりする冷たい接触感の回避がなされたもので
あり、しかも廉価なコストによる量産提供を可能とした
ものである。

本発明に係る耐摩耗木質床板は、か−る諸特性の効果的
な奏効を期すべく、特にその構成の要旨を組付は構成さ
れる床板の上面に、１００〜１５０　メツシュのセルロ
ース系粉末乾燥骨材を５〜４θ％混入してなる塩化ビニ
ルシートを張設した点に置き、以下の具体的な実施例と
、これ等の実施例に附随する相当の投口変更がなされた
ものである。

以下、本発明に係る木質床板の典型的な一実施例を添付
の図面について説明するに、（１）は硬質繊維板、ベニ
ヤ板等の種々の素材よりなるフローリング材であり、床
面に対し順次接合しながら張込み得るように構成された
ものであり、（２）はこのフローリング材（１）の上面
、即ち歩行面に張込まれた木質塩ビシートである。

而して、塩ビ木質シート（２）は、１００〜１５０メン
シユの極めて微細な粉末状とされたセルロース系の骨材
、特に木材粉を５〜４０％の範囲で混入成形されたもの
であり、混入容量は、目的とする耐摩耗特性、吸水特性
に合せて適宜決定されたものである。

尚、この木材粉の混入に於いてはカレンダーロール成形
あるいは押出しプレス成形等適宜の手段による成形提供
が、混入される骨材量と、骨材の有する特性の義人並び
に成形されるシー；・の厚幅等′を総合的に勘案して選
別使用さたものである。

次いで、混入される骨材粉は、成形樹脂素材との馴染み
を良好とする意図並びに成形時に於ける滑性を良好とす
る意図より、特に粒径を１００〜１５０メツシユとする
極微細な粉末状になすと共に、成形時に於ける気泡発生
、表面の肌荒れを防止する意図より、その含有水分量を
気乾含水量以内、理想的には３〜５ｚ以内に限定したも
のである。

か＼る骨材粉の混入に於いては成形樹脂素材粉と骨材粉
とが充分に馴染み合い、成形時に骨材粉周面に巣あるい
は気泡を生ずることなく。

又表面荒れも少ないものとされ、更に成形時に於ける押
出し抵抗ないしはロール面への転圧抵抗を減じ、比較的
良好な表面特性を有するシート材の提供を可能としたも
のである。

更に、か−る骨材粉の成形特性並びに混入状′態を良好
になす必要のある場合に於いては、この骨材粉自体を以
下の手法をもって成形提供したものである。

即ち先ず、破砕チップ、パルプ粉殻その他の適宜のセル
ロース系素材に対し、気乾含水分量以下に乾燥処理を施
し、その含水を極力低めることによって、＃ａ維組織部
分の破壊を誘起し。

かへる破壊状態の生じた組織部分に対し、尿素系樹脂液
の添着、含浸をなして２０〜３０分間放置し、樹脂液の
充分な浸潤と、乾燥をなし、次いで、かぎる樹脂液の含
浸に於いて、通例素材に於けるＰＨを５程度とし、更に
施される加熱、乾燥と、破砕処理に於いて、樹脂の硬化
と、３〜５ｚに到る乾燥と、１２０〜１５０メツシユの
微細粒径への粉砕とがなされると共にＰＨ値が概ね６〜
７の中性に位置づけられるようにしたものである。

かくして提供される骨材粉を使用する場合に於いては前
記骨材粉以上に樹脂素材との馴染みが良好とされ、又成
形時に於ける滑性も良好とさ′れると共に加熱成形に際
して酢酸ガス等の有害ガスの発生が防止されたものであ
る。

即ち、粉末自体は夫々硬化樹脂材によって木粉特有の繊
維部分が固められ１表面滑り特性が特に良好とされたこ
とよりして、樹脂素材との混合馴染みが完全とされ、混
入骨材粉の周面に空隙、巣等を生ずることが一切なく、
又成形機シリンダー面、ダイス口面に対する摺接摩耗抵
抗も少なく成形が円滑且つ確実になされ、この等のシリ
ンダー面等に対する損耗を極力減じたものである。

又、成形シート面に対する荒れが、か〜る滑り特性の付
与と、水蒸気発生の抑止並びに木酸ガスの発生抑止をも
って保障したものである。

特に、木酸ガスの発生は、か覧るシート面に対する荒れ
の問題と共に成形機シリンダー、グイ等の装置自体の酸
化腐蝕をもたらしたものであり、か−る木酸ガスの効果
的な防止により、前記各種の方法によるシート成形を可
能としたものである。

本発明に係る塩ビ木質シート（２）は、叙上に於ける特
長ある構成よりなり、これを前記のフローリング材（１
）の上面、即ち歩行接触面に張り込み、且つ下面に通例
はアスファルト材あるいは耐湿紙を積層して、根太面あ
るいはスラブ面上に順次張込み使用されたものである。

か〜る塩ビ木質シート（２）を歩行接触面に設けたこと
によって、構成される床材に於ける耐摩耗性、耐水性は
以下に述べる数値のものとされ、床面への敷込み使用に
於ける耐久性を極端に向上し、又床面上よりする水漏れ
の防止をなすことによりフローリング材（１）の漏れ出
しに伴う膨張と、乾燥に伴う反り出しを効果的に抑止し
たものである。

又、適度の吸湿性を有することより、フローリング材（
１）に於ける湿気を該シート（２）を介して放散１丁能
なものとし、又シート（２）の表面に於ける発汗現象が
抑制されたものである。

更に、シート（２）の表面に木粉骨材粒子が一部露呈す
ることに伴って、接触肌面に対する当りが柔らかく、し
かも通例の木材に於けると同様の暖かい感触が約束され
ど共に、適度の滑り抵抗がシート（２）面上に作り出さ
れ、快適な歩行感触を約束したものである。

又、シート（２）の表面に木粉骨材粒子が露呈されてい
ることより、印刷インク等のノリが特に良好とされ、該
シート（２）面に対する木目の印刷等の適宜の模様作出
が効果的になされると共に、シート（２）の成形に於い
て、このシート（２）の生地中に顔料その他の着色材の
混入をなすことにより、か＼る意匠的効果は、更に助長
されたものである。

又、この混入顔料と混入骨材との馴染みが良く、シー１
−（２）の表面に着色された骨材が露呈し、独特の趣を
有する着色面を呈したものである。

尚、以上に於いで構成される床材に於けるシート（２）
の耐摩耗、吸水特性は以下の通りである。

耐摩耗特性 １試験条件 荷　重　１ｋｇ 回転数　７Ｏｒ、ｐｍ 摩耗輪の種類　ｃｓ　−１？Ｃａｌｉｂｒａｓｅ（ｍｇ
／１０００回転） 耐水特性 ＪｆＳ　Ｋ７２０９プラスチックの吸水率試験方へによ
る ２５℃、２４ｈ「 吸水率（１）は単位面積当りの吸水率 吸水率（２）は元の試験片との吸水量の比

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る床材の断面図、第２図は同斜視図
である。尚、図中（１）はフローリング材を、（２）は
塩ビ木質シートを示したものである。 特許出願人 東南産業株式会社 アイソ・エンジニアリング株式会社 代理人弁理士 桑　原　稔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 組イツは構成される床板の上面に、１００〜１５０メツ
   シユのセルロース系粉末の乾燥骨材を５〜４０％ｆｉ人
   してなる塩化ビニルシートを張設したことを特徴とする
   耐摩耗木質床板。