JPS6018396B2 - 固定化ラクタ−ゼによる乳糖分解液の製造方法 - Google Patents

固定化ラクタ−ゼによる乳糖分解液の製造方法

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JPS6018396B2
JPS6018396B2 JP55151100A JP15110080A JPS6018396B2 JP S6018396 B2 JPS6018396 B2 JP S6018396B2 JP 55151100 A JP55151100 A JP 55151100A JP 15110080 A JP15110080 A JP 15110080A JP S6018396 B2 JPS6018396 B2 JP S6018396B2
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JP
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lactose
lactase
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whey
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日出男 広原
英文 山本
恵美子 河野
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は固定化ラクターゼによる乳糖分解液の製造法に
関する。
より詳しくはアスベルギルス・オリーゼ($pergl
lusoひzae)起源のラクターゼを共有結合により
固定化した固定化ラクターゼを用いてミルク類やホェー
類等の乳糖含有液中の乳糖を分解し、乳糖分解液を有利
に製造する方法に関する。ラクターゼ(8ーガラクトシ
ダーゼ)(酵素番号3、2、1、23)は乳糖(ラクト
ース)をD−グルコースとDーガラクトースに加水分解
する酵素である。
ラクターゼの工業的利用対象は大別すると二つある。一
つは乳糖不耐症者および弱耐症者のためにミルク中の乳
糖を分解して消化の良いミルクを製造することであり、
もう一つはホェー(乳嫌)中の乳糖を分解し、ホェーを
新しい甘味剤あるいは新しい飲食品原料として利用でき
る様にすることである。経済的に有利にかつ効率的に酵
素を利用するには酵素を固定化することである。
酵素を固定化すると、本来均一水溶液反応の触媒である
酵素を反復および連続使用することが可能になり、生成
物に酵素蛋白質が混入してしまう事もない。工業的利用
上優れた固定化ラクターゼが有すべき条件については、
天然基質である乳糖に対する分解力が高く、酸性ホヱー
、スイートホェー、還元ホェー等のホェ類および全脂乳
や脱脂乳(スキムミルク)等のミルク糖中の乳糖をそれ
ぞれのpH値で分解でき、長時間の連続使用に耐えるこ
とによって高い生産性を与えると共に殺菌剤等の薬品に
対るする耐性も強いことなどが重要な条件となる。この
様な条件を満し真に優れた固定化ラクターゼの例として
本発明者らはアスベルギルス・オリーゼ起源のラクター
ゼをマクロ多孔性の両性あるいは陰イオン交換樹脂に共
有結合で固定化した固定化ラクターゼを開発し、開示し
て釆た。(例えば、特顕昭54一127754号明細書
;特関昭56−51斑4号公報、および袴願昭55一4
5044号明細書:特関昭56一14089び号公報)
アスベルギルス・オリーゼ起源のうクターゼは酵母起源
、大腸菌起源あるいはアスベルギルス・ニガー起源のラ
クターゼに比べて作用pH領域および安定pH領域が広
く、種々のホェー類およびミルク類中の乳糖に対してそ
の各々の餌において活性を有し、かつ耐熱性にも優れて
いる。従ってアスベルギルス・オリーゼ起源のラクター
ゼをこのラクターゼに適した固定化法でもつて固定化す
ると工業的利用上きわめて優れた固定化ラクターゼが得
られるのである。かくしアスベルギルス・オリーゼ起源
のラクターゼを共有結合により固定化した固定化ラクタ
−ゼを用いてホェー類あるいはミルク類等の乳糖含有液
中の乳糖を分解し、乳糖分解液を製造するに際して乳糖
含有液中の乳糖の濃度が通常のミルク類あるいはホェー
類中の濃度よりも高い濃度、すなわち7%ないし16%
の状態で乳糖を分解すれば非常に有利であることを見し
、出し本発明を完成した。
すなわち、アスベルギルス・オリーゼ起源のラクターゼ
を共有結合により固定化した固定化ラクターゼによる乳
糖の連続または繰り返し分解反応時の固定化ラクターゼ
の寿命は、同一温度においては基質液中の乳糖濃度が高
くなると共に長くなることを見出した。
また固定化ラクターゼを乳糠液に浸潰して測定した熱安
定性すなわち活性が半減するまでの時間も同一温度では
乳糖濃度が高い程長い。また連続分解反応時における単
位時間当りのグルコース生成の絶対量も高濃度基質ほど
多くなる。従ってミルク類あるいはホェ−類中の乳糖の
分解をアスベルギルス・オリーゼ起源のラクターゼを共
有結合により固定化した固定化ラクターゼを用いて行う
場合は乳糖含有濃度を高くして行うのが有利である。自
然に得られるミルク類およびホェー類の乳糖濃度は産地
や調製条件によっていく分変るとは言え、通常約4.5
%ないし約5.5%の間であらるのが普通である。この
濃度よりも薄い濃度で用いることは実際上殆んどありえ
ない。通常の乳糖濃度で固定化ラクターゼの基質として
用いてもよいがより有利には通常のミルク類あるいはホ
ェー類中の乳糖濃度よりも高い濃度、すなわち約5.5
%よりも高い濃度の基質液を調製し、固定化ラクターゼ
による酵素反応に供するのがよい。乳糖濃度は高い程よ
いとは言え、乳糖の溶解度の問題もあり、また基質の乳
糖含有液は通常蛋白質その他の固形分を含んでいること
が多いから粘度も高くなりカラム反応の場合圧頃が大き
くなる。結局、最も好ましい乳糖濃度は7%ないし16
%程度である。通常のミルクあるいはホヱーを乳糖濃度
が7%ないし16%程度になるように波縮するかあるい
は還元ホェー、還元脱脂乳あるいは還元全脂乳等の粉末
を乳糖の濃度が通常の2倍ないし3倍程度、すなわち7
%ないし16%程度になる様に溶解した液を基質として
用いるのが実際的である。16%以上の高濃度で反応を
行っても本発明の趣旨に反しない事は当然である。
本発明の特定の方法は乳糖含有液が塩や蛋白質を殆んど
含まない乳糖液、脱塩ホェー、脱蛋白ホェーあるいは脱
蛋白脱脂乳等にも適用できる。
アスベルギルス・オリーゼ起源のラクターゼを共有結合
によって固定化した固定化ラクターゼは本来非常に安定
で連続反応時の寿命も長い。とりわけ低温では安定で半
減期は数年から1世軍程度になることがある。しかし、
高温で高い活性の状態で高い反応速度で用いると固定化
ラクターゼの安定性は低下し寿命は短くなる。
結局この様な反応条件の際に本発明における反応条件す
なわち高乳糖濃度における乳糖分解液の製造方法を適用
すると非常に意味深し、。具体的には本発明の方法は4
0℃以上、とりわけ50℃程度以上の反応に対して特に
意義深い。酵素活性を有している限り温度の上限は特に
ないが、実際には6ぴ0より高い温度では急速に失活し
実用的意味は殆んどない。本発明が適用できるラクター
ゼはアスベルギルス・オリーゼ起源のラクターゼであれ
ば良く、すでに2、3市販されている。
そのなかで特に活性の至適pHが母4.5なし、しPH
5にあり、PH4.ふ30℃において乳糖を基質に用い
た場合のミカェリス定数Kの=0.1±0.06hol
e/そなる数値を有するアスベルギルス・オリーゼ起源
のラクターゼが工業的利用に非常に適している。固定化
された固定化ラクターゼが有意の活性を持っている限り
共有結合の方法には特に制限はない。これまでに公知の
共有結合法、または包括凝集法等いずれの方法による「
ラクターゼを共有結合で高分子化合物に結合させた固定
化ラクターゼ」も、ミルク類やホェー類等の様に高イオ
ン強度の基質液に用いた場合さえ、酵素の脱欧がなく工
業的な使用が可能である。
また、純乳糖液や、脱塩・脱蛋白ホェーの様にイオン強
度の低い基質液の場合には、公知の吸着法によって調製
された固定化ラクターゼも使用できる。共有結合法の特
に好ましい担体としてはアミ/基もしくは/および置換
アミ/基ならびにカルボキシル基を有するマクロ多孔性
フヱ/ールホルマリン系の両性イオン交灘樹脂、比較的
好ましい迫体としてアミノ基または/および置換ァミノ
基を有するマクロ多孔性のフェノールホルマリン系弱塩
基性陰イオン交換樹脂あるいは、アミノ基または/およ
び直換アミノ基を有するマクロ多孔性ポリスチレン系弱
塩基性陰イオン交擬樹脂等がある。また官能基として水
酸基のみを有する樹脂あるいは不溶I性多糖類も共有結
合法の坦体として利用できる。少くともアミ/基、また
は/および置換アミ/基ならびにカルボキシル基を有す
る高分子化合物を包括・擬築資材とし多官能性架橋剤で
この高分子化合物にラクターゼを共有結合しながら包括
・擬築した固定化うクターゼなども優れた性質を有し、
本発明の方法が有効に適用できる。上記の博捜アミノ基
は公知の通常一般のr共有結合法による固定イQ酵素に
おける担体が有するもの」で十分である。乳糖の分解反
応方式には特に制限はなく、反応液を固体触媒に接触さ
せるという通常の反応方式で十分である。反応器システ
ムとしては回分式、カラム式およびそれらの変法等いず
れの方式でもよいが本発明において使用する固定化ラク
ターゼが通常粒子状であり、工業的製造規模を考嫌する
と、菱鷹のスケール、反応速度、操作性等の点から充填
床カラム反応器が最も有利である。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するがそ
の趣旨を越えない限り以下の実施例によって限定される
ものではない。
なお実施例中に記載されている固定化ラクターゼの活性
測定は次の方法で行ったものである。0.09M濃度の
酢酸塩緩衝液液(pH4.5)に溶かした13.XW′
V)%濃度の乳糖溶液30の‘に0.2の‘程度の固定
化ラクターゼを浸綾し、30℃で15分間往復振濠(1
0びpm以上、猿中3.&沫以上)しながら反応させ、
生成したグルコース土をグルコースオキシダーゼーパー
オキシダーゼ−色素系を用いて定量する。
1分間に1山moleのグルコースを生成する酵素量を
1単位(11LU)とする。
また固定化ラクターゼの乾燥重量は次の様に測定する。
すなわち、反応終了後固定化ラクターゼを炉別し、50
qoで8時間以上減圧乾燥した後1.虫篭間以上室溢(
18〜2yC)のデシケーター中に放置後重量測定を行
い、恒量に達していることを確認した後この値を固定化
ラクターゼの乾燥重量とする。固定化ラクターゼの活性
はグラム乾燥重量当りの単位(ILU/夕‐IMは)で
表示する。なお特別の場合のみ体積当りの単位(IML
/泌‐IML)で表示した。実施例 1 イオン交換基としてポリエチレンポリアミン基とカルボ
キシメチル基を有するマクロ多孔性フヱ/ールホルマリ
ン系両性イオン交換樹脂(粒子径250山ないし840
r)を迫体とし、この担体にアスベルギルス・オリーゼ
起源のラクターゼをグルタルアルデヒドによる共有結合
で固定化した固定化ラクターゼがある。
(活性8901LU/夕−IML)この固定化ラクター
ゼ9.5の‘づつを同じ大きさの3本の外套管付きカラ
ムに充填し、カラム温度を55℃に保ちながら、乳糖濃
度を5%、10%および15%に調整したスキムミルク
液(pH6.65)を各カラムに空間速度SV=1皿r
‐1で流下した。毎日の基質液通液時間を4時間とし、
その後は固定化ラクターゼの殺菌剤水溶液への浸糟によ
る殺菌と洗浄を行うというサイクルを20日間続けた。
殺菌・洗浄による活性の低下はないことは別に確かめら
れている。第1日目の分解率は乳糖濃度5%、10%お
よび15%のスキムミルクに対して各々89%、80%
および66%であった。この時のグルコース生成量は順
に4.2夕/hr、7.6夕/hrおよび9.4夕/h
rであった。10日目で各々77%、75%および63
%で20日目は各々59%、60%および59%であっ
た。
この時のグルコース生成量は順に2.8夕/hr、57
夕/hrおよび8.4夕/hrであった。通常のミルク
中の乳糖度にほぼ等しい乳糖濃度5%のスキムミルクの
場合は20日間の連続繰返し反応により、乳糖分解率は
89%から59%へと30ポイント下がっているが、乳
糖濃度10%および15%のスキムミルクの場合には同
じ反応期間中に各々20ポイントおよび7ポイント低下
しているに過ぎない。以上の結果から、通常のミルク中
の乳糖濃度にほぼ等しい乳糖濃度)この例では5%)よ
りも高い濃度で固定化ラクターゼによる乳糖分解反応を
行う方が固定化ラクターゼ活性の寿命が長く有利である
ことがわかる。
実施例 2 活性が9701LU/夕−MLである以外は実施例1と
同じ固定化ラクターゼを9必ずつ同一の大きさの外套管
付きカラム2本に充填し、7%、および14%の固形分
濃度に調整した還元ホェー液の不溶分を遠心分離(30
0に)除去したホェ‐液(斑4.3)を50午Cで1日
に1拍時間ないし1劉時間上向流で流した。
その後固定化ラクターゼの殺菌洗浄を行い、これを1日
の操作とし50日間繰り返した。この連続反応において
は乳糖の分解率を2本のカラム共に80%に保つ様にし
、活性が低下した場合には空間速度SVを下げた。この
7%および14%ホェー液の乳糖濃度は各々4.8%、
9.6%である。第1日目のSVは、7%ホェー液では
18.靴r‐1、14%ホェ−液では11.がr‐1で
あった。各カラム1時間当りのグルコース生成量は順に
約6.52/hrおよび約7.42/hrであった。こ
のカラム連続反応を50日間続けた時のSVは各々14
.紬r−1および10.仇r‐1であり、この時の各カ
ラムのグルコース生成量は5.0夕/hrおよび6.9
夕/hrであった。実施例 3マクロ多孔性のフェノー
ルホルマリン系弱塩基性陰イオン交換樹脂(粒子径25
0りないし1000〃)を坦体とし、この担体に共有結
合でアスベルギルス・オリーゼ起源のラクターゼを固定
化した固定化ラクターゼがある。
(活性:5051LU/夕‐IM山)このラクターゼ9
叫づつを同じ大きさの外套官付きカラム2本に充填し、
カラム温度を54℃に保ちながら乳糖濃度を4.5%お
よび9%に調整したスキムミルク液(pH6.65)を
各カラムに1日約1斑時間流下させた。分解率75%保
つようにしたところ、流下のSVは第1日で4.5%の
乳糖濃度のスキムミルクに対しては6批r‐1、9%乳
糖濃度のスキムミルクに対しては4.乳r−1であった
。固定化ラクターゼの殺菌洗浄を毎日行いながら1日約
1糊時間のカラム反応を20日間続けたところ20日目
のSVは各々3.袖r−1および3蝿r‐1であった。
SVの低下は固定ラクターゼの活性の低下を反映してい
るから、4.5%乳糖濃度のスキムミルクの場合に比べ
て9%乳糖濃度のスキムミルクの場合の方が20日間に
おける活性低下割合は小さく、寿命は長いことがわかる
。実施例 4 アスベルギルス・オリーゼ起源のラクターゼにアルブミ
ンおよびプルランをまぜて溶かした溶液にグルタルアル
デヒドを加え、この混合液をトルェンークロロホルム混
合溶媒系に滴下することにより得られた「包括凝集法に
より共有結合にて固定化したゲル型の固定化ラクターゼ
」がある。
(粒度:直径0.3肋ないし0.8凧、活性189LU
/泌−固定化ラクターゼ)乳糖濃度4.8%および9.
6%になる様に還元ホェー粉末を溶解した100の‘の
還元ホヱー液(pH6.2)をガラス製反応容器中60
℃に保ちつつ10奴の固定化ラクターゼを投入し120
RPM(振中4肌)で往復振動によって燈拝しながら5
時間反応を行なわせた。反応後ホェー液を炉遇し、各々
の濃度の新しいホヱー液を更に反応させるという操作を
3の司繰り返した。3m団後の活性は、乳糖濃度4.8
%のホェー液では最初の28%に、乳糖濃度9.6%の
ホェー液の場合は55%に低下しているに過ぎなかった

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アスペルギルス・オリーゼ起原のラクターゼを共有
    結合により固定化した固定化ラクターゼを用いて乳糖含
    有液中の乳糖を分解し乳糖分解液を製造するに際して、
    乳糖含有液中の乳糖の濃度が7%ないし16%の状態で
    乳糖を分解することを特徴とする乳糖分解液の製造方法
JP55151100A 1980-10-27 1980-10-27 固定化ラクタ−ゼによる乳糖分解液の製造方法 Expired JPS6018396B2 (ja)

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