JPS6018133B2 - 磁気ヘツドのシ−ルドケ−ス用磁性合金 - Google Patents
磁気ヘツドのシ−ルドケ−ス用磁性合金Info
- Publication number
- JPS6018133B2 JPS6018133B2 JP50087299A JP8729975A JPS6018133B2 JP S6018133 B2 JPS6018133 B2 JP S6018133B2 JP 50087299 A JP50087299 A JP 50087299A JP 8729975 A JP8729975 A JP 8729975A JP S6018133 B2 JPS6018133 B2 JP S6018133B2
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- Japan
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- magnetic
- wear
- shield case
- case
- shielding
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は磁性合金、とくに磁気ヘッドのシールドケース
用磁性合金に関するものである。
用磁性合金に関するものである。
従釆、磁気ヘッドのシールド材としては、いわゆるパー
マロィと称せられるNi−Fe系合金であるJIS−P
C材が広く用いられている。
マロィと称せられるNi−Fe系合金であるJIS−P
C材が広く用いられている。
JIS−PC材はシールドケースとして優れた電磁気特
性を有してはいるが80%近いNiと3〜5%のMoを
含有しているため、著しく高価であること、磁気テープ
の摺動による摩耗が激しいこと等の欠点があるため、必
ずしも満足すべきシールドケース材ではない。JIS−
PC材より使用量は少ないが、JIS−PB材も広く使
われているシールドケース用材料である。
性を有してはいるが80%近いNiと3〜5%のMoを
含有しているため、著しく高価であること、磁気テープ
の摺動による摩耗が激しいこと等の欠点があるため、必
ずしも満足すべきシールドケース材ではない。JIS−
PC材より使用量は少ないが、JIS−PB材も広く使
われているシールドケース用材料である。
PB材はPC材より電磁気特性したがってシールド特性
はやや落ちるが、価格が安い点に特長がある。しかしな
がら、PB材はNi量が約45%と低い為、耐蝕性に問
題があり、一般に表面にNiメッキを施して使用するこ
とが多い。このため、材料の表材が低価格であるという
特徴を生かすことが出来ない。また、PB材のより大き
な問題点はその耐摩耗性にある。すなわち、PB材は磁
気テープ摺動に対する耐摩耗性がPC材等に比して著し
く高い為にヘッドコアにPC材を用いケースにPB材を
用いた場合にはケースは摩耗せずにコアのみ著しく摩耗
し、テープとコアとの密着性が劣化するため、ヘッドと
しての寿命は著しく短いものとなる欠点がある。最近、
コア材の耐摩耗性をとくに向上させる目的で硬質のパー
マロィをコアに用いる例が多くなってはいるが、ケース
とコアとの耐摩耗性のバランスが悪く、寿命自体はそれ
程改善されていない。
はやや落ちるが、価格が安い点に特長がある。しかしな
がら、PB材はNi量が約45%と低い為、耐蝕性に問
題があり、一般に表面にNiメッキを施して使用するこ
とが多い。このため、材料の表材が低価格であるという
特徴を生かすことが出来ない。また、PB材のより大き
な問題点はその耐摩耗性にある。すなわち、PB材は磁
気テープ摺動に対する耐摩耗性がPC材等に比して著し
く高い為にヘッドコアにPC材を用いケースにPB材を
用いた場合にはケースは摩耗せずにコアのみ著しく摩耗
し、テープとコアとの密着性が劣化するため、ヘッドと
しての寿命は著しく短いものとなる欠点がある。最近、
コア材の耐摩耗性をとくに向上させる目的で硬質のパー
マロィをコアに用いる例が多くなってはいるが、ケース
とコアとの耐摩耗性のバランスが悪く、寿命自体はそれ
程改善されていない。
第1図はテープスピード0.5机/secで、温度20
〜2ぷ○、湿度70〜80%の大気中にてQ−Fe20
3テープを用いて摩耗試験をした場合の摩耗量とNi−
Feパーマロィの組成との関係を示すものである。摩耗
量はFeあるいはNi量と単調な関係をもち、Ni量が
多くなる種その耐摩耗性は悪くなる。したがって、80
%のNiを含有するパーマロィJIS−PC材は純Fe
あるいは45%Ni−55%Fe(JIS−PB材)に
比して耐摩耗性の点で大中に劣っており、PCをコア材
としPCをケース材としてヘッドを組み立てた場合、あ
るいはPCをコアとして用いPB系の材料をケースとし
て用いた場合には前述の如き問題の起こることが明らか
である。本発明は上記従来材の欠点を改良し、耐蝕性に
優れ、コア材の耐摩耗性に適合した耐摩耗性を有する高
透磁率のケース用材料を提供することを目的とする。
〜2ぷ○、湿度70〜80%の大気中にてQ−Fe20
3テープを用いて摩耗試験をした場合の摩耗量とNi−
Feパーマロィの組成との関係を示すものである。摩耗
量はFeあるいはNi量と単調な関係をもち、Ni量が
多くなる種その耐摩耗性は悪くなる。したがって、80
%のNiを含有するパーマロィJIS−PC材は純Fe
あるいは45%Ni−55%Fe(JIS−PB材)に
比して耐摩耗性の点で大中に劣っており、PCをコア材
としPCをケース材としてヘッドを組み立てた場合、あ
るいはPCをコアとして用いPB系の材料をケースとし
て用いた場合には前述の如き問題の起こることが明らか
である。本発明は上記従来材の欠点を改良し、耐蝕性に
優れ、コア材の耐摩耗性に適合した耐摩耗性を有する高
透磁率のケース用材料を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明はNi35〜70%、
Cr3〜17%、Cu6〜14%、残剖Feより成るこ
とを特徴とするものである。
Cr3〜17%、Cu6〜14%、残剖Feより成るこ
とを特徴とするものである。
Niが35%未満の場合には磁性が著しく劣化し、磁気
シールド材として実用不可能となる。
シールド材として実用不可能となる。
またNiが70%をこえるとパーマロィPC材と同様に
高価となってしまい実用的でなくなる。Crは耐食性を
向上させるために最低限3%は必要であり、また17%
以上含有させる場合には磁束密度の著しい低下をまねき
、シールド効果が劣化する。Crは磁気テープに対する
耐摩耗性をコァ材とバランスよく適合させるために必要
であるが、その量が6%未満ではその効果が薄く、かつ
その量が14%をこえると素材の鍛造時の熱間での加工
性に悪影響をおよぼすので好ましくない。したがって、
下限を60、上限を14%とする。以下、本発明を実施
例に基づいて説明する。
高価となってしまい実用的でなくなる。Crは耐食性を
向上させるために最低限3%は必要であり、また17%
以上含有させる場合には磁束密度の著しい低下をまねき
、シールド効果が劣化する。Crは磁気テープに対する
耐摩耗性をコァ材とバランスよく適合させるために必要
であるが、その量が6%未満ではその効果が薄く、かつ
その量が14%をこえると素材の鍛造時の熱間での加工
性に悪影響をおよぼすので好ましくない。したがって、
下限を60、上限を14%とする。以下、本発明を実施
例に基づいて説明する。
電解ニッケル、電解クロム、電解鉄および無酸素鋼等を
原材料として5k9真空溶解炉にて第1表に示す組成の
インゴツトをそれぞれ港製したのち、熱間鍛造、熱間圧
延、袷間圧延により0.7柵厚の板厚に仕上げた。その
後、JIS規定のリン試料を打抜いて磁性仏e、Hcを
測定するとともに、深絞りにより磁気ヘッドのシールド
ケースに成形しシールド性を評価した。摩耗量は第1図
の結果を得たのと全く同じ条件で測定している。いずれ
も打抜成形後105び0で2時間水素ガス中にて磁性焼
銘を施した後で測定に供した。比較のため、従来より用
いられているJIS−PC材およびPB材の測定値を第
2表に示す。第2表 第1表 表から明らかな如く、本発明材は磁性およびシールド効
果においてPB材より優れている。
原材料として5k9真空溶解炉にて第1表に示す組成の
インゴツトをそれぞれ港製したのち、熱間鍛造、熱間圧
延、袷間圧延により0.7柵厚の板厚に仕上げた。その
後、JIS規定のリン試料を打抜いて磁性仏e、Hcを
測定するとともに、深絞りにより磁気ヘッドのシールド
ケースに成形しシールド性を評価した。摩耗量は第1図
の結果を得たのと全く同じ条件で測定している。いずれ
も打抜成形後105び0で2時間水素ガス中にて磁性焼
銘を施した後で測定に供した。比較のため、従来より用
いられているJIS−PC材およびPB材の測定値を第
2表に示す。第2表 第1表 表から明らかな如く、本発明材は磁性およびシールド効
果においてPB材より優れている。
一方、9母責問塩水頃霧試験後の腐蝕減量により耐蝕性
を調べた結果PB材は著しく劣るが、本発明材はJIS
−PC材と同等あるいはそれ以上の耐触性を有し問題な
いことが判明した。またPB材では耐摩耗性が著しく良
好で、コア材としてのPC材とその差がありすぎたのに
比し、本発明材は主としてCu量を加減することにより
10〜50の範囲に任意に調節することができ、PCと
の耐摩耗性の差が少ないことはもちろん、一般市場で実
用化されつつある高硬度の耐摩耗性コア材と組み合わせ
て使用する場合、バランスよく摩耗するため、磁気ヘッ
ドの寿命を大中に伸ばすことができる。高硬度耐摩耗性
パーマロイとして知られるMo−Nb−Ti系パーマロ
ィの摩耗量はその組成によって幾分異なるが、30〜5
0の範囲にあり、そのヘッド寿命は大中に向上する。例
えば、ケース材としてPC材、PB材および本発明材を
用い、コア材としてPC材および高硬度耐摩耗性Mo−
Nb−Ti系パーマロィを使用した場合の磁気ヘッドの
シールド性および寿命を評価した結果を第3表に示す。
第3表 シールド性は5皿z、ぬeでの外部磁場中でのケース内
の誘起電圧で、また寿命は標準テープの再生出力の周波
数特性から1弧はzでの出力の低下でそれぞれ判定した
。
を調べた結果PB材は著しく劣るが、本発明材はJIS
−PC材と同等あるいはそれ以上の耐触性を有し問題な
いことが判明した。またPB材では耐摩耗性が著しく良
好で、コア材としてのPC材とその差がありすぎたのに
比し、本発明材は主としてCu量を加減することにより
10〜50の範囲に任意に調節することができ、PCと
の耐摩耗性の差が少ないことはもちろん、一般市場で実
用化されつつある高硬度の耐摩耗性コア材と組み合わせ
て使用する場合、バランスよく摩耗するため、磁気ヘッ
ドの寿命を大中に伸ばすことができる。高硬度耐摩耗性
パーマロイとして知られるMo−Nb−Ti系パーマロ
ィの摩耗量はその組成によって幾分異なるが、30〜5
0の範囲にあり、そのヘッド寿命は大中に向上する。例
えば、ケース材としてPC材、PB材および本発明材を
用い、コア材としてPC材および高硬度耐摩耗性Mo−
Nb−Ti系パーマロィを使用した場合の磁気ヘッドの
シールド性および寿命を評価した結果を第3表に示す。
第3表 シールド性は5皿z、ぬeでの外部磁場中でのケース内
の誘起電圧で、また寿命は標準テープの再生出力の周波
数特性から1弧はzでの出力の低下でそれぞれ判定した
。
第3表において、シールド性の○印はPC材と同等であ
ることを、×印はそれより劣ることをそれぞれ示し、ま
た寿命はPCを1とした場合の時間の長さの比である。
表より明らかなごとく、本発明材は磁気ヘッドのシール
ドケースとして使用した場合、シールド性ではPC材と
大差なく、かつヘッドの寿命を大中に向上させるととも
に、耐蝕性の点でもPC材と同等あるいはそれ以上であ
り、さらにPC材に比して極めて安価なものであり、そ
の工業上の価値は大きい。
ることを、×印はそれより劣ることをそれぞれ示し、ま
た寿命はPCを1とした場合の時間の長さの比である。
表より明らかなごとく、本発明材は磁気ヘッドのシール
ドケースとして使用した場合、シールド性ではPC材と
大差なく、かつヘッドの寿命を大中に向上させるととも
に、耐蝕性の点でもPC材と同等あるいはそれ以上であ
り、さらにPC材に比して極めて安価なものであり、そ
の工業上の価値は大きい。
第1図は大気中にてy一Fe203テープを用いて摩耗
試験をした場合の摩耗量とNi−Feパーマロイの組成
の関係図である。 オ′図
試験をした場合の摩耗量とNi−Feパーマロイの組成
の関係図である。 オ′図
Claims (1)
- 1 重量比でNi35〜70%、Cr3〜17%、Cu
6〜14%、残部Feよりなる磁気ヘツドのシールドケ
ース用磁性合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50087299A JPS6018133B2 (ja) | 1975-07-18 | 1975-07-18 | 磁気ヘツドのシ−ルドケ−ス用磁性合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50087299A JPS6018133B2 (ja) | 1975-07-18 | 1975-07-18 | 磁気ヘツドのシ−ルドケ−ス用磁性合金 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55117257A Division JPS5741353A (en) | 1980-08-26 | 1980-08-26 | Magnetic alloy |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5212498A JPS5212498A (en) | 1977-01-31 |
JPS6018133B2 true JPS6018133B2 (ja) | 1985-05-09 |
Family
ID=13910934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50087299A Expired JPS6018133B2 (ja) | 1975-07-18 | 1975-07-18 | 磁気ヘツドのシ−ルドケ−ス用磁性合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6018133B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6046341A (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-13 | Tohoku Metal Ind Ltd | 磁性合金 |
JPS60135542A (ja) * | 1983-12-24 | 1985-07-18 | Tohoku Metal Ind Ltd | 快削性磁性合金 |
JPH0737852B2 (ja) * | 1989-07-29 | 1995-04-26 | 大研医器株式会社 | 加湿器 |
-
1975
- 1975-07-18 JP JP50087299A patent/JPS6018133B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5212498A (en) | 1977-01-31 |
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