JPS6016044B2 - プラスチツク電線・ケ−ブルの絶縁体処理方法 - Google Patents
プラスチツク電線・ケ−ブルの絶縁体処理方法Info
- Publication number
- JPS6016044B2 JPS6016044B2 JP10727377A JP10727377A JPS6016044B2 JP S6016044 B2 JPS6016044 B2 JP S6016044B2 JP 10727377 A JP10727377 A JP 10727377A JP 10727377 A JP10727377 A JP 10727377A JP S6016044 B2 JPS6016044 B2 JP S6016044B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulator
- cables
- conductor
- cable
- plastic
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Organic Insulating Materials (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、プラスチック電線・ケーブルの絶縁体を再結
晶化して電気的特性を向上させる絶縁体の処理方法に関
するものである。
晶化して電気的特性を向上させる絶縁体の処理方法に関
するものである。
合成樹脂等の高分子材料を電気絶縁材料に用いた電線・
ケーブルは、これら絶縁体を加熱、軟化させたのち、押
出機によって導体の周囲に被覆し製造される。
ケーブルは、これら絶縁体を加熱、軟化させたのち、押
出機によって導体の周囲に被覆し製造される。
しかし、押し出された絶縁体は均一な被覆を行なうため
に柔軟性の大きいうちに引張られ冷却されるのでケーブ
ルの長手方向に残留応力が存在する。また第１図に示す
ように、ケープルーの絶縁体２内に図のような方向の分
子配向の流れが生じ結晶化が進行することになる。なお
、３はケーブルの導体、４は押出機クロスヘッドである
。従って時間の経過とともに絶縁体２導体３との摩擦に
打ち勝って、残留応力の緩和が生じ、絶縁体２が縮少し
導体３が絶縁体２中に喰い込んでくる。また、徐冷によ
り絶縁体２を凝固させると、結晶は大きく成長し、絶縁
体２中に分散している不純物や異物を結晶の外に排除し
、結晶間に濃度の大きい不純物や異物が存在することに
なり電気的特性を低下させる。絶縁体２中を浸食するト
リーは絶縁体２の結晶化の弱い不純物等が多く存在する
部分を進展し易いので、特に結晶の配向がケーブル１の
長手方向にあると、第２図に示すようにトリ−５が結晶
６の間隙を縫って導体３と外部との間に発生し易い。こ
れらの導体３の絶縁体２中への喰い込みや、絶縁体２中
におけるトリー５の発生は、ケーブル１の電気的特性に
大きな影響を与えることは言うまでもない。ここにおい
て本発明の目的は、一旦形成された絶縁体を再結晶化し
て「残留応力の影響を除くとともに結晶の配向を円周方
向に配列させ電気的特性を向上させるプラスチック電線
・ケーブルの絶縁体処理方法を提供することにあり、そ
の内容は、電線・ケーブルのプラスチック絶縁体の周囲
に予め抑制層を施してから、加熱により、絶縁体を溶融
軟化して外径をやや大きくし、次に絶縁体の周囲から一
様に急冷して絶縁体外周を凝固させることにより、外径
を大としたまま真円状の外殻を形成し、更に絶縁体内部
まで外部から急冷して再び絶縁体全体を凝固させること
により、絶縁体と導体との間に間隙を生じさせることを
特徴とする方法である。
に柔軟性の大きいうちに引張られ冷却されるのでケーブ
ルの長手方向に残留応力が存在する。また第１図に示す
ように、ケープルーの絶縁体２内に図のような方向の分
子配向の流れが生じ結晶化が進行することになる。なお
、３はケーブルの導体、４は押出機クロスヘッドである
。従って時間の経過とともに絶縁体２導体３との摩擦に
打ち勝って、残留応力の緩和が生じ、絶縁体２が縮少し
導体３が絶縁体２中に喰い込んでくる。また、徐冷によ
り絶縁体２を凝固させると、結晶は大きく成長し、絶縁
体２中に分散している不純物や異物を結晶の外に排除し
、結晶間に濃度の大きい不純物や異物が存在することに
なり電気的特性を低下させる。絶縁体２中を浸食するト
リーは絶縁体２の結晶化の弱い不純物等が多く存在する
部分を進展し易いので、特に結晶の配向がケーブル１の
長手方向にあると、第２図に示すようにトリ−５が結晶
６の間隙を縫って導体３と外部との間に発生し易い。こ
れらの導体３の絶縁体２中への喰い込みや、絶縁体２中
におけるトリー５の発生は、ケーブル１の電気的特性に
大きな影響を与えることは言うまでもない。ここにおい
て本発明の目的は、一旦形成された絶縁体を再結晶化し
て「残留応力の影響を除くとともに結晶の配向を円周方
向に配列させ電気的特性を向上させるプラスチック電線
・ケーブルの絶縁体処理方法を提供することにあり、そ
の内容は、電線・ケーブルのプラスチック絶縁体の周囲
に予め抑制層を施してから、加熱により、絶縁体を溶融
軟化して外径をやや大きくし、次に絶縁体の周囲から一
様に急冷して絶縁体外周を凝固させることにより、外径
を大としたまま真円状の外殻を形成し、更に絶縁体内部
まで外部から急冷して再び絶縁体全体を凝固させること
により、絶縁体と導体との間に間隙を生じさせることを
特徴とする方法である。
本発明の方法を第３図以下に図示の実施例により説明す
る。
る。
第３図において、７は絶縁体２が例えば架橋ポリエチレ
ンであれば約１６０〜２５０℃に加熱して「絶縁体２を
溶融軟化させるための加熱槽、８は溶融軟化した絶縁体
２を外周から一様に急冷し絶縁体２に外殻を形成するた
めの例えば液体窒素などの冷嬢を用いた予冷槽、９は外
周のみ硬化した絶縁体２を中心部まで凝固させるための
同様に液体窒素などを用いた冷却槽である。そこでケー
ブル１の絶縁体２の周囲に〜絶縁体２を加熱した際に絶
縁体２が崩れ落ちないように、第４図ａに示すように予
め抑制層１０として熱可塑性を有する例えばマィラーテ
ープなどを巻回しておき、加熱槽７を通過させる。加熱
槽？においては、加熱により絶縁体２は溶融軟化し、第
４図ｂに示すように膨張する。従って、この際に、絶縁
体２内部の残留応力や結晶は消滅することになる。次に
予冷槽８において第４図ｃに示すように、絶縁体２の周
囲からノズル竃１により袷蝶１２を霧状にして吹付け、
絶縁体２の外周を凝固させて外蓬を大としたまま真円状
の外殻１３を形成する。これは冷却のために単に冷媒中
に絶縁体２を浸潰したのでは、浸贋をしてゆく過程にお
いて絶縁体２に部分的に収縮が起り、絶縁体２の外径を
真円に保つことが困難となるからである。このように絶
縁体２の外周を一且真円状に硬化させれば、絶縁体２の
形状は定まるので、次の冷却槽９において冷煤中に浸潰
しながら絶縁体２を凝固させる。凝固は外部から内部に
向けて、第４図ｄに示すように進行し、ついには第４図
ｅに示すように絶縁体２の全体が凝固する。絶縁体２は
収縮を伴いながら進行し、先に凝固した外側の絶縁体に
沿うつように凝固するので、最後には絶縁体２は導体３
から離れて凝固し、導体３との間に間隙１４を生ずるに
至る。一般には導体３と絶縁体２の間にはほぼ絶縁体２
と同村質の半導体電層が設けられているが、この半導電
層も絶縁体２に密着して導体３から剥離することになる
。絶縁体２中において結晶は、急冷によりその巨大化が
防げうれ、微細なものとなり、特に不純物や異物が部分
的に多くなることもなく絶縁体２が均質化する。
ンであれば約１６０〜２５０℃に加熱して「絶縁体２を
溶融軟化させるための加熱槽、８は溶融軟化した絶縁体
２を外周から一様に急冷し絶縁体２に外殻を形成するた
めの例えば液体窒素などの冷嬢を用いた予冷槽、９は外
周のみ硬化した絶縁体２を中心部まで凝固させるための
同様に液体窒素などを用いた冷却槽である。そこでケー
ブル１の絶縁体２の周囲に〜絶縁体２を加熱した際に絶
縁体２が崩れ落ちないように、第４図ａに示すように予
め抑制層１０として熱可塑性を有する例えばマィラーテ
ープなどを巻回しておき、加熱槽７を通過させる。加熱
槽？においては、加熱により絶縁体２は溶融軟化し、第
４図ｂに示すように膨張する。従って、この際に、絶縁
体２内部の残留応力や結晶は消滅することになる。次に
予冷槽８において第４図ｃに示すように、絶縁体２の周
囲からノズル竃１により袷蝶１２を霧状にして吹付け、
絶縁体２の外周を凝固させて外蓬を大としたまま真円状
の外殻１３を形成する。これは冷却のために単に冷媒中
に絶縁体２を浸潰したのでは、浸贋をしてゆく過程にお
いて絶縁体２に部分的に収縮が起り、絶縁体２の外径を
真円に保つことが困難となるからである。このように絶
縁体２の外周を一且真円状に硬化させれば、絶縁体２の
形状は定まるので、次の冷却槽９において冷煤中に浸潰
しながら絶縁体２を凝固させる。凝固は外部から内部に
向けて、第４図ｄに示すように進行し、ついには第４図
ｅに示すように絶縁体２の全体が凝固する。絶縁体２は
収縮を伴いながら進行し、先に凝固した外側の絶縁体に
沿うつように凝固するので、最後には絶縁体２は導体３
から離れて凝固し、導体３との間に間隙１４を生ずるに
至る。一般には導体３と絶縁体２の間にはほぼ絶縁体２
と同村質の半導体電層が設けられているが、この半導電
層も絶縁体２に密着して導体３から剥離することになる
。絶縁体２中において結晶は、急冷によりその巨大化が
防げうれ、微細なものとなり、特に不純物や異物が部分
的に多くなることもなく絶縁体２が均質化する。
また結晶が成長したとしても、第４図ｄ，ｅに示すよう
に、結晶は同心円状に成長し、トリーの発生等に対して
は大きな障壁効果を有することになる。さらに、残留応
力についても、製造直後においては残留応力が残存する
が、仮に応力の緩和が生じ絶縁体２が縮少したとしても
、絶縁体２と導体３との間には間隙１４が存在するので
、導体３が絶縁体２中に喰い込むような廃れは全くない
。また、導体３と絶縁体２との間の間隙１４は、導体３
と絶縁体２の内側の半導電層とが同電位層に保されてい
る限り、ケーブルの特性に何ら影響を与えるものではな
い。なお、この方法によって処理したケーブルを実際に
試験をしたところ次のような結果を得た。
に、結晶は同心円状に成長し、トリーの発生等に対して
は大きな障壁効果を有することになる。さらに、残留応
力についても、製造直後においては残留応力が残存する
が、仮に応力の緩和が生じ絶縁体２が縮少したとしても
、絶縁体２と導体３との間には間隙１４が存在するので
、導体３が絶縁体２中に喰い込むような廃れは全くない
。また、導体３と絶縁体２との間の間隙１４は、導体３
と絶縁体２の内側の半導電層とが同電位層に保されてい
る限り、ケーブルの特性に何ら影響を与えるものではな
い。なお、この方法によって処理したケーブルを実際に
試験をしたところ次のような結果を得た。
試験材料 ６．舷．Ｖ．、１００松「ＣＶケーブル絶縁
体の厚み１３柵試験法 ィンパルス印加（波形１×４０
仏ｓ）試験中の周囲温度 ２５ｑｏ破壊電圧 処理前のケーブル 平均３７０Ｋ．Ｖ． 処理後のケーブル 平均４５皿．Ｖ． 以上説明したように本発明に係る処理方法は、−旦形成
されていた絶縁体を溶融軟化させ膨張させるとともに、
残留応力や結晶を消滅させ、次に急冷により絶縁体の外
径を大としたまま凝固させて、結晶の配列の向きを変え
、さらに残留応力の影響を皆無としたものである。
体の厚み１３柵試験法 ィンパルス印加（波形１×４０
仏ｓ）試験中の周囲温度 ２５ｑｏ破壊電圧 処理前のケーブル 平均３７０Ｋ．Ｖ． 処理後のケーブル 平均４５皿．Ｖ． 以上説明したように本発明に係る処理方法は、−旦形成
されていた絶縁体を溶融軟化させ膨張させるとともに、
残留応力や結晶を消滅させ、次に急冷により絶縁体の外
径を大としたまま凝固させて、結晶の配列の向きを変え
、さらに残留応力の影響を皆無としたものである。
従って、試験デ−夕にも見られるように「電気的特性を
大きく向上させる効果を有する。
大きく向上させる効果を有する。
第１図は導体に絶縁体を被覆する場合の説明図「第２図
は結晶が絶縁体中をケーブルの長手方向に配向しトリー
が発生し易い状態を示すケーブルの断面図、第３図は本
発明の処理方法を実施するための説明図、第４図は絶縁
体の処理中の各段階におけるケーブルの断面図を示し、
ａ〜ｅはそれぞれ第３図の矢示Ａ〜Ｅに相当する断面で
ある。 符号１‘まケーブル、２は絶縁体、３は導体、５はトリ
ー、６は結晶、７は加熱槽、８は予冷槽、９は冷却槽、
１０は抑制層、１１はノズル、１２は冷煤、１３は外殻
、１４は間隙である。 第１図 第２図 第３図 第４図
は結晶が絶縁体中をケーブルの長手方向に配向しトリー
が発生し易い状態を示すケーブルの断面図、第３図は本
発明の処理方法を実施するための説明図、第４図は絶縁
体の処理中の各段階におけるケーブルの断面図を示し、
ａ〜ｅはそれぞれ第３図の矢示Ａ〜Ｅに相当する断面で
ある。 符号１‘まケーブル、２は絶縁体、３は導体、５はトリ
ー、６は結晶、７は加熱槽、８は予冷槽、９は冷却槽、
１０は抑制層、１１はノズル、１２は冷煤、１３は外殻
、１４は間隙である。 第１図 第２図 第３図 第４図
Claims (1)
- １ 電線・ケーブルのプラスチツク絶縁体の周囲に予め
抑制層を施してから、加熱により絶縁体を溶融軟化して
外径をやや大きくし、次の絶縁体の周囲から一様に急冷
して絶縁体外周を凝固させることにより、外径を大とし
たまま真円状の外殻を成し、更に絶縁体内部まで外部か
ら急冷して再び絶縁体全体を凝固させることにより、絶
縁体と導体との間に間隙を生じさせることを特徴とする
プラスチツク電線・ケーブルの絶縁体処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10727377A JPS6016044B2 (ja) | 1977-09-08 | 1977-09-08 | プラスチツク電線・ケ−ブルの絶縁体処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10727377A JPS6016044B2 (ja) | 1977-09-08 | 1977-09-08 | プラスチツク電線・ケ−ブルの絶縁体処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5441485A JPS5441485A (en) | 1979-04-02 |
| JPS6016044B2 true JPS6016044B2 (ja) | 1985-04-23 |
Family
ID=14454872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10727377A Expired JPS6016044B2 (ja) | 1977-09-08 | 1977-09-08 | プラスチツク電線・ケ−ブルの絶縁体処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6016044B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0339647U (ja) * | 1989-04-28 | 1991-04-17 |
-
1977
- 1977-09-08 JP JP10727377A patent/JPS6016044B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0339647U (ja) * | 1989-04-28 | 1991-04-17 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5441485A (en) | 1979-04-02 |
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