JPS601821Y2

JPS601821Y2 - 精選機

Info

Publication number: JPS601821Y2
Application number: JP3373680U
Authority: JP
Inventors: 琢磨中祖
Original assignee: 株式会社サタケ
Priority date: 1980-03-17
Filing date: 1980-03-17
Publication date: 1985-01-18
Also published as: JPS56137776U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、玄米から未熟米を選別したり精白米から砕
米を選別する精選機に関するものである。

従来より用いられているこの種精選機は、玄米又は精白
米を多孔筒中に入れ、この多孔筒を回転させ、孔より未
熟米又は砕米をふり分けることにより、未熟米や砕米の
選別を行っていたものであるが、この種の選別機によっ
て選別された未熟米には玄米からの剥離物であって粘着
性が高い軽い玄米アカや小さなゴミ等が、砕米には糠な
どがまじってしまい、また、未熟米や砕米の大きさがふ
ぞろいで、未熟米や砕米の品質を低下させていた。

そして、一端に供給口と、他端に放出口を設け、更に周
りに金網等多孔部材を囲繞した回転筒を有し、この回転
筒には内周に角度をもたせた掻取片を所要間隔をおいて
多数配装し、更に前記回転筒を下面に振動装置を取付け
た受難上に間隔を存して配した案内車に載せて回転自在
となし、前記受難を傾斜可能な基盤上にスプリングで支
持し、前記回転筒内に収納した茶菓を網目を通して篩分
けるようにした茶菓篩分機が実公昭４９−１６３９９号
として知られているが、このものは、回転筒にそれ自を
振動させる振動装置が設けられていて、前記回転筒に直
接回転及び振動を与えて篩の効率を向上させるものであ
るために、これを米粒の精選に用いた場合、選別された
未熟米の大きさによる分類は勿論、の未熟米中に含まれ
た玄米アカやゴミをさらに分離することができず、精度
の高い選別が不可能であった。

また、二重の回転円筒網の下部に綱部を有して傾斜する
流塵板を設けた穀粒選別機が特公昭４６−４０７３２号
として知られているが、このものも流塵板においては未
熟米の大きさによる分類が行なわれず、また、単に傾斜
しているだけの流塵板では未熟米中に含まれた粘着性が
高く軽い玄米アカが流塵板に付着してしまい、玄米アカ
を分離することができなかった。

本考案の目的は、上記欠点を解消して、パイブレークを
装着した有孔板によって粘着性が高く軽い玄米アカに振
動を与えて有孔板や漏斗体にこれが付着して堆積される
のを防止し、未熟米より玄米アカやゴミなどを、また砕
米から糠などを確実にふるいわけ、未熟米や砕米の品質
を向上し、さらに未熟米の大きさによる分類を行うこと
が可能であると共に、緩衝材によってバイブレータの振
動を多孔筒に伝えないようにして精度の高い選別を可能
ならしめた精選機を提供することにある。

上記目的を遠戚するために、本考案の精選機、本体内に
多孔筒を回転自在に設け、その一方に取入口を形成した
精選機において、長手方向に複数の未熟米取出口を設け
た有孔板と、下部に玄米取出口とバイブレータとを設け
た漏斗体とを緩衝材を介して順次精選機本体の多孔筒下
部に設置したことを特徴とする構成を有するものである
。

次に、図面を参照して、この案の実施例を玄米から未熟
米を選別する場合について詳述する。

一方に玄米の取入口である玄米投入口を設けた精選機本
体５内に正常な玄米の大きさ以下の多数の孔３を設けた
円筒２を回転自在に取りつける。

また、多孔円筒２の端部にはかき上げ羽根４を数本設け
たかき上げ羽根体を多孔円筒２の回転軸と同一軸にして
、多孔円筒２と共に回転自在に構成する。

上記の構成とした精選機本体５は、玄米投入口１側を高
く、かき上げ羽根４側を低くある程度傾斜させて取りつ
ける。

そして、玄米投入口１側から長手方向にシャッター１４
をもつ一番口８、シャッター１４をもつ二番口９、そし
て三番口１０を設け、下部に玄米アカ取出口１３を設け
た漏斗体１２を取りつけた鉄製有孔板７を、取りつけた
板６を介して精選機本体５の多孔円筒２の下部に設置す
る。

上記漏斗体１２の底部にはバイブレータ−１１を取りつ
ける。

また、有孔板７の精選機本体５への取りつけに際しては
、取りつけ板６との間に、ゴム、スポンジ等の緩衝材１
５を介している。

次に、この考案の作用を説明する。

玄米は、玄米投入口１より投入し、回転している多孔円
筒２内に入り、多孔円筒２の回転により、玄米と未熟米
、玄米アカ等がふるい分けられ、円筒２の孔３より未熟
米、玄米アカ等の小さなものが落下する。

多孔円筒２中に残った正常な玄米は、多孔円筒２の傾斜
に沿って、かき上げ羽根体４中に移動する。

そして、回転しているかき上げ羽根４によって玄米はか
き上げられ、排出口より排出される。

多孔円筒２の孔３により落下した未熟米や玄米アカ等は
、下部に配置している有孔板７上に散積する。

この時、多孔円筒２に入った玄米は、まず最初の部分で
米アカと、かなり小さな未熟米が孔を通り易く、最初の
段階で選別され、有孔板７上に落下し、玄米が円筒中を
移動するに従って、落下する未熟米は大きなものとなる
ものである。

有孔板７下部には、パイブレーク１１を備えた漏斗体１
２が取りつけであるので、バイブレータ１１の振動が有
孔板７を振動し、有孔板７上に堆積している未熟米や玄
米アカを振動し、有孔板７上の孔より玄米アカはふるい
落され、かつ、−呑口８からは最初にふるい分けられた
米ヌカを取りのぞいた小さな未熟米を取り出し、二番口
９からは中程度の大きさの未熟米を取り出すことができ
、三番口１０より大きな未熟米を取り出すことができる
。

そして、有孔板７に設けた一番口８および二番口９に設
けたシャッター１４は、ふるい分けられた未熟米の大き
さによる分離を必要としない場合に、このシャッター１
４をしめ、その取出口をとじてしまうものである。

すなわち、二番口９のシャッター１４を閉じると、中程
度の大きさの未熟米が二番口９から流れ出ずに三番口１
０から大きな未熟米といっしょになって排出され、−呑
口８及び二番口９のシャッター１４を共に閉じると小さ
な未熟米と中程度の未熟米とが一番口８及び二番口から
排出されずに三番口１０から大きな未熟米といっしょに
なって排出される。

また、有孔板７の孔より落下した玄米アカや小さなゴミ
等は漏斗体１２に集められ、玄米アカ取出口１３より取
り出される。

なお、有孔板７と、取りつけ板６との間には、スポンジ
・ゴム等の緩衝材１５を設けであるので有孔板７の振動
は、取りつけ板６および精選機本体５に影響をおよぼす
ものでない。

以上に述べたように、本考案の精選機は、本体内に多孔
筒を回転自在に設け、その一方に取入口を形成した精選
機において、長手方向に複数の未熟米取出口を設けた有
孔板と、下部に玄米アカ取出口とバイブレータとを設け
た漏斗体とを緩衝材を介して順次精選機本体の多孔筒下
部に設置したことにより、簡単な装置を精選機に取付け
るだけで、玄米より選別された未熟米は、バイブレータ
によって振動する有孔板によって玄米アカが分離されて
ゴミと共にふるい分けられ、有孔板に設けた取入口側の
未熟米取出口より小さな未熟米を排出し、玄米排出側に
進むにつれて大きな未熟米を順次未熟米取出口より排出
するために、選別された未熟米の大きさによる分類がで
きるとともに、その移動を前記バイブレータによって滞
りなく行い、粘着性が高く軽い玄米アカに振動を与えて
有孔板や漏斗体にこれが付着して堆積されるのを防止す
ることができ、選別された未熟米中には玄米アカやゴミ
が含まれていないので高品質なものが得られると共に、
緩衝材によってパイブレークの振動を多孔筒に伝えない
ようにして精度の高い選別を可能とし、本体内に回転自
在に設けた多孔筒に振動が伝えられることがないため、
軸受や電気系統に悪影響を及ぼすことがない。

また、精白米から砕米などを選別する場合については前
記説明で玄米を精白米に、未熟米を砕米に、玄米アカを
糠にそれぞれ置換えて説明される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の実施例の縦断面図、第２図は、第
１図Ａ部分の拡大図。１・・・・・・玄米投入口、２・・・・・・多孔円筒、
３・・・・・・孔、４・・・・・・かき上げ羽根、５・
・・・・・精選機本体、６・・・・・・取りつけ板、７
・・・・・・有孔板、８・・・・・・−呑口、９・・・
・・・二番口、１０・・・・・・三番口、１１・・・・
・・バイブレータ、１２・・・・・・漏斗体、１３・・
・・・・玄米アカ取出口、１４・・・・・・シャッター
、１５・・・・・・緩衝材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）本体内に多孔筒の回転自在に設け、その一方に取
入口を形成した精選機において、長手方向に複数の未熟
米取出口を設けた有孔板と、下部に玄米アカ取出口とバ
イブレータとを設た漏斗体とを緩衝材を介して順次精選
機本体の多孔筒下部に設置したことを特徴とする精選機
。
（２）未熟米取出口はシャッターを有している実用新案
登録請求の範囲第１項記載の精選機。