JPS6018327B2 - カツラ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカツラに関するものである。

従来のカツラは接着剤あるいは、かしめ金具を用いて装
着していたが、このようにするときは装着及び取外し‘
ことても時間がかかると共に自毛をいためる廉れがあっ
た。

また最近では第１図及び第２図に示すように、Ｕ字形に
打抜いた金属板の左、石坂片２，３の先端部を寄合わせ
て固着することにより反返り自在に湾曲した弾性体にお
いて、その一側の板片に、他端の板片をまたぐように設
けた複数の櫛歯４の基端部５を接着あるいは落着してな
る自宅挟着具１があり、これをカツラ本体の裏地適所に
複数個取付けたカツラも使用されている。しかしながら
この自毛鰍着具では、櫛歯が自毛を挟持する役割を果す
為、および、反返りのたびに、板片に接着あるし、は溶
着している櫛歯４の基端部５に負担がかかる為、櫛歯４
が脱落するおそれがあった。しかし、櫛歯４によって自
宅を集める構造であるから、櫛歯が数本でも脱落すると
確実な取り付けが行なえない。しかも櫛歯４と板片との
当援部分でのみ自毛を挟特固定する為挟持面積が４・さ
く侠持力が弱い。さらに反転性を必要とするところから
金属板を使用しなければならないが、この為、止着の際
に地毛をいためて髪が切れることがあった。この為目毛
挟着具のほぼ全体にゴム材等の彼袋を覆徴したものも考
えられているが、非常に嵩張り実用的でない等の欠点を
有していた。さらに、金属板によって作成されているこ
とから、野外にて雷に合ったとき落雷のおそれがあった
り、空港での身体検査の際金属探知機に感知され、空港
内でカツラを取外さなければならないことがあった。本
発明はこのような実情に鑑み、発明したもので、カツラ
の取り外しが容易で、しかも、多数回使用しても挟持力
が劣化せず、しかも、カツラを確実に固定できる自毛挟
着具を具備したカツラを提供するものである。

本発明は、カツラ本体の裏面に取りつける宮毛挟着具が
、基板と、該基板に折り曲げ自在に設けた押え片と、基
板と押え片との間に自宅を挟持した状態で閉じたとき基
板と押え片を係脱可能に係合させる係合手段と、前記押
え片に、押え片の回動面とほぼ垂直な方向に突設した櫛
歯とからなることを特徴とするものである。

ここでカツラ本体というのは、柔軟な布材、合成樹脂材
等からなる裏地の表面に多数本の毛髪を植毛したもので
あり、脱毛したところをその周囲の部分と区別できない
ように覆うものである。

自毛挟着具は、このカツラ本体を頭に装着する際使用す
るもので、カツラ本体の裏地の裏面に数個取にり付けて
おき、カツラを頭に装着する際、自毛を挟持するもので
ある。この目毛挟着具は、基板と押え片と櫛歯とから構
成されており、基板は、カツラ本体に自毛被着具を取り
つける際の取り付け部分となる。押え片は基板との間に
目毛を被持するもので、この基板と押え片とは折り曲げ
自在である。そして、押え片を基板に係脱可能に係合す
る係合手段を有するものである。櫛歯２１は押え片に突
設されていて、その向きは押え片の回動面とほぼ垂直な
方向である。・以下本発明の実施例を図面に基づき説明
する。

第３図において、自毛挟着具１０は定形性を有する樹脂
材、例えばポリプロピレン樹脂等を用いて基板１１と押
え片１６とを折曲部１５を介して折り曲げ自在に一体形
成したもので、基板１１の上面１２中央部には、押え片
１６を基板１１上面に折り合わせた時、秋持した自毛の
抜脱を防止する為のすべり止め部１３を形成している。
このすべり止め部１３は、比較的弾性が大きく吸着性の
強い生ゴ・ム村であることが適しているが、その他合成
ゴム等の柔軟な材料で且つ自毛を確実に固定するもので
あればよい。またこのような部材を使用せず、押え片１
６上面１７を基板１１上面１２に折り合わせた時、両面
１７，１２の重合部分に互いに係合する凹凸部を形成し
たものでもよい。１８は押え片１６の先端部に長手方向
に亘つて 貫設した長孔である。

また１４は押え片１６を基板１１一‘こ折り合わせた時
、上記最孔１８に搬入固定される突起である。尚、長孔
１８と突片１４とを形成する代りに両面に磁性体を設け
、この磁着力によって侠特固定する構造でもよい。この
ようにすると自毛の一部が長孔１８と突片１４との間に
挟まって引張られる事がなく、自毛をいためる心配もな
い。櫛歯２１は押え片１６の一側縁から適当間隔をおい
て、押え片１６の回動面とほぼ垂直方向に突設した多数
本の突片２０からなり、その先端部は押え片１６を基板
１１に折り合わせた時、基板１１側に折曲した全体略Ｌ
字形となしており、先端は頭皮を傷つけないよう丸くな
っている。また、基板１１の横幅は押え片１６の横幅よ
り広く、また押え片１６の長さは基板１１の長さより長
く形成されている。この為、押え片１６を基板１０１こ
折り合わせて係合させた場合、押え片１６と基板１１と
は全体が重合せず、押え片１６の先端部２２と基板１１
の上面１２の一部とが重合部分よりはみ出した状態とな
るものである。従って、目毛挟着具１０を取り外す際、
押え片１６の先端部２２と基板１１の上面１２とにそれ
ぞれ指を当てがい、ひねるようにすれば簡単に取り外す
ことができるものである。櫛歯２１は押え片１６に突談
されていて、その向きは押え片１６の回動面とほぼ垂直
な方向で、折曲部１５側から先端部２２側に行くにした
がって櫛歯２１の突片２０・・・・・・・・…・・・・
を長く設けている。これはカツラを頭に装着するときに
、押え片１６を着用者の旨毛に差し込んだ状態では、折
曲部１５側に目毛が多く集められ、先端部２２側に集め
られる自宅が少ないのでこれを防止し、各突片２０・…
・・・・・・・…・に目毛がほぼ均等に集められるよう
に先端部２２側の方を長く設けてより多くの目毛を集め
られるようにしているものである。尚、自毛の状態によ
っては突片２０・・・・・・・・・・・・…の長さは一
定にしてもよい。このようになした自毛挟着具１０の基
板１１の裏面１９をカツラ本体の裏地２５に密着させる
ようにしてカツラ本体の裏面適所に複数個取り付けてカ
ツラとなすのであるが、この自毛執着臭をカツラ本体に
取り付ける取付け方として、自毛侠着具１０を伸展した
状態で押え板１６側が頭部前面Ｐに向くように左右対称
にしてカツラ本体裏地２５に接着、縫着もし〈は熔着な
どにより取付け固定するのがよい。

カツラを装着するときは、頭部前面Ｐ側にある左右の自
毛挟着具の押え板１６を少し開いた状態で、ヘャーピン
を差し込む要領で押え板１６を着用者の自毛に差し込み
、櫛歯２１により自毛を集めた後基板１１の突起１４を
押え板１６の長孔１８に鉄入固定する。

この要領で他の自毛執着具を順次固定してカツラを頭部
に装着するものである。尚、自毛被着具１０は被着用者
の自毛の存在位置、程度に応じてその数、場所を適宜設
定するものである。本発明カツラは、このようにカツラ
本体の表面に自毛挟着具を取り付けてなるものであるか
ら、接着剤やかしめ金具が不要で、取り付け、取り付し
が容易であり、かしめ金具で取り付ける場合の如く、カ
ツラを取り外す場合にも自毛を切る必要がない。

しかも、自毛荻着具が基板と押え片と櫛歯とからなり、
基板と押え片とが、折り曲げ自在に構成されているので
、押え片は常に基板と共にあり、脱落紛失するおそれが
ない。また、押え片を適当角度開くことにより、押え片
と基板との間に自毛を充分に挟み込むことができる。つ
まり、基板と押え片の関口部側から閉合部側へ一方的に
自毛をすくい込むだけで多数本の自毛を確実にすくい込
むことができるのである。さらに、押え片と基板とは、
基板と押え片との間に自毛を球持した状態で閉じたとき
基板と押え片を係脱可能に係合させる係合手段を具備し
ているので、基板と押え片との間に目毛を挟持した状態
で両者を係合しさえすれば確実にカツラを装着すること
ができ、しかも、必要に応じて取り外すことが容易にで
きるものである。さらにまた、押え片に、押え片の回動
面とほぼ垂直な方向に櫛歯を突設しているので頭にカツ
ラを載せた状態で、押え片を回動させれば、櫛歯によっ
て多数本の自毛が確実にかき寄せられ、基板と押え片と
の間にすくい込むことができる。つまり、櫛歯を押え片
と共に指先で自由に回動させることができるので、自毛
の薄い人でも、自毛を確実に寄せ集めて、自宅挟着臭内
に挟み込むことができるのである。また、自毛侠着具を
合成樹脂により一体成形しているため、カツラを着用し
てゴルフをするなど野外に出たときに、雷に出会っても
、自毛挟着具に落雷するおそれはなく、野外でも安心し
て着用できるものでありさらに、最近では海外旅行ある
いは国内旅行へ行く機会も多いのであるが、自毛侠着貝
が金属性であれば空港において身体検査を受ける時に、
金属探知機により感知され、カツラを取り外して再検査
されることになるのであるが、宮毛被着具が合成樹脂で
あれば金属探知機に感知されることもなく外出先でカツ
ラを取外すという煩わしさも解消されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従釆のカツラ固定用へャーピンを示
す斜視図、第３図ａは本発明の自毛挟着を展開した状態
を示す斜視図、第３図ｂは本発明の自毛挟着具の係合を
外す状態を示す斜視図、第４図は本発明の自毛挟着具を
カツラ本体の裏地に取付けた状態を示す斜視図、第５図
はカツラを頭部に装着している状態を示す斜視図、第６
図はカツラを頭部に装着した時の要部を示す拡大斜視図
、第７図ａ，ｂ，ｃ，ｄはそれぞれ本発明の目毛挟着具
の平面図、背面図、正面図、正面断面図である。 １，１０・…・・目毛挟着具、１１・・・・・・基板、
１６・・・・・・押え片、２１・・・・・・櫛歯。 第１図第２図 第３図 （ａ） （ｂ） 第４図 第６図 第５図 第７図 （ａ） （ｂ） （Ｃ） （ｄ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂で形成された基板
   と押え片が折曲部を介して折り曲げ自在に一体形成され
   、該基板と押え片を折り合わせたとき両者間に挟持せし
   めた自毛の抜脱を防止する生ゴム材等からなるすべり止
   め部が基板の上面中央部に形成され、押え片の先端部に
   長手方向に亘つて長孔が貫設され、該長穴に対応する基
   板の上面に該長穴に嵌入固定せられる突起が形成され、
   押え片の一側縁から該押え片の回動面とほぼ垂直方向に
   櫛歯状の複数本の突片が適当間隔をおいて突設せられ、
   また、基板の横幅は押え片の横幅よりも広く、押え片の
   長さは基板の長さより長く形成されている自毛挟着具を
   カツラ本体の裏面に取り付けてなることを特徴とするカ
   ツラ。