JPS60162707A - 磁気記録用針状晶鉄合金磁性粒子粉末の製造法 - Google Patents

磁気記録用針状晶鉄合金磁性粒子粉末の製造法

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JPS60162707A
JPS60162707A JP59018131A JP1813184A JPS60162707A JP S60162707 A JPS60162707 A JP S60162707A JP 59018131 A JP59018131 A JP 59018131A JP 1813184 A JP1813184 A JP 1813184A JP S60162707 A JPS60162707 A JP S60162707A
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acicular
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Hiroo Mishima
三島 啓男
Yoshiro Okuda
奥田 嘉郎
Toshiharu Harada
俊治 原田
Akira Mukozaka
向坂 章
Tomoyuki Imai
知之 今井
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Toda Kogyo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オーディオ、ビデオ等の磁気記録用磁性材料
、特に、ビデオ用の磁性材料として最適である針状晶を
有し、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在しておらず
、その結果、かさ密度が大きく、且つ、微粒子で比表面
積が大きく、しかも、高い保磁力11cと大きな飽和磁
化σSとを有するNi及び/又はAIで被覆された、又
はP化合物及びSt化合物とNi及び/又は^I化合物
とで被覆されたSi、Cr、 Ni及びMgを含有する
針状晶鉄合金磁性粒子粉末の製造法に関するものである
磁気記録媒体の製造に際して、本発明により得られるN
i及び/又はAIで被覆された、又はP化合物及びSt
化合物とNi及び/又は^1磁化物とで被覆されたSi
s Crs Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金磁性
粒子粉末を用いた場合には、針状晶を有し、粒度が均斉
であり、樹枝状粒子が混在しておらず、その結果、かさ
密度が大きく、且つ、微粒子で比表面積が太き(、しか
も、高い保磁力Heと大きな飽和磁化σSとを有するこ
とに起因して、磁性粒子のビークル中での分散性、塗膜
中での配向性及び充填性が極めて優れており、磁気テー
プの記録再生時に生じるノイズレベルが低く、且つ、高
出力特性が得られる優れた磁気記録媒体を得ることがで
きる。
近年、ビデオ用、オーディオ用磁気記録再生用機器の長
時間記録化、小型軽量化が激化しており、特に、昨今に
おけるVTR(ビデオ・テープ・レコーダー)の普及は
目覚ましく、長時間記録化並びに小型軽量化を目指した
VTRの開発が盛んに行われており、一方においては、
磁気記録媒体である磁気テープに対する高性能化、高密
度記録化の要求が益々高まってきている。
即ち、磁気記録媒体の高画像画質、高出力特性、殊に周
波数特性の向上及びノイズレベルの低下が要求され、そ
の為には、残留磁束密度Brの向上、高保磁力He化並
びに、分散性、充填性、テープ表面の平滑性の向上が必
要であり、益々S/N比の向上が要求されてきている。
磁気記録媒体のこれら諸特性は磁気記録媒体に使用され
る磁性材料と密接な関係を持っており、例えば、日経エ
レクトロニクス(1976年)5月 38号第82頁〜
105頁に掲載されている「ビデオ及びオーディオ用磁
気テープの最近の進歩」という文献中、第83〜84頁
に記載の「ビデオ テープ レコーダの画質の内テープ
によって変化する特性で主要なものは、■S/N比、■
クロマ・ノイズ、■ビデオ周波数特性□である。
・・・これら画質を表す量は、テープ、ヘッド系の電磁
変換特性によって決まり、電磁変換−特性はテープの物
理特性と相関を持っている。更にテープの物理特性は磁
性材料によって決る要素が大きい。」という記載等から
明らかである。
上述した通り、磁気記録媒体の高画像画質等の諸特性は
、使用される磁性材料と密接な関係を有するものであり
、磁性材料の特性改善が強く望まれている。
今、磁気記録媒体の諸特性と使用される磁性材料の特性
との関係について詳述すれば次の通りである。
ビデオ用磁気記録媒体として高画像画質を得る為には、
前出の日経エレクトロニクスの記載からも明らかな通り
、■ビデオS/N比、■クロマ・ノイズ、■ビデ1周波
数特性の向上が要求される。
ビデオS/N比の向上をはかる為には、磁性粒子粉末の
微粒子化及びそのビークル中での分散性、塗膜中での配
向性及び充填性を向上させること、並びに、磁気記録媒
体の表面の平滑性を改良することが重要である。
この事実は、前出日経エレクトロニクス第85頁の「輝
度信号のSN比(CN比)に関係しているテープの物理
量としては、単位体積当りの平均粒子数とその分散状態
(分散性)及び表面の平滑性がある。表面性、分散性が
一定なら平均粒子数の平方根に比例してSN比は良くな
るので、粒子体積が小さく、かつ充てん度の高くできる
磁性粉はど有利である。」等の記載からも明らかである
即ち、ビデオS/Nの向上をはかる一つの方法としては
磁気記録媒体に起因するノイズレベルを低下させること
が重要であり、そのためには、上記記載から明らかなよ
うに使用される磁性材料である針状晶磁性粒子粉末の粒
子サイズを微細化する方法が有効であることが知られて
いる。
磁性粒゛子粉末の粒子サイズを表す一般的な方法として
粒子粉末の比表面積の値がしばしば用いられるが磁気記
録媒体に起因するノイズレベルが磁性粒子粉末の比表面
積が大きくなる程、低くなる傾向にあることも一般的に
知られているところである。
この現象は、例えば電子通信学会技術研究報告M R8
1−11第27頁23−9のrFig3J等に示されて
いる。rFig3JはCO被着針状品マグヘマイト粒子
粉末における粒子の比表面積とノイズレベルとの関係を
示す図であり、粒子の比表面積が大きくなる程ノイズレ
ベルは直線的に低下している。
この関係は、針状晶鉄磁性粒子粉末及び針状晶鉄合金磁
性粒子゛粉末についても同様に言えることである。
磁性粒子粉末のビークル中での分散性、塗膜中での配向
性及び充填性を向上させる為には、ビークル中に分散さ
せる磁性粒子粉末が針状晶を有し、粒度が均斉であり、
樹枝状粒子が混在しておらず、その結果、かさ密度が大
きいことが要求される。
次にクロマ・ノイズの向上をはかる為には、磁気記録媒
体の表面性の改良が重要であり、そのためには分散性、
配向性のよい磁性粒子粉末がよく、そのような磁性粒子
粉末としては針状晶を有し、粒度が均斉であり、樹枝状
粒子が混在しておらず、その結果、かさ密度が木きいこ
とが要求される。
この事実は、前出日経エレクトロニクス第85頁の「ク
ロマ・ノイズはテープ表面の比較的長周期の粗さに起因
しており、塗布技術との関係が深い6分散性、配向性の
良い粉の方が表面性を良くしやすい。」等の記載からも
明らかである。
更に、ビデオ周波数特性の向上をはかる為には、磁気記
録媒体の保磁力Hcが高く、且つ1.飽和残留磁束密度
Brが大きいことが必要である。
磁気記録媒体の保磁力Hcを高める為には、磁性粒子粉
末の保磁力■Cができるだけ高いことが要求される。
飽和残留磁束密度Brは、磁性粒子粉末の飽和磁化σS
ができるだけ大きく、磁性粒子粉末のビークル中での分
散性、塗膜中での配向性及び充填性に依存している。
この事実は、前出日経エレクトロニクス第84〜85頁
の「最大出力は、テ゛−ブの飽和残留磁束密度lIrと
Ilc、及び実効間隔によって決る。Brが大きければ
再生ヘッドに入る磁束が多く゛なり出力は増加する。・
・・。Hcを増加さiると自己減磁は少なくなり、出力
は増加する。・・・。テープのBrを大きくするには、
磁性体が完全な状態(例えば単結晶の状態)で持ってい
る飽和磁化量Is(σS)が大きいことがまず基本とな
る。・・・。同じ材質でも、・・・磁性粉の割合を示す
充填度などによってもBrは変わる。また、角形比(残
留磁化量/飽和磁化量)に比例するので、これが大きい
ことが要求される。・・・。角形比を高くするには、粒
子の大きさが揃っており、針状比が大きく、磁場配向性
に優れている磁性粉が有利である。・・・」等の記載か
らも明らかである。
上記に詳述した通り、磁気記録媒体の高画像画質、高出
力特性、殊に周波数特性の向上、及び、ノイズレベルの
低下等の高性能化の要求を満たず為には、使用される磁
性粒子粉末の特性としては、釦状晶を有し、粒度が均斉
であり樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、比表面積が
大きく、しかも、高い保磁力11cと大きな飽和磁化σ
Sを有することが必要である。
ところで、従来から磁気記録媒体に用いられている磁性
材料は、マグネタイト、マグネタイト、二酸化クロム等
の磁性粉末であり、これらの磁性粉末は飽和磁化σs 
70〜85 e+wu/ g、保磁力11(:250〜
5000eを有するものである。
殊に、上記酸化物磁性粒子粉末のσSは最大85emu
/g程度であり、一般にはσ−s 70〜80 e+w
u/gであることが再生出力並びに記録密度に限度を与
えている主因となっている。
更にCoを含有しているCo−マグネタイトやCo−マ
グヘマイト磁性粉末も使用されているが、これらの磁性
粒子粉末は保磁力Hcが400〜8000eと高いとい
う特徴を有するが、これに反して飽和磁化σSが60〜
80 emu/ gと低いものである。
最近、高出力並びに高密度記録に適する特性を備えた磁
性粒子粉末すなわち、飽和磁化σSが大きく、且つ、高
い保磁力を有する磁性粒子粉末の開発が盛んであり、そ
のような特性を有する磁性粒子粉末は、一般に、針状晶
含水酸化鉄粒子、針状晶酸化鉄粒子若しくは、これらに
鉄以外の異種金属を含むものを還元性ガス中350℃程
度で加熱還元することにより得られる針状晶鉄磁性粒子
粉末若しくは針状晶鉄合金磁性粒子粉末である。
これら針状晶鉄磁性粒子粉末若しくは針状晶鉄合金磁性
粒子粉末は、従来用いられている磁性酸化鉄粒子粉末並
びにCo含有磁性酸化鉄粒子粉末に比較し°C飽和磁化
σSが著しく大きく、保磁力Hcが高いという特徴を有
しており、磁気記録媒体として塗布した場合、大きい残
留磁束密度Brと高い保磁力11cを有する為に高密度
記録、高出力特性が得られるので注目をあびており近年
実用化がなされている。
前記針状晶鉄磁性粒子粉末若しくは針状晶鉄合金磁性粒
子粉末の製造法において、還元性ガス中で加熱還元する
温度が高ければ高い程、大きな飽和磁化を有する針状晶
鉄磁性粒子粉末若し、くは針状晶鉄合金磁性粒子粉末が
得られることが知られている。
一方、還元性ガス中で加熱還元する温度が高ければ高い
程大きな飽和値化を有する針状晶鉄磁性粒子粉末若しく
は針状晶鉄合金磁性#L5粉末を得ることができるが、
加熱還元温度が高くなると、この針状晶鉄磁性粒子粉末
若しくは針状晶鉄合金磁性粒子粉末の針状晶粒子の変形
と粒子及び粒子相互間の焼結が著しくなり、得られた針
状晶鉄磁性粒子粉末若しくは針状晶鉄合金磁性粒子粉末
の保磁力は極度に低下することになる。即ち、針状晶鉄
磁性粒子粉末若しくは針状晶鉄合金磁性粒子粉末の保磁
力は形状異方性に大きく依存するものであり、針状晶鉄
磁性粒子粉末若しくは針状晶鉄合金磁性粒子粉末の針状
性は重要な特性の一つである。
高い保磁力Heと大きな飽和磁化σSを有する針状晶鉄
磁性粒子粉末若しくは針状晶鉄合金磁性粒子粉末は、前
述した通り、針状晶を有し、粒度が均斉であり、樹枝状
粒子が混在していないことが必要であり、このような特
性を備えた磁性粒子粉末を得る為には、出発原料である
針状晶α−Fe00H粒子が粒度が均斉であり、樹枝状
粒子が混在していないことが必要であり、次に、いかに
してこの粒子形態、殊に針状晶を保持継承させながら加
熱還元して針状晶鉄磁性粒子粉末若しくは針状晶鉄合金
磁性粒子粉末とするかが大きな課題となる。
先ず、出発原料である針状晶α−Fe00F1粒子粉末
の製造について述べる。
従来、p旧1以上のアルカリ領域で針状晶α−Fe00
11粒子を製造する方法として最も代表的な公知方法は
、第一鉄塩水溶液に当量以上のアルカリ溶液を加えて得
られるFe(OII) sを含む水溶液をp旧1以上に
て80℃以下の温度で酸化反応を行うことにより、針状
晶α−Fe0011粒子を得るものである。この方法に
より得られた針状晶α−FeOOH粒子粉末は長さ0.
5〜1.5μ程度の針状形態を呈した粒子であるが、樹
枝状粒子が混在しており、また粒度がら言えば、均斉な
粒度を有した粒子であるとは言い難い。このように粒度
が不均斉であり、また樹枝状粒子が混在している針状晶
α−Fe0011粒子が生成する原因について以下に考
察する。
一般に、針状晶α−Fe00H粒子の生成は、針状晶α
−FeOO11核の発生と該針状晶α−Fe0011核
の成長の二段階からなる。そして、針状晶α−FeOO
I+核は、第一鉄塩水溶液とアルカリとを反応して得ら
れるFe(Off) @と溶存酸素との反応により生成
するが、溶存酸素との接触反応が部分的、且つ、不均一
である為、針状晶α−Fe0011核の発生と咳針状晶
α−Fe0011核の成長が同時に生起し、しがも、α
−Fe0011生成反応が終了するまでm重にも新しい
核が発生ずるので、得られた針状晶α−FeOQII粒
子は粒度が不均斉であり、また樹枝状粒子が混在したも
のになる。
また、前記方法における反応水溶液中の反応鉄(pe?
+ )濃度は、通常、0.2 m6t/ It程度であ
り、かつ、針状晶α−Fe00H粒子の生成に、長時間
を必要とする。
即ち、前記方法によれば、0.2 mol/ 1程度の
薄い反応鉄濃度においてさえも、粒度が不均斉であり、
樹枝状粒子が混在している針状晶α−Fe00H粒子粉
末が生成しやすかったのである。
次に、いかにして、針状晶α−Pe001粒子の粒子形
態、殊に、針状晶を保持継承させながら加熱還元して針
状晶鉄磁性粒子粉末若しくは針状晶鉄合金磁性粒子粉末
とするかが問題となる。
加熱還元過程において針状晶粒子の変形と粒子及び粒子
相互間の焼結が生起する原因について以下に説明する。
一般に、針状晶α−FeOOH粒子を300℃付近の温
度で加熱脱水して得られる針状晶α−Fetus粒子は
、針状晶を保持継承したものであるが、一方、その粒子
表面並びに粒子内部には脱水により発生する多数の空孔
が存在し、単一粒子の粒子成長が十分ではなく、従って
、結晶性の度合が非常に小さいものである。
このような針状晶α−FeQO@粒子を用いて加熱還元
した場合、単一粒子の粒子成長、即ち、物理的変化が急
激であるため単一粒子の均一な粒子成長が生起し難り、
従って、単一粒子の粒子成長が急激に生起した部分では
粒子及び粒子相互間の焼結が生起し、粒子形状がくずれ
やすくなると考えられる。
また、加熱還元過程においては、酸化物から金属への急
激な体積収縮が生起することにより粒子形状は一層くず
れやすいものとなる。
従って、加熱還元過程において粒子形状の変形と粒子及
び粒子相互間の焼結を防止するためには、単一粒子の急
激な粒子成長が生起しないような比較釣橋やかな還元条
件、例えば300〜500℃の温度範囲で還元を行えば
よい。
また、効率的に還元を行う場合には、加熱還元過程に先
立って、予め針状晶α−FesOs粒子の単一粒子を充
分、且つ、均一な粒子成長を図ることにより結晶性の度
合が高められた実質的に高密度であり、且つ、針状晶α
−Fe000粒子の針状晶を保持継承している針状晶α
−Fe20@粒子としておいてもよい。
このような結晶性の度合が高められた実質的に高密度な
針状晶α−Fes Os粒子を得る方法として針状晶α
−Fe0011粒子を非還元性雰囲気中で加熱処理する
方法が知られている。
一般に、針状晶α−Fe00H粒子を加熱脱水して得ら
れる針状晶α−Fe101粒子は、非還元性雰囲気中で
加熱処理する温度が高ければ高い程、効果的に単一粒子
の粒子成長をはかることができ、従って、結晶性の度合
も高めることができるが、一方、加熱処理温度が650
℃を超えて高くなると焼結が進んで針状晶粒子がくずれ
ることが知られている。
従って、結晶性の度合が高められた実質的に高密度であ
り、且つ、針状晶α−Fe0011粒子の針状晶を保持
継承している針状晶α−FeQOs粒子を得る為には、
非還元性雰囲気中で加熱処理するに先立って、あらかじ
め、焼結防止効果を有する有機化合物、無機化合物で針
状晶α−FeOOH粒子の粒子表面を被覆する方法が知
られている。
本発明者は、長年に亘り、針状晶磁性粒子粉末の製造及
び開発にたずされっているものであるが、その研究過程
において、焼結防止効果を有するSi化合物で被覆され
た針状晶α−Fe0011粒子を製造する方法を既に開
発している。
例えば、次に述べるようである。
即ち、P化合物及びSi化合物で被覆された針状晶α−
Felon粒子粉末は、第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶
液との湿式反応により生成した針状晶α−Fe00H粒
子を母液から分離した後、水中に懸濁させ、該懸濁液の
pu値8以上の状態で針状晶α−Pe0011粒子に対
し0.1〜2wt%(PO3に換算)のリン酸塩を添加
し、次いで0.1〜7.0 i1t%(Siftに換算
)の水可溶性ケイ酸塩を添加した後、pH値を3〜7に
開塾することにより、得ることができる。
上記の方法について説明すれば次のようである。
一般に、針状晶α−Fe0011粒子は、湿式反応時に
おける反応母液中の結晶成長の過程でかなり強固にから
み合い、結合し合った粒子群を形成しており、該からみ
合い、結合し合っている針状晶α−Fe0011粒子の
粒子群をそのまま焼結防止剤で被覆した場合には、それ
以上の焼結を防止するだけで、反応母液中の結晶成長の
過程で発生したからみ合い、結合はそのままの状態であ
る為、上記からみ合い、結合し合っている針状晶α−F
e001粒子を非還元性雰囲気中で加熱処理した後、加
熱還元して得られた針状晶鉄合金磁性粒子粉末も粒子が
からみ合い、結合し合ったものとなる。このような粒子
は、ビークル中モーの分散性、塗膜中での配向性及び充
填性が十分であるとは言い難い。
従って、針状晶α−Fe00H粒子をSi化合物で被覆
するに先立って、あらかじめ、反応母液中の結晶成長の
過程で発生したからみ合い、結合を解きほぐしておく必
要がある。
針状晶α−FeOOl1粒子を母液から分離した後、水
中に懸濁させ、該懸濁液のpH値8値上以上態で針状晶
α−FeOOH粒子に対し0.1〜2賀t%(Po8に
換算)のリン酸塩を添加することにより、針状晶α−P
e0011粒子のからみ合い、結合を解きほぐすことが
可能である。
針状晶α−Fe0011粒子は、針状晶α−Fe001
1粒子の生成後、常法により反応母液より濾別、水洗し
たものを用いれば良い。
懸濁液の濃度は、水に対して20w t%以下であるの
が望ましい。20wt%以上の場合には懸濁液の粘度が
高すぎて、リン酸塩の添加によるからみ合い等を解きほ
ぐす効果が不十分となる。
リン酸塩の添加量は、懸濁液中の針状晶α−Fe001
1粒子に対しPo8に換算して0.1〜2wt%であれ
ば、該粒子のからみ合い等を解きほぐし、粒子を均一に
分散させることができる。
添加したリン酸塩は、針状晶α−Fe0011粒子表面
に吸着され、はぼ全量が生成針状晶α−Pe0011粒
子中に含有される。
添加量が0.1wt%以下の場合には添加効果が十分で
ない。
一方、添加量が2wt%以上の場合には粒子を分散させ
ることはできるが、粒子が液中に均一に強分散している
為、液中からの濾別分離が困難となり適当ではない。
添加するリン酸塩としては、例えば、メタリン酸ナトリ
ウム、ピロリン酸ナトリウム等が挙げられる。
リン酸塩を添加する懸濁液のpH値は8以上でなければ
ならない。
pH値が8以下であるばあいには、粒子を分散さ・Lよ
うとするリン酸塩を2Ht%以上添加しなければならず
、リン酸塩を211t%以上添加すると前述した通り、
濾別分離において弊害が生ずる為、好ましくない。
次に、針状晶α−Fe0011粒子の粒子表面に形成さ
・VるSi化合物被膜について述べると、該Si化合物
被膜の形成は、必ず、リン酸塩により針状晶α−Fe0
011粒子のからみ合い等を解きほぐした後でなければ
ならない。
水可溶性ケイ酸塩を添加する際の懸濁液のpH値は8以
上の状態であることが望ましい。
水可溶性ケイ酸塩を添加する際の懸濁液のpH値は8以
下の状態で水可溶性ケイ酸塩を添加すると、添加と同時
に固体である5i02として単独に析出してしまい、粒
子表面に効率良く薄膜として形成させることができない
従って、懸濁液のpH値が8以上の状態で水可溶性ケイ
酸塩を添加し、該懸濁液中に均一に混合した後にpH値
をSingの析出する範囲、即ち、pH値を3〜7に調
整すれば、S tolは粒子の表面上に析出して被膜を
形成する。
添加する水可溶性ケイ酸塩の量は、S fogに換算し
て針状晶α−Fe0011粒子に対し0.1〜7.Ow
t%である。
添加した水可溶性ケイ酸塩は、針状晶α−FeOO11
粒子表面に析出吸着され、はぼ全量が生成針状晶α−F
eOOI1粒子中に含有される。
0、1i1t%以下の場合には、添加の効果が顕著に現
れず、7.0wt%以上である場合には、優れた針状晶
を有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末を得ることができる
が純度の低下により、飽和磁束密度が減少し好ましくな
い。
尚、添加する水可溶性ケイ酸塩としては、ケイ酸ナトリ
カム、ケイ酸カリウム等が挙げられる。
次に、St、 Cr、 Ni及びMgを含有する針状晶
α−Fe0011粒子にP化合物及びSi化合物で被膜
を形成させた後、懸濁液中から該粒子を濾別分離する条
件について述べる。
通當の濾別手段を用いる場合には、粒子が均一ニ液中に
強分散していると、例えば濾布漏れ、あるいは濾布の目
づまり、その他種々の濾過効率も悪化させる要因となる
濾過効率を高める為には、前記したリン酸塩の添加によ
り分散させた粒子が適度に凝集している必要がある。
リン酸塩の添加量を0.1〜2wt%の範囲内としまた
、懸濁液のpH値を3以下とした場合にも針状晶α−F
e0011粒子の凝集及びリン酸塩の吸着、さらには前
述したSi0g被膜の形成は可能となるが、設備上の問
題及び品質上の問題(溶解等)が発生する為、好ましく
ない。
尚、p113〜7に調整する為には、酢酸、硫酸、リン
酸等を使用することができる。
以上、説明したところによって得られるP化合物、及び
SS化合物で被覆された針状晶α−Fe0011粒子を
非還元性雰囲気中で加熱処理して得られた針状晶α−F
e2 o、粒子は、結晶性の度合が高められた実質的に
高密度なものであり、且つ、粒子のからみ合いや結合の
ない優れた針状晶を保持継承したものである。
非還元性雰囲気中における加熱処理の温度範囲は500
〜900℃であることが好ましい。
非還元性雰囲気中の加熱処理温度が5QO℃以下である
場合は、P化合物及びSS化合物で被覆された針状晶α
−Fe106粒子の結晶性の度合が高められた実質的に
高密度な粒子とは言い難く、900℃以上である場合は
、針状晶粒子の変形と粒子及び粒子相互間の焼結をひき
起こしてしまう。また、精度の高い設備、高度な技術を
必要とし工業的、経済的ではない。
本発明者は、上述したところに鑑み、針状晶を有し、粒
度が均斉であり、樹枝状粒子が混在しておらず、且つ、
比表面積が大きく、しかも、高1.N保磁力11cと大
きな飽和磁化σSを有する針状晶鉄合金磁性粒子を得る
べく、種々検討を重ねてきた。
そして、本発明者は、第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液
とを反応させて得られたPe(OH)aを含むpH11
以上の懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸化することに
より針状晶α−FeOOH粒子を生成させるにあたり、
前記アルカリ水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化反
応を行わせる前の前記懸濁液のいずれかの液中に、水可
溶性ケイ酸塩をreに対しSt換算で0.1〜1.7以
下%添加しておき、且つ、前記第一鉄塩水溶液、前記ア
ルカリ水溶液、酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わ
せる前の前記懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化反
応を行わせている前記反応溶液のいずれかの液中に水可
溶性クロム塩をFeに対しCr換算で0.1〜5.0以
下%、水可溶性ニッケル塩をFeに対しNi換算で0.
1〜7゜0以下%、及び水可溶性マグネシウム塩をFe
に対しM、換算で0.1〜15.0以下%添加しておく
ことにより、Sis Cr、 Ni及びMgを含有する
針状晶α−Fe0011粒子を生成させ、該St、 C
r、 Ni及びMgを含有する針状晶α−Fe0011
粒子若しくはこれを加熱脱水して得られたSt、 Cr
、 Ni及びMgを含有する針状晶α−Fe20*粒子
、又は、前記St、 Cr、 Ni及びMgを含有する
針状晶α−Fe008粒子を非還元性雰囲気中で加熱処
理することにより高密度化されたSi−、Cr5Ni及
びMgを含有する針状晶α−pe、o、粒子の表面をN
i及び/又は^l化合物で被覆した後、針状晶を保持継
承させながら還元性ガス中で加熱還元した場合には、針
状晶を有し、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在して
おらず、粒子のからみ合い等がなく、且つ、比表面積が
大きく粒子表面並びに粒子内部の結晶性の度合が高めら
れた実質的に高密度なものであり、しかも、高い保磁力
Hcと大きな飽和磁化σSとを有する磁気記録用針状晶
鉄合金磁性粒子粉末が得られることを見出し本発明を完
成したものである。
即し、本発明は、第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを
反応させて得られたFe(OH) vを含むp旧1以上
の懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸化することにより
針状晶α−Fe00H粒子を生成させるにあたり、前記
アルカリ水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を
行わせる前の前記懸濁液のいずれかの液中に、水可溶性
ケイ酸塩をFeに対しSt換算で0.1〜1.7原子%
添加しておき、且つ、前記第一鉄塩水溶液、前記アルカ
リ水溶液、酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせる
前の前記懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を
行わせている前記反応溶液のいずれかの液中に水可溶性
クロム塩をPeに対しCr換算で0.1〜5.0原子%
、水可溶性ニッケル塩をPeに対しNi換算で0.1〜
7゜0原子%、及び水可溶性マグネシウム塩をFeに対
しM、換算で0.1〜15.0原子%添加しておくこと
により、SIN Crs Ns及びj8を含有する針状
晶α−Fe0011粒子を生成させ、該Sis Crs
 Ni及びM、を含有するム1状晶α−FeOO11粒
子若しくはこれを加熱脱水して得られたSis Crs
 Nj及びMgを含有する針状晶α−FesO*粒子を
含む懸濁液を調整し、該懸濁液中にFeに対しNi及び
/又はAl換算で0.5〜10.0原子%のNi及び/
又はAIl化合物添加、混合することにより、Ni及び
/又はA1化合物で被覆された5i、 Cr。
Ni及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒子又
はSi、Cr、 Ni及びMgを含有する針状晶α−F
e208粒子とした後、還元性ガス中で加熱還元してN
i及び/又はAIl化合物被覆されたSt、 Cr、 
Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金磁性粒子を得るか
、又は、必要により、上記S+、Crs Ns及びMg
を含有する針状晶α−PeO011粒子若しくはこれを
加熱脱水して得られたSis Cr−、Nl及びM、を
含有する針状晶cr−FeaOs粒子を水中に懸濁させ
、該懸濁液のpH値8値上以上態でSi−、Crs N
i及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒子に対
し0.1〜2wt%(Pe8に換算)のリン酸塩を添加
して分散液とし、次いで、該分散液にSi、Cr、 N
i及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒子に対
し0.1〜7.Owt%(Singに換算)の水可溶性
ケイ酸塩及びFeに対しNi及び/又はAl換算で0.
5〜10.0原子%のNi及び/又はAIl化合物添加
、混合することにより、P化合物及びSi化合物とNi
及び/又はl化合物とで被覆されたS1% Cr−Ni
及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒子又はS
xz Cr、、 N1及びMgを含有する針状晶α−F
es Os粒子とした後、還元性ガス中で加熱還元して
P化合物及びSi化合物とNi及び/又は^l化合物と
で被覆されたSi、 Cr、 Ni及び)Igを含有す
る針状晶鉄合金磁性粒子を得るか、又は、必要により、
上記分散液にSt、 Cr、 Ni及びMgを含有する
針状晶α−Fe0011粒子に対し0.1〜7゜0wt
%(S i02に換算)の水可溶性ケイ酸塩を添加する
ことにより、P化合物及びSi化合物で被覆されたSL
、 Cr、 Ni及びMgを含有する針状晶ot −P
e001粒子を得、該粒子を非還元性雰囲気中500〜
900℃の温度範囲で加熱処理することにより高密度化
されたP化、−金物及びSi化合物で被覆されたSis
 Cr5Ni及びMgを含有する針状晶α−Peg O
s粒子とした後、還元性ガス中で加熱還元してP化合物
及びSi化合物とNi及び/又はAIl化合物で被覆さ
れたSis Cr5Ni及びM、を含有する針状晶鉄合
金磁性粒子とするにあたり、前記分散液にFeに対しN
i及び/又はAl換算で0.5〜10.0原子%のNi
及び/又はA1化合物を添加するか、又は、上記加熱処
理後の高密度化されたP化合物及びSi化合物で被覆さ
れたS1% Cr、Ni及びMgを含有する針状晶α−
170208粒子を水中に懸濁させ、該懸濁液中にFe
に対しNi及び/又はAl換算で0.5〜10.0原子
%のNi及び/又は^l化合物を添加、混合して、Ni
及び/又は^l化合物で被覆しておくことにより、P化
合物及びSi化合物とNj及び/又はA1化合物とで被
覆されたSt、 Cr、Ni及びMgを含有する針状晶
鉄合金磁性粒子を得ることよりなる磁気記録用針状晶鉄
合金磁性粒子粉末の製造法である。
次に、本発明を完成するに至った技術的背景及び本発明
の構成について述べる。
pHl1以上のアルカリ領域で、従来法により生成した
針状晶α−Fe0011粒子は前述した通り、粒度が不
均斉であり、また樹枝状粒子が混在したものである。
本発明者は、長年にわたり針状晶α−Fe0011粒子
粉末の製造及び開発にたずされっているものであるが、
その過程において、粒度が均斉であり、樹枝状−粒子が
混在していない針状晶α−Fe00H粒子を得ることが
できるという技術を既に確立している。
即ち、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在していない
針状晶α−Fe0011粒子は、第一鉄塩水溶液とアル
カリ水溶液とを反応させて得られたre(OH)2を含
む懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸化することにより
針状晶α−Fe0011粒子を生成させる方法において
、前記アルカリ水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化
反応を行わせる前の前記懸濁液のいずれかの液中に、水
可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算で0.1〜1.7
原子%添加しておくことにより得ることができる(特公
昭55−8461号公報、特公昭55−32652号公
報)。
従来、pH11以上のアルカリ領域で得られた針状晶α
−FeOOl1粒子は、一般に粒度が不均斉で樹枝状粒
子が混在しているが、これは、針状晶α−FeOOH粒
子の前駆体であるFe(OH) 2のフロックが不均斉
であると同時に、Fe(O11) 2のフロックを構成
しているFe(Oll)sの粒子そのものが不均斉であ
ること、更にFe(OH) sを含む水溶液から針状晶
α−FeO011核粒子の発生と該針状晶α−Fe00
11核粒子の成長が同時に生起し、しかもα−FeOO
11生成反応が終了するまでm重にも新しい核が発生ず
ることに起因する。
前述した様に、第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを反
応させて得られたFe(O11) 9を含む懸濁液に酸
素含有ガスを通気して酸化することにより針状晶α−F
e0011粒子を生成するにあたり、前記アルカリ水溶
液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせる前の
前記懸濁液のいずれかの液中に水可溶性ケイ酸塩をFe
に対しSi換算で0.1〜1.7原子%となるように添
加した場合には、Fe(OII) 2のフロックを十分
微細で均斉なフロックにし、また、Fe(OII) t
のフロックを構成しているFe(011) mの粒子そ
のものを十分微細で均斉な粒子とすることができ、更に
、水可溶性ケイ酸塩がFe(OIt) *を含む水溶液
から針状晶α−Fe0011粒子を生成する際の酸化反
応を抑制する効果を有することに起因して、針状晶α−
Fe0011核粒子の発生と該針状晶α−Fe0011
核粒子の成長を段階的に行うことができるため、粒度が
均斉であり、また、樹枝状粒子が混在しない針状晶α−
Pe0011粒子を得ることができるのである。
上記の方法において使用される水可溶性ケイ酸塩として
はナトリウム、カリウムのケイ酸塩がある。
アルカリ水溶液への水可溶性ケイ酸塩の添加量は、Fe
に対しSi換算で0.1〜1.7原子%である。
添加した水可溶性ケイ酸塩はほぼ全量が生成針状晶α−
Fe0011粒子中に含有される。水可溶性ケイ酸塩の
添加量がFeに対しSi換算で0.1原子%以下である
場合には、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在していない針
状晶粒子を得る効果が十分ではなく、1.7原子%以上
である場合は粒状のマグネタイト粒子が混入して(る。
上述した粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在していな
い針状晶α−FeOO11粒子若しくは該針状晶α−F
e0011粒子を加熱脱水して得られた針状晶α−18
202粒子又は上記針状晶α−Fe00H粒子を非還元
性雰囲気中で加熱処理することにより得られた高密度化
された針状晶α−F’e*0*粒子を出発原料とし、該
出発原料を加熱還元することにより得られた針状晶鉄合
金磁性粒子粉末もまた粒度が均斉であり、樹枝状粒子が
混在していないものであるが、その結果、かさ密度が大
きく、塗料化の際の分散性がよく、且つ、塗膜中での充
填性が高く、残留磁束密度Brが大きくなるという特徴
を有するものであるが、比表面積について言えば高々2
0n?/g程度である。
そこで、本発明者は、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が
混在していないSiを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉
末の比表面積を向上させる方法について種々検討を重ね
た結果、粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在していな
いStを含有する針状晶゛α−Fe0011粒子の生成
にあたり、第一鉄塩水溶液、アルカリ水溶液、酸素含有
ガスを通気して酸化反応を行わせる前のFe(OII)
 * 懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行
わせている反応溶液のいずれかの液中に水可溶性クロム
塩を添加し、得られたSt及びCrを含有する針状晶α
−FeOOII粒子を加熱還元した場合には、Stを含
有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の比表面積を向上させ
ることができるという知見を得た。
この現象について、本発明者が行った数多くの実験例か
ら、その一部を抽出して説明すれば、次の通りである。
図1は、水可溶性クロム塩の添加量とSi及びCrを含
有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末及びCrを含有する針
状晶鉄合金磁性粒子粉末の比表面積の関係図である。
即ち、Fe” 1.2 mol/ 1を含む硫酸第一鉄
水溶液3001を、あらかじめ、反応器中に準備された
う一イ酸ソーダをFeに対しSi換算でθ〜1.0原子
%硫酸クロムをFeに対しCr換算で0〜5.0原子%
を添加して得られたNaOH水溶液400Ilに加え、
pH13,8においてre(OIt) tを含む懸濁液
を得、該懸濁液に温度45℃において毎分1000 J
の空気を通気して酸化反応を行わせることによりSi及
びCrを含有する針状晶α−Fe0011粒子を生成し
、次いで、該粒子を430℃で4.0時間加熱還元する
ことにより得られたSt及びCrを含有する針状晶鉄合
金磁性粒子粉末及びCrを含有する針状晶鉄合金磁性粒
子粉末の比表面積と硫酸クロムの添加量の関係を示した
ものである。
図中、曲線aはSi無添加の場合、曲線す、cは、それ
ぞれSt添加量が0.35原子%、1.0原子%の場合
である。
曲線す、cに示されるようにSt及びCrを併用して添
加した場合には得られるSt及びCrを含有する針状晶
鉄合金磁性粒子粉末の比表面積を著しく向上させること
ができ、この場合、硫酸クロムの添加量の増加に伴って
比表面積が大きくなる傾向を示す。
この現象は、図1の曲線aに示されるCrを単独で添加
した場合よりも一層顕著に現れることから本発明者はS
tとCrとの相乗効果によるものと考えている。
上述したようにStおよびCrを含有する針状晶鉄合金
磁性粒子粉末は粒度が均斉であり、樹枝状粒子が混在し
ておらず、且つ、比表面積が大きいものであるが、一方
、Crの添加量の増加に伴って保磁力が低下するという
傾向があった。
そこで、本発明者は、Si及びCrを含有する針状晶鉄
合金磁性粒子粉末の保磁力を向上させる方法について、
種々検討を重ねた結果、Si及びCrを含有する針状晶
α−Fe00H粒子の生成にあたり、第一鉄塩水溶液、
アルカリ水溶液、酸素含有ガスを通気して酸化反応を行
わせる前のFe(Oll)* 懸濁液及び酸素含有ガス
を通気して酸化反応を行わせている反応溶液のいずれか
の液中に水可溶性ニッケル塩を添加し、得られたSt、
 Cr及びNiを含有する針状晶α−Fe0011粒子
を加熱還元した場合には、大きな比表面積を維持したま
までSi及びCrを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末
の保磁力を向上させることができるという知見を得た。
この現象について、本発明者が行った数多くの実験例か
ら、その一部を抽出して説明すれば、次の通りである。
図2は、水可溶性ニッケル塩の添加量とSt、 Cr及
びNiを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の保磁力の
関係図である。
即ち、Fe” 1.2111ol/ Jを含む硫酸第一
鉄水溶液3001を、あらかじめ、反応器中に準備さノ
・(ケイ酸ソーダをFeに対しSi換算で0.35原子
%、硫酸クロムをFeに対しCr換算で0.5原子%、
硫酸ニッケルをPeに対しNi換算で0〜7.0原子%
を含むように添加して得られたNa011水溶液400
βに加え、pH14,0においてFe(Off) *を
含む懸濁液を得、該懸濁液に温度45℃において毎分1
000Jの空気を通気して酸化反応を行わせることによ
り51% Cr及びNiを含有する針状晶α−Fe00
11粒子を生成し、次いで、該粒子を420℃で4.0
時間加熱還元することにより得られたSi、 Cr及び
Niを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の保磁力と硫
酸ニッケルの添加量の関係を示したものである。
図2に示されるように硫酸ニッケルの添加量の増加に伴
ってSi、 Cr及びNiを含有する針状晶鉄合金磁性
粒子粉末の保磁力が高くなる傾向を示す。
このように大きな比表面積を維持したままで保磁力を向
上させるという現象は、S1% Crs Ntのいずれ
を除去した場合にも得られないことから、本発明者はS
i及びCrとNiとの相乗効果によるものと考えている
更に、本発明者は、St、 Cr及びNiを含有する針
状晶鉄合金磁性粒子粉末の比表面積及び保磁力を向上さ
せる方法について検討を重ねた結果、Si、Cr及びN
iを含有する針状晶α−Fe00H粒子の生成にあたり
、第一鉄塩水溶液、アルカリ水溶液、酸素含有ガスを通
気して酸化反応を行わせる前のFe(011)2懸濁液
及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせている反
応溶液のいずれかの液中に水可溶性マグネシウム塩を添
加し、得られたSt、 Cr、Ni及びMgを含有する
針状晶α−Fe00H粒子を加熱還元した場合には、5
tSCr及びNiを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末
の比表面積及び保磁力を一層向上させることができると
いう知見を得た。
この現象について、本発明者が行った数多くの実験例か
ら、その一部を抽出して説明すれば、次の通りである。
図3及び図4は、それぞれ水可溶性マグネシウム塩の添
加量とSt、 Cr、 Ni及びMgを含有する針状晶
鉄合金磁性粒子粉末の保磁力及び比表面積の関係図であ
る。
即ち、Fe” 1.2 mol/ 1を含む硫酸第一鉄
水溶液3007!を、あらかじめ、反応器中に準備され
たケイ酸ソーダをFeに対しSt換算で0.35原子%
、硫酸クロムをFeに対しCr換算で0.50原子%、
硫酸ニッケルをFeに対しNj換算で3.0原子%、硫
酸マグネシウムをFeに対しMg換算でO〜15.0原
子%を含むように添加して得られたNa011水溶液4
00βに加え、pH14,0においてFe(OII) 
Qを含む懸濁液を得、該懸濁液に温度50℃において毎
分1000Jの空気を通気して酸化反応を行わせること
によりSi、 Cr、Ni及びMgを含有する針状晶α
−Fe0011粒子を生成し、次いで、該粒子を420
℃で4.5時間加熱還元することにより得られたSis
 Crs Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金磁性粒
子粉末の保磁力及び比表面積と硫酸マグネシウムの添加
量の関係を示したものである。
図3及び図4に示されるように、硫酸マグネシウムの添
加量の増加に伴ってSis Cr及びNiを含有する針
状晶鉄合金磁性粒子粉末の保磁力及び比表面積のいずれ
をも一層向上させることができる。
このように保磁力及び比表面積を一層向上させるという
現象は、Si−CrlNl5Mgのいずれを除去した場
合にも得られないことから、本発明者は5isCr及び
NiとMgとの相乗効果によるものと考えている。
更に、本発明者は、5iSCrs Ni及びMgを含有
する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の比表面積を一層向上さ
せる方法について検針を重ねた結果、S1% Cr5N
i及びMgを含有する針状晶α−FeOOl1粒子若し
くはこれを加熱脱水して得られた針状晶α−Fe606
粒子、又は上記側状晶α−Fe0011粒子を非還元性
雰囲気中で加熱処理することにより得られた高密度化さ
れた針状晶α−Fe@ 01粒子を含む懸濁液を調整し
、該懸濁液中にFeに対しNi及び/又はAI換算で0
.5〜l090原子%のNi及び/又はAI化合物を添
加、混合することにより、Ni及び/又は^l化合物で
被覆されたSi、 Cr、 Ni及びMgを含有する針
状晶a −FedOII粒子若しくはSt、 Cr%N
i及びMgを含有する針状晶α−Fe20g粒子、又は
高密度化されたSis Crs Ni及びMgを含有す
る針状晶α−Fe20@粒子とした後、還元性ガス中で
加熱還元した場合には、Si、 Cr、 Ni及びMg
を含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の比表面積を更に
一層向上させることができるという知見を得た。
この現象について、本発明者が行った数多くの実験例か
ら、その一部を抽出して説明すれば、次の通りである。
図5は、Ni及び/又は^l化合物で被覆されたS1’
%Crs Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金磁性粒
子粉末のMg含有量と比表面積との関係図である。
即ち、図3及び図4で得られたSi、 Cr、 Ni及
びMgを含有する針状晶(l −FeOOI1粒子20
00 gを60にの水に懸濁し、次いで、該懸濁液に硫
酸ニッケル及び/又は硫酸アルミニウムを添加、混合し
た後、濾別、乾燥して得られた^l及′び/又はNi化
合物で被覆されたSi、 Cr、 Ni及びMgを含有
する針状晶α−Fe0011粒子を図3及び図4と同一
の条件で還元して得られたNi及び/又は^l化合物で
被覆された5isCrs Ni及びMgを含有する針状
晶鉄合金磁性粒子粉末のMg含有量と比表面積との関係
を示したものである。
図中、曲線aはFeに対しNi換算で2.0原子%のN
i化合物で被覆されたSL Crs Nt及びM、を含
有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の場合、曲線すはFe
に対しAI換算で4.0原子%の^l化合物で被覆され
たSi、Crs Nl及びMgを含有する針状晶鉄合金
磁性粒子粉末の場合、曲線CはFeに対しNi換算で2
.0原子%及びFeに対し^1換算で2.0原子%のA
1化合物及びNi化合物で被覆されたSi、 Crs 
Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の場
合及び曲線dはNi及び/又はAI化合物未処理のSt
、 Cr5Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金磁性粒
子粉末の場合である。
図5に示されるように、Ni及び/又は^l化合物で被
覆処理した場合には、Si、 Cr5Ni及びMgを含
有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の比表面積を更に一層
向上させることができる。
この現象は、Mgを含有しない針状晶α−Fe0011
粒子の生成反応中にNi及び/又はAI化合物を添加し
たり、又はMgを含有していない針状晶α−Fe001
1粒子をNi及び/又はへ1化合物で被覆した場合には
、針状晶鉄合金磁性粒子粉末の比表面積を増加させる効
果は余りないことから、本発明者はMgとNi及び/又
はAI化合物との相乗効果によるものと考えている。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明において使用される水可溶性クロム塩としては、
硫酸クロム、塩化クロムを使用することができる。
水可溶性クロム塩の添加時期については、本発明では針
状晶α−FeOOl1粒子の生成反応時にクロムを存在
させておくことが必要であり、このためには第一鉄塩水
溶液中、アルカリ水溶液中、Fe(OII) tを含む
懸濁液中、又は、酸素含有ガスの通気開始後針状晶α−
Fe0011粒子が生成中の反応溶液中のいずれかに添
加しておけばよい。
尚、針状晶α−Fe0011粒子の生成が完全に完了し
てしまっている段階で水可溶性クロム塩を添加してもク
ロムが粒子中に入らないから本発明におけるクロム添加
の効果は得られない。
本発明における水可溶性クロム塩の添加量はFeに対し
Cr換算で0.↓〜5.0原子%である。添加した水可
溶性クロム塩はほぼ全量が生成針状晶α−Fe0011
粒子中に含有される。
水可溶性クロム塩の添加量がFeに対しCr換算で0.
1原子%以下である場合には、得られる針状晶鉄合金磁
性粒子粉末の比表面積を大きくする効果が得られない。
5.0原子%以上である場合にも、得られる針状晶鉄合
金磁性粒子粉末の比表面積を大きくするという効果は得
られるが保磁力及び飽和磁化が低下し好ましくない。
本発明において使用される水可溶性ニッケル塩としては
、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、硝酸ニッケル等を使用
することができる。
水可溶性ニッケル塩の添加時期については、本発明では
針状晶α−Fe0011粒子の生成反応時にニッケルを
存在させておくことが必要であり、このためには第一鉄
塩水溶液中、アルカリ水溶液中、Fe(011)、を含
む懸濁液中、又は、酸素含有ガスの通気開始後針状晶α
−Fe00H粒子が生成中の反応溶液中のいずれかに添
加しておけばよい。
尚、針状晶α−FeOOI1粒子の生成が完全に完了し
てしまっている段階で水可溶性ニッケル塩を添加しても
ニッケルが粒子中に入らないから本発明におけるニッケ
ル添加の効果は得られない。
本発明における水可溶性ニッケル塩の添加量はreに対
しNi換算で0.1〜7.0原子%である。添加した水
可溶性ニッケル塩はほぼ全量が生成針状晶α−Fe00
11粒子中に含有される。
水可溶性ニッケル塩の添加量がFeに対しNi換算で0
.1原子%以下である場合には、得られる針状晶鉄合金
磁性粒子粉末の保磁力を大きくする効果が得られない。
7.0原子%以上である場合にも、本発明の目的を達成
することができるが、α−FeOO1+粒子生成の際に
針状晶以外の異物が混在するので好ましくない。
本発明において使用される水可溶性マグネシウム塩とし
ては、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウムを使用する
ことができる。
水可溶性マグネシウム塩の添加時期については、本発明
では針状晶α−Fe0011粒子の生成反応時にマグネ
シウムを存在させておくことが必要であり、このために
は第一鉄塩水溶液中、アルカリ水溶液中、Fe(OII
) Qを含む懸濁液中、又は、酸素含有ガスの通気開始
後針状晶α−Fe00H粒子が生成中の反応溶液中のい
ずれかに添加しておけばよい。
尚、針状晶α−Fe0011粒子の生成が完全に完了し
てしまっている段階で水可溶性マグネシウム塩を添加し
てもマグネシウムが粒子中に入らないから本発明におけ
るマグネシウム添加の効果は得られない。
本発明における水可溶性マグネシウム塩の添加量はFe
に対しNi換算で0.1〜15.0原子%である。
添加した水可溶性マグネシウム塩はほぼ全量が生成針状
晶α−Fe0011粒子牛に含有される。
水可溶性マグネシウム塩の添加量がFeに対しMg換算
で0.1原子%以下である場合には、得られる針状晶鉄
合金磁性粒子粉末の比表面積及び保磁力を更に大きくす
る効果が得られない。
15.0原子%以上である場合にも本発明の目的を達成
することができるが飽和磁化が低下する為好ましくない
本発明において使用されるニッケル化合物としては硫酸
ニッケル、塩化ニッケル、硝酸ニッケル等を、アルミニ
ウム化合物としては硫酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、アルミン酸ナトリウム等を使用することができる。
Ni及び/又はAt化合物による被覆処理に際して用い
られる被覆処理粒子としては、反応母液中に生成してい
るSi、 Cr、 Ni及びMg含含有針状晶−Fe0
011粒子、反応母液から濾別、水洗、乾燥した後のS
L、 Cr、 Ni及びMg含含有針状晶−Fe001
1粒子、Si。
Cr、 Ni及びMg含含有針状晶−Fe*0*粒子及
びS1% Cr5Ni及びMg含含有針状晶−Fe00
11粒子を高温加熱処理することにより得られた高密度
化された針状晶α−Pe2%粒子のいずれをも使用する
ことができ、いずれの場合も同様の効果を得ることがで
きる。
Ni及び/又はAt化合物は、粒子表面に均一に被覆さ
れることが必要であり、Ni及び/又はAt化合物をア
ルカリを用いてNi及び/又はAIの水酸化物として沈
着させることが好ましい。
Ni及び/又はA1化合物の添加量は、Feに対しNi
及び/又はAI換算で0.5〜10.0原子%である。
0.5原子%以下であるばあいには、本発明の目的を十
分達成することができない。
10.0原子%以上である場合には、得られたNi及び
/又はAt化合物で被覆されたSi、 Cr、 Ni及
びMgを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末は純度の低
下により、飽和磁化が大幅に減少し好ましくない。
Ni及び/又はAt化合物による被覆処理に際して使用
するアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等がある。
Ni及び/又はAt化合物とアルカリの添加順序は、い
ずれが先でもよく、また、同時に添加してもよい。
以上の通りの構成の本発明は、次の通りの効果を奏する
ものである。
即ち、本発明によれば、針状晶を有し、粒度が均斉であ
り、樹枝状粒子を含まず、かさ密度が大きく、且つ、比
表面積が太き(、しかも、高い保磁力11cと大きな飽
和磁化σSとを有するNi及び/又はAt化合物で被覆
された、又は、P化合物及びSi化合物とNi及び/又
はAt化合物とで被覆されたSi、 Crs Ni及び
Mgを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末を得ることが
できるので、現在量も要求されている高画像画質、高出
力、高感度、高記録密度用磁性粒子粉末として使用する
ことができる。
更に、磁性塗料の製造に際して、上記のNi及び/又は
At化合物で被覆された、又は、P化合物及びSi化合
物とNi及び/又はAt化合物とで被覆されたSis 
Crs Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金磁性粒子
粉末を用いた場合には、ノイズレベルが低く、且つ、ビ
ークル中での分散性、塗膜中での配向性及び充填性が極
めて優れ、好ましい磁気記録媒体を得ることができる。
次に、実施例並びに比較例により本発明を説明する。
尚、前出の実験例及び以下の実施例並びに比較例におけ
る粒子の比表面積はBET法により測定したものであり
、粒子の軸比(長軸:短軸)、長軸は、いずれも電子顕
微鏡観察から測定した数値の平均値で示した。
また、かさ密度はJIS K 5101−1978 r
顔料試験方法」に従って測定した。
)を使用し、JIS K 0119−1979の[けい
光X線分析通則]に従って、けい光X線分析を行うこと
により測定した。
磁気特性の値は試料振動型磁力針を用いて外部磁場10
 KOeの下で測定した結果である。
(針状晶α−FeOO■粒子粉末の製造〉実施例1〜4
、比較例1; 実施例1 Fe” 1.2 s+ol/ Itを含む硫酸第一鉄水
溶液3001を、あらかじめ、反応器中に準備されたF
eに対しSi換算で0.50原子%を含むようにケイ酸
ソーダ(3号) (Sins 28.55Ht%) 3
79g、 Feに対しCrr換算で0.50原子%を含
むように硫酸クロム644g、Peに対しNi換算で3
.0原子%を含むように硫酸ニッケル2884g、 F
eに対しMg換算で5.0原子%を含むように硫酸マグ
ネシウム4473gを添加して得られた5、46−Nの
Na01水溶液4001に加え、91113.11、温
度45℃においてSt、 Cr、 Ni及びMgを含む
Fe(011)* 懸濁液の生成反応を行った。
上記Sis Crr−、Ni及び恥を含むFe(OII
) * 懸濁液に、温度50℃において毎分10004
!の空気を5.1時間通気して5iSCrSNi及びM
gを含有する針状晶α−Fe0011粒子を生成した。
酸化反応終点は、反応液の一部を抜き取り塩酸酸性に調
節した後、赤血塩溶液を用いてFe’+の青色呈色反応
の有無で判定した。
生成粒子は、常法により、濾別、水洗、乾燥、粉砕した
得られたSi、 Cr、 Ni及びM、を含有する針状
晶α−Fe0011粒子は、X線回折の結果、α−Fe
OOH粒子の結晶構造と同じ回折図形が得られた。
また、螢光X線分析の結果、SiをFeに対し0.50
4原子%、CrをFeに対し0.498原子%、Niを
Feに対し3.03原子%、MgをFeに対し4.98
原子%含有するものであった。
従って、Si、 Cr、、 Ni及びMgが針状晶Ct
 −FeooH粒子中に固溶していると考えられる。
このSis Crs Ni及び)Igを含有する針状晶
α−Fe0011粒子は、電子顕微鏡観察の結果、平均
値で長軸0.55μm、軸比(長軸:短軸)33:1で
あった。
実施例2〜4 第一鉄塩水溶液の種類、濃度、NaOH水溶液の濃度、
及び水可溶性ケイ酸塩、水可溶性クロム塩、水可溶性ニ
ッケル塩、水可溶性マグネシウム塩の種類、添加量、添
加時期を種々変化させた以外は実施例1と同様にしてS
is Crs Ni及びMgを含有する針状晶α−Fe
00H粒子を生成した。
この時の主要製造条件を表1に、特性を表2に示す。
比較例1 ケイ酸ソーダ、硫酸クロム、硫酸ニッケル及び硫酸マグ
ネシウムを添加しないで、NaO[[水溶液の濃度を変
化させた以外は実施例1と同様にして針状晶α−FeO
OH粒子粉末を生成した。
この時の主要製造条件を表1に、特性を表2に示す。
得られた針状晶α−Fe00H粒子粉末は、電子顕微鏡
観察の結果、平均値で長軸0.45μm、軸比(長軸:
短軸)9:1であり、粒度が不均斉で、樹枝状粒子が混
在しているものであった。
<Sis Crs Ni及びMgを含有する針状晶α−
Peg O@粒子粉末の製造〉 実施例5 実施例3で得られたSi、 Cr、 Ni及びMgを含
む針状晶α−FeOOH粒子粉末2000 gを空気中
300’Cで加熱脱水してSi、 Crs Ni及びM
gを含有する針状晶α−Pet’s粒子粉末を得た。こ
の粒子は、電子顕微鏡観察の結果、平均値で長軸0.4
4μm、軸比(長軸:短軸)30:1であり、粒度が均
斉で樹枝状粒子が混在しないものであった。
(Ni及び/又はAI化合物による被覆処理又はP化合
物及びSi化合物とNi及び/又はAI化合物とによる
被覆処理〉 実施例6〜16、比較例2.3;実施例6 実施例1で得られた濾別、水洗後のSis Cr、 N
l及びMgを含有する針状晶α−FeOOH粒子粉末2
000 gを601の水に懸濁させた。この時の懸濁液
のpH値は10.0であった。次いで、上記懸濁液に硫
酸ニッケル(NiSO4・611aO) 296g (
lieに対しNi換算で5.0原子%に該当する。)を
添加し、攪拌しながら2−NのN a OII水溶液1
.13βを添加した。この懸濁液を20分間攪拌し、懸
濁液のpHが8.0となるように10%の酢酸を添加し
た後、プレスフィルターによりSt、、 Crs Ni
及びMgを含有する針状晶α−Fe00i1粒子粉末を
濾別、乾燥してNi化合物で被覆されたSi、 Crs
 Ni及びMgを含有する針状晶or −FeOOl1
粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件を表3に示す。
実施例7〜9 被処理粒子の種類、懸濁液の111反びNi及び/又は
^I化合物の種類及び添加量、pnの調整を種々変化さ
せた以外は実施例6と同様にしてNi及び/又はAIで
被覆されたS1% Crs Nt及びMgを含有する針
状晶α−Fed(111粒子粉末を得た。この時の主要
製造条件を表3に示す。
実施例10 実施例4で得られたSt、 Crs Ni及びMgを含
有する針状晶(X−I’e0011粒子ノヘースト95
00g(Si、 Cr。
Ni及びMgを含有する針状晶a −FeOOII粒子
約3000 gに相当する。)を100nの水中に懸濁
させた。この時の懸濁液のpH値は9.8であった。
次いで、上記懸濁液にヘキサメタリン酸ナトリウム18
gを含む水溶液500 ll1il (31% Cr、
、Ni及びMgを含有する針状晶α−Pe0011粒子
に対しPo、として0.425wt%に相当する。〉を
添加して30分攪拌し、次いで上記懸濁液に硫酸ニッケ
ル(NiSO4・611.0) 133g (Feに対
しNi換算で1.5原子%に該当する。)及びフルミン
酸ソーダ(NaAlOt) 55.4g (1’cに対
し^l換算で2.0原子%に該当する。)を添加し、攪
拌しながら2−NのNaOH水溶液0,5βを添加した
引き続き、上記懸濁液にケイ酸ナトリウム(3号水ガラ
ス) 240g (S1% Crs Nl及びMgを含
有する側状晶α−Fe0011粒子に対しSiO□とし
て2.3wt%に相当する。)を添加し30分間攪拌し
た後、懸濁液のpi値が6.0となるように10%の酢
酸を添加した後、プレスフィルターによりSis Cr
s Ni及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒
子を濾別、乾燥してP化合物及びSi化合物とNi化合
物及びAI化合物とで被覆されたSt、 Cr、 Ni
及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒子粉末を
得た。
実施例11〜13 被処理粒子の種類、懸濁液のpH,P化合物の添加量、
Ni及び/又はAI化合物の種類及び添加量、Si化合
物の添加量及びpiの調整を種々変化させた以外は実施
例IOと同様にしてP化合物及びSi化合物とNi及び
/又は^l化合物とで被覆されたSis Cr5Ni及
び片8を含有する針状晶α−Fe0011粒子粉末を得
た。
上記P化合物及びSi化合物とNi及び/又はA1化合
物とで被覆されたSi、 Cr、 Ni及びMgを含有
する針状晶α−Fe0011粒子粉末を表3に示す加熱
処理温度及び雰囲気下で加熱処理することにより高密度
化されたP化合物及びSi化合物とNi及び/又は^l
化合物とで被覆されたSis Crs Ni及びMgを
含有する針状晶α−FegO@粒子粉末を得た。この時
の主要製造条件及び特性を表3に示す。
実施例14 実施例2で得られたSt、 Cr5Ni及びMgを含有
する針状晶a’−Fe001I粒子のペースト 6.3
kir (Si、 Cr、Ni及びMgを含有する針状
晶at −FeOO11粒子約2000gニ相当スる。
)を607!の水中に懸濁させた。この時の懸濁液のp
H値は9.6であった。
次いで、上記懸濁液にヘキサメタリン酸ナトリウム16
gを含む水溶液500 lll1 (Sis Crs 
Ni及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒子に
対しpo、として0.56wt%に相当する。)を添加
して30分間攪拌し、次いで上記懸濁液にケイ酸ナトリ
ウム(3号水ガラス) 200g (St、 Cr、 
Ni及びMgを含有する側状晶α−FeOOl1粒子に
対しS iolとして2.9wt%に相当する。)を添
加し30分間攪拌した後、懸濁液のpH値が7.0とな
るように10%の酢酸を添加した後、プレスフィルター
によりSis Crs Ni及びMgを含有する針状晶
α−FeOOH粒子を濾別、乾燥してP化合物及びSi
化合物で被覆されたSi、、 Crs Ni及びMgを
含有する針状晶α−Felon粒子粉末を得た。
上記P化合物及びSi化合物で被覆されたSt、 Cr
、Ni及びMgを含有する針状晶α−FeOOI1粒子
粉末1500gを空気中600℃で加熱処理して高密度
化されたP化合物及びSi化合物で被覆されたSis 
Cr、 Ni及び恥を含有する針状晶α−Pet’s粒
子粉末を得た。
」二記高密度化されたP化合物及びSi化合物とで被覆
された31% Cr−、Nt及びMgを含有する針状晶
α−Fe20s粒子粉末1000gを30Aの水中に懸
濁させた。
次いで、上記懸濁液に硫酸ニッケル(NiSO4・61
1sO) 65.8g (Feに対しNi換算で4.0
原子%に該当する。)を添加し、引き続き、2−NのN
aOH水熔液0.25Ilを添加し、30分間攪拌した
後、懸濁液のpH値が8.0となるように10%の酢酸
を添加した後、プレスフィルターにより51% Crs
 Nl及び陶を含有する針状晶α−Fe20g粒子を濾
別、乾燥してP化合物及びSi化合物とNi化合物とで
被覆されたSj、 Cr、Ni及びMgを含有する針状
晶α−Fe202粒子粉末を得た。この時の主要製造条
件及び特性を表3に示す。
実施例I5.16 被処理粒子の種類、懸濁液のpH,P化合物の添加量、
Ni及び/又はAI化合物の種類及び添加量、Si化合
物の添加量、pnの調整、加熱処理温度及び雰囲気を種
々変化させた以外は実施例14と同様にして高密度化さ
れたP化合物及びSi化合物とNi化合物及び/又はへ
1化合物とで被覆されたSi、 Cr、Ni及びMgを
含有する針状晶α−FeQrs粒子粉末を得た。この時
の主要製造条件及び特性を表3に示す。
比較例2 Ni及びAI化合物による被覆処理をしないで、被処理
粒子の種類、懸濁液のpH,Si化合物の添加量及びp
Hの調整を種々変化させて実施例1oと同様にしてP化
合物及びSi化合物で被覆された針状晶α−Fe001
1粒子粉末を得た。この時の主要製造条件及び特性を表
3に示す。
比較例3 Ni化合物による被覆処理をしないで、被処理粒子の種
類、懸濁液のpH、Si化合物の添加量及びpHの調整
、加熱処理温度を種々変化させて実施例11と同様にし
て高密度化されたP化合物及びSi化合物で被覆された
針状晶α−Fel Os粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件及び特性を表3に示す。
く針状晶鉄又は鉄合金磁性粒子粉末の製造〉実施例17
〜27、比較例4〜6; 実施例I7 実施例6で得られたNi化合物で被覆されたSt、Cr
、 Ni及びMgを含有する針状晶α−FeOO)1粒
子粉末120gを31の回転型レトルト容器中に投入し
、駆動回転させなから112ガスを毎分5olの割合で
通気し、還元温度380℃で還元した。
還元して得られたNi化合物で被覆されたS1% Cr
5Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末は
、空気中に取り出したとき急激な酸化を起こさないよう
に、一旦、トルエン液中に浸漬して、これを蒸発させる
ことにより、粒子表面に安定な酸化皮膜を施した。
このNi化合物で被覆された31% Crs Nl及び
Mgを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の緒特性を表
4に示す。尚、該針状晶鉄合金磁性粒子粉末のがさ密度
は0.44g/mJであった。
実施例18〜27、比較例4〜6 出発原料の種類、還元温度を種々変化させた以外は、実
施例17と同様にして針状晶鉄合金磁性粒子粉末を得た
。この時の主要製造条件及び得られた粒子粉末の緒特性
を表4に示す。
【図面の簡単な説明】
図1は、水可溶性クロム塩の添加量とSt及びCrを含
有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末及びCrを含有する針
状晶鉄合金′磁性粒子粉末の比表面積の関係図である。 図2は、水可溶性ニッケル塩の添加量とSis Cr及
びNiを含有する針状晶鉄合金磁性粒子粉末の保磁力の
関係図である。 図3及び図4は、それぞれ水可溶性マグネシウム塩の添
加量とSi、 Crs Ni及びMgを含有する針状晶
鉄合金磁性粒子粉末の保磁力及び比表面積の関係図であ
る。 図5は、AI及び/又はNi化合物で被覆されたSi、
Cr、 Ni及びMgを含有する針状晶鉄合金□磁性粒
子粉末のMg含有量と比表面積との関係図である。 特許出願人 戸田工業株式会社 図3 o s、o to、o ts、。 o s、o to、o ts、。 図 5 5.0 to、o ts、。 ”It tm□ダ、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを反応させて得
    られたFe(OH) !を含むpF111以上の懸濁液
    に酸素含有ガスを通気して酸化することにより針状晶α
    −Fe001粒子を生成させるにあたり、前記アルカリ
    水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせる
    前の前記懸濁液のいずれかの液中に、水可溶性ケイ酸塩
    をFeに対しSi換算で0.1〜1.7原子%添加して
    おき、且つ、前記第一鉄塩水溶液、前記アルカリ水溶液
    、酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせる前の前記
    懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせて
    いる前記反応溶液のいずれかの液中に水可溶性クロム塩
    をFeに対しCr換算で0.1〜5゜0原子%、水可溶
    性ニッケル塩をFeに対しNi換算で0.1〜7.0原
    子%、及び水可溶性マグネシウム塩をFeに対しMg換
    算で0.1〜15.0原子%添加しておくことにより、
    5iSCrs Ni及びMgを含有する針状晶α−Fe
    OOH粒子を生成させ、該5i、Crs Ni及びMg
    を含有する針状晶α−FeOO11粒子若しくはこれを
    加熱脱水して得られたSi、Crs Ni及びMgを含
    有する針状晶α−FegOH’粒子を含む懸濁液を調整
    し、該懸濁液中にFeに対しNi及び/又はAI換算で
    0.5〜10.0原子%の旧及び/又はAl化合物を添
    加、混合することにより、Ni及び/又はAl化合物で
    被覆されたSt、 Crs Ni及びMgを含有する針
    状晶α−Fe00JI粒子又はSt−、Crs Nt及
    びMgを含有する針状晶α−Fe20s粒子とした後、
    還元性ガス中で加熱還元してNi及び/又は^1化合物
    で被覆されたSt、 Crs Ni及びMgを含有する
    針状晶鉄合金磁性粒子を得ることを特徴とする磁気記録
    用針状晶鉄合金磁性粒子粉末の製造法。 2)第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを反応させて得
    られたFe(OII) *を含むpH11以上の懸濁液
    に酸素含有ガスを通気して酸化することにより針状晶α
    −Fe0011粒子を生成させるにあたり、前記アルカ
    リ水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせ
    る前の前記懸濁液のいずれかの液中に、水可溶性ケイ酸
    塩をFeに対しSi換算で0.1〜1.7原子%添加し
    ておき、且つ、前記第一鉄塩水溶液、前記アルカリ水溶
    液、酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせる前の前
    記懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせ
    ている前記反応溶液のいずれかの液中に水可溶性クロム
    塩をFeに対しCr換算で0.1〜5゜0原子%、水可
    溶性ニッケル塩妻Feに対しNi換算で0.1〜7.0
    原子%、及び水可溶性マグネシウム塩をPeに対しMg
    換算で0.1〜15.0原子%添加しておくことにより
    、Si、 Crs Ni及びMgを含有する針状晶α−
    FeOOj1粒子を生成させ、該Si、Cr、 Ni及
    びMgを含有する針状晶α−Fe00H粒子若しくはこ
    れを加熱脱水して得られたSt、 Cr、 Ni及びM
    gを含有する針状晶α−New %粒子を水中に懸濁さ
    せ、該懸濁液のpH値8以上の状態でSi、Cr−、N
    t及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒子に対
    し0.1〜2wt%(PO3に換算)のリン酸塩を添加
    して分散液とし、次いで該分散液にSis Cr5Ni
    及びMgを含有する針状晶α−Fe0011粒子に対し
    0.1〜7.0賀t%(SiOQに換算)の水可溶性ケ
    イ酸塩及びFeに対しNi及び/又はAt換算で0.5
    〜10.0原子%のNi及び/又はAI化合物を添加、
    混合することにより、P化合物及びSi化合物とNi及
    び/又は^1化合物とで被覆されたSi、 Cr、 N
    i及びngを含有する針状晶α−Fe00H粒子又はS
    t、Cr−、Nl及びMgを含有する針状晶α−Fe、
     0.粒子とした後、還元性ガス中で加熱還元してP化
    合物及びSi化合物とNi及び/又はAI化合物とで被
    覆されたSis Cr、 Ni及びMgを含有する針状
    晶鉄合金磁性粒子を得ることを特徴とする磁気記録用針
    状晶鉄合金磁性粒子粉末の製造法。 3)第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを反応させて得
    られたFe(OIt) *を含むpH11以上の懸濁液
    に酸素含有ガスを通気して酸化することにより針状晶α
    −Fe00H粒子を生成させるにあたり、前記アルカリ
    水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせる
    前の前記懸濁液のいずれかの液中に、水可溶性ケイ酸塩
    をFeに対しSi換算で061〜1.7原子%添加して
    おき、且つ、前記第一鉄塩水溶液、前記アルカリ水溶液
    、酸素合材ガスを通気して酸化反応を行わせる前の前記
    懸濁液及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行わせて
    いる前記反応溶液のいずれかの液中に水可溶性クロム塩
    をFeに対しCr換算で0.1〜5゜0原子%、水可溶
    性ニラオル塩をFeに対しNi換算で0.1〜7.0原
    子%、及び水可溶性マグネシウム塩をFeに対し龍換算
    で0.1〜15.0原子%添加しておくことにより、S
    is Cr、 Ni及びMgを含有する針状晶α−Fe
    0011粒子を生成させ、該Si、Cr、 Ni及びM
    gを含有する針状晶α−FeOOH粒子を水中に懸濁さ
    せ、該懸濁液のpH値8値上以上態でSrs Crs 
    Ni及びMgを含有する針状晶Or −Fe008粒子
    に対し0.1〜2wt%(Pe8に換算)のリン酸塩を
    添加して分散液とし、次いで該分散液にS’、Cr、N
    i及びMgを含有する針状晶α−Fe00H粒子に対し
    0.1〜7.0−1%(Singに換算)の水可溶性ケ
    イ酸塩を添加することにより、P化合物及びSi化合物
    で被覆されたSis Crs Ni及びMgを含有する
    針状晶α−Fe0011粒子を得、該粒子を非還元性雰
    囲気中500〜900℃の温度範囲で加熱処理すること
    により高密度化されたP化合物とSi化合物で被覆され
    たS1% Crs Nl及びMgを含有する針状晶α−
    F9201粒子とした後、還元性ガス中で加熱還元して
    P化合物及びSi化合物とNi及び/又はAI化合物と
    で被覆されたSt、 Cr、 Ni及びMgを含有する
    針状晶鉄合金磁性粒子とするにあたりミ前記分散液中に
    Feに対しNi及び/又はAt換算で0.5〜10.0
    原子%のNi及び/又はAI化合物を添加するか、又は
    、上記加熱処理後の高密度化されたP化合物及びSi化
    合物で被覆されたSi、Crs Ni及びMgを含有す
    る針状晶a−Fe*Os粒子を水中に懸濁させ、該懸濁
    液中にreに対しNi及び/又はAt換算で0.5〜1
    0.0原子%のNi及び/又はAI化合物を添加、混合
    して、Ni及び/又はAI化合物で被覆しておくことに
    より、P化合物及びSi化合物とNi及び/又はAI化
    合物で被覆されたSis Crs Ni及びMgを含有
    する針状晶鉄合金磁性粒子を得ることを特徴とする磁気
    記録用針状晶鉄合金磁性粒子粉末の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62154229A (ja) * 1985-12-26 1987-07-09 Hitachi Maxell Ltd 磁気記録媒体
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JPH01219103A (ja) * 1988-02-26 1989-09-01 Titan Kogyo Kk 磁気記録用金属磁性粉末

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JPH01219103A (ja) * 1988-02-26 1989-09-01 Titan Kogyo Kk 磁気記録用金属磁性粉末

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JPS6239203B2 (ja) 1987-08-21

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