JPS60169424A - 新規ヒトb細胞分化因子,その製造法およびその使用法 - Google Patents

新規ヒトb細胞分化因子,その製造法およびその使用法

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JPS60169424A
JPS60169424A JP59024948A JP2494884A JPS60169424A JP S60169424 A JPS60169424 A JP S60169424A JP 59024948 A JP59024948 A JP 59024948A JP 2494884 A JP2494884 A JP 2494884A JP S60169424 A JPS60169424 A JP S60169424A
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human
cell
bodf
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JP59024948A
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Chuzo Kishimoto
忠三 岸本
Kazuyuki Yoshizaki
和幸 吉崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は従来B細胞分化因子(以下、BODFと略称
する。)または’l’ リンパ球(以下、T細胞と略称
する。)代替因子(以下、TRFと略称する。)として
知られているヒトのBODFの性質を有する新規ヒ) 
BODF 、その製造法およびその使用法に関するもの
である。より詳細には、ヒトB細胞由来細胞から産生さ
れ、ヒトのB細胞を抗体産生細胞へ分化させる新規ヒ)
BODIF(以下、B −B ODFと略称する。)、
ヒ)B細胞由来細胞を用いてこの新規1l−BODFを
製造する方法およびこの新MB−BODFを用いてヒ)
B細胞由来細胞を抗体産生細胞へ分化させ、ヒ)B細胞
由来細胞より抗体を産生させる方法に関する。ここで言
うヒトB細胞由来細胞は、ヒト正常B細胞〜およびヒ)
B細胞を用いた融合細胞、ヒト形質転換細胞、ヒ)B白
血病細胞、ヒ)BIJンパ腫細胞等の悪性化ヒ)B細胞
を含むものである。
B ODFは抗原刺激を受け活性化された成熟B細胞を
抗体産生細胞へ分化させるリンホカインであって、過去
においてはマイトゲンで刺激されたマウス、ラットまた
はヒトのT細胞あるいはマウスまたはヒトのT細胞融合
細胞より生成されるという報告がある。
活性化され分裂増殖したB細胞が抗体産生細胞にまで最
終的に分化するには、1種またはそれ以上のT細胞由来
の分化誘導性の物質が必須であることが知られている。
この物質の存在はR,W。
DuttOnら、 Transplant、 Rev、
 2366 (1975)。
A、 SchimplとFj、 Weakerら、 N
ature N、 Blol。
237 、 15 (1972)、Frog、 Imm
uno!、 2 、 135(1974)、Trans
plant、 Rev、* 23 * 176 (19
75)により明らかにされた。彼らはマウスのリンパ球
混合物培養後の培養上清中または抗原やマイ)ゲンによ
り刺激を受けたマウスのリンパ球培養°上清中に存在す
る物質がマウスのT細胞を除去された!リンパ球細胞集
団やヌードマウス由来のリンパ球のヒツジ赤血球(5R
BO)に対する1次免疫応答を増幅させることを見出し
、そのような作用を有する活性物質にTリッツ球代替因
子すなわちTRFという呼称を与えた。それ以来’[’
RFは抗原非特異的に主要組織適合遺伝子複合体(以下
、BfHOと略称する。)の一致を必要としない様式で
B細胞に作用し、B細胞の分裂増殖を誘導せず、B細胞
の抗体産生細胞への分化を誘導する液性因子であると定
義されている。
その後、このようなり細胞分化因子の存在を示す証拠が
蓄積されており、ヒトにおいてもマウス同様の分化因子
の存在が示唆されている。現在では上述のように定義さ
れたB細胞を抗体産生細胞へ分化させる因子を130D
Fと総称するようになった。
このようにBODFはヒトの体内でB細胞の抗体産生機
能に重要な働きをしている。BODFの臨床への応用は
大別して3つ考えられる。第1はBOI)FによりBO
DF抗体を作り、EODFと抗BODF抗体によるBC
DFのイムノアッセイ系を用いて免疫学的な病態の解析
に用いることが出来る。第2の応用は各種疾患の治療へ
の応用である。例えばT細胞のヘルパー機能低下にとも
な5B細細胞体産生能低下による免疫不全症患者にEO
DF単独または他のリンホカインと共に投与することに
より抗体産生機能を正常に戻すことが考えられる。
さらに、B(!DFの応用として次のことが考えられる
。B細胞増殖因子(EOGF ) (K、 Yoshi
zakiら、L of Immuno!、130 、 
1241 (1983) )、その他のリンホカインを
含むT細胞因子を培地に加えることにより正常B細胞を
長期培養できることが報告されている( B、 5re
dniら、J、 lxp。
Med、、 154 、1500 (1981)参照)
。これらの培養正常B細胞に対し適当な時期にBODF
を作用させることによりin vitro 抗体を産生
させることが出来る。特定の抗体、例えば病原細菌、病
原ウィルス、病原原虫、癌細胞などの表面にある特定抗
原を認識する抗体を産生ずるB細胞をモノクローン化し
、クローン化正常B細胞を′BCDFとその他のリンホ
カインを組合せて培養し、有用なモノクローナル抗体を
産生させることが出来る。これら抗体は感染症や癌の治
療および診断に利用できる。
本発明において重要な点が3つある。1つは従来T細胞
により産生されるとされてきたBODFがB細胞由来細
胞からも産生されることをはじめて見出したことである
。さらに、ヒトBODFを工業的に生産することを可能
とするヒ) BODF産生B産生株細胞株し、ヒ) B
ODF産生条件、精製法を見出し、ヒトBODF製造法
を確立したことである。
第2を本従来BODFが存在する証拠は集積しているに
もかかわらず、その物理化学的性質や機能が不明確であ
ったが、本発明によりBODFを単離でき、その物理化
学的性質や機能を明確にできたことである。その結果、
このB細胞由来細胞からの13QDFは、従来B細胞に
作用する可能性が報告されている種々の因子と明らかに
異なる新規物質であることが解明された。第3は、この
新規BODFによって実際にヒト正常B細胞を抗体産生
細胞へ分化させる方法を見出し、この新規BODFの実
用性を示した点である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。本発明者らはB
ODFの工業的生産に有利であるヒ)BC!DF産生ヒ
)B細胞株を樹立し、この株化細胞を用いたヒ) BO
DF製造法を確立した。
ヒ) BODF産生ヒト細胞株の作製は以下のように行
なうことが出来る。ヒトの末梢血、扁桃、a帯面などよ
りフィコールパックなどを用いた密度勾配遠心法等でリ
ンパ球を分離し、T、 Katsukiら(Int、 
J、 Cancer 18. 7 (1976))の方
法に準じてEpstein−Earr Virus (
以下、FiBVと略称する。)を用いてヒ)E細胞を形
質転換(トランスフォーメーション)する。たとえば下
記の方法を用いることが出来る。ウィルス産生細胞株B
95−8の培養上清(約10’ TD 5Q/dのウィ
ルスを含む)を1〜2×106/I!Llのリンパ球と
共に37℃で90分間ゆるやかに振動させた後、細胞を
一度洗浄してから20%FO8を含むI’LPMI 1
640 (培地1 mlにペニシリン0100単位、ス
トレプトマイシン100μsを含む)培養液に浮遊させ
、1×106細胞/ウエルずつ96穴マイクロプレート
に分注し、炭酸ガス培養器で培養する。5日毎に培養液
を半量交換する。2〜3週間後に形質転換B細胞が増殖
したウェルの培養上清のBODF活性(活性測定法は後
述する)を測定し、BODF活性を有するウェルの形質
転換B細胞をリミテイングダイリューション法により株
化する。
この方法により株化した細胞としてたとえば0ESSと
標識されたヒ)B細胞株を用いることが出来る。0EB
Sを増殖させるための特別な条件は 1なく、一般に用
いられている培養条件を適宜採用して行なえばよい。ま
た、EODFの産生も一般的な方法で行なえばよいが、
好ましくはタンパク質を含まない培地を用いて行なうべ
きである。
以下に、0IE8Bを用いてBODFを製造する方法の
1例を示す。
0’E8Sを増殖させるのに好適な条件、たとえばウシ
胎児血清・(Fe2)を含む培地にて0ES8を培養し
、oFissの細胞数を増やした後、細胞を分離洗浄し
てBODF産生に最適な条件、たとえばFe2などのタ
ンパク質を含まぬ完全合成培地に細胞を移し、さらに培
養することにより共線タンパク質の少ないBODFを得
ることができる。
0388を培養するのに用いる培地の主成分は市販の培
地でよい。例えばRPMI 1640培地、改良イーグ
ル培地(MEN ) 、ダルベツコ改良イーグル培地(
DMEM )またはクリック培地でよい。これらの培地
に対する添加物として1)1d当り約20〜250単位
、理想的には1d当り約100単位の1d当り約100
〜1000μ11理想的には1ゴ当り約300μgの新
鮮L−グルタミン v)10〜60 mM 、理想的に
は25mMのヘベス緩衝液Vi) 8〜20 mM 、
理想的には16 mMのNaHCOsvli) 5 X
 10−’ 〜5 X 10”−’ M、理想的には5
×10−’ Mの2−メルカプトエタノール などを必
要に応じて用いることが出来る。
0:ESSの細胞数を増やすのに最適な培地として、た
とえば上述の培地にさらに1〜30%、好ましくは10
%のFe2を添加した培地を用いる。BODF産生のた
めの最適な培地としては、Fe2を添加しない上述の培
地でよい。Fe2を添加しない完全合成培地中で48時
間培養後もapssの生存率は90%以上が保持されて
いる。また、Fe2やマイトゲンを添加した培地とこれ
らを添加しない完全合成培地においてのBODF生産量
はほぼ等しい。
T細胞よりBODFを生産する場合、従来は培地にFe
8のようなタンパク質を添加したり、マイトゲンを添加
したりすることが必須であった( T。
Teranishiら、J、 of ImmunoL、
 128 、 1903(1982) 、 A、 Mu
raguchiら、J−of Immunol。
127.412(1981)参照)。これに対してcE
s sを使用してBODFを生産する場合、培地KFO
8のような血清、血液中のタンパク質成分、その他タン
パク質成分を加える必要がなく、また通常用いられてい
るT細胞またはB細胞に対するマイトゲンも加える必要
がないことは特筆に値する。そのため高価なFogを用
いないで安価にE(7DFを生産することが出来るばか
りでなく、人体に有害な異種タンパク質やマイトゲンを
含まない安全なりODFを容易に得ることが出来る。
0ESS 17を用いてB−BODFを生産する上記方
法は種々の環境的条件で行なわれる。しかし、好ましく
は0188 N培養物は約35〜38℃の温度範囲にお
いて約5〜10%の炭酸ガスを含む湿度調節空気中に保
持すべきである。また、理想的には培地のpnは約7,
0〜7.4と僅かにアルカリ性の条件下に保持すべきで
ある。apssyは平底ミクロプレートなど種々のタイ
プの培養器上100μ!単位などの種々の容量で接種さ
れる。ファiコン・ラブウェア・ディゲイジョン、ペク
トン・デイッキンソン・エンド・コーポレーション(F
a/conLabWare、 Div、 Becton
、 Dickinson and Co、 )から市販
されているフラスコA 3013または3025のよう
な組織培養フラスコも使用できる。別法として上記ファ
iコン・ラブウェアから市販されているボトル7113
027のような回転びんも培養容器として使用できる。
OES Sを培養して細胞数を増やすための最適条件と
して、細胞の当初密度は培地1 mlあたり1×104
細胞ないし5 X 10’細胞、好ましくは1×10’
a胞である。上述の条件で0E8Sを培養すると、通常
2〜7日で培地1d当り5 X 10’細胞から2X1
0’細胞程度まで細胞密度が増加するので、再び新しい
培地を加えて培地1d当りlXl0’〜5XIQ’細胞
にまで細胞密度を下げ、再び培養を続ける。このように
して目的とする細胞数になるまで0ES8の培養を続け
た後、細胞を遠心分離等で分離し、細胞をタンパク質を
含まぬ完全合成培地で洗ってから新しい完全合成培地に
接種する。
この時の細胞の当初密度は培地IF!Llあたり約1×
10’細胞ないしI X 10’細胞であることが好ま
しく、理想的には培地1aあたり5×1い細胞である。
cissll’を培養することによって生産されるBO
DF量は経時的に変化する。例えばIFrLt当り5×
105初発細胞密度でapss piをRPMI 16
40培地(14当りペニシリン100単位、ストレプト
マイシン100μ!、ケンタマイシン10βgおよびN
aH(!0616μMを含む)で培養すると、BCDF
活性は48時間後にピークレベルに達する。さらに、次
の24時間に存在するBODF活性は僅かに減少する。
このようにRPMI 1640培地中17)OESS−
2=棟でB−EODFを生産する至適培・養時間は約2
4〜78時間である。
正常B細胞によるBG!DFの製造 本発明者らは、さらに0E8Sの場合と同様のB OD
Fを正常B細胞が産生ずることを見出した。
ヒト正常B細胞を使用する場合、ヒト正常B細胞は健康
人の末梢血または手術によりヒトより切除された扁桃腺
、牌臓、リンパ節などより分離することかできる。この
場合の分離方法は公知の方法でよく、たとえばE、ロゼ
ツト法(M、 Jondalら、J、 Exp、 Me
d、 136.207 (1972) 、R,M。
Falkoffら、J、 Immuno7. Metb
、 50.39 (1982) )で行なうことができ
る。その1例を示すと、たとえばフィコールバックなど
を用いた密度勾配遠心法により単核球を集め、さらにノ
イラミニダーゼ処理8RBQまたはAFtT (8−2
−aminoethy)isothi−our8−2−
a bromide hydrobromide )処
理5RBOとヒトT細胞との特異的結合を利用してヒ)
Tpl胞を除去し、さらに抗ヒトマクロファージ抗体と
補体処理あ゛るいは表面処理プラスチックシャーレや表
面処理プラスチックフラスコ中でヒ)T細胞除去単核球
を数時間から1夜培養することにより付着性細胞を除き
、ヒトBM胞を得ることが出来る。
上述の方法によってT細胞および付着性細胞が除去され
たヒ)B細胞群を得ることが出来る。
上述の正常ヒ)B細胞を用いてB−EODFを生産する
場合、細胞の初濃度は培地IFrLlあたり約1×10
5細胞ないしlXl0’細胞であることが好ましく、理
想的な濃度は培地1d当り5X10’細胞である。使用
できる培地としてはRPMI 1640培地、クリック
培地、 DMEM、 HEMなどがある。これらの培地
に対する添加物としては11!Ll当り約20〜250
単位、好ましくは1d当り約100単位のペニシリンが
ある。さらに、ストレプトマイシンも好ましくはIII
Ll当り20〜250μg、理想的には1d当り約10
0μgの濃度で添加剤として使用できる。ゲンタマイシ
ンも1d当?l)1μI〜100μg1理想的には1a
当り10119の濃度で添加剤として使用できる。他の
添加物としては(1)好ましくは1d当り約100〜1
000μg、理想的には1d当り約300μgの新鮮L
−グルタミン(It)好ましくは10〜6−OmM 、
理想的には25mMのヘベス緩衝液および(tii)好
ましくは8〜20mM、理想的には16mMのNaHO
Os Gy)好ましくは5×165Mの2−メルカプト
エタノールなどがある。
また、0.5〜10%濃度のFe2の添加はll−BO
DFの生産に好ましく、特に1%濃度が理想的である。
さらに、マイトゲンの添加はB−BODF生産に太きな
影響を与える。有効なマイトゲンはB細胞マイトゲンと
して知られているもので、(1)グラム陽性菌、たとえ
ばスタフィロコッカス・アウレウス・コーワン(5ta
phylococcus aureus Oowan 
) lをホルマリン処理または加熱処理等で殺菌した菌
体あるいは細胞壁など グラム陽性菌菌体由来のマイト
ゲン (1)グラム陰性菌、たとえばサルモネラ死菌体
、細胞壁およびこれらより分離した細胞壁成分やりボポ
リサツカライド(LP8)などグラム陰性菌菌体由来の
マイトゲン (110酵母、たとえばキャンデイダ・ア
ルビカンス(0andida albicans )の
死菌体、細胞壁およびこれらより分離した細胞壁成分な
ど酵母菌体由来のマイトゲン 動デキストランサルフェ
ートなどを用いることが出来る。
これらマイトゲンの添加量はE−BODFの産生に至適
量を選ぶとよいことは勿論であり、たとえばスタフィロ
コッカス・アウレウス・コーワンIのホルマリン処理菌
体(カルビオケム、「パンソルビン・セル」)を0.0
025%添加するとよい。
正常ヒ)B細胞からB−BODFを生産する環境条件は
一般的条件でよく、たとえば前記CES8と同様でよい
。しかし、好ましくは正常ヒ)13細胞培養物は約35
〜38℃の温度範囲において約5〜10%の炭酸ガスを
含む湿度調節空気中に保持すべきである。また、理想的
には培地のpHは約7.0〜7.4と僅かにアルカリ性
の条件に保持すべきである。正常ヒトB細胞は培養フラ
スコなどの種々のタイプの培養器上100μl〜i o
 o Oauの種々の容量で接種される。たとえばフア
シヨン・ラブウェア・ディビジョン・ベクトン・デイツ
キンソン・エンド・コーポレーションかう市販サレテイ
るフアシヨン43013または3025 のような組織
培養フラスコも使用できる。別法としてフアシヨン・ラ
ブウェアから市販されているボトル屋3027のような
回転ビンも培養容器として使用できる。
正常ヒトB細胞を培養することによって生産されるB−
BODF量は経時的に変化する。一般的に、正常ヒ)E
細胞でB−BODFを生産する至適培養時間は0ESS
の場合と同様に約24〜72時間であり、好ましくは約
48時間である。
BCDF活性の測定法 種々のヒ)B細胞由来細胞を培養して生産されたBOD
Fの活性はA、 MuraguchiらJ、 immu
、Hoj127 、412 (1981)に論じられた
検定法に準じて測定できる。この検定法はEEVによる
形質転換ヒトB細胞株のイムノグロブリン産生誘導によ
り活性検定するものである。BC!DFのシグナルによ
りイムノグロブリン産生細胞に分化するヒ)B細胞株と
して0.8aekiら(1iiur、 J、 Immu
nol 13 *31 (1983))で報告されてい
る5KW6 CL−4を用いる。
B(II)F含有試料をlog 2希釈した一連の希釈
溶液200μlずつに約104の5KW6 CL−4を
接種する。
希釈は10%FO8を含むRPMI 1640培地(1
y当すぺ斤シリン100単位、ストレプトマイシン10
0μg、ゲンタマイシン10μg、およびNapo□、
 16 mMを含む)で行なう。通常、1つの試料につ
いて2連で行なう。この混合物を96穴マイクロプレー
ト中で96時間、37℃にて5%炭酸ガスを含む湿度調
節された空気中で培養する。途中48時間後、各ウェル
に100μlの新鮮な上述の培地を添加する。48℃に
保温した試験管の中ヘハンクス緩衝液に溶解した0、5
%アガロース溶液300μl、ハンクス緩衝液に懸濁し
たプロティンA結合5RBO40%v/v懸濁液20μ
l(プロティンA結合8RBO; 8RBOパツク1d
に対し、プロティンA0.75■を含む生理食塩水Q、
75yおよびOrC7g ・6NgO660Lgを含む
生理食塩水10Mを混合し、37℃で30分保温後、5
RBOを生理食塩水で4回洗浄する)、ハンクス緩衝液
で希釈した上述の5KW6 CL−4細胞浮遊液100
μ!(2連の試料を含む培養物を合せ、遠心分離して細
胞を集める。これを1Nのハンクス緩衝液に懸濁する。
)2モルモット補体溶液(8RBOで吸収したモルモッ
ト血清をハンクス緩衝液で3〜4倍希釈して用いる)2
0μ!および抗ヒ) IgM抗体溶液(ウサギ抗ヒ)I
gM抗体全血清、マイルスをハンクス緩衝液で20〜5
0倍希釈して用いる)20μlを上記の順に攪拌しつつ
手早く加え、次いでプラスチックシャーレにツスイPシ
ャーレ、 深!。
日水製薬株式会社)上に直径約5cRの円板を画くよう
に上述の混合物を手早くまく。寒天が固まってから37
℃で5%の炭酸ガスを含む温度調節された空気中で約1
6時開瞼1する。
この方法によりBODFの存在下に培養された5KW6
 CL−4細胞はECDFの添加量に依存して溶血斑(
ブラック)の増加を示す。これらBODFにより8KW
60L−4が抗体産生細胞へ分化し、IgMを分泌する
ようになり、寒天中のSK%V6 CL−4細胞が分泌
したIgMと8KW6 CL−4細胞周囲の抗ヒ) I
gM抗体結合5RBOが結合し、補体の働きで溶血する
ものである。
BODF活性の標準として、T細胞因子(TF)を用い
る。
PHAを含む培地で48時間培養した培養上清をTF令
≠弁膝号とする。このTF−ム暴子を1単位/ mlと
し、このT F:#により作成した標準曲線より測定試
料の単位を決定した。
B−BODFの精製 E−BODFは塩析、真空透析、限外p過、ゲルp過ク
ロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ア
フィニティークロマトグラフィー、クロマトフオーカシ
ング、逆相クロマトグラフィー。
焦点電気泳動およびゲル電気泳動等の種々の方法によっ
て上述の培養物上清から濃縮して精製できる(実施例1
参照)。
本発明により見出された物質B−BODFは表1に示さ
れる性質を持つ物質として規定される。B−BODPの
性質をより詳細に以下に述べる。
表 1 B−BODFの物理化学的性質 上述の方法で正常B細胞または0ES8より生産される
E−BODFは以下の性質を有する。
(1)分子景。
前もってPB8で平衡化したAcA 34カラム(LK
B 。
Bromma、 Swed、 )にB−BCDFを含む
、濃縮された正常B細胞またはcxss培養上清を流し
、PB8で溶出すると、分子量15,000から30,
000に対応する位置にB−BODFが溶出する。上述
の方法で精製したB−EODFを上述の方法でHPLO
用l−125カラム(Waters As5ociat
e Inc、m Mi/ford、 Mass、)を用
いてゲルp遇すると、分子量20,000に対応する位
置にB−BODFが溶出する。また、精製B−BODF
を8DS−PAGEにかけ標準タンパク質の移動距離と
対応させると、分子量20,000に対応する位置に1
本のタンパク質のバンドが検出される。
これよりB −B ODFの分子量は15,000〜3
0,000であると推定される。
(2)等電点 前述の方法で正常B細胞またはC!B8 S 時より得
たB −BODFを含む培養液を限外濾過により濃縮し
、AcA 34カラムにより分離精製したB−BODF
をpH7〜4の範囲でファルマシアMOno Pカラム
を用いてクロマトフオーカシングを行なうと、pH5〜
5.5の位置にB−BODFが溶出する。これよりB−
BODFの等電点はpH5〜5.5と推定される。
(3)安定性 B−BC!DFを含む培養上清を56℃、30分処理し
た場合、90%以上のBODF活性が残存する。
また、B−BODFを含む培養上清を80℃、15分処
理した場合、90%以上のBCDF活性が消失した。
B−BODFを含む培養上清を0.1Mグリシン塩酸で
pH2とし、30分処理した場合、90%以上のBOD
F活性が残存する。B−BCDFを含む培養上清0.5
 mに25単位の不溶化トリプシン(シグマ・ケミカル
・コーポレーション、セントルイス)ヲ加え、pH7,
3で37℃、60分保温すると、90秀以上のBODF
活性が消失する。
B−BODFを含む培養上清をZoo、0OOGで60
分遠心しても上清のBODF活性は変化しない。また、
B−EODFを含む培養上清を紫外線照射しても、BO
DF活性は消失しない。
以上のように、E−EODFはα−インターフェロンや
IL−2と同様に比較的酸性域で安定なタンパク質を主
体とする物質の挙動を示す。また、超遠心や紫外線照射
の結果よりウィルス粒子やマイコプラズマのような細胞
感染性の生物ではない。
B−EODFの新規性 直接にB細胞に作用し、または他の細胞に働いて間接的
にB細胞に作用し、B細胞の分化誘導に影響を与える物
質としてIL−2(P、Marrackら、Immun
ol、 Rev、 63.33 (1982)) 、 
BOGF (K。
Yoshizakiら、J、 Immunol、 12
8.1296 (1982) 。
M、 Howardら、J、 1ixp、 Med、 
155 、94 (1982) )およびインターフェ
ロン(W、 Braunら、Proc。
Soc、 Fixp、 Bioi Med、 141 
、769 (1972) )が報告されている。そこで
C′ESS培養液のIL−2活性。
BOGF活性およびインターフェロン活性を測定したが
、これらの活性は検出されなかった。すなわち、0K8
B培養上清5〜20%濃度で活性を測定した。IL−2
依存ヒトまたはマウスの細胞性障害T細胞株を用い、T
、 Kaiedaらの方法(J、 Immunol、。
129 、46 (1982))K示される方法テIL
−2活性を測定した。BOGF活性は抗イデイオタイプ
抗体により刺激したE−OLL細胞またはSACで刺激
した末梢の正常ヒ)B細胞の増殖により測定した。
測定方法はに、 Yoshizakiらの方法(J、 
Immunol、。
128 、1296 (1982) )およびA−Mu
ragucJらの方法(J、 Immuno11129
.1104 (1982))に従った。インターフェロ
ン活性はH,Dab4の示す方法(Acta Path
oi Microbiol 5cand、 (B)+ 
81a 359(1973) )に従い抗ウィルス活性
を測定した。
上述の結果より、B−BODFのB細胞分化活性はIL
−2,BOGF、インターフェロンの混入によるもので
はない。
これまでにB細胞がBODFを産生するという報告はな
く、本発明により初めて明らかにされたものである。一
方、前述のようにヒ)T細胞の産生ずるB ODFが報
告されている。T、 Hiranoら(平野俊夫、細胞
工学voC3,21(1984) )の報告するBOD
I” −IはSAGまたはPWMで活性化されたヒト※ 正常B細胞抗体産生細胞まで分化させる分子量20.0
00の物質であり、B−BODFと類似した性質を示す
が、BODF−I (7)等電点はpI 6.5 、 
pI 7.0゜pI 8.0の3種とされており、いず
れもB−B(!DFと異なる。また、T、 Teran
ishiら(J、 Immuno11128 、190
3. (1982) )の示すBODF−I[ハヒ) 
T 細胞の産物で、EBVにより形質転換したB細胞、
すなわちE Lymphoblastoid Ce1l
 Line (LOL)を抗体産生細胞へ分化させる働
きをする物質で分子量は40,000と20,000、
等電点は5〜6であり、B−BODFと類似する。また
、B−ECDFはSACで活性化されたヒト正常B細胞
を抗体産生細胞へ分化させる働きがあるが、EODF−
IIはEODF −■との共同作業により同様作用を有
するが、EODF4単独ではヒト正常B細胞を抗体産生
細胞へ分化させ得ない。
以上よりB−BODFは新規物質であることが明らかで
ある。
B−BODFによるヒ)B細胞由来細胞の抗体産生細胞
への分化誘導 本発明者らはE−BODFを用いてヒ)B細胞由来細胞
を抗体産生細胞へ分化させ、ヒ)E細胞由来細胞より抗
体を産生させる方法を見出した。
この抗体製造法は、種々の添加物を含有する血清含有ま
たは不含培地中で正常ヒ)B細胞、ヒト形質転換B細胞
、ヒト悪性化B腫瘍細胞等をP−BC!DFと共にin
 vitro培養することにより抗体を生産する。ここ
で使用するB−BCDFは培養上清をそのまま用いても
よいが、本発明のB−EODFは分離精製が容易なので
、精製品を用いてもよい。精製品を用いる場合は、B−
BODF産生時の不純物が産生抗体に混入することが避
けられるので有利である。一定時間培養した後、培養上
清を集め抗体を分離する。抗体の製造にはヒトの末梢血
、扁桃腺、牌臓、リンパ節などより得た正常ヒ)B細胞
を用いる。また、E−BODFの存在下で抗体産生細胞
へ分化するあるいは分化が促進される特定なヒト形質転
換B細胞、ヒ)B白血病細胞、ヒトBリンパ腫細胞、ヒ
)B細胞融合細胞などのヒ)B細胞由来悪性化細胞を用
いることもできる。培養液の主成分は市販の培地、例え
ばRPMI 1640培地。
改良イーグル培地(MIM ) 、ダルベツコ改良イー
グル培地(DMEM )またはクリック培地でよい。
培地に個々あるいは組合せて添加できる添加物はペニシ
リン、ストレプトマイシン、ケンタマイシン、新鮮L−
グルタミン、ヘベス緩衝液、 NaH(!O@およびF
O8である。また、必要に応じてスタフィロコッカス・
アウレウス・コーワンI菌体(sAa)のようなマイト
ゲンを添加することが出来る。B細胞由来細胞を111
Leあたり1×104〜lX107の細胞密度に接種し
、00sなどの存在下において中性付近のpHに保ちつ
つ、37℃付近で1〜4日程度培養して抗体を含む培養
上清を得ることが出来る。培養は培養フラスコ、培養ロ
ーラーボトル。
ジャーファーメンタ−などを用いることが出来る。
なお、ヒト正常B細胞を用いる場合については後記実施
例3、ヒト形質転換B細胞を用いる場合については前記
BODF活性の測定法を参照されたい。
次に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 0ES8によるB−BODFの製造10%F
OR含有RPMI 1640培地で培養して得たcBs
sをIIILlあたり5 X 10’細胞数、500ゴ
ゆ平底フラスコ(ファルコン3028 、ベクトンデイ
ツキンソン、カルフォルニア、USA)中50dのRP
MI 1640培地で培養した。培地には1rILtあ
たり100単位のペニシリン、IWLlあたり100μ
sのストレプトマイシン、1ゴあたり10μIのゲンタ
マイシン、16mMのNaEoo、を含有させた。細胞
株、培地、添加物を含む各培養物の全量は5Qmとした
。培養物を空気中5%炭酸ガス含有の湿度調節環境下3
7℃に保った。48時間後、培養上清を取り、前述の検
定法を用いてE ODF活性を調べた。この結果、II
Ll中約10単位のB−EODFが得られた。
上述のように、C!ESBを培養して得たE −BOD
Fを含む培養上清よりB−BODFを以下の方法で精製
した。無細胞上清101を限外p過膜(アミコンYM−
10,アミコン・コーポレーション、マサチューセッツ
、 USA )を装着した限外p過装置(アミコン大量
処理用セル2000型、アミコン・コーポレーション、
マサチューセッツ、usA)ヲ用いて窒素ガスにより4
 kg/clIL”の圧力をかけ濾過した。
−過膜上部に残った1ooyの濃縮液をさらに限外p過
膜(アミコンYM−10)を装着した限外p過装置(ア
ミコン、スタンダードセル52型)を用い窒素ガスによ
り4kg/cIrL2の圧力をかけて一過した。漣過膜
上部に残った5Mの濃縮液を採取した。
上述の濃縮した上溝をAcA −34ゲルp過カラム(
LKB Produker、 Sweden 、1−6
 X 90 cm )で処理した。なお、ゲル一過カラ
ムはあらかじめPBS(ホスフェート・バッファーセイ
ライン、 0.15M食塩ヲ含む0.01 Mホスフェ
ート・バッファー。
pH7,0)で平衡化した。濃縮上清をPBSで溶出し
、溶出液を5dずつ分取し、分取液のB ODF活性を
測定した。BODF活性を有する分画は分子量15.0
00から30,000に相当するフラクションにBOD
Fが含まれていることがわかった。ゲル一過カラムは次
の分子量マーカーで検定した。ブルーデキストラン20
00(ファルマシア・ファインケミカルス、スウェーデ
ン)2XIQ’、フェリチン4.5 X 106.アル
ドラーゼ1.58X10″、オフアルブミン4.5X1
0’、キモトリプシノーゲン2.5 X 10’ 、チ
トクローム01.17 X 10’また、E−BODF
を含むフラクションを集め、100倍容の25 mM 
ピペラジン−塩酸緩衝液(pH6,3)に対し4℃で1
夜透析した。
クロマトフオーカシング AcA−34カラムクロマトグラフイーで分画され、集
められ、透析されたB−B(!DF画分をあらかじめ2
5mMピペラジン−塩酸緩衝液(pH6−3)で平衡化
したMono Pカラム(ファルマシア・ファインケミ
カルス、スウェーデン)に通した。このカラムを10d
の25 mMピペラジン−塩酸緩衝液で洗った後、塩酸
でpH4,5に調製した49mの1希釈ボ0 リバツファ−74(ファルマシア・ファインケミカルス
、スウェーデン)で溶出した。カラム操作はファースト
・プ四ティン°リキッド・クロマトグラフィー、 FP
LO(ファルマシア・ファインケミカルス、スウェーデ
ン)を用い、流速は毎分1dで行なった。溶出液を1d
ずつ分取し、BC!DF ’活性とpHを測定した。B
ODF活性はpH5〜5.5の位置に溶出された。
BCjDF活性を持つフラクションを集め、20mMビ
ス・トリス−プロパン塩酸緩衝液(pH7,0)に透析
した。
MonoQ陰イオン交換力ジムクロマトグラフイー上述
の透析した活性フラクションを20 mMビス・トリス
−プロパン塩酸塩緩衝液(pH7,0)で平衡化したM
ono Qカラム(ファルマシア・ファインケミカルス
、スウェーデン)K通した。このカラムを10!ILl
の20 mM ビス・トリス−プロパン塩酸塩緩衝液(
pH7,0)で洗った後、2011Ltの20 mM 
ビス・トリス−プロパン塩酸a 衝W (pH7,0)
 K対し20rn!!の1.0M食塩を含む20 mM
ビス・トリスーグロパン塩酸緩衝液(pH7,0)を直
線的濃度勾配により加えて溶出した。Mono Qカラ
ムの操作はファルマシアFPLO装置を用い、流速は毎
分1dで行なった。溶出液を1mずつ分取し、B OD
F活性を測定した。BODF活性は約75 mM食塩を
含む7ラクシヨンに検出された。
l−125ゲル濾過力ラムクロマドグ2フイーMono
Qカラムより溶出されたE ODF活性を持つフラクシ
ョン0.5mlをl−125カラム(ウォーターズ・ア
ソシエイテッド・インコーポレーション。
マサチューセッツ、 U、S、A、 )に通した。l−
125カラムは2本連結し、PE8で緩衝化した後、上
述のBODF活性フラクションを通した。カラム操作は
ハイ・・パフォーマンス・リキッド・クロマトグラフィ
ーHPLO(ウォーターズ・アソシエイテッド・インコ
ーポレーション、マサチューセッツ。
U、S、A、)を用い、流速は毎分0.61nlで行な
った。
溶出液を1aずつ分取し、BODF活性を測定した。
分子量約20000に対応する位置にB ODF活性が
認められた。
MonoQカラムからのBODF活性を持つ溶出液フラ
クション2ゴを4回に分けて上述の操作でl−125カ
ラムによりゲル濾過し、得られたBODF活性を持つフ
ラクションを合わせてlQmJのB−BODF溶液を得
た。この溶液を限外p過膜、゛アミコンYMIO(7ミ
j ン−コーホv −シ:I7 、 U、8.A、)を
装置した限外p過装置、アミコンマイクロダイアフロー
システム8MO型でl meまで濃縮し、凍結して精製
B−EODFとして保存した。
上述の精製操作におけるB−BODF精製過程を表2に
示す。0188の培養上清に対し、精製B−BODFは
タンパク質当りのBODF活性よりみて約1500倍に
精製された。活性の回収率は約5.7%であった。最終
的に得られたB−BODF溶液1dの280nmの吸光
度は帆251であった。
精製B −BODFの純度検定 i) l−125ゲルp過クロマトグラフイ−m製B 
−BODF 溶10.5d’k l−125ゲルis過
カラムに通した。クロマトグラフの条件は上述の精製操
作と同じに行なった。タンパク質の吸収を示す280 
nmの吸収は分子量20000に対応する場所にただ1
つのピークが検出された。溶出液のBODF活性を測定
した結果、ただ1つのB−BODF活性ピークが検出さ
れ、このBODF 活性のピーク位置と280 nmに
おける吸着のピークは完全に一致した。
ii)ソデイウム・ドデシル・サルフエイト・ポリアク
リルアミド・ゲル電気泳動(SDR−pAGFi )精
製B−EODF溶液のSDR−PAGEを行なった。
U、に、Laemmti (Nature e 22ヱ
、680 (1970))に示された方法でSDR−P
AGFtを行なった。1%BDB中12%中ソ2クリル
アミドゲルを用いた。
Bwitzerらの方法(Anat、 Biochem
、 98 、231(1979))にしたがいシルバー
づテイユング法を用いてタンパク質を検出した。その結
果、分子量200000位置にただ1本のタンパク質の
バンドが検出された0以上の結果より、上述の精製B 
−BODF標品は単一物と判断される。
実施例2正常ヒ)B細胞によるB−EODFの製造i)
ヒトB細胞の調製 ヒトより血液を採取し、これよりリンパ球を分離した。
200−の血液に生理食塩水を加えて2倍に希釈した。
希釈血液を30dずつ透明なプラスチックチューブに入
った15m1のフィコールパック溶液(ファルマシア・
ファインケミカルス。
スウェーデン)上に静かに重層し、20℃で250G、
15分遠心した。各チューブの血清とフィコールパック
溶液の境界面に存在する不透明に見えるリンパ球画分を
分取し、3倍容のPBSを加えて100G、10分遠心
した。得られたリンパ球ペレットを50ゴのPBSに懸
濁し、100G、10分遠心した。得られたリンパ球ペ
レットを再び50dのPBSに懸濁し、100G、19
分遠心してリンパ球を得た。次に、リンパ球より1.ロ
ゼツト法によりT細胞を除いた。すなわち、リンパ球な
1d当りlXl0”の細胞数にFC8中に懸濁し、これ
に1−のFO8あたりI X 10”の細胞数としたノ
イラミニデース処理ヒツジ赤血球(5RBO)懸濁液を
加え、リンパ球の総細胞数とノイラミニデース処理5R
BCの総細胞数を1:50とした。リンパ球とノイラミ
ニデース処理5REO混合液を10mA!容のプラスチ
ックテープ中2dずつ分注し、37℃で15分保温後、
50G、2分遠心した。遠心したチューブを水中で2時
間放置し、ノイラミニデース処理8RBOとT細胞のロ
ゼツト形成を行なった。氷中放置後、ペレットを極めて
静かにほぐし、この懸濁液6Mを10威容プラスチツク
チユーブ(ファルコン2051チューブ)中の4dフイ
コールパツク溶液上に静かに重層した。この重層液を2
0℃で350G、20分遠心した。FO8とフィコール
バック溶液の境界面に存在する不透明に見える細胞層を
分取し、3倍量のPBSfg:加え、100G、10分
遠心した。このようにして得た細胞ペレットをFO8に
懸濁し、上述と同じ操作を行ない、ノイラミニデース処
理8RBOと残存するT細胞とロゼツトを形成させてT
細胞を除いた。
得られたB細胞濃縮分画より付着性細胞を除いた。
上述のようにして得たB細胞濃縮分画を14あた6xx
to細胞数として200T!Llの平底7ラスコ(ファ
ルコン3024フラスコ、ヘクトンディツギンソン、カ
ルフォルニア、 USA、 ) 中I O%FoSを含
むRPM工1工種640培地養した。培養物を空気中5
%炭酸ガス含有の湿度調節環境下37℃に保った。12
時間後、フラスコを軽く50回振った後、培養液を分取
して100G、io分遠心してB細胞分画を得た。この
B細胞分画にわすかに残存するT細胞および付着性細胞
を除くために、抗T細胞抗体(抗Leu −1抗体、ペ
クトンデイツキンソン、カルフォルニア、 USA )
および抗マクロファージ抗体(和光純薬工業(株)、大
阪)と補体でB細胞分画を処理した。すなわち、上述の
B細胞分画細胞を11R1あたり1×10細胞数で10
0倍希釈抗Leu −1抗体、100倍希釈抗マ 1ク
ロフア一ジ抗体および1%Fog i含むPBSに懸濁
した。細胞懸濁液を室温で30分放置後、100G、3
0分遠心して細胞を集め一%1−当りlXl0’細胞を
10%FO8および10倍希釈ウサギ血清を含むRPM
I 1640培地に懸濁した。この懸濁液を37℃で3
0分保温し)10分間毎に静かに攪拌した。
なお、ウサギ血清は生れてから1週間以内のウサギより
得た。ウサギ血清で処理した細胞を10%FBBを含む
几PMI 1640培地で3回洗ってB細胞を得た0 11)ヒトB細胞によるB −BODFの生産上述のヒ
)B細胞な11rLlあたり5×10細胞数に200ゴ
容平底フラスコ中20mのRPM11640培地で培養
した。培地には1mlあたり100単位のペニシリン、
1mA!あたり100μsのストレプトマイシン、1d
あたりlOμgのゲンタマイシン。
ルビオケム、「パンフルビンセル」〕を含有させた。
培養物を空気中5%炭酸ガス含有の湿度調節環境下37
℃に保った。48時間後、上清をとり前述の検定法を用
いてBODF活性を調べた。この結果1rnl!中約1
単位/11LlのB −BODIFが得られた0iii
)正常B細胞より得たB −BODFの物理学的性質上
述のB細胞培養上清20m/を限外−過膜アミコンYM
−10を装着した限外p過装置(アミコンダイアフロー
セル、アミコンコーポレーション。
USA )を用いて窒素ガスにより4 kg/cm の
圧力をかけ濾過した。p過膜上部に残った2−の濃縮液
を採取した。
B細胞培養上清濃縮液1dをAOA−34カラム(LK
B Produker +スウェーデン)によりゲル洲
過した。なお、AOA−34カラムはあらかじめPBS
で平i吃、溶出はPBSで行なった・溶出液を1dずつ
分取し、BCDF活性を測定した。分子量15.000
から30,000に対応するフラクションにBODF活
性が検出された。
次に、上述のB細胞培養上清濃縮液1dを25mMヒペ
ラジンー塩酸緩衝液(田7.0)に透析した。
この透析内液をあらかじめ20mMビス・トリス−プロ
パン−塩酸緩衝液(F447.0 ’)で平衝化したM
onoPカラム(ファルマクアファインケミカルス。
スウェーデン)に通した。このカラムを10dの20m
Mビス・トリス−プロパン−塩酸緩衝液(F!(7,0
) テ洗ツタ後、塩酸fFt14.5[調節しり4゜m
lのi希釈ポリバッファー74(ファルマシアファイン
ケミカルス、スウェーデン)で溶出した♂カラム操作は
ファースト・プロティン・リキッ叶゛・クロマトグラフ
ィー、 FPLO(ファルマシアファインケミカルス、
スウェーデン)を用い1流速は毎分0.5dで行なった
。溶出液を1−ずつ分取し、EODF活性とPHを測定
した。EODF活性は田5〜5.5の位置に溶出された
以上の結果より、正常ヒトB細胞の生産するB−BOD
Fは0188 L8の生産するB −BODFと分子量
および等電点いずれも一致している。
実施例3 B−BODFによるヒ)B細胞の抗体産生細
胞への分化誘導 ヒトより血液を採取し、これより実施例2に示した方法
でB細胞を分離した。このB細胞を40%パーコール(
ファルマクア)ヲ含むPB8に懸濁した。20TrLl
容ガラスチユーブ中にパーコール70%PES溶液2−
、パーコール60%PES溶液2ml。
パーコール55%PES溶液2m、パーコール50%P
BS溶液2Nおよびパーコール45%PES溶液2TL
lを順次重層したものの上に、前述のB細胞懸濁液な静
かに電層し、4℃、400G、15分遠心した。パーコ
ールPBS溶液50%−55%に存在する細胞層を分取
し、ブラスト化した低比IB細胞を集めた。
低比重B細胞を1−あたり2×lO5細胞に96穴プラ
スチツクマイクロプレート中の200μl(1’)RP
M11640培地に懸濁した。培地には1単位/dのB
 −BODFを含むomss培養上清、10%FO8゜
0.0025%S A Ct I Jあたり100単位
のペニシリン。
1rnlあたり100μ?のストレプトマイシン、xm
ihた910μmのゲンタマイ7y、16mMのNaH
CO3f−延秀牛≠を含有させた。
培養物を空気中5%炭酸ガス含有の湿度調節環境下37
℃に保ち、5日後B細胞を集めた。この細胞の抗体産生
能力をBODF活性検定の項に記述した通り検定した。
表3に示すように、E−BODFの添加量に対応した抗
体産生B細胞によるプラークを検出した0 表 3 応答B細胞 SAC0E88===8培養上清IgG 
PFCI/10細胞またはτ:F −〇ESS幡培養上滝10%) 57.4± 4.5−
〃(5%)40゜■±14.5 − /p、HF (IU昨l) 331.6±55.2
− j’L”+F (0,25U/ld) 289.3
 ±45.4− 培 地 19.4± 1.3 低比取り細胞□ −i−aEssy4培養土清旬%) 439.4±70
.2十 〃 (5%) 164.6±11゜5+ :T
:F (11);Jリ 518.6±19.2+ 、!
rlF (0,25U〜)308.0±74.4+ 培
 地 67.0± 4.7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒトB細胞の産生ずるリンホカインであって、30
    分処理で90%以上のヒ)B細胞分化因子活性が残存し
    、トリプシン処理でヒ)BIIIl胞分化因子分化因子
    活性る諸性質を有する新規ヒ)B細胞分化因子。 2、ヒ)B細胞由来細胞を培地に培養し、ヒ)B細胞の
    産生ずるリンホカインであって、分子量分処理で90%
    以上のヒ)13細胞分化因子活性が残存し、トリプシン
    処理でヒ)13細胞分化因子活性が低下する諸性質を有
    する新規ヒ)B細胞分化因子を産生せしめ、これを回収
    することを特徴とするヒ)13細胞分化因子の製造法。 3、ヒ)E細胞の産生ずるリンホカインであって、30
    分処理で90%以上のヒ)E細胞分、化因子活性が残存
    し、トリプシン処理でヒ)B細胞分化因子活性が低下す
    る諸性質を有する新規ヒ)E細胞分化因子を用いてヒ)
    B細胞由来細胞を抗体産生細胞へ分化させ、ヒ)B細胞
    由来細胞より抗体を産生させる方法。
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