JPS6016544Y2 - 軽量部品運搬用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の目的） 本考案は、電子部品等の軽量でかつ比較的損傷され易い
部品を収納して運搬するための軽量部品運搬用容器に関
するものである。

（従来技術） 従来、電子部品等のように軽量で、しかも損傷され易い
部品を運搬するための特別の部品運搬容器はなく、通常
の部品運搬容器に収納して運搬していた。

よって、運搬中の揺動等が原因で、部品と容器式るいは
部品同志が接触して、部品が損傷される不具合があとを
絶たなかった。

（考案の構成） 本考案は、上記事情に鑑み、電子部品、精密機械部品等
のように軽量でしかも比較的損傷され易い部品を、損傷
することなく収納して運搬するためになされたもので、
以下実施例を添附図面を参照にして説明する。

本考案の軽量部品運搬用容器は、容器本体Ａと、この容
器本体Ａを保持するための外枠体Ｂとから成る。

第１図に於いて、容器本体Ａは薄肉のプラスチック製で
、短形状の基板１に、この基板面に開口した複数個（実
施例では６個）の部品収納容器２を互いに隔離させて設
ける。

この部品収納容器２は、フィルム状のプラスチックから
成り、外力が加わると自在に変形するように構成しであ
る。

基板１の外周縁を薄肉にして、折曲自在となるように直
線状の折曲部３をそれぞれ設け、各折曲部３の外方にそ
れぞれ垂下片４を延設し、各垂下片４の下面に所定間隔
をおいて一対の係止用突起５を突設する。

又、第２図に於いて、外枠体Ｂは、プラスチツクス、腰
の強い紙等を枠体に形成したもので、各壁体６の上部に
おける前記垂下片４に突設した係止用突起５と対応する
位置に、それぞれ一対の係止孔７を設ける。

尚、外枠体Ｂの高さＨは、容器本体Ａに設けた部品収納
容器２の高さｈよりも高くしである。

次に、第１図乃至第４図において、容器本体Ａの基板１
に設けた複数個の部品収納容器２を外枠体Ｂの内部に挿
入すると共に基板１の外周縁を外枠体Ｂの上端面に宛が
い、次いで、容器本体Ａの垂下片４を折曲部３を中心に
して下方に折曲して、各垂下片４に突設した係止用突起
５を、外枠体Ｂの壁体６に設けた係止孔７に押し入れて
両者を互いに係止させる。

これで、第３図および第４図に示すように、複数個の部
品収納容器２を備えた容器本体Ａが外枠体Ｂに吊り下げ
状に保持される。

尚、容器本体Ａの垂下片４を外枠体８の壁体６に固定す
る構造は、上記の係止用突起５と係止孔７との組み合せ
に限定されるものではない。

例えば、第５図に示すように、容器本体Ａの垂下片４に
係止用舌片８を設け、この係止用舌片８を、外枠体Ｂの
壁体６に設けた係止孔７に差し込んで、係止用舌片８と
係止孔７とを互いに係止させる構造にしてもよい。

そして、容器本体Ａの各部品収納容器２に、それぞれ電
子部品、精密機械部品等の異なる軽量部品を収納して、
組み付は現場等に運搬する。

（考案の効果） 本考案の軽量部品運搬用容器は、基板面に開口し、しか
も外力を加えることにより自在に変形する構造の複数個
の部品収納容器を備えた容器本体を、外枠体に吊り下げ
状に保持しであるので、容器本体の各部品収納容器にそ
れぞれ異なる軽量部品を収納して運搬する際に、外枠体
が揺動したり成るいは外枠体に振動が加わっても、軽量
部品を収納した各部品収納容器が変形したり成るいは振
り子状に僅かに揺動するために、軽量部品同志が接触し
て損傷されることはなく、しかも部品収納容器はフィル
ム状のプラスチックで構成されているので、容器と軽量
部品とがよくなじむため、接触して損傷されることもな
く、電子部品、精密機械部品等の軽量部品を損傷させる
ことなく収納して運搬することができる。

また、容器本体の垂下片に設けられた係止用の突起成る
いは舌片を、外枠体に設けられた係止孔に押し入れ、成
るいは差し込んで係止させることにより、容器本体と外
枠体とを固定しているので、係止用の突起成るいは舌片
が外方に全く突出していない。

従って、この種の容器を横に並べたり、成るいは積み重
ねて運搬する際に、上下式るいは隣接する容器どうしが
接触して擦り合っても、容器本体が外枠体から不用意に
取り外れることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例の容器本体Ａの斜視図、第
２図は、外枠体Ｂの斜視図、第３図は、外枠体Ｂで容器
本体Ａを保持した状態の斜視図、第４図は、第３図の線
Ｘ−Ｘの断面図、第５図は、本考案の他の実施例の一部
を省略した断面図である。 主要部分の符号の説明、１：基板、２：部品収納容器、
３：折曲部、４：垂下片、５：係止用突起、６：壁体、
７：係止孔、Ａ：容器本体、Ｂ：外枠体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 基板面に開口し、しかも外力を加えることにより自在に
   変形する構造の複数個の部品収納容器が基板に互いに隔
   離して設けられ、この基板の外周縁に折曲部を介して垂
   下片が延設されたプラスチック製の容器本体と、 この容器本体を保持するための外枠体とから戒り、 容器本体の基板に設けられた複数の部品収納容器を外枠
   体内に挿入せしめ、容器本体の垂下片を下方に折曲する
   と共に、容器本体の垂下片に設けられた係止用の突起式
   るいは舌片を外枠体の壁面に設けられた係止孔に挿入し
   て係止させることにより、容器本体を外枠体に吊り下げ
   状に保持せしめることを特徴とする軽量部品運搬容器。