JPS60184043A - 芳香族ジカルボン酸の製造方法 - Google Patents
芳香族ジカルボン酸の製造方法Info
- Publication number
- JPS60184043A JPS60184043A JP4017284A JP4017284A JPS60184043A JP S60184043 A JPS60184043 A JP S60184043A JP 4017284 A JP4017284 A JP 4017284A JP 4017284 A JP4017284 A JP 4017284A JP S60184043 A JPS60184043 A JP S60184043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bromine
- compound
- acid
- salt
- xylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はバラキシレンまたはメタキシレンをコバルト塩
および/またはマンガン塩および臭素塩化合物及び芳香
族カルボン酸存在下で、水を分散媒として酸化して芳香
族カルボン酸を製造する方法に関する。
および/またはマンガン塩および臭素塩化合物及び芳香
族カルボン酸存在下で、水を分散媒として酸化して芳香
族カルボン酸を製造する方法に関する。
従来、キシレンを酸化して芳香族ジカルボン酸を得る方
法としては、重金属および臭素化合物触媒の存在下ある
いはアルデヒド、ケトンの如き助触媒の存在下で、酢酸
の如き低級脂肪族カルボン酸を溶媒として重化反応を行
う方法(たとえば米国特許第2833816号明細書参
照)が実施されている。ところが、これらの方法では、
溶−媒として使用する低級脂肪族カルボン酸の燃焼など
による相当量の消費を避けられ得ず、余分な費用がかか
るという欠点がある。
法としては、重金属および臭素化合物触媒の存在下ある
いはアルデヒド、ケトンの如き助触媒の存在下で、酢酸
の如き低級脂肪族カルボン酸を溶媒として重化反応を行
う方法(たとえば米国特許第2833816号明細書参
照)が実施されている。ところが、これらの方法では、
溶−媒として使用する低級脂肪族カルボン酸の燃焼など
による相当量の消費を避けられ得ず、余分な費用がかか
るという欠点がある。
また、低級脂肪族カルボン酸溶媒の代わりに水を使用す
る方法が見出され、特公昭39−13921号公報に提
案されている。この方法は、アルキル置換基または一部
酸化されたアルキル置換基を含有する芳香族化合物を、
臭素化合物存在下、水溶媒中で酸化する方法であるが、
酸化反応速度が極めて遅く、たとえばp−キシレンを酸
化してテレフタル酸を得る場合、165時間の反応後の
テレフタル酸の収率はわずか29%にしか達していない
。
る方法が見出され、特公昭39−13921号公報に提
案されている。この方法は、アルキル置換基または一部
酸化されたアルキル置換基を含有する芳香族化合物を、
臭素化合物存在下、水溶媒中で酸化する方法であるが、
酸化反応速度が極めて遅く、たとえばp−キシレンを酸
化してテレフタル酸を得る場合、165時間の反応後の
テレフタル酸の収率はわずか29%にしか達していない
。
また、バラキシレン等の水溶媒系での酸化反応速度を向
上せしめ、テレフタル酸等の収率を高くする方法に関し
て芳香族カルボン酸をコバルト塩及び/また番まマンガ
ン塩の全重金属原子に対して1〜10倍モル添加する方
法が特開昭58−85840号公報に提案されているが
、この方法においても得られるテレフタル酸等の純度が
なお低いという欠点があった。
上せしめ、テレフタル酸等の収率を高くする方法に関し
て芳香族カルボン酸をコバルト塩及び/また番まマンガ
ン塩の全重金属原子に対して1〜10倍モル添加する方
法が特開昭58−85840号公報に提案されているが
、この方法においても得られるテレフタル酸等の純度が
なお低いという欠点があった。
また、低級脂肪族カルボン酸溶媒における酸化ブロモエ
タン等の有機化合物が一般に知られているが、水溶媒系
酸化では、反応の初期においては、バラキシレン、メタ
今シレン等の有機物は、水に溶解せず分散した状態にあ
り、このような系に無機の臭素化合物を単独で用いると
有機物 中の臭素濃度が低くなり反応の進行が充分では
なく得られる生成物の純度を高くすることが出来ない。
タン等の有機化合物が一般に知られているが、水溶媒系
酸化では、反応の初期においては、バラキシレン、メタ
今シレン等の有機物は、水に溶解せず分散した状態にあ
り、このような系に無機の臭素化合物を単独で用いると
有機物 中の臭素濃度が低くなり反応の進行が充分では
なく得られる生成物の純度を高くすることが出来ない。
そこで本発明者らは水溶媒酸化によって得られるテレフ
タル酸等の純度を高くすべく、鋭意研究した結果、テト
ラブロモエタンの如き、有機の臭素化合物と無機臭素化
合物とを併用することにより、有機物 の臭素濃度を上
昇せしめ反応の進行を促進し、得られる生成物の純度を
向上せしめ得ることを見出した。更に併用される無機の
臭素化合物としては臭化カルシウムが最も適しており、
得られる生成物の純度が高いことも見出し、本発明を完
成するに到った。すなわち本発明はバラキシレンまたは
メタキシレンをコバルト原子および/ま、たけマンガン
原子の全重金属原子として0,1〜1重量%のコバルト
塩化合物および/またはマンガン塩化合物および臭素原
子として0.3〜10重量%の臭素塩化合物及び全重金
属原子に対して1〜lO倍モルの芳香族カルボン酸を含
む水溶液中で、分子状酸素含有ガスで酸化する方法にお
いて、臭素化合物として臭化カルシウム及びテトラブロ
モエタンを用いることを特徴とする芳香族ジカルボン酸
の製造方法である。
タル酸等の純度を高くすべく、鋭意研究した結果、テト
ラブロモエタンの如き、有機の臭素化合物と無機臭素化
合物とを併用することにより、有機物 の臭素濃度を上
昇せしめ反応の進行を促進し、得られる生成物の純度を
向上せしめ得ることを見出した。更に併用される無機の
臭素化合物としては臭化カルシウムが最も適しており、
得られる生成物の純度が高いことも見出し、本発明を完
成するに到った。すなわち本発明はバラキシレンまたは
メタキシレンをコバルト原子および/ま、たけマンガン
原子の全重金属原子として0,1〜1重量%のコバルト
塩化合物および/またはマンガン塩化合物および臭素原
子として0.3〜10重量%の臭素塩化合物及び全重金
属原子に対して1〜lO倍モルの芳香族カルボン酸を含
む水溶液中で、分子状酸素含有ガスで酸化する方法にお
いて、臭素化合物として臭化カルシウム及びテトラブロ
モエタンを用いることを特徴とする芳香族ジカルボン酸
の製造方法である。
本発明に於て使用する触媒は、コバル)[および/また
はマンガン塩および臭素塩化合物および芳香族カルボン
酸を併用したものであり、コバルト塩およびマンガン塩
は酢酸塩等の有機カルボン醗塩、硝酸塩等の無機塩のい
ずれでもよく、臭素化合物は臭化カルシウム及びテトラ
ブロモエタンの混合物である。
はマンガン塩および臭素塩化合物および芳香族カルボン
酸を併用したものであり、コバルト塩およびマンガン塩
は酢酸塩等の有機カルボン醗塩、硝酸塩等の無機塩のい
ずれでもよく、臭素化合物は臭化カルシウム及びテトラ
ブロモエタンの混合物である。
一部芳香族カルボン酸としては、安息香酸、プ四ム安息
香酸、クロロ安息香酸、トルイル酸、ブロムトルイル酸
、クロロトルイル酸、ニトロトルイル酸、テレフタル酸
、イソフタル酸等が使用出来る。
香酸、クロロ安息香酸、トルイル酸、ブロムトルイル酸
、クロロトルイル酸、ニトロトルイル酸、テレフタル酸
、イソフタル酸等が使用出来る。
コバルト塩および/またはマンガン塩の添加量は水溶媒
に対し全金属原子として0.1〜1重量%であり、好ま
しくは0.2〜0.5重量%であり、コバルト塩を用い
る場合はコバルト原子に対シ0゜5重量%以上のマンガ
ン塩を用いることが必要である。臭素化合物の添加量は
水溶媒に対して全臭素カルシウムに対して臭素原子重量
ベースで5〜50重景%であり、好ましくは7〜30重
景%である。
に対し全金属原子として0.1〜1重量%であり、好ま
しくは0.2〜0.5重量%であり、コバルト塩を用い
る場合はコバルト原子に対シ0゜5重量%以上のマンガ
ン塩を用いることが必要である。臭素化合物の添加量は
水溶媒に対して全臭素カルシウムに対して臭素原子重量
ベースで5〜50重景%であり、好ましくは7〜30重
景%である。
当モル以上好ましくは2〜10倍モルである0本発明に
おいて反応温度は160〜260℃であり、特に180
〜230℃が好ましい。反応温度が160℃より低いと
きは実質上反応が進行せず、また260℃より高いとき
はキシレンの燃焼が激しく製品の収率が低下する。
おいて反応温度は160〜260℃であり、特に180
〜230℃が好ましい。反応温度が160℃より低いと
きは実質上反応が進行せず、また260℃より高いとき
はキシレンの燃焼が激しく製品の収率が低下する。
反応圧力は、反応液と液相に保ち得る圧力範囲であれば
特に制限はないが、通常8〜70Ky/iGの範囲であ
る。
特に制限はないが、通常8〜70Ky/iGの範囲であ
る。
分子状酸素含有ガスとしては、酸素、酸素と窒素など不
活性ガスとの混合ガスおよび空気などいずれも使用し得
るが、空気を使用することが経済的に有利である。
活性ガスとの混合ガスおよび空気などいずれも使用し得
るが、空気を使用することが経済的に有利である。
反応の方法は回分式であっても、またキシレンと水溶液
を連続的に供給し、芳香族ジカルボン酸を連続的に抜き
出すいわゆる連続式のいずれであってもよい。
を連続的に供給し、芳香族ジカルボン酸を連続的に抜き
出すいわゆる連続式のいずれであってもよい。
次に実施例を示し本発明方法を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜3、比較例1〜4
還流冷却器および攪拌器を備えたチタン製オートクレー
ブ(内容積5oov)に、バラキシレン30t1および
コバルトイオン0.3重量−およびマンガンイオン0.
08重量%および第1表に記載の臭素化・合物および安
息香酸3.2重量%を含む水溶液270fをそれぞれ仕
込みオートクレーブを40す/cllGに加圧下、空気
をaaoNz/hrの速度で液中に連続的に吠き込み、
一定速度(5℃/―)で220℃まで昇温し、その後2
20℃の一定温度に保ち、酸素の吸収が見られなくなる
まで反応を行なった0 なお、コバルト化合物としては酢酸コバルトI四水塩を
、マンガン化合物としては酢酸マンガン四水塩を用いた
。反応終了後、オートクレーブを冷却し、固形物を分離
した。得られた固形物量から添加した安息香酸の量をさ
し引いた量と用いたバラキシレン量からテレフタル酸収
率をめた。
ブ(内容積5oov)に、バラキシレン30t1および
コバルトイオン0.3重量−およびマンガンイオン0.
08重量%および第1表に記載の臭素化・合物および安
息香酸3.2重量%を含む水溶液270fをそれぞれ仕
込みオートクレーブを40す/cllGに加圧下、空気
をaaoNz/hrの速度で液中に連続的に吠き込み、
一定速度(5℃/―)で220℃まで昇温し、その後2
20℃の一定温度に保ち、酸素の吸収が見られなくなる
まで反応を行なった0 なお、コバルト化合物としては酢酸コバルトI四水塩を
、マンガン化合物としては酢酸マンガン四水塩を用いた
。反応終了後、オートクレーブを冷却し、固形物を分離
した。得られた固形物量から添加した安息香酸の量をさ
し引いた量と用いたバラキシレン量からテレフタル酸収
率をめた。
また、得られた固形物をメタノールでエステル化の式に
従ってテレフタル酸の純度をめた。
従ってテレフタル酸の純度をめた。
全GCピーク面積−安息香酸メチルのGCCピー面積さ
らに不純物の代表として4−カルボキシベンズアルデヒ
ドの定量をガスク四マドグラフで同時に行なった。
らに不純物の代表として4−カルボキシベンズアルデヒ
ドの定量をガスク四マドグラフで同時に行なった。
第1表に反応時間、テレフタル酸収率、テレフタル酸純
度、および4−カルボキシベンズアルデヒド含量を示す
。
度、および4−カルボキシベンズアルデヒド含量を示す
。
Claims (1)
- バラキシレンまたはメタキシレンをコバルト原子および
/またはマンガン原子の全重金属原子として0,1〜1
重景%のコバルト塩化合物および/またはマンガン塩化
合物および臭素原子として0゜3〜10重景%の臭素化
合物及び全重金属原子に対して1〜10倍モルの芳香族
カルボン酸を含む水溶液中で、分子状酸素含有ガスで酸
化する方法において、臭素化合物として臭化カルシウム
及びテトラブ四モエタンを用いることを特徴とする芳香
族ジカルボン酸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4017284A JPS60184043A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 芳香族ジカルボン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4017284A JPS60184043A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 芳香族ジカルボン酸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60184043A true JPS60184043A (ja) | 1985-09-19 |
Family
ID=12573348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4017284A Pending JPS60184043A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 芳香族ジカルボン酸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60184043A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003010346A3 (en) * | 2001-06-22 | 2003-09-25 | Negev Metals Products Ltd | Wet process and reactor for the recovery of platinum group metals from automobile catalytic converters |
JP2008511653A (ja) * | 2004-09-02 | 2008-04-17 | イーストマン ケミカル カンパニー | 芳香族ジカルボン酸の最適化製造 |
-
1984
- 1984-03-01 JP JP4017284A patent/JPS60184043A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003010346A3 (en) * | 2001-06-22 | 2003-09-25 | Negev Metals Products Ltd | Wet process and reactor for the recovery of platinum group metals from automobile catalytic converters |
JP2008511653A (ja) * | 2004-09-02 | 2008-04-17 | イーストマン ケミカル カンパニー | 芳香族ジカルボン酸の最適化製造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3920735A (en) | Zirconium enhanced activity of transition metal-bromine catalysis of di- and trimethyl benzene oxidation in liquid phase | |
US4992580A (en) | Production of polycarboxylic acids with a molybdenum-activated cobalt catalyst | |
JP3878812B2 (ja) | 芳香族カルボン酸の製造方法 | |
JPS582222B2 (ja) | 芳香族ポリカルボン酸の製造法 | |
US7378544B2 (en) | Anthracene and other polycyclic aromatics as activators in the oxidation of aromatic hydrocarbons | |
JP5055262B2 (ja) | 水中におけるp−キシレンの液相酸化によるp−トルイル酸の製造方法 | |
JPS60184043A (ja) | 芳香族ジカルボン酸の製造方法 | |
US6180822B1 (en) | Method of producing aromatic carboxylic acids by oxidizing alkyl aromatic compounds or partially oxidized intermediates thereof with carbon dioxide containing gas | |
JP2002097168A (ja) | 芳香族テトラカルボン酸の製造方法 | |
US4214100A (en) | Process for preventing blackening of phthalic acid | |
US3931304A (en) | Bismuth enhanced activity of transition metal-bromine catalysis of di- and tri-methyl benzene oxidation in liquid phase | |
JPH06172260A (ja) | ナフタレンカルボン酸の製造法 | |
JP2736129B2 (ja) | 2,6‐ナフタレンジカルボン酸の製造方法 | |
JP2002097185A (ja) | 芳香族テトラカルボン酸二無水物の製造方法 | |
JP4678081B2 (ja) | トリメリット酸の製造法 | |
JPS5823643A (ja) | 芳香族ジカルボン酸の製造方法 | |
JPS6056695B2 (ja) | 芳香族ジカルボン酸の製造方法 | |
JP4352191B2 (ja) | ピロメリット酸の製造法 | |
JPH0529021B2 (ja) | ||
KR0137665B1 (ko) | 2,6-나프탈렌 디카복실산을 제조하는 방법 | |
JPS6310941B2 (ja) | ||
JPS6137753A (ja) | ケイ皮アルデヒドの酸化方法 | |
JPH02200656A (ja) | 芳香族カルボン酸の製造方法 | |
JPS5949213B2 (ja) | 芳香族ジカルボン酸の製造方法 | |
JPH0571574B2 (ja) |