JPS60181260A - 溶融メツキ鋼板のスパングル消去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用ω野〉 この発明は、スパングルが十分微細でかつ表面の均一性
にもすぐれたゼロスパングル化を得るための溶融メッキ
鋼板のスパングル消去方法に関する。

〈従来技術〉 溶融メッキ鋼板表面のスパングルは、その使途によって
、必要な場合とあってはならない場合とがあるが、塗装
鋼板、家庭電気部品等に使用する溶融メッキ鋼板は、後
者に属しスパングルが突質的にない、いわゆるゼロスパ
ングル品が要求され、とくにスパングル粒度、表面光沢
、表面粗度等、表面状態の均一性がめられる。

ゼロスパングル品の製造は従来一般に、溶融メッキ鋼板
表面に、メッキ金属が未凝固のうちに噴霧液体を吹付け
て、スパングルが発達する時間的余裕を与えないように
急速冷却をすることによシメツキ皮膜を微細な結晶と々
しスパングルを消去する方法（ミストスプレー法と云う
）で行われている。第１図はこの方法に基くゼロスパン
グル品の製造工程を示す。す力わち、銅帯（２３はまず
メッキ浴（１）に入って溶融メッキされ、そのメッキ浴
から垂直上向きに引上げられるが、その垂直移動の過程
において、ワイピングノズル（３）によるガスの吹付け
でメッキ付着量の調整を受け、それからメッキ金属の凝
固する手前でミストスプレー処理工程（４）を通ってゼ
ロスパングル化される。この工程（４）には、銅帯（２
）の各面に対応して第２図（正面図）に示すように水平
、つまり銅帯（２）の巾方向に並列する多数の噴霧ノズ
ル（５）が備わり、エアーと液体との混合になる冷媒ミ
ヌト＝銅帯面に吹付けて、急冷処理を行う。

ところで、かかる工程において、７パングル粒度を十分
に小さくしかつすぐれた表面光沢、表面粗度を確保する
ためには、まず上記噴霧ノズル（５）からの冷媒ミヌト
、つまり噴霧液体の粒子を可能な限シ微細化することが
重要である。

噴霧液体粒子の微細化の方法としては、ノズル孔の径を
小きくすることと、ノズルのエアー圧を高めることが考
えられるが、前者はノズル孔が余り小さいと異物詰υ等
を起こすことから実用策とはなり得す、したがって一般
には後者の方法が採られる。しかしながらこの方法も、
エアー圧を高めてゆくとやがてエアー圧と液圧とのバラ
ンヌが崩れノズルからの液体の出方にムラが生じたり、
液体が出なくなったりするようになるため、例え十分に
微細な噴霧液体を確保し得たとしても、その噴霧量が各
ノズル間で、また１本のノズル内でも経時的にばらつき
を示す不安定なものとなり、結局、スパングル粒度、表
面光沢、表面粗度の点で均一性のあるゼロスパングル品
を得ることはできない。

それに、かかるミストスプレー処理は本来、処理対象面
そのものが、ガヌワイピングされた面であるため巾方向
に温度ムラがあったりして均一な温度分布が保証され難
いのをはじめ、銅帯の板厚。

メッキ付着量等の不可避的な条件変動や使用噴霧ノズル
（５）のノズル間におけるノズル孔径、形状の微妙な差
異といった実施条件のバラツキがあり、こうしたことも
均一な表面のゼロヌパングル品の製造を困難にしている
。

〈発明の目的〉 上記に鑑み本発明は、きわめて微細な噴霧液体をムラ々
く吹付けるミストスプレー処理が可能で、高品質なゼロ
ヌパングル品を安定的に得ることができるヌパングル消
去方法を提供しようとするものである。

〈発明の構成〉 すなわち本発明は、浴融メッキされたヌトリッフ゛に、
メッキ付着量調整後メッキ金属が未だ凝固しないうちに
エアーと液体の混合になる冷媒全噴霧ノズルで吹付ける
ミヌトヌブレー法において、前記冷媒ノズルの近くに別
のノズルを設け、そのノズルから冷媒ノズルの吹付けに
並行してそれと同じ位置にエアーを吹付けることを特徴
とする溶融メッキ鋼板のヌパングル消去方法を要旨とす
る。

く突施例〉 以下、図面に基いて本発明の方法を具体的に説明する。

第３図は本発明の方法を実施するためのノズル装置の一
例を示し、（イ）は正面図、（ロ）は側面図、である。

装置全体としては頭記した従来のものと同様、処理対象
としての銅帯に関し左右対称的な椛造をなすもので、同
図はその片側のみを示している。装置の設置位置は、従
来どおシで前出第１図に符号（４）で示されるところで
ある８同図において、（５）は従来既存の冷媒噴霧ノズ
ル（以下、主ノズルと云う）　、（８）は不発明に基く
エアーノズル（以下、副ノズルと云う）で、何れもノズ
ル孔が銅帯（２）側に向く姿勢をとる。主ノズルは先述
のとおり、銅帯（２」の金山に亘って多数が水平並列的
に配置されておシ、副ノズ／Ｌ’　（８）はこのような
配置になる主ノズル（５）の各ノズル間に１本ずつ、そ
のノズルよりも稍々下に位置ずれして設けられている。

副ノズル（８）の主ノズル（５）に対する位置関係は、
このような千鳥状に限らず、例えば主ノズ／Ｌ／（５）
の各々の真下位置に副ノズ／１／（８）がくる平行配置
にしてもよく、更には副ノズル（８）を主ノズル（５）
の下ではなく上側にもってゆくことも可能である。要は
、副ノズル（８）が主ノズ／ｌ／（５）の近傍にありさ
えすればよいわけである。この主、副何れのノズルもノ
ズル配置間隔（１，ｔ）、　（ｔ２）は、各々独立的に
銅帯（２）の全面をくまなく均等にヌフ”レーできるよ
うに設定する必要がある。

主ノズル（５）はその上下位置をある程度可変に設けて
あシ、メッキ付着量、銅帯サイズ、ライン速度等の条件
変更に甚く銅帯（２）のメッキ金属の凝固点の変化に対
応してその吹付は位置を調節するようにしである。一方
副ノズル（８）は、そのノズル孔（８／）の向き、つま
りノズル軸（３）の銅帯（２〕面とのなす角（のを上下
首振り式に調節可能にされておシ、前記主ノズル（５）
の吹付は位置の変化に合せて吹付は範囲を設定変えでき
るようになっている。

（６）　、　（７）は上記ノズルに接続する配管で、（
６）は液体供給用の、（７）はエアー供給用のそれぞれ
ヘッダー管になっておυ、液体供給用ヘッダー管（６）
は並列する多数の主ノズル（５）の各々に分岐９（６／
）’ｘ介して接続しており、他方のエアー供給用ヘッダ
ー管（７）はその主ノス諏しく５）とともに、副ノズル
（８）の各々へ分岐管（７１）を通してエアーを供給す
るようにしである。副ノズルへのエアー供給はこのよう
に、主ノズル（５）へのエアー供給と同じ配管系を使っ
て同圧で行うようにするのが操業上便利であり、また設
備的にも合理的である。

図中（９）は前記主ノズ）Ｉ／（５）と副ノズル（８）
とをそれに接続したヘッダー管（６）（７）ごと収容す
るノズルポツクヌ、　（１１）　、　ａ諺は上記各ヘッ
ダー管（６バ７）につながる供給源からの配管に設けた
圧力計（（１υは液圧計、α埠はエアー圧計）である。

不発明の方法は、このような主、副ノズル（５）（８）
を備えるノズル装置を用いてミヌトヌフ゛レー処理を行
うものである。すなわち、基本的には常法どおυで第１
図に示したように溶融メッキ浴（１〕を通って垂直上向
きに移動中の銅帯（２＋に、ガヌワイビングノズル（３
）によるメッキ付着量調整後メッキ金属が未だ凝固しな
いうちにミヌトヌブレーで冷却処仰を施すものであるが
、このミノ１−スプレー処理を次のようにして行う。第
３図（ロ）に示す如く主ノズル（５）から液体とエアー
の混合になる冷媒ミストを吹付け、同時に副ノズル（８
）からも主ノズルの吹付けと略同じところにエアーを吹
付けるようにするものである。両ノズル（５）（８）の
吹付は位置（Ｓ）は、ライン速度、メッキ付着量、銅帯
サイズ等の条件毎に決まってぐる鋼帯（２１のメッキ金
属の凝固点直前の位置ということになる。

上記の方法とは要するに、主ノズル（５）から出た噴霧
液体を、そのエアー圧を副ノズル（３）からのエアーの
補給で高めて銅帯表面に吹付けるというもので、この方
法によれば銅帯表面に達する噴焉液体のエアー圧を主ノ
ズル（５）そのもののエアー圧に拘束されず自在に調整
することができる。したがって主ノズ／ｌ／（５）のエ
アー圧を、エアー圧と液圧のバランスが保たれ安定した
噴霧が可能なレベル内に収めながら、噴霧液体を、その
エアー圧を十分に高くして微細化することによシ、銅帯
巾方向。

長手方向の何れにもムラが少なくきわめて安定的でかつ
噴霧液体が十分に微細化された噴霧が実現でき、スパン
グル粒度が微小でしかも表面均一性にすぐれたゼロヌパ
ングル品の製造が可能となる。

また、副ノズル（８）からのエアーの吹付けは、噴霧ノ
ズルのノズル間におけるノズル孔径や形状の差異等、不
可避的要因に基く噴袖バラツキの解消に役立ち、このよ
うな面からもゼロヌパングル製品の品質安定化に寄与す
る。

この他にも、副ノズル（３）使用のメリットとして、メ
ッキ付着量の夏更時或いはサイズ替えに伴い銅帯（２）
のメッキ金属凝固点に変動があったときに、副ノズルの
角度（θ）の調節という簡単な操作で迅連な対応が可能
であり、対応遅れによる不良品の発生の軽減につながる
、ということが挙げられる。

〈発明の効果〉 次に、本発明の実施効果を、従来法との比較において具
体的に示す。第１図に示した如き溶融メツキラインにお
いて、下記第１表の条件範囲の溶融Ｚｎメッキ鋼板の製
造を行い、この際本発明に従って第３図に示したノズル
装置を用い主ノズル（５）のエアー圧４％、同液圧２．
５７．、副ノズル（８）のエアー圧４ちとしてミストヌ
フ“レー処理を行う方法と副ノズ／Ｌ／（８３をもたな
い第２図のノズル装置でノズル（５）のエアー圧５〜６
〜、同液圧２〜３Ｚとする従来法とを実施し、得られた
製品（従来法、不発明法とも５０　ｔｏｎ　）について
スパングル粒度、スパングル粒度を調査したが、結果は
第２表のとおシであった。

第　１　表 この調査結果は、本発明の方法の適用によυヌパングル
が微細で表面均一性のよいゼロスパングル品が製造でき
ることを示している。

また、この大操業試験における、Ｚｎ付着量、板厚替え
に対する対応遅れに基く不良品の発生率は、従来法で２
％程度発生していたものが本発明法では０〜０．５％以
下に低減された。

このように本発明は、溶融メッキ鋼板のゼロスパングル
品の品質向上、歩留シ改善に著効がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は溶融メッキ幽板のゼロヌパングル品の製造工程
を示す説明図、第２図は従来のミノトスグレー法を実施
するノズル装置の正面図、第８図は本発明の方法の実施
に適したノズル装置を示し、（イ）は正面図、（ロ）は
側面図、である。図中、■＝メッキ浴、２：銅帯、３：
ガスワイピングノズル、４：ゼロヌパングル処理工程、
５：噴霧ノズル（主ノズ／Ｌ／）、６：液体供給用ヘッ
ダー管、７：エアー供給用ヘッダー肯、８：副ノズル、
９：ノズルボックス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）　＃ｍメッキされたヌトリツフ”に、メッキ付着
   量調整後メッキ金属が未だ凝固しないうちにエアーと液
   体の混合になる冷媒を噴霧ノズルで吹付けてスパングル
   を消去する工程において、前記冷媒ノズルの近くに別の
   ノズルを設け、そのノズルから冷媒ノズルの吹付けに並
   行してそれと略々同じ位置にエアーを吹付けることを特
   徴とする浴融メッキ鋼板のスパングル消去方法。