JPS6016526Y2 - 吊り手付き包装体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、直方体あるいは集積後直方体となる製品を包
装する、ガセット包装及びカートン包装にコンパクトな
吊り手を取り付けた吊り手付き包装体に関するものであ
る。

従来、ガセット包装形態を採用する製品は、生理用ナプ
キン、脱脂綿、紙おむつといった衛生用品等、小型軽量
のものが多く、製品購入後の運搬には、製品そのものを
持つか、持ち運びに便利な紙袋あるいはポリエチレン酸
の袋に再包装するという方法が採られていた。

しか腰ガセット包装の製品を複数で運搬する場合や製品
そのものが大型となる場合には、やはり持ち運びに便利
な吊り手の必要性が生じることになる。

また、洗剤等を包装するカートンについては、製品が小
型軽量の場合は、ガセット包装同様包装体に吊り手は付
いておらず、大型重量の場合に限って、包装体の二重フ
ラップを応用した吊り手が取り付けられている。

本考案は、成上の点に鑑みなされたものであり、製品集
積工程及び店頭陳列において吊り手が邪魔にならず、吊
り手の取付が簡単で、且つ使用時（包装体の運搬時）に
おける吊り手の取り扱いが便利な吊り手付き包装体を提
供するものである。

即ち、本考案の吊り手付き包装体は、少なくとも、第１
の平面と、前記第１の平面に直角に連設し且つ互いに対
向する第２の平面及び第３の平面と、前記第１の平面、
前記第２の平面及び前記第３の平面にそれぞれ直角に連
設する第４の平面とを含み、且つ前記第２の平面と前記
第３の平面にそれぞれ前記第４の平面に対して略平行に
突出したフラップ部を有する、複数個の物品を包装した
包装体に吊り手を付けた吊り手付き包装体であって、前
記吊り手は、前記第１の平面の近傍を、前記第２の平面
から前記第４の平面を経由して前記第３の平面に亘って
周回させ、且つその両端部を前記第２の平面のフラップ
部における前記第１の平面の近傍及び前記第３の平面の
フラップ部における前記第１の平面の近傍にそれぞれ固
定させてあり、前記包装体及び前記吊り手の何れか一方
又は双方は可撓性の材質で形成してあり、前記吊り手は
使用時に前記第１の平面側にスライドされる。

以下、本考案の吊り手付き包装体を、図面に示す一実施
例について説明する。

第１図は本考案をガセット包装体に適用した実施例の斜
視図を示すものであって、同図においてＡはガセット包
装体、Ｂは吊り手である。

ガセット包装体Ａの外形を形成する第１の平面を符号１
で、又第１の平面１に連設し互いに対向する第２の平面
及び第３の平面をそれぞれ符号２及び３で、又第１の平
面１、第２の平面及び第３の平面３にそれぞれ直角に連
設する第４の平面を符号４で示してあり、ガセット包装
体Ａには、第２の平面２と第３の平面３の略中夫に沿っ
て第４の平面４に対して略平行にフラップ部（シール部
）２’、３’をそれぞれ突出させである。

而して、本考案において上記吊り手Ｂは、第１の平面１
の近傍を、第２の平面２から第４の平面４を経由して第
３の平面に周回させてあり、その両端歯の′、Ｂ′を第
２の平面２のフラップ２′と第３の平面３のフラップ３
′に固定しである。

そして、又本考案においては、ガセット包装体Ａ及び吊
り手Ｂの何れか一方又は双方を可撓性の材質で形成しで
ある。

実施例について更に詳述すると、上記吊り手Ｂは、ポリ
エチレン、塩化ビニール等の可撓性の帯状材質で形成し
てあり、その両端部Ｂ’、 Ｂ’はヒートシール又は糊
接着等の固定手段によりフラップ２’、３’における第
１の平面１近傍に一体的に固定してあり、この固定によ
って、吊り手Ｂは第２の平面２、第３の平面３及び第４
の平面４に圧接するようになしである。

以上の構成からなる吊り手付き包装体の使用に際しては
、第４の平面４に圧接する吊り手Ｂの一部を第１の平面
方向に引っ張れば良く、その結果吊り手Ｂはその可撓性
により両端部Ｂ’、 Ｂ’においてねじれながら圧接面
よりスライドするから、第２図に示す如く吊り手Ｂと包
装体Ａとの間に空隙が形成され、この空隙に手を掛ける
ことにより包装体Ａを運搬することが可能となる。

尚、実施例の如く包装体Ａ及び吊り手Ｂを可撓性の材質
で形成する他、吊り手Ｂを可撓性の材質で形成する一方
上述の如く包装体Ａをカートン等の比較的可撓性の低い
材質で形成したり、或いは吊り手Ｂを可撓性の低い材質
で形成する一方包装体Ａを可撓性の高い材質で形成する
ことも可能である。

このように包装体Ａ及び吊り手Ｂの何れか一方又は双方
を可撓性の材質で形成することにより、本考案によれば
、吊り手Ｂを前述の如く包装体Ａへの圧接状態から使用
時においてスライドさせて吊り手Ｂに手を掛けることが
可能となる。

また、吊り手Ｂの巾は実施例の如く包装体Ａ及び吊り手
Ｂ双方とも可撓性の材質で形成した場合にはかなり広く
することが可能であるが、カートンに可撓性の吊り手Ｂ
を取り付けた場合には吊り手Ｂの巾があまり大きいと、
第４の平面４から吊り手Ｂをスライドさせ難くなるので
、吊り手Ｂの巾は吊り手Ｂの材質に合わせた適当なもの
を選択する必要がある。

成上の如く、本考案の吊り手付き包装体は、包装体及び
吊り手の何れか一方又は双方を可撓性の材質で形成し且
つ吊り手を包装体に周回させて嵩ばらせずに一体的に取
り付けであるから、包装された製品を集積及び店頭陳列
する際に吊り手が邪魔になることがなく取り扱いが容易
であり、かつ製品の持ち運びに際しては吊り手を包装体
の外側にスライドさせることによって吊り手の機能を果
たし得るから、運搬時（使用時）の取り扱いも容易であ
り、また外観上もシンプルで体裁が良く、しかも簡単に
吊り手を取り付けることができるため製造が容易であり
、更に吊り手の両端部をフラップに固定しであるため、
包装体の包装の完成の前後を問わず且つ固定手段に制限
されずに吊り手を容易に包装体に固定できる上に包装体
及び吊り手の材質が比較的軟弱なものでも使用時に吊り
手の固定部が破損し難い等の効果を有し、特に衛生用品
等の小型軽量製品の包装体として有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図はその
使用状態を示す斜視図である。 Ａ・・・・・・包装体、Ｂ・・・・・・吊り手、Ｂ′・
・・・・・吊り手端部、１・・・・・・第１の平面、２
・・・・・・第２の平面、２′。 ３′・・・・・・フラップ、 ３・・・・・・第３の平面、 ４・・・ ・・・第４の平面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも、第１の平面と、前記第１の平面に直角に連
   設し且つ互いに対向する第２の平面及び第３の平面と、
   前記第１の平面、前記第２の平面及び前記第３の平面に
   それぞれ直角に連設する第４の平面とを含み、且つ前記
   第２の平面と前記第３の平面にそれぞれ前記第４の平面
   に対して略平行に突出したフラップ部を有する、複数個
   の物品を包装した包装体に吊り手を付けた吊り手付き包
   装体であって、前記吊り手は、前記第１の平面の近傍を
   、前記第２の平面から前記第４の平面を経由して前記第
   ３の平面に亘って周回させ、且つその両端部を前記第２
   の平面のフラップ部における前記第１の平面の近傍及び
   前記第３の平面のフラップ部における前記第１の平面の
   近傍にそれぞれ固定させてあり、前記包装体及び前記吊
   り手の何れか一方又は双方は可撓性の材質で形成してあ
   り、前記吊り手は使用時に前記第１の平面側にスライド
   される、吊り手付き包装体。