JPS6017471B2 - 横方向引裂性の良好な粘着テ−プ - Google Patents

横方向引裂性の良好な粘着テ−プ

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JPS6017471B2
JPS6017471B2 JP19220482A JP19220482A JPS6017471B2 JP S6017471 B2 JPS6017471 B2 JP S6017471B2 JP 19220482 A JP19220482 A JP 19220482A JP 19220482 A JP19220482 A JP 19220482A JP S6017471 B2 JPS6017471 B2 JP S6017471B2
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JP
Japan
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film
stretched
tape
adhesive
laminated film
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JP19220482A
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JPS58111880A (ja
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勤 井坂
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は横方向に容易に引裂くことができる粘着テープ
に関するものである。
近年、包装作業を合理化するため、各種の粘着テープが
使用されており、プラスチックフィルムからなるテープ
もこの分野に進出している。
従来のプラスチックテープは、分子配向を行ない全ての
方向に対し物理特性を改良した延伸フィルムを長さ方向
に紬断したテープである。プラスチックフィルムは一般
にそれが延伸され、高度に配向した方向には裂けやすい
。たとえば縦方向に延伸された際の縦方向(機械方向、
以下MDと略記する)には裂けやすいが、それと直交す
る横方向(以下TDと略記する)には裂けにくい。2鞠
延伸は最初の引裂抵抗あミ大きく、裂け始めるとその伝
播抵抗は弱く、容易に裂けるという特性を持っている。
したがって、MDに1軸延伸されたフィルムおよび2藤
延伸フィルムを長さ方向に細断したテープは、MDに作
用する張力に充分耐えうるが、TDに切断しにくい。こ
れらのテープは人間の手で容易に切断できないので、専
用のカッターを使用しなければならない。プラスチック
テープの使用が増加するにつれ、TD引裂性に対する要
望が高まっているが、いまだにこれにこたえうるものは
見当らない。
たとえばポリプロピレン等の未延伸フィルムを単にTD
延伸したものは、TD引裂性を有するもののMDの破断
強度が充分でない。そのためこのフィルムに粘着剤を塗
布し、あるいはそれをテープ状に細断し、ロール状に巻
いたバツケ−ジを巻き戻す時、MDに衝撃的な力、高張
力が作用すると、フィルムあるいはテープはTDに直ち
に切断する。このようなテープは軽負荷用にしか用いら
れない。プラスチツクテ−プのTD引裂性と巻戻し性は
相反する特性であって、単体フィルムにおいて両特性を
改良することは困難であった。
本発明のフィルムはこれらの問題を考慮しつつMDに充
分な強度を有し、しかもTD引裂性を有するフィルムを
得ることを目的とした研究の結果完成されたものである
すなわち、中心層が2藤延伸ポリオレフインフイルム、
該2鞠延伸ポリオレフィンフィルムの両外層力州y−N
xZ7×10‐3(Nyは横方向屈折率、Nxは縦方向
屈折率を表わす)なる関係を満足する配向性を有する1
鞠延伸ポリオレフィンフィルムからなる積層フィルム、
前者の厚みが積層フィルム全体の3〜50%、後者の厚
みが積層フィルム全体の97〜50%である積層フィル
ムの少なくとも片側の表面に粘着剤層を設けてなる横方
向引裂性の良好な粘着テープである。テープとして要求
される重要な特性の一つの表現方法として、次の特性(
以下Q特性と略記する)がある。
凧機墨度 Q特性=TD端裂強 一般に用いられている布粘着テープのQ特性は約0.5
クラフト粘着テープは約6.5であり、この値は大きい
程一般的には好ましい。
本発明のテープのQ特性は0.5以上であって、前記の
テープに匹敵するTD引裂‘性、巻戻し性を有する。通
常の2鞠延伸ポリプロピレン単体フィルムからなるテー
プ(厚さ60山)は0.26である。すなわち本発明の
粘着テープは、TD端裂強度が2鞠延伸ポリオレフィン
テ−プほど大きくなく、しかもMD強力がTDI軸延伸
ポリオレフィンテーブより大きい。したがって、TDに
引裂くことが容易であるとともに、その切断端は直線状
になり美しい。また粘着テープを巻き取った後、衝撃的
な力で巻き戻してもテープは切断しない。さらに、この
テープはMD強力とともにTD強力が大きく、強靭であ
り、寒冷時においてフィルムが腕化したりしない。本発
明のテープのこのような特性を与えているのは、主とし
て積層フィルム成分のうち前記した1軸延伸フィルムの
配向性とその構成比である。以下これらの点につき詳述
する。本発明において使用するポリオレフィンはポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリブテン−1等のQーオレ
フインの単独重合体およびこれを主体とした共重合体で
あり、さらにこれらの主成分に対し、他の重合体たとえ
ばエチレン/酢酸ビニル共重合体、あるいはエチレンノ
プロピレン・ゴム、ポリィソブチレン等のゴム状弾性体
を混合したものであって、結晶性を有し、フィルム形成
能を有するものを主成分とする。
積層フィルムを構成する1鞠延伸フィルムおよび2藤延
伸フィルムは同種の重合体または異種の重合体のいずれ
であってもよい。この中には顔料、帯電防止剤、紫外線
吸収剤等の任意の添加物を混合してもよい。例えば1鞠
延伸フィルム層に無機物、顔料等を添加すると着色とと
もにテープのカールを防止することができる。前記ポリ
オレフィンから成形される積層フィルムの構成成分であ
る1軸延伸フィルムは、Ny一NxZ7×10‐3なる
関係を満足する配向性を有する。
前記関係式を満足しない場合には、TD引裂性が悪く、
たとえ切断できても直線状に美しく切断されない欠点を
有する。実際上、荷造包装作業者はかかるフィルムでは
作業できない。また前記ポリオレフィンから成形される
2軸延伸フィルムは、任意の配向性を有するものでよい
が、望ましくはMD/TDのバランス性が良く、ややM
Dの特性のよいものである。
なお1隣延伸フィルムの厚さは積層フィルム全体の97
〜50%、好ましくは87〜77%であり、2軸延伸フ
ィルムの厚さは3〜50%、好ましくは13〜23%で
ある。
積層フィルムは、中心が2鞠延伸フィルム、両外層が1
鞄延伸フィルムの3層フィルムである。この場合、1軸
延伸フィルムの厚さが全体の97%を越えると、巻戻し
力が不足し寒冷時に巻戻しすると一層フィルムの破断が
生じ、50%未満であると、手で容易に切断し‘こくく
なる。前記特徴を有する積層フィルムを得る方法として
は、一例としてまずポリオレフィンを常法により各々フ
ィルム状に溶融成形する。成形はTダィ法およびインフ
レーション法のいずれによってもよい。1轍延伸フィル
ムはTダィ法による場合、得られた未延伸フィルムをT
D‘こ1軸延伸する。
TD延伸倍率は少なくとも5倍であることが好ましい。
得られる延伸フィルムの配向性が前記したようにNy−
NxZ7×10‐3の関係式を満足するように延伸する
。またインフレーション法による場合は、押出後のブロ
ー比を小さくし、冷却固化後、再加熱してTD(つまり
円周方向)に膨張させ、MDは入口速度に対し出口速度
を速くしないようにして延伸するか、あるし、は押出後
、適度のブロー比とM町へのドロー比を与えるなどの方
法によって前記配向性のフィルムとする。一方、2鞠延
伸フィルムは、Tダィ法による場合、未延伸フィルムを
同時2軸延伸あるいは逐次2鞠延伸する。
延伸倍率は縦方向に3.5〜10倍、横方向に5〜1び
音とすることが好ましい。前記配向性を有する1鞠延伸
フィルムと2軸延伸フィルムとは、ドライラミネート法
等により積層する。積層フィルムを得る他の方法として
は、1軸延伸ポリオレフインフイルムに、ポリオレフイ
ンを溶融押出して積層し、前記1軸延伸フィルムの延伸
方向と直角の方向に延伸する方法がある。
本発明において延伸条件は限定的な要件ではなく、延伸
後の熱処理等の後処理にも制限はなく、得られる延伸フ
ィルムの配向性が前記配向条件を満足するものであれば
よい。1鞠延伸フィルムのNy−Nxおよび積層フィル
ムにおける1軸延伸フィルムの占める割合が大になるほ
どTD引裂性は良好であるが、MDの実用強度は低下す
る。
したがって用途に応じて両特性のバランスを考慮し、N
y−Nxの値および積層フィルムの構成比を本発明の範
囲内で選択する。本発明の粘着テープは前記積層フィル
ムの片面もしくは両面に粘着剤を塗布し、これを長さ方
向に任意の幅に紬断したテープである。
片面に粘着剤を塗布した場合、他面に離型剤処理を行な
うのが好ましい。またこの粘着テープを包装用等の使用
に際して好ましい色に着色するには粘着剤に顔料を分散
させるか、あるいは積層フィルム面に着色剤を下塗りし
たのち、粘着剤を塗布することもできる。粘着剤は常温
において粘弾性的性質を有する感圧接着剤である。これ
らの物質は紫外線に対し、充分な特性を備えていないの
で、この粘着テープを用いた包装品を長時間屋外に放置
すると、粘着剤の紫外線劣化により梱包機能を失する場
合が多い。したがって粘着剤に顔料を添加して着色させ
ることが望ましい。顔料としては、酸化チタン、酸化鉄
、群青、カドニウム等の無機顔料、フタロシアニン顔料
、ポリアゾ顔料、キナクリドン顔料等の有機顔料が用い
られる。なお、粘着テープを着色する方法としては、積
層フィルムのいずれかのフィルム層、好ましくは1軸延
伸フィルムの原料ポリマーに顔料を混合してもよい。
本発明の粘着テープはTD引裂性、巻戻し性に優れ、し
かもTD強力、MD強力が大きい粘着テープであるので
、各種包装品の封繊用、装飾用等の種々の用途に有効に
利用できる。
またこの粘着テープは2軸延伸フィルム層を含むテープ
であるので、一10℃などの低温においても巻戻しをす
ることができ、耐寒性に富む。以下本発明を実施例によ
り説明する。
なおテープ特性の測定は次の方法により行なった。【1
)屈折率、Nx、Ny アッべの屈折計を用い20℃にて測定する。
‘2ー MD強力、TD強力(kg/15肋)幅15肌
の試料をASTM一D概2一61Tにより測定する。‘
3ー 端裂強度(kg) JIS−C2318による。
‘41 巻戻し性(%) テープ背面にシリコーン離型剤0.5重量%および触媒
凶‐1(登録商標、信越化学社製)0.01重量%を混
合したトルェン溶液を塗布し、乾燥後ロール状に巻取り
、次いで幻h/秒の速度で引き剥す。
このときテープの被断が生じた回数を%で表わす。‘5
} TD引裂性(%) 振子式衝撃試験機を用いて、端裂金具に巻付けたフィル
ムを2.5肌/秒の早さで引張って10回引製測定を繰
返し、1の司のうち引裂けた回数を%で表わす。
t61 耐寒衝撃値(【9・弧) 試料を−1び○の低温室に2餌時間放置し、同室にて、
振子式衝撃試験機(東洋精機社製)を用いて測定して衝
撃値。
実施例 1 アィソタクチックポリプロピレン(極限粘度2.3d‘
ノタ)をTダィ法により製膜して厚さ440ムの禾配向
フィルムを得たのち、このフィルムをMDに4.針音延
伸し、更にこのフィルムの両面にアィソタクチックポリ
プロピレン(極限粘度2.0d‘/夕)に帯電防止剤0
.亀重量%を混合した樹脂を260qoで溶融押出し、
ゴムロールで2k9/抑の圧力をかけて合計560仏の
厚さにラミネートした。
得られた3層積層フィルムを155q0でTDに8倍延
伸したのち、16030で8秒間熱固定した。得られた
3層積層フィルム(厚さ70仏)は2鞄延伸フィルム(
厚さ12ム)を中心とし、その両面が1軸延伸フィルム
(厚さ29仏)であった。このフィルムの片面に粘着剤
を塗布した後、テープ状に切断した。得られた粘着テー
プの性質を第1表に示す。第1表 比較例 1,2 アイソタクチツクポリプロピレン(135℃テトラリン
溶液中の極限粘度2.0d‘/夕)をTダィ法により製
膜して未配向フィルムを得たのち、このフィルムをMD
に5倍、TDに8倍延伸して2鞭延伸ポリオレフインフ
イルムとした(比較例1用の基層フィルム)。
一方、フィンタクチックポリプロピレン(1360テト
ラリン溶液中の極限粘度1.8d‘/夕)と帯電防止剤
「デノン331」(登録商標、丸菱油化社製)0.鑓重
量%を混合し、Tダィ法により製膜して未配向フィルム
を得たのち、このフィルムをTDに8.8倍延伸して1
軸延伸ポリオレフィンフィルムとした(比較例2の基層
フィルム)。各々のフィルムの両面をコロナ放電処理し
た後、その片面に、着色顔料としてカドミウムイエロー
、レッド、酸化チタン(重量比5:2;3)を混合した
感圧接着剤を厚さ20叫こ塗布した後、粘着テープとし
た。得られた粘着テープの性質を第2表に示す。
第2表実施例 2 20k9入りの200×200×500(職)の段ボー
ル箱を、下記第3表に示される各種粘着テープ(幅50
風)を用いて包装した。
包装形態は日張りとした。包装された段ボール箱をlm
の高さから段ボールの角、短小面、長い面の3ケ所を各
々1回ずつ落下させ、破断の様子をみた。(テスト1)
また直径50仇岬高さ70仇舷のドラム管を横にして段
ボール箱を投入し、回転速度3仇pmで3分間回転させ
、破断の様子をみた。(テスト2)テストの結果を第3
表に示す。
第3表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 中心層が2軸延伸ポリオレフインフイルム、該2軸
    延伸ポリオレフインフイルムの両外層がNy−Nx≧7
    ×10^−^3(Nyは横方向屈折率、Nxは縦方向屈
    折率を表わす)なる関係を満足する配向性を有する1軸
    延伸ポリオレフインフイルムからなる積層フイルムで、
    前者の厚みが積層フイルム全体の3〜50%、後者の厚
    みが積層フイルム全体の97〜50%である積層フイル
    ムの少なくとも片側の表面に粘着剤層を設けてなる横方
    向引裂性の良好な粘着テープ。
JP19220482A 1982-11-01 1982-11-01 横方向引裂性の良好な粘着テ−プ Expired JPS6017471B2 (ja)

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