JPS6016953Y2 - 減音機構を装備したピアノ - Google Patents

減音機構を装備したピアノ

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JPS6016953Y2
JPS6016953Y2 JP18220878U JP18220878U JPS6016953Y2 JP S6016953 Y2 JPS6016953 Y2 JP S6016953Y2 JP 18220878 U JP18220878 U JP 18220878U JP 18220878 U JP18220878 U JP 18220878U JP S6016953 Y2 JPS6016953 Y2 JP S6016953Y2
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piano
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JP18220878U
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JPS5599579U (ja
Inventor
宏治 高橋
嘉一 大隅
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ヤマハ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は減音機構を装備したピアノに関するものであ
る。
一般に、ピアノは打撃された弦の振動を響板に伝達腰そ
してこの響板によって弦の振動を増幅して外部に輻射す
ることによって演奏者を発するものであって、基本的に
は大きな音量の演奏音を得られるようにした楽器であり
、演奏会等で効果的に使用されるものである。
ところで、特にアップライトピアノは単に演奏会で使用
されるばかりでなく、一般家庭、学校、音楽教室等でも
多く使用されている。
しかるに、このような場合、特に一般家庭において夜間
にピアノを演奏した場合に、住宅事情の問題等により、
ピアノの大きな演奏音が隣近所に一種の騒音となって伝
わる場合がしばしばあった。
このため、ピアノを普通に演奏してもその演奏音を適宜
に弱音化し得る装置が種々提案され、また実用化されて
いる。
例えば、張設された弦とハンマーとの間にフェルト等の
軟質なマフラーヲ垂下させ、そしてハンマーがマフラー
を介して弦を打撃することにより、ピアノ演奏に伴う音
量を適宜に減少させる装置が知られている。
しかしながら、このような従来の装置にあっては、マフ
ラーによって弦に作用する打撃力を減じるとともに弦の
振動を阻害するものであるから、鍵タツチ感覚が通常の
場合と若干異なり、微妙な演奏感覚表現を行なうことが
できなくなり、このようにピアノの性能が著しく低下す
るという問題があった。
また、他の装置としては、ピアノ本体の背面に防音構造
の板体をピアノ本体の背面開口部を開閉し得るように取
り付け、そしてこの板体によってピアノ本体の背面開口
部を密閉することにより、ピアノ演奏に伴う音量を適宜
に減少させる装置が知られている。
しかしながら、このような従来装置にあっては、ピアノ
の性能自体はあまり低下しないが、ピアノの後方から操
作して板体を開閉する構成であるから、一般家庭におい
て通常行なわれるようにピアノを壁等に接近させて設置
した場合には、板体を開閉するに際しピアノを移動させ
る必要があり、このような場合、ピアノは大重量である
から大変な労力を要するうえ、壁面あるいは床面等を損
傷する恐れがあり、またピアノを移動させる必要がない
ようにするためには、ピアノの周囲に大きなス木−スを
設ける必要があり、ピアノ設置スペースが必要以上に大
きくなるという問題があった。
さらに、演奏音の音量を効果的に減少させるためには、
板体を吸音作用のみならず遮音作用をもあるものにしな
ければならず、したがって板体は自ずと大重量になるが
、上記従来の装置はピアノ本体の背面開口部全体を板体
で開閉するものであるから、当該板体は著しく重くなり
、その結果板体の開閉操作機構に大荷重がかかることに
よりその機構の耐用寿命が短くなるとともに開閉操作に
大きな力を要し、さらには板体が動作したときに、ピア
ノの安定性が悪くなるなどの問題があった。
この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、ピアノの
性能自体を低下させることなく防音効果状態にし得、し
かもその防音化およびその解除操作をピアノ本体の前面
側から容易に行ない得る減音機構を装備したピア乙を提
供することを目的とし、その特徴とするところは、ピア
ノ本体の背面開口部の下部を閉鎖するように固着された
下域音板の上端部にJ前記開口部の上部を開閉するため
の上織音板を前後方向回動可能に枢着し、また前記土酸
音板上部の左右端部にワイヤの両端部を固着するととも
に、このワイヤの中央部をピアノ本体内に前後方向移動
可能に設けられた可動プーリに巻き掛け、ピアノ本体の
前面側所定箇所に設けられた操作部で前記可動プーリを
動作させることにより前記上織音板を開閉動作させると
ともにそれを開状態若しくは閉状態に固定するようにし
た点にある。
以下この考案の実施例を図面を参照して説明する。
図中1はアップライトピアノの本体であって、その内部
に配設されたピン板2の背面に上桁3および中桁4が取
り付けられており、これらの背面に固着された桁裏5と
、前記本体1の背面下部に設けられた大土台6と、その
両端部に立設された直立柱7とで囲まれた部分は開口し
ていて、前記本体1の内部に配設された響板(図示せず
)の裏面が露出するように構成されている。
そしてピアノ本体1の背面には、その開口部のほぼ下半
分を閉鎖するための下域音板8が、前記大土台6と直立
柱7とに固着されて設けられており、またこの下域音板
8の上端には前記開口部のほぼ上半分を閉鎖するための
上織音板9が蝶番10を介して前後方向回動自在に取り
付けられている。
また前記下域音板8の内面上端部にねじりコイルバネ1
1がその一端部で固着され、その他端部は前記上織音板
9の内面に当接し、これを図における時計方向へ回動し
て開けるように押圧している。
つぎに、前記上織音板9を開閉動作させるための滑車装
置12およびこれを動作させるための操作部13につい
て説明する。
滑車装置12は第2図、第3図に示すように、基板14
に取り付けられた2個の固定プーリ15a、15bおよ
び1個の可動プーリ15cと、これらに巻き掛けられた
ワイヤ16とからなるものであって、固定プーリ15a
、15bは前記基板14の下面後端部(図においては右
端部)に所定の間隔をもって回転自在に取り付けられて
おり、これら2個の固定プーリ15a、15bの間にお
いて前記基板14は前後方向(図においては左右方向)
に沿って切り込まれ、ここにガイド溝17が形成されて
いる。
そして、このガイド溝17内に摺動板1Bが前後動可能
に設けられるとともに、この摺動板18にシャフト19
が貫通して取り付けられ、前記可動プーリ15cはこの
シャフト19に回転可能に嵌装されている。
一方、前記各直立柱7の上端部に本体1の内部へ向けて
ブラケット20が突設されており、この各ブラケット2
0と前記基板14の後端両側部との間には前記本体1の
両側部に位置する親板21の内面および鍵盤(図示せず
)が載置された棚板22の下面に沿わせたガイドチュー
ブ23がそれぞれ設けられている。
また、前記上織音板9の上端両側部にはボルト24が螺
装されたナツト部材25がそれぞれ固着されており、前
記ワイヤ16はその一端がこのボルト24の先端部に固
着されるとともに直立柱7の上端部に設けられたブツシ
ュ26を貫通し、さらに一方のガイドチューブ23内に
挿入されるとともに前記各プーリ15a、15c、15
bに順次巻き掛けられ、そして他方のガイドチューブ2
3内に挿入され、かつ他方のブツシュ26を貫通して他
方のボルト24の先端部に固着されている。
斯くしてワイヤ16はその両端部が上減音板9の両側に
固着されるとともにその中間部が各プーリ15 a、
15 by 15 cに巻き掛けられており、可動
プーリ15cを前後動させるに伴ってワイヤ16が引っ
張られ、あるいは緩められて上域音板9が開閉動作する
ようになされている。
また、操作部13は前記基板14の前側部分(図におい
ては左側部分)で上下に貫通しかつ回転自在に取り付け
られた軸27と、この軸27を回転するためにその下端
部に固着された操作レバー28と、前記軸27の上端部
に固着されたクランクレバー29と、一端部がクランク
レバー29の先端部に、他端部が前記シャフト19の上
端部にそれぞれ回転自在に枢着され、かつ幾分析れ曲っ
た連接板30とからなるものであって、操作レバー28
を第2図に示す状態から時計方向へ180度回紙回転た
場合、前記可動ブー’) 15 cが摺動板18ととも
に連接板30を介して後方(図においては右方)に押さ
れ、その結果ワイヤ16が緩められるようになされてい
る。
なお、図に示し、また上記の説明から明らかなように滑
車装置12と操作部13とは同一の基板14に取り付け
られてユニット化されており、そして基板14は本体1
の構成部材である下前板31および桟32を境に、滑車
装置12が本体1内に位置し、操作部13が本体1の外
部に位置するように前記棚板22の下面中央部に取り付
けられている。
なお、図中33は各プーリ15a、15b、15cに装
着されたカバーであり、ま34は操作レバー28が一定
角度以上回転することを規制するために基板14を切り
起こして形成されたストッパーである。
しかして上記の構成から明らかなように、操作レバー2
8を第2図に示す状態に回動させて一方のストッパー3
4に当接させると、クランクレバー29は前方を向き、
これに伴って可動プーリ15cは連接板30を介して前
方に引き寄せられ、その結果上減音板9はワイヤ16に
引っ張られて直立柱7および桁裏5に当接し、本体1の
背面開口部を密閉する。
この場合、クランクレバー29と連接板30との枢着部
は、連接板30が幾分析れ曲がっていることにより、シ
ャフト19と軸27との中心を結んだ線の延長線よりも
前記一方のストッパー34側に位置し、その結果可動プ
ーリ15cを図における右側へ移動させようとする力、
すなわちねじりコイルバネ11で上域音板9を開けよう
とする力は、操作レバー28を前記一方のストッパー3
4に押圧するように作用するカ、操作レバー28は前記
一方のストッパー34でその回動が阻止されているから
、可動プーリ15cは図における右方へ移動せず、した
がって上域音板9は閉状態に固定される。
つぎに、操作レバー28を第2図に示す位置から時計方
向へ180度回紙回転可動プーリ15cは第2図中2点
鎖線で示す位置まで移動し、その結果ワイヤ16が緩ん
で上域音板9はねじりコイルバネ11に押されて第2図
中2点鎖線で示す位置まで倒れ、本体1の背面開口部の
上部が開かれる。
この場合、操作レバー28は他方のストッパー34に当
接し、それ以上回動しないから、ワイヤ16はそれ以上
縁まず、したがって上域音板9は第2図中2点鎖線で示
す開状態に固定される。
また、上域音板9を閉じる場合、操作レバー28を上記
の場合とは逆に反時計方向へ回動すればよいのであるが
、上域音板9は本体1の背面開口部全部を開閉するもの
ではなく、そのほぼ上半分を開閉する比較的小さいもの
であって軽量であるから、操作レバー28を軽く回すだ
けで上域音板9を閉動作させることができる。
なお、上記実施例ではワイヤ16を一定の緊張状態に保
つためにガイドチューブ23を用いたがこの考案は上記
実施例に限らず、ガイドチューブ23に替え例えば複数
の案内プーリを用いてもよい。
また、操作部13を取り付ける位置は上記実施例におけ
るように棚板22の下面中央部に限られるものではなく
、底板部に設けてもよく、要は本体1の前面側で操作し
得る位置であればよい。
なお、操作部をバンドルによらずペダル式、ニーレバ一
式とすることも可能である。
以上説明したようにこの考案によれば、ピアノ本体の背
面開口部に、その下部を閉鎖するための下減音板を固着
するとともに前記開口部の上部を開閉するための上域音
板を前記下減音板の上端部に枢着し、この上域音板をピ
アノ本体の前面側所定箇所に設けた操作部で滑車装置を
介して開閉動作させるように構成したから、ピアノを移
動しるいは広い設置スペースを必要とし、さらには鍵タ
ッチを損なうなどの不都合を生じることなく演奏音を弱
音化することができ、またその操作は上減音板のみを開
閉動作させるのであるから小さな力で容易かつ簡単に行
なうことができる。
また、開閉動作をするのは上減音板のみであってその重
量は小さいから、滑車装置や操作部に加わる荷重は小さ
く、そのためこれら各動作部材が故障する恐れは殆どな
く、そのうえ上減音板を開いた際にピアノ全体としての
安定性が損なわれることもない。
また、この考案では、滑車装置として可動プーリを用い
、この可動プーリに上域音板上部の左右端部に両端を固
着したワイヤの中央部を巻き掛けて、可動プーリを操作
部により操作して移動させることにより、開閉動作する
ように構威しであるので、可動プーリの左右のワイヤの
張力が自然にバランスし、それに対応した左右のストロ
ークが得られ、良好な開閉動作が実現される。
また、この場合、可動プーリを設けるという簡単な構成
でそれが実現できる。
さらに、滑車装置と操作部とをユニット化すれば、いず
れのピアノにも減音機構を容易に装備することができる
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す一部破断した側面図
、第2図はその滑車装置と操作部とを上下各派音板に関
係づけて示す一部省略した底面図、第3図は第2図の■
−■線矢視断面図である。 1・・・・・・本体、8・・・・・・下域音板、9・・
・・・・上減音板、12・・・・・・滑車装置、13・
・・・・・操作部、15c・・・・・・可動プーリ、1
6・・・・・・ワイヤ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピアノ本体の背面にその開口部の下部を閉鎖する下減音
    板を固着するとともに、前記開口部の上部を開閉し得る
    上減音板を前記下減音板の上端部に前記方向回動可能に
    枢着し、また前記上域音板上部の左右端部にワイヤの両
    端部を固着するとともに、このワイヤの中央部をピアノ
    本体内に前後方向移動可能に設けられた可動プーリに巻
    き掛け、さらにこの可動プーリを動作させて前記上減音
    板を開閉動作させるとともに前記上減音板を開状態若し
    くは閉状態に固定するための操作部を前記ピアノ本体の
    前面側所定箇所に設けてなることを特徴とする減音機構
    を装備したピアノ。
JP18220878U 1978-12-28 1978-12-28 減音機構を装備したピアノ Expired JPS6016953Y2 (ja)

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JP18220878U JPS6016953Y2 (ja) 1978-12-28 1978-12-28 減音機構を装備したピアノ

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JP18220878U JPS6016953Y2 (ja) 1978-12-28 1978-12-28 減音機構を装備したピアノ

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Publication Number Publication Date
JPS5599579U JPS5599579U (ja) 1980-07-10
JPS6016953Y2 true JPS6016953Y2 (ja) 1985-05-25

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ID=29193889

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JP18220878U Expired JPS6016953Y2 (ja) 1978-12-28 1978-12-28 減音機構を装備したピアノ

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066400Y2 (ja) * 1986-03-14 1994-02-16 ヤマハ株式会社 竪型自動演奏ピアノ
JPH0725832Y2 (ja) * 1989-09-29 1995-06-07 株式会社河合楽器製作所 アップライトピアノの放音構造
JP3364354B2 (ja) * 1995-02-27 2003-01-08 株式会社河合楽器製作所 鍵盤楽器の演奏モード切替機構

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JPS5599579U (ja) 1980-07-10

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