JPS60183352A - ガス抜孔付プラスチツク容器蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガス抜孔付プラスチック容器蓋に関するもので
、より詳細には、炭酸飲料等の自生圧力を有する内容物
を充填する容器の密封に用いろプラスチック容器蓋に関
する。

炭酸飲料等の自生圧力を有する内容物の密封に用いる容
器蓋においては、開栓の初期に内部圧力の解放が行われ
ないと、開栓時に内容物の吹出しを生じたり、或いは容
器蓋そのものが飛翔するという問題を生じる。このよう
な問題はねじ付キャップの場合に特に顕著である。即ち
、王冠の場合には、蓋体の側壁部（スカート部）の長さ
が短か＜、シかも開栓に際しては、栓抜きで蓋体の一部
を押え、しかも密封部分の一端縁から剥離による開栓操
作が徐々に行われるため、内圧の解放も開栓初期から徐
々に行われ、内容物の吹出しや蓋体の飛翔の問題は殆ん
ど生じないが、ネジ付キャップの場合には、蓋体のスカ
ート部が比較的長く、しかも内圧の解放はキャップの先
端と容器との間隙を通してしか行われないため、内圧の
解放を開栓初期において徐々に行うことが困難となるの
である。この傾向は、プラスチック製キャップにおいて
特に顕著であることが認められる。即ち、金属製キャッ
プとカラスピンとの組合せでは、係合する双方のネジが
剛性を生じ（おり、従って開栓初期においても、ネジ間
の空隙を通して内圧を解放するガス抜通路が形成され易
いが、プラスチックキャップの場合には、ネジ自体が成
る程度の加圧縮性、変形性を有しており、キャップの旋
回による開栓が成る程度進んだ段階でも、内圧自体によ
って、キャップのネジと容器のネジとが気密に係合され
、ガス抜通路が形成されにくいという問題があるのであ
る。

従来、ネジ付キャップにおいて、開栓初期に内圧を解放
するため、密封部とネジとの間の側壁部にガス抜孔を形
成させることは、既に特公昭５６−３０２６６号公報に
提案されている。

このようなガス抜孔の形成は、加工性や切断性に優れた
金属キャップの場合には比較的容易であるどしても、プ
ラスチックギャップの場合には、成形後のキャップにガ
ス抜孔の穿孔を行うことは困難であり、−力成形時に孔
を同時に形成させようとすると、型抜き等が困難となる
という問題がある。

ガス抜孔付キャンプにおける最大の問題ハ、コのガス抜
孔を通してゴミ等の異物がキャップ内に侵入し、これ等
の異物が容器口線圧付着し、衛生的特性が損われるとい
うことであり、−力開栓初期に内部圧の解放を迅速に行
うという見地からは、ガス抜孔は容器口部に可及的に近
接して設けられていた方がよいという相対立する２つの
要求が存在することである。

本発明によれば、上述した２つの要求が同時に満足され
るガス抜孔付プラスチックキャップが提供される。

本発明の目的は、ガス抜孔を通しての異物の侵入、付着
から容器口部が保護されているガス抜孔付プラスチック
キャップを提供するにある。

本発明の他の目的は、開栓初期において、内部圧の解放
が早い時期にしかも確実に行われるガス抜孔付プラスチ
ックキャップを提供するにある。

本発明の更に他の目的は、ガス抜孔の形成がキャップの
成形時に容易に行われるような構造のガス抜孔付プラス
チックキャップを提供するにある。

本発明によれば、プラスチックで一体に成形された頂板
部と周状側壁部とを備え、側壁部内面には容器口部と密
封部とを係合するだめのねじが設けられ、頂板部内面側
の密封部とねじ部との間には開栓に際して内圧を解放す
るガス抜孔が設けられている容器蓋であって、頂板部内
面側には、密封部の外方端縁を規定する環状突起部と、
該突起部及び側壁部間の環状空間とが設けられ、且つ頂
板部に近接する側壁部には環状空間に達する複数個のガ
ス抜孔が設けられていることを特徴とするプラスチック
容器蓋が提供される。

本発明を、添付図面に示す具体例に基づき以下に詳細に
説明する。

本発明のプラスチック容器蓋の一部断面側面を示す第１
図において、この容器蓋は、プラスチックの射出成形等
の手段で一体に形成された頂板部１と周状側壁部２とか
ら成っている。この周状側壁部２の外面には、指による
把持及び旋回を容易にするためのローレット溝（ナール
）３が形成されており、−力筒状側壁部２の内面にはね
じ部４が設げられている。頂板部１の内面側には容器口
５一 部と係合されるべき密封部乃至はライナ一部５が、蓋体
と一体に、或いはそれ自体公知のライナー乃至バッキン
グ形成手段で設けられている。

このプラスチックキャップには、それ自体公知のピルフ
ァープルーフ機構が設けられており、この具体例におい
ては、該機構は、周状側壁部２の下端に、周状のミシン
目状スコア６を介して配置された橋絡部７で連なる細巾
の環状片８から成っており、この環状片８の内面には容
器のあご部と係合されるべき多数のフラップ片９が、内
方向きに一定の傾斜角度で設けられている。

第２図の断面部では、容器蓋は容器口頭部１０に対して
密封係合されている状態で示してあり、蓋体ねじ部４は
容器のねじ部１１と係合し、これによって容器口部１２
は容器蓋のライナ一部５と緊密に係合して密封が行われ
ている。また、環状片８の７ラツプ片９は容器のあご部
１６と係合して、容器蓋の旋回による開封が、橋絡部７
が切断されてはじめて可能となるようになっている。

本発明においては、第１図に示すように、頂板６− 部１の内面側に、密封部５の外方端縁を規定する環状突
起部１４を設けると共に、この環状突起部１４と周状側
壁部２との間に環状空間１５を設け、しかも頂板部１に
近接する側壁部２に前記環状空間１５に達する複数個の
ガス抜口１６を設ける。

この環状突起部１４は可撓性を有するように、頂板部１
と一体に設けられておシ、好適には先細りの断面形状を
有している。第１図に示す具体例では、ガス抜口１６は
、頂板部１の端縁部から、垂直方向に、しかも側壁部２
の内周面と面一となるように小間隔の切欠き１７を設け
ることによシ形成されており、この切欠き１７と側壁部
２の内周面とが一致する部分がガス抜口１６となってい
る。

第２図に示すように、環状突起部１４の内周面は容器口
部１２の外周面とぴったり嵌合している。

かくして、本発明によれば、ガス抜口１６が、容器口部
１２とライナ一部５との密封保合部に椴も近い部分に設
けられているにもかかわらず、環状突起部１４が容器口
部外周に密着して、ガス抜目を通してこの部分にゴミ等
の異物が付着するのを確実に防止するという効果がある
。更に、開封に際しても、容器口部１２と環状突起部１
４との嵌合が外れ次第、加圧状態にある内容物ガスは、
環状空間１５及びガス抜孔１６を経て、直ちに舎外に開
放され、内容物の吹出しや、キャップ飛翔というトラブ
ルが有効に解消されることになる。実際に、本発明者等
が外径６０閣のプラスチックキャップを開栓した実験結
果では、僅か１０乃至３０度の開栓で、ガス抜きが極め
て円滑に行われることが確認された。

また、本発明のプラスチック容器蓋では射出成形用の雌
型に前記切欠き１７に相当する突起部を設け、この突起
部と雄型とが嵌合するようにすることにより、射出成形
と同時にガス抜口の形成が行われると共に、雄型と雌型
との型抜きも至って容易に行われるという顕著な利点も
ある。

同、第１図に示す具体例において、切欠部１７の下面を
外向きに下方に傾斜した面１８とすることにより、切欠
部１７内の空間に、ゴミ等の異物が堆積するのを有効に
防止し得る。

本発明において、ゴミ等の異物の侵入を可及的に防止す
るためには、比較的小さい孔を多数設けるのがよく、例
えば径が［１，１乃至１閣の孔を孔の径に応じて４乃至
３６個、はぼ等間隔をおいて設けるのがよい。孔の径が
、比較的小さくて、数の多い場合にも、本発明の蓋にお
いては、一旦環状空間１５を経てガスの放出を生ずるの
で、圧力の解放は全周にわたって均一に生ずる。環状突
起部１４の突出寸法は、蓋の寸法によっても変化するが
、一般に０．５乃至６．０咽の範囲とするのがよい。

本発明の一つの好適態様では、容器蓋の密封部５が容器
口部１２と係合していない状態では、前記環状空間１５
が明確に形成されているが、容器蓋の密封部５が容器口
部１２と係合し、密封が行われている状態では、前記環
状空間１５乃至はガス抜孔１６が環状突起部１４で実質
上閉じられている構成とする。この構成によれば、容器
蓋内面側へのゴミ等の異物の侵入が完全に防止された高
度に衛生的特性に優れた容器蓋が提供されることになる
。

９− この具体例を示す第６及び４図において、環状突起部１
４と対向する周状側壁部２の内面側には、内方にやや突
出したあご状の突起物１９が設けられている。第３図に
示す密封係合状態では、環状突起部１４は容器口部との
強制嵌合によりやや外力に押広げられ、この広げられた
突起部１４の外周面が、周状側壁部２のあご状突起１９
と係合して、環状空間１５乃至はガス抜孔１６の実質上
の閉塞が行われる。第４図に示す開栓開始段階では、環
状突起部１４と容器口部１２との嵌合が外れ、広げられ
ていた環状突起部１４が弾性回復により元の状態に復元
すると共に、容器内に連通する環状空間１５が形成され
、この空間１５及びガス抜口１６を通しての内圧ガスの
放出が円滑に行われることになる。

第１乃至４図に示す具体例では、垂直状の切欠き１７の
一部としてガス抜孔１６が形成されているが、第５図に
示す通り、このような切欠きを設げず、直接容器側壁部
２にのみガス抜孔１６を設けることができる。この場合
には、射出成形に際１０− して、ガス抜孔１６に対応する中子（サイドピン）を使
用し、この中子を抜いた後型抜ぎを行うようにする。第
５図に示す具体例でも、ガス抜孔１６は、外になる程下
刃になる様に傾斜されて設けられていて、保存時にガス
抜孔１６にゴミ等の異物が入るのを防止するようになっ
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の容器蓋の一部断面側面図、第２図は第
１図の容器蓋が容器口部ど係合ｌ−ている状態を示す一
部断面側面図、 第６図は本発明の容器蓋の他の例を容器口部と係合した
状態で示す部分断面図、 第４図は第６図の容器蓋を容器口部から係合解除した状
態で示す部分断面図、 第５図は本発明の容器蓋の更に他の例を示す部分断面図
である。 １は頂板部、２は周状側壁部、４はねじ部、５はライナ
ー、１４は現状突起部、１５は環状空間、１６はガス抜
孔を夫々示す。 １１− 第１図 ７ 第２図 Ｑ　■

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 プラスチックで一体に成形された頂板部と周状側壁部と
   全備え側壁部内面には容器口部と密封部とを係合するた
   めのねじが設けられ、頂板部内面側の密封部とねじ部と
   の間には開栓に際して内圧を解放するガス抜孔が設けら
   れている容器蓋であって、 頂板部内面側には、密封部の外方端縁全規定ブる環状突
   起部と、該突起部及び側壁部間の譲状空間とが設けられ
   、且つ頂板部に近接する側壁部には環状空間に達する複
   数個のガス抜孔が設けられていること全特徴とするプラ
   スチック容器蓋。