JPS6017351B2 - 高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法 - Google Patents
高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法Info
- Publication number
- JPS6017351B2 JPS6017351B2 JP3628779A JP3628779A JPS6017351B2 JP S6017351 B2 JPS6017351 B2 JP S6017351B2 JP 3628779 A JP3628779 A JP 3628779A JP 3628779 A JP3628779 A JP 3628779A JP S6017351 B2 JPS6017351 B2 JP S6017351B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acetylene
- polymer
- electrical conductivity
- sulfur trioxide
- acetylene polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、繊維状微結晶(フイブリル)構造を有するア
セチレン高重合体を三酸化イオウで処理することを特徴
とする高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製
造方法に関する。
セチレン高重合体を三酸化イオウで処理することを特徴
とする高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製
造方法に関する。
チーグラー・ナツタ触媒でアセチレンを重合して得られ
る粉末状アセチレン高重合体を電子受容性化合物で処理
すると電気伝導度が最高3桁上昇し、逆にアンモニアや
メチルアミンのような電子供与性化合物で処理すると電
気伝導度が最高4桁減少することはすでに知られている
〔DJ.控retset.al,Trans.Fara
船yS比y64、823(1968)〕。
る粉末状アセチレン高重合体を電子受容性化合物で処理
すると電気伝導度が最高3桁上昇し、逆にアンモニアや
メチルアミンのような電子供与性化合物で処理すると電
気伝導度が最高4桁減少することはすでに知られている
〔DJ.控retset.al,Trans.Fara
船yS比y64、823(1968)〕。
しかし、ここで用いられている粉末状アセチレン高重合
体は非繊維状微結晶の集合体であり、本発明で用いる繊
維状微結晶のアセチレン高重合体と分子鎖の形態が本質
的に異なるため、機械的強度の低い成形品しか得られず
、また電気伝導度の改良効果も充分満足すべきものでは
ない。本発明者らの一部は、すでに繊維状微結晶(フィ
ブリル)構造を有する膜状または繊維状アセチレン高重
合体の製造方法を見し、出し、その製造方法について提
案したく特公昭48一32藤1号)。
体は非繊維状微結晶の集合体であり、本発明で用いる繊
維状微結晶のアセチレン高重合体と分子鎖の形態が本質
的に異なるため、機械的強度の低い成形品しか得られず
、また電気伝導度の改良効果も充分満足すべきものでは
ない。本発明者らの一部は、すでに繊維状微結晶(フィ
ブリル)構造を有する膜状または繊維状アセチレン高重
合体の製造方法を見し、出し、その製造方法について提
案したく特公昭48一32藤1号)。
この方法によって製造される膜および繊維は直径200
から300Aの繊維状微結晶が無秩序に集合した結晶性
の高重合体である。このアセチレン高重合体はシスまた
はトランス共役二重結合のつながりからなる直鎖状不飽
和炭化水素であり、一部架橋している可能性がある。ま
た、この方法によって製造されるアセチレン高重合体は
、重合温度により二重結合の立体配置が異り、一78q
o以下で重合した高重合体中の二重結合の98%はシス
結合であるが、重合温度が高くなるにつれトランス結合
が増加して十15000以上で重合したものはほぼ完全
にトランス結合のみとなる。シス結合を含む高重合体は
真空中または不活性気体中で200qo、30分間熱処
理を行なうと完全なトランス結合に異性化させることが
できる。また、処理温度と時間を調節することにより任
意のシスートランス組成を有する高重合体を製造するこ
とができる。この重合体の電気的、機械的および光学的
性質はシスートランス組成により大きく変化する。
から300Aの繊維状微結晶が無秩序に集合した結晶性
の高重合体である。このアセチレン高重合体はシスまた
はトランス共役二重結合のつながりからなる直鎖状不飽
和炭化水素であり、一部架橋している可能性がある。ま
た、この方法によって製造されるアセチレン高重合体は
、重合温度により二重結合の立体配置が異り、一78q
o以下で重合した高重合体中の二重結合の98%はシス
結合であるが、重合温度が高くなるにつれトランス結合
が増加して十15000以上で重合したものはほぼ完全
にトランス結合のみとなる。シス結合を含む高重合体は
真空中または不活性気体中で200qo、30分間熱処
理を行なうと完全なトランス結合に異性化させることが
できる。また、処理温度と時間を調節することにより任
意のシスートランス組成を有する高重合体を製造するこ
とができる。この重合体の電気的、機械的および光学的
性質はシスートランス組成により大きく変化する。
例えば25o0における導電率は、シス含有率が約95
%のもので1.7×10‐90‐1・弧‐1、トランス
含有率が約95%のもので4.4×10−50‐1・伽
‐1である。破断強度はシス含有率98%で3.8kg
/桝からトランス含有率の増加と共に次第に減少しトラ
ンス含有率96%では2.4k9/柵となる。一方、破
断伸びはシス含有率98%の140%からトランス含有
率96%で5%以下となる。従って、シス含有率の高い
膜状および繊維状アセチレン高重合体は機械的操作によ
り延伸し繊維状微結晶を延伸方向に配列することが可能
で、一軸延伸配向したシス含有率の高い膜状および繊維
状アセチレン高重合体を製造できる。
%のもので1.7×10‐90‐1・弧‐1、トランス
含有率が約95%のもので4.4×10−50‐1・伽
‐1である。破断強度はシス含有率98%で3.8kg
/桝からトランス含有率の増加と共に次第に減少しトラ
ンス含有率96%では2.4k9/柵となる。一方、破
断伸びはシス含有率98%の140%からトランス含有
率96%で5%以下となる。従って、シス含有率の高い
膜状および繊維状アセチレン高重合体は機械的操作によ
り延伸し繊維状微結晶を延伸方向に配列することが可能
で、一軸延伸配向したシス含有率の高い膜状および繊維
状アセチレン高重合体を製造できる。
この一軸延伸したアセチレン高重合体を機懐的緊張下で
加熱し、シス結合をトランス結合に熱異性化させるとさ
らに延伸が進み、より高度に配同したトランス含有率の
高い膜状および繊維状アセチレン高重合体を製造できる
。この膜状または繊維状アセチレン高重合体にCI2,
Br2,12,IC1,IB雀等のハロゲンや、五フツ
化ヒ素等の電子受容性化合物をドーピングすることによ
り導電率が向上し、特に五フツ化ヒ素の場合、最高56
00‐1・肌‐1の高導電性誘導体が得られることがす
でに報告されている〔J.C.S.Chem.Comm
肌,578(1977)、Ph$,Rev,Lett.
・39・10職(1977)、J.Am.Chem.S
比.、100、1013(1978)、J.Chem.
Ph$.6950班(1978)〕しかしながら、これ
らの電子受容性化合物のうちでも高い電気伝導度を与え
る五フッ化ヒ素やヨウ素は、その毒性が強くて取り扱い
が難しく、工業的にはより毒性の低い電子受容性化合物
(ドーパント)が要求されている。
加熱し、シス結合をトランス結合に熱異性化させるとさ
らに延伸が進み、より高度に配同したトランス含有率の
高い膜状および繊維状アセチレン高重合体を製造できる
。この膜状または繊維状アセチレン高重合体にCI2,
Br2,12,IC1,IB雀等のハロゲンや、五フツ
化ヒ素等の電子受容性化合物をドーピングすることによ
り導電率が向上し、特に五フツ化ヒ素の場合、最高56
00‐1・肌‐1の高導電性誘導体が得られることがす
でに報告されている〔J.C.S.Chem.Comm
肌,578(1977)、Ph$,Rev,Lett.
・39・10職(1977)、J.Am.Chem.S
比.、100、1013(1978)、J.Chem.
Ph$.6950班(1978)〕しかしながら、これ
らの電子受容性化合物のうちでも高い電気伝導度を与え
る五フッ化ヒ素やヨウ素は、その毒性が強くて取り扱い
が難しく、工業的にはより毒性の低い電子受容性化合物
(ドーパント)が要求されている。
本発明者らはそれらの点に鑑み、高い電気伝導率を与え
、且つより毒性の低い電子受容性化合物について種々検
討した結果、本発明に到達した。
、且つより毒性の低い電子受容性化合物について種々検
討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、繊維状微結晶構造を有するアセチレン
高重合体を三酸化ィオウで処理することを特徴とする高
い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法に
関する。本発明によって得られるアセチレン高重合体の
電気伝導度は、最高12行まで上昇し、且つ用いる三酸
化ィオウは従釆の高い電気伝導度を与える電子受容性化
合物に比較して毒性が低く、安価であるため、工業的に
極めて有用である。
高重合体を三酸化ィオウで処理することを特徴とする高
い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法に
関する。本発明によって得られるアセチレン高重合体の
電気伝導度は、最高12行まで上昇し、且つ用いる三酸
化ィオウは従釆の高い電気伝導度を与える電子受容性化
合物に比較して毒性が低く、安価であるため、工業的に
極めて有用である。
本発明において用いられる繊維状微結晶構造を有するェ
ステル高重合体は、例えば次の方法によって製造するこ
とができる。
ステル高重合体は、例えば次の方法によって製造するこ
とができる。
‘1’遷移金属化合物と有機金属化合物からなる触媒系
をトルェンのごとき芳香族炭化水素やへキサデカンのご
とき脂肪族炭化水素に溶解してなる触媒溶液とアセチレ
ンガスの自由表面近傍の界面および固体表面にこの触媒
溶液を塗布した表面で重合を行なって膜状および繊維状
アセチレン高重合体を製造する方法(特公昭48一32
斑1号)■ へキサンを溶媒として、ムー(り1:り5
一cyclopentadienyl ) − Ois
( リ ーcyclopentadienyl)di
titanimm(Ti−ti)〔(G比)5(GH5
)3Ti2〕なる椿珠な遷移金属化合物でアセチレンを
重合してゲル状アセチレン高重合体を製造する方法〔S
.L.HSuet.al.J.chem.Ph$y.6
91’、106−111(1978)〕‘3’ 芳香族
系化合物を重合溶媒として、遷移金属化合物と有機金属
化合物を主成分とする触媒系を用い、遷移金属化合物を
芳香族化合物1クに対して0.0001〜0.1モテル
濃度で使用し、且つ蝿梓下でアセチレンを重合してアセ
チレン高重合体のゲル状物を製造する方法。
をトルェンのごとき芳香族炭化水素やへキサデカンのご
とき脂肪族炭化水素に溶解してなる触媒溶液とアセチレ
ンガスの自由表面近傍の界面および固体表面にこの触媒
溶液を塗布した表面で重合を行なって膜状および繊維状
アセチレン高重合体を製造する方法(特公昭48一32
斑1号)■ へキサンを溶媒として、ムー(り1:り5
一cyclopentadienyl ) − Ois
( リ ーcyclopentadienyl)di
titanimm(Ti−ti)〔(G比)5(GH5
)3Ti2〕なる椿珠な遷移金属化合物でアセチレンを
重合してゲル状アセチレン高重合体を製造する方法〔S
.L.HSuet.al.J.chem.Ph$y.6
91’、106−111(1978)〕‘3’ 芳香族
系化合物を重合溶媒として、遷移金属化合物と有機金属
化合物を主成分とする触媒系を用い、遷移金属化合物を
芳香族化合物1クに対して0.0001〜0.1モテル
濃度で使用し、且つ蝿梓下でアセチレンを重合してアセ
チレン高重合体のゲル状物を製造する方法。
上記(2l及びt3ーの方法で得られるアセチレン高重
合体のゲル状物は加圧成形等の通常の成形方法で任意の
形状に成形して使用される。
合体のゲル状物は加圧成形等の通常の成形方法で任意の
形状に成形して使用される。
本発明において用いられる処理剤は、三酸化ィオウであ
り、三酸化ィオウを含有する発煙硫酸および分解して三
酸化オウを生成する化合物、例えば三酸化ィオウも包含
される。
り、三酸化ィオウを含有する発煙硫酸および分解して三
酸化オウを生成する化合物、例えば三酸化ィオウも包含
される。
繊維状微結晶構造を有するアセチレン高重合体を三酸化
ィオウで処理(ドーピング)する方法としては、例えば
{11三酸化ィオウ中に直接アセチレン高重合体を浸潰
する方法、‘2}三酸化ィオウをこれと反応しない有機
または無機溶剤中に置き、アセチレン高重合体をこの溶
剤中に浸澄し、溶剤中を拡散する三酸化ィオウでアセチ
レン高重合体を処理する方法、‘31アセチレン高重合
体を真空中または不活性気体中に置いて、三酸化ィオゥ
の蒸気でアセチレン高重合体を処理する方法等があげら
れる。
ィオウで処理(ドーピング)する方法としては、例えば
{11三酸化ィオウ中に直接アセチレン高重合体を浸潰
する方法、‘2}三酸化ィオウをこれと反応しない有機
または無機溶剤中に置き、アセチレン高重合体をこの溶
剤中に浸澄し、溶剤中を拡散する三酸化ィオウでアセチ
レン高重合体を処理する方法、‘31アセチレン高重合
体を真空中または不活性気体中に置いて、三酸化ィオゥ
の蒸気でアセチレン高重合体を処理する方法等があげら
れる。
好ましい処理温度はそれぞれの処理(ドーピング)方法
によって異なるので一概に決められないが、一般的には
一100qo以上100午0以下、好ましくは−80℃
以上80℃以下である。
によって異なるので一概に決められないが、一般的には
一100qo以上100午0以下、好ましくは−80℃
以上80℃以下である。
三酸化ィオウをアセチレン局重合体に添加すると、アセ
チレン高重合体中の三酸化イオウの濃度が低い場合には
外観に変化がなく銀色の金属光沢を保っているが、濃度
の増加と共に次第に金色を帯びるようになる。
チレン高重合体中の三酸化イオウの濃度が低い場合には
外観に変化がなく銀色の金属光沢を保っているが、濃度
の増加と共に次第に金色を帯びるようになる。
三酸化イオウの添加量を調節することにより導電率を高
シス含有率の高重合体の場合には10‐9〜1び○‐1
・弧‐1、高トランス含有率の高重合体では10‐5〜
1ぴQ‐1・仇‐1の間で任意に調節できる。任意のシ
スートランス組成比を有する高重合体も同様にその高重
合体の導電率から1ぴQ‐1・肌‐1の範囲で任意に調
節ができる。三酸化ィオウを添加した後のアセチレン高
重合体の機懐的性質は元の高重合体の性質とほとんど変
らない。従って、可榛性は維持され、とりわけシス含有
率の高い処理された高重合体は可榛性に富んでいる。三
酸化ィオゥの添加により可視領域のm−m*遷移に基づ
く吸収が消失し、近赤外、赤外および遠赤外領域の光を
強く吸収するようになる。吸収の強さと波長依存性は三
酸化ィオゥの添加量に依存し、三酸化イオウの添加量が
高濃度ほど吸収強度が大きく、長波長までの光を吸収す
る。アセチレン高重合体にドープされる三酸化ィオウの
量は、アセチレン高重合体100重量部に対して高々3
0の重量部である。
シス含有率の高重合体の場合には10‐9〜1び○‐1
・弧‐1、高トランス含有率の高重合体では10‐5〜
1ぴQ‐1・仇‐1の間で任意に調節できる。任意のシ
スートランス組成比を有する高重合体も同様にその高重
合体の導電率から1ぴQ‐1・肌‐1の範囲で任意に調
節ができる。三酸化ィオウを添加した後のアセチレン高
重合体の機懐的性質は元の高重合体の性質とほとんど変
らない。従って、可榛性は維持され、とりわけシス含有
率の高い処理された高重合体は可榛性に富んでいる。三
酸化ィオゥの添加により可視領域のm−m*遷移に基づ
く吸収が消失し、近赤外、赤外および遠赤外領域の光を
強く吸収するようになる。吸収の強さと波長依存性は三
酸化ィオゥの添加量に依存し、三酸化イオウの添加量が
高濃度ほど吸収強度が大きく、長波長までの光を吸収す
る。アセチレン高重合体にドープされる三酸化ィオウの
量は、アセチレン高重合体100重量部に対して高々3
0の重量部である。
このようにして得られる電気伝導度の高いアセチレン高
重合体はP型半導体であり、そのままでも電子・電気素
子として有用な有機半導体として使用することができる
ばかりでなく、n型半導体と容易に組み合せてP−nヘ
テロ接合素子を作ることもできる。
重合体はP型半導体であり、そのままでも電子・電気素
子として有用な有機半導体として使用することができる
ばかりでなく、n型半導体と容易に組み合せてP−nヘ
テロ接合素子を作ることもできる。
また、アセチレン高重合体のバンド・ギャップ・エネル
ギーは約1.段Vであるから、P−n接合型太陽電池と
しても有用である。
ギーは約1.段Vであるから、P−n接合型太陽電池と
しても有用である。
以下、実施例によって本発明をさらに詳しく説明する。
実施例 1窒素雰囲気下で内容積500Mのガラス製反
応容器に、5.1M(15.0ミリモル)のチタニウム
テトラブトキサィドを加え、20.0の上のトルェンに
落し、5.4の‘(40ミリモル)のトリエチルアルミ
ニウムを蝿拝しながら加えて反応させ触媒溶液を調製し
た。
応容器に、5.1M(15.0ミリモル)のチタニウム
テトラブトキサィドを加え、20.0の上のトルェンに
落し、5.4の‘(40ミリモル)のトリエチルアルミ
ニウムを蝿拝しながら加えて反応させ触媒溶液を調製し
た。
この反応容器を液体窒素で冷却して、系中の窒素ガスを
真空ポンプで排気し、次いでこの反応容器を−7800
に冷却した。
真空ポンプで排気し、次いでこの反応容器を−7800
に冷却した。
反応容器を回転させて触媒溶液を反応容器の内壁に均一
に付着させた後、反応容器を静層させた状態で直ちに1
気圧の圧力の精製アセチレンガスを導入して重合を開始
した。
に付着させた後、反応容器を静層させた状態で直ちに1
気圧の圧力の精製アセチレンガスを導入して重合を開始
した。
重合開始と同時に反応容器の内壁に金属光沢を有するア
セチレン高重合体が析出した。一7蟹○の温度で、アセ
チレン圧を1気圧の状態に保って1時間重合反応を行な
った後、未反応のアセチレンを真空ポンプで排気して重
合を停止した。窒素雰囲気下で残存触媒溶液を注射器で
除去した後、一78℃に保つたまま精製トルェン100
の【で6回洗糠を繰り返し、次いで室温で真空乾燥した
。触媒溶液が反応器内壁に附着した部分に、その部分と
面積が等しく、厚さが90ム川でシス含量が聡%の膜状
アセチレン高重合体が得られた。
セチレン高重合体が析出した。一7蟹○の温度で、アセ
チレン圧を1気圧の状態に保って1時間重合反応を行な
った後、未反応のアセチレンを真空ポンプで排気して重
合を停止した。窒素雰囲気下で残存触媒溶液を注射器で
除去した後、一78℃に保つたまま精製トルェン100
の【で6回洗糠を繰り返し、次いで室温で真空乾燥した
。触媒溶液が反応器内壁に附着した部分に、その部分と
面積が等しく、厚さが90ム川でシス含量が聡%の膜状
アセチレン高重合体が得られた。
この膜状アセチレン高重合体の電気伝導度(直流四端子
法)は20℃で2.5×10‐80‐1・弧‐1であっ
た。得られた膜状アセチレン高重合体をガラス製反応容
器に入れ、真空ポンプで系中の空気を除去した後、三酸
化ィオウ(市販品を蒸留して用いた)を−78つ0に冷
却し、その温度の蒸気圧の蒸気を反応容器に導入して1
5分間処理を行なつつた。
法)は20℃で2.5×10‐80‐1・弧‐1であっ
た。得られた膜状アセチレン高重合体をガラス製反応容
器に入れ、真空ポンプで系中の空気を除去した後、三酸
化ィオウ(市販品を蒸留して用いた)を−78つ0に冷
却し、その温度の蒸気圧の蒸気を反応容器に導入して1
5分間処理を行なつつた。
処理後、禾反応の三酸化ィオウを真空ポンプで系外に排
気した。三酸化ィオゥ処理後の膜状アセチレン高重合体
の重量増加は12%であり、20q○での電気伝導度は
5250‐1・弧‐1であった。
気した。三酸化ィオゥ処理後の膜状アセチレン高重合体
の重量増加は12%であり、20q○での電気伝導度は
5250‐1・弧‐1であった。
実施例 2
窒素ガスで完全に置換した1そのガラス製反応器に、重
合溶媒として常法にしたがって精製したトルェン200
のZ、触媒としてテトラブトキシチタニウム2.94ミ
リモルおよびトリエチルアルミニウム7.私ミリモルを
順次に室温で仕込んで触媒溶液を調製した。
合溶媒として常法にしたがって精製したトルェン200
のZ、触媒としてテトラブトキシチタニウム2.94ミ
リモルおよびトリエチルアルミニウム7.私ミリモルを
順次に室温で仕込んで触媒溶液を調製した。
触媒溶液は均一溶液であった。反応器を液体窒素で冷却
して系中の窒素ガスを真空ポンプで排気した。−78q
oに反応器を冷却してマグネチック・スターラーで触媒
溶液を鷹拝しながら、1気圧の圧力の精製アセチレンガ
スを吹き込んだ。
して系中の窒素ガスを真空ポンプで排気した。−78q
oに反応器を冷却してマグネチック・スターラーで触媒
溶液を鷹拝しながら、1気圧の圧力の精製アセチレンガ
スを吹き込んだ。
重合反応の初期に系全体は寒天状になり、蝿畔が困難に
なった。アセチレンガス圧を1気圧に保つたままで2独
時間重合反応をそのまま継続した。
なった。アセチレンガス圧を1気圧に保つたままで2独
時間重合反応をそのまま継続した。
系は赤紫色を呈した寒天状であった。重合終了後、未反
応のアセチレンガスを除去し、系の温度を−7洋0に保
つたまま200肌の精製トルェンで4回繰り返し洗渡し
た。洗縦後も溶液はやや褐色をおぴ、触媒は完全に除去
されなかった。トルヱン中で膨潤したゲル状アセチレン
重合体は、繊維状徴結晶が絡み合った均一チップ状であ
り、粉末状や塊状のポリマーは生成していなかった。均
一ゲル状物の一部を取り出して乾燥しゲル状物中のアセ
チレン高重合体の量を測定したところ、ゲル状物中にア
セチレン高重合体は1の重量%含有されていた。
応のアセチレンガスを除去し、系の温度を−7洋0に保
つたまま200肌の精製トルェンで4回繰り返し洗渡し
た。洗縦後も溶液はやや褐色をおぴ、触媒は完全に除去
されなかった。トルヱン中で膨潤したゲル状アセチレン
重合体は、繊維状徴結晶が絡み合った均一チップ状であ
り、粉末状や塊状のポリマーは生成していなかった。均
一ゲル状物の一部を取り出して乾燥しゲル状物中のアセ
チレン高重合体の量を測定したところ、ゲル状物中にア
セチレン高重合体は1の重量%含有されていた。
上記のゲル状物を厚さ1物吻、縦10物廠、横50肌の
型枠に入れ、ク。
型枠に入れ、ク。
ムメッキしたフェロ板ではさんで、室温で100k9/
地の圧力でトルェンを除きながらプレス成形して、膜厚
が5帆の可榛性のある強轍なフィルム状成形品を得た。
このフィルム状成形品は電気伝導度(直流四端子法で測
定)が5×10‐80‐1・肌‐1のp型半導体であっ
た。
地の圧力でトルェンを除きながらプレス成形して、膜厚
が5帆の可榛性のある強轍なフィルム状成形品を得た。
このフィルム状成形品は電気伝導度(直流四端子法で測
定)が5×10‐80‐1・肌‐1のp型半導体であっ
た。
このフィルム状成形品を用いて実施例1と同様の方法で
三酸化ィオウ処理を行なった。
三酸化ィオウ処理を行なった。
この三酸化ィオウ処理後の成形品の重量増加は、14%
であり、20qoでの電気伝導度は15400‐1仇‐
1であった。実施例 3 実施例1で得られたシス含量98%の膜状アセチレン高
重合体をフラスコに入れ真空ポンプで排気し、10‐3
脚日のこ保ち、外部から電気炉で200℃に加熱して1
時間異性化を行ってトランス含量97%の膜状アセチレ
ン高重合体を得た。
であり、20qoでの電気伝導度は15400‐1仇‐
1であった。実施例 3 実施例1で得られたシス含量98%の膜状アセチレン高
重合体をフラスコに入れ真空ポンプで排気し、10‐3
脚日のこ保ち、外部から電気炉で200℃に加熱して1
時間異性化を行ってトランス含量97%の膜状アセチレ
ン高重合体を得た。
この膜状アセチレン高重合体の電気伝導度は2000で
6.2×10‐50‐1・肌‐1であった。
6.2×10‐50‐1・肌‐1であった。
この膜状ァセチレン高重合体を用いて実施例1と同様の
方法で三酸化ィオウ処理を行った。三酸化ィオウ処理後
の膜状アチレン高重合体の重量増加は13%で、20q
oでの電気伝導度は2300‐1・弧‐1であった。
方法で三酸化ィオウ処理を行った。三酸化ィオウ処理後
の膜状アチレン高重合体の重量増加は13%で、20q
oでの電気伝導度は2300‐1・弧‐1であった。
実施例 4
実施例1において三酸化ィオウの代りに発煙硫酸20%
(関東化学■社製、試薬一級)を用いた以外は、実施例
1と同様の膜状アセチレン高重合体を用い、実施例1と
同様の方法で発煙硫酸処理を行なった。
(関東化学■社製、試薬一級)を用いた以外は、実施例
1と同様の膜状アセチレン高重合体を用い、実施例1と
同様の方法で発煙硫酸処理を行なった。
処理後の膜状アセチレン高重合体の20℃での電気伝導
度は5500‐1・仇‐1であった。実施例 5実施例
1で得られたシス含有率斑%の膜状アセチレン高重合体
の膜厚90山肌の部分を長さ44肋、中5側に切り取り
荷重をかけて85肋に延伸した。
度は5500‐1・仇‐1であった。実施例 5実施例
1で得られたシス含有率斑%の膜状アセチレン高重合体
の膜厚90山肌の部分を長さ44肋、中5側に切り取り
荷重をかけて85肋に延伸した。
この延伸フィルムを用いて実施例1と同様な方法で三酸
化ィオウ処理を行った。この三酸化イオウで処理した延
伸フィルムの電気伝導度は異万性を有し、20ooでの
電気伝導度は延伸方向で1650Q‐1・伽‐1、延伸
鞠に直交方向で4100‐1・弧‐1であつた。実施例
6 実施例1で得られた膜状アセチレン高重合体を発煙硫酸
10%(関東化学■社製、試薬一級)に5秒間浸潰し、
直ちに引き上げて電気伝導度を測定したところ、電気伝
導度は20ooで3450‐1・抑‐1であった。
化ィオウ処理を行った。この三酸化イオウで処理した延
伸フィルムの電気伝導度は異万性を有し、20ooでの
電気伝導度は延伸方向で1650Q‐1・伽‐1、延伸
鞠に直交方向で4100‐1・弧‐1であつた。実施例
6 実施例1で得られた膜状アセチレン高重合体を発煙硫酸
10%(関東化学■社製、試薬一級)に5秒間浸潰し、
直ちに引き上げて電気伝導度を測定したところ、電気伝
導度は20ooで3450‐1・抑‐1であった。
Claims (1)
- 1 繊維状微結晶(フイブリル)構造を有するアセチレ
ン高重合体を三酸化イオウで処理することを特徴とする
高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法
。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3628779A JPS6017351B2 (ja) | 1979-03-29 | 1979-03-29 | 高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法 |
PCT/JP1980/000052 WO1980002146A1 (en) | 1979-03-29 | 1980-03-28 | Process for preparing highly conductive acetylene high polymer |
GB8037339A GB2061291B (en) | 1979-03-29 | 1980-03-28 | Process for preparing highly conductive acetylene high polymer |
DE3041420A DE3041420C1 (de) | 1979-03-29 | 1980-03-28 | Verfahren zur Herstellung von elektrisch leitenden Acetylenhochpolymeren |
US06/224,518 US4487709A (en) | 1979-03-29 | 1980-03-28 | Process for producing electrically conductive high polymer of acetylene |
EP80900609A EP0026234B1 (en) | 1979-03-29 | 1980-10-23 | Process for preparing highly conductive acetylene high polymer |
US06/657,266 US4594180A (en) | 1979-03-29 | 1984-10-03 | Process for producing electrically conductive high polymer of acetylene |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3628779A JPS6017351B2 (ja) | 1979-03-29 | 1979-03-29 | 高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55129427A JPS55129427A (en) | 1980-10-07 |
JPS6017351B2 true JPS6017351B2 (ja) | 1985-05-02 |
Family
ID=12465567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3628779A Expired JPS6017351B2 (ja) | 1979-03-29 | 1979-03-29 | 高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017351B2 (ja) |
-
1979
- 1979-03-29 JP JP3628779A patent/JPS6017351B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55129427A (en) | 1980-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0026234B1 (en) | Process for preparing highly conductive acetylene high polymer | |
Saxman et al. | Polyacetylene: Its synthesis, doping and structure | |
US4394304A (en) | Electrically conducting polymer blends | |
US5418047A (en) | Conductive articles of intractable polymers | |
Aldissi | Soluble conducting poly (acetylene) block copolymers | |
Yamada et al. | New conducting polymer film: poly (2, 5-thienylenevinylene) prepared via a soluble precursor polymer | |
US4362680A (en) | Process for production of molded articles of acetylene polymer | |
US4228060A (en) | Polymerization of acetylene | |
JPS6017351B2 (ja) | 高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造方法 | |
Shirakawa et al. | Various factors affecting the synthesis of highly conducting polyacetylene | |
JPS6017349B2 (ja) | 電気伝導度にすぐれたアセチレン高重合体の製造方法 | |
US4579921A (en) | Process for the manufacture of polyacetylene | |
JPS6017348B2 (ja) | 高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製法 | |
JPS6017350B2 (ja) | 高い電気伝導度を有するアセチレン高重合体の製造法 | |
EP0124979B1 (en) | Polyacetylene production | |
JPS6342565B2 (ja) | ||
Munardi et al. | Polymerization of acetylene with Ti (OC4H9) 4/butyllithium as catalyst system and silicone oil as reaction medium | |
JPS5954014B2 (ja) | アセチレン高重合体成形物の製造方法 | |
JPS6261059B2 (ja) | ||
JPS6148542B2 (ja) | ||
US4927578A (en) | Method for producing uncrosslinked polyacetylene film | |
JPS6226652B2 (ja) | ||
JPS6028300B2 (ja) | フイブリル構造を有する多孔質アセチレン高重合体の製造方法 | |
Belov et al. | Synthesis, Properties, and Applications of Polyacetylene and Polyacetylene-Based Composites | |
TRANTOLO et al. | ELECTRICAL AND OPTICAL POLYMER SYSTEMS |