JPS6016686Y2 - 洗面装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗面装置に関する。

従来、洗面装置として種々の構造のものが知られている
が、代表的なものとして第１図に示すように洗面器Ａの
上壁２に２個の取付孔が開設されて、夫々の取付孔に温
州、水用の単水栓り、 Ｅが２個設けられたものがある
。

以上の従来のものにおいては、混合水を使用する場合別
々に供給される湯と水を一旦洗面器の貯溜部１に溜めて
混合して使用する必要があり、使に勝手が悪く、しかも
不衛生である。

本考案は上記従来の洗面装置の欠点を解消し、衛生的で
、しかも使い勝手を良くすると共に施工を簡単にするこ
とを目的とするものである。

本考案の基本的構成は、土壁に２個の取付孔を有する洗
面器に上記取付孔の一方を介して湯水混合栓を取付け、
他方の取付孔を蓋で塞ぐことにより洗面器の貯溜部に混
合水を溜めることなくそのまま使用できるようにするも
のである。

以下、本考案の実施の一例を図に基づいて説明する。

図中Ａは洗面器で、貯溜部１とそれを囲む平面状の上壁
２を備えており、上記上壁２には貯溜部１背後において
２個の取付孔３，４が相互に左右対称の位置に開穿され
ている。

この実施では、洗面器Ａは第１図で示す従来例において
、洗面器Ａより温州水用夫々の単水栓り、 Ｅを取り外
したものである。

そして、上記取付孔３，４にはその所要の一方に湯水混
合栓Ｂが、他方には蓋Ｃが取り付けられる。

湯水混合栓Ｂは本体ａが基台部５と、この基台部５の下
面に段部６を介して一体に突出形成された筒部７とより
なり、上記基台部５内部には隔壁８により湯流路９、水
流路１０及び混合室１１が区画形成されており、前記湯
流路９と水流路１０は夫々その一端が混合室１１に開口
して開口縁部に湯弁座１２と水弁座１３を形成し、他端
が筒部７を軸方向に貫通して湯流入管１４、水流入管１
５の接続部１６を形成している。

また基台部５には上面に混合室１１に連通ずるグースネ
ック状の吐水部１７が回転自在に設けられると共に内周
面に螺子１８を備えた２個の開口１９が湯弁座１２、水
弁座１３に夫々相対して開設され、これら開口１９には
スピンドル２０が進退自在に螺着される。

スピンドル２０は内端に弁体２１が、外端にハンドル等
の操作部２２が夫々設けられており、上記弁体２１と湯
弁座１２とにより湯側弁部２３が、弁体２１と水弁座１
３とにより水側弁部２４が夫々構成される。

筒部１７は外径を洗面器Ａの取付孔３，４の孔径より若
干小径に形成して、その外周面下半部には螺子２５を備
えており、洗面器Ａに開設された２個の取付孔３，４の
所要の一方３に洗面器Ａ上壁２の表面側から裏面側に挿
通せしめ裏面側において、上記螺子部２５にナツト部材
２６を螺着し、接続部１６に湯流入管１４、水流入管１
５を夫々ハンダ付は等の手段にて接続する。

尚、上記基台部５底面の段部６は洗面器Ａの土壁２表面
に当接し、ナツト部材２６と共に上記上壁２を挟持する
。

基台部５と土壁２表面の間にはパツキン２７が、またナ
ツト部材２６と上壁２裏面の間には座金２８とが夫々介
装される。

３５は湯水の流入管１４．１５の他端に取付けられ、内
部に逆止弁３６を備えると共に湯水夫々の止水栓（図示
せず）に接続されソケットである。

尚、湯水混合栓Ｂはこの実施例ではいわゆる２バルブ式
の湯水混合栓であるが、ミキシングバルブ式サーモスタ
ット式、サーモスタット式の湯水混合栓を用いてもよい
。

蓋体Ｃは合成樹脂製で、取付孔４の孔径ど大略同径の外
径を有する円筒状の脚部２９と、この脚部２９上端に一
体に形成された取付孔４の孔径より大径な直径を有する
表面を円弧状に膨出した円板状の頭部３０とにより傘状
に形成されており、上記脚部２９は軸方向にＡ型に切欠
形成した弾性附与用の切欠３１を周方向に２乃至数個有
すると共に周方向を４等分する位置に肉厚の異なる相互
に相対向する二対の膨突部３２，３３、を有し、肉厚が
薄い方の一対の相対向する膨突部３２にはその下端に外
方へ突出する抜は止め用の爪３４が設けられている。

そして、この蓋体Ｃは脚部２９が洗面器上壁２の２個の
取付孔３，４のうち湯水混合栓Ｂを取りつけない方の取
付孔４にその弾性を利用して挿入装着され、頭部３０が
その下面を取付孔４周囲の土壁２表面に密接して取付孔
４を塞ぐ。

尚、蓋体脚部２９周面の厚肉の膨突部３３は取付孔４周
面に圧接して蓋体Ｃのがたつきを防止し、薄肉の膨突部
３２の爪３４は洗面器上壁２の裏面において取付孔４孔
縁に掛止して蓋体Ｃの抜けを防止する。

本考案は上記の構成であるから以下の利点を有する。

（１）湯水の混合比が調整された混合水が吐水部より吐
水するので、洗面器の貯溜部に溜めることなくそのまま
使用でき、使い勝手が良いうえ、衛生的である。

（２） 一方の取付孔に取付けられる湯水混合栓は洗
面器上壁表面側に位置する基台部に弁部、操作部、吐水
部を備え、取付孔を挿通する筒部に湯水の流入管の接続
部を備えたので、洗面器上壁下方の空間の広さに関係な
く確実に取付けられると共に単に洗面器上壁下方におい
て湯水の流入管の配管施工をするだけで良く、吐水部へ
の配管は不要でその施工は簡単である。

また、他方の取付孔には蓋体を装着するので、取付孔が
塞がれて取付孔より浅水し床を漏らすといったことがな
いばかりでなく見栄えも良い。

しかも蓋体は合成樹脂製で、その弾性を利用して取付孔
に装着するので装着が簡単である。

また、蓋体は合成樹脂製であるので、洗面器の色に合せ
て自由に着色できると共に水を使用する場所に使用する
にもかかわらず、錆びることがない。

（３）洗面器に単水栓が２個設けられた既設の洗面装置
を衛生的で使い勝手の良い洗面装置に、洗面器を取り替
えることなく２個の単水栓を湯水混合栓と蓋体に交換す
るだけで、安価に改造し得る。

（４）施工現場の状況に応じて取付孔のいずれか任意の
一方に湯水混合栓を取付け、他方の蓋体を取付けること
により、使い勝手のよい洗面装置になし得る。

（５） 洗面器上壁の片側には蓋体のみがあるので石
けんや洗面用具を置くことが出来その部分のスペースを
有効に利用出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の洗面装置の一例を示す平面図、第２図は
本考案の一実施例を示す洗面装置の平面図、第３図は第
２図の■−■線断面図、第４図は本考案の一構成要素で
ある蓋体の斜視図である。 Ａ・・・・・・洗面器、Ｂ・・・・・・湯水混合栓、Ｃ
・・・・・・蓋、２・・・・・・上壁、３・・・・・・
取付孔、４・・・・・・取付孔、５・・・・・・基台部
、７・・・・・・筒部、１４・・・・・・湯流入管、１
５・・・・・・水流入管、１６・・・・・・接続部、１
７・・・・・・吐出部、２２・・・・・・操作部、２３
・・・・・・湯側弁部、２４・・・・・・水側弁部、２
６・・・・・・ナツト部材、２９・・・・・・脚部、３
０・・・・・・頭部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 土壁に２個の取付孔を有する洗面器、上記取付孔の一方
   を介して洗面器上壁に取りつけられる湯水混合栓及び他
   方の取付孔に装着される蓋体よりなり、上記湯水混合栓
   は湯水の混合比を調整する弁部と、この弁部を操作する
   操作部と、混合水の吐出部とを備えた基台部及びこの基
   台部の底面に突設されると共に湯水の流入管の接続部を
   備えた筒部を有し、該筒部を取付孔を介して洗面器上壁
   の表面側より裏側面に挿通せしめ裏面側においてこれに
   螺着されたナツト部材と基台とにより洗面器上壁に挟着
   し、蓋体は合成樹脂にて形成され、取付孔に弾性を利用
   して装着される脚部とこの脚部上端に一体に設けられ土
   壁表面に当接して取付孔を塞ぐ頭部を備えることを特徴
   とする洗面装置。