JPS6015543B2 - 袋 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は袋に関し、更に詳細には袋の内側表面に接着さ
れた該袋を開封するための紐又はテープを備えた袋に関
する。

例えば、砂糖などをポリエチレン袋に所定量詰めてなる
小袋を複数個まとめて包装する袋は、比鮫的に厚手のク
ラフト紙から形成されている。

このような袋を刃物等を使用することなく開封すること
のできる改良された袋が既に本発明者によって種々提案
されている。そのような袋としては、例えば、袋の一方
の壁面の内側に口部側から底部側へ伸長する間隔をあげ
た２本の紐又はテープを固着し、フラップの機縁におけ
る前記テープの端部を紙部分と共に引き上げることによ
り、その２本のテープ間の壁面領域を開封するものがあ
った。しかし、このような従来の袋では、引き破られた
壁面部分が底部側において連接したままになっているこ
とには支障がないが、その破り始めの口部側にも三角形
状の紙片が袋に連接したまま残存していた。

一般にこのような袋は、内部に前記したような小袋を詰
めたまま一方の壁面を開封し、これを上方へ向けた状態
で店頭に出されるため、引き破られた壁面部分は他方の
壁面側へ折り返えすとしても、少なくとも口部側に残存
する紙片は、その後の除去の煩わしこの排除と袋の口都
側端面の広告的表示機能維持とのため取り除くことが望
まれた。しかじぐそのために刃物等を使用したのでは、
内容物損傷防止の上からこのような刃物を使用すること
なく開封するようにした袋の改良がその意味を失う結果
となる。従って、本発明の目的は、一方の壁面に設けた
２本の開封用テープで該壁面を所定領域に開封する際、
少なくとも口都側若しくは底部側のいずれか一方の端部
に開封領域に残る残存紙片を発生させることのない袋を
提供することにある。

以下、本発明の袋を添付図面に示された好適な実施例を
参照して更に詳細に説明する。

本発明における一つの好適な袋の例として、第１図に展
開状態にされたブランク１１が示されている。

このブランク１１は、長尺の紙を袋の断才寸法において
それぞれ階段状に切断して得られる。このブランク１１
の形状から明らかなように、袋１０として形成された時
、該袋１０は相対向する壁面１２，１３と、この壁面の
両側緑にそれぞれ連接し且つそれぞれ折り曲げ線１４ａ
，１４ｂ，１５ａ，１５ｂによって区画されたまち部１
４，１５とを備えている。このような袋１０の一方の壁
面１２の内側には、第１図に示されるように２本の壁面
開封用紐又はテープ１６ａ，１６ｂが間隔をあげて袋の
口都側から底部側へ伸長して固着されている。また、こ
の袋１０は、壁面１３における口部側に折り返えし用の
フラツプ１７を備えている。しかしながら、ブランク１
１から袋１０を形成する際、実際に折り返えされる部分
は単にフラツプ１７のみではなく一方の壁面１２の端縁
１９に沿う僅かな一部分も折り返えし線１８によって共
に折り返えされる。叙上の如き袋１川ま、これがブラン
ク１１から形成され且つ内容物が入れられると、その口
部および底部が第４図に示されるようにその内圧につり
角形に形成される。

すなわち、第１図に示されるような両端を階段状に切断
したブランク１１から成る袋１０の場合、例えば口部に
ついてのみ説明すれば、折り返えし線１８とまち部１４
又は１５の折り込み線１４ｃ又は１５ｃとの交点ｅ又は
ぐと、折り曲げ線１４ａ，１４ｂ又は１５ａ，１５ｂ上
の点ｆ，ｇ又はｆ′，ｇとをそれぞれ結ぶ線２０ａ，２
０ｂ又は２１ａ，２１ｂが折り込まれることによって角
形を区画するものである。このような袋１０‘こおいて
、第２図および第３図に示されるように、内側に２本の
壁面開封用テープ１６ａ，１６ｂを固着した壁面１２の
口部側には、前記壁面開封用テープ１６ａ，１６ｂより
外側であって前記壁面の両側縁から僅かに間隔をあげた
位置に端縁１９から縦方向に伸びる切り込み線２３ａ，
２３ｂが形成されている。この切り込み線２３ａと２３
ｂとの間における壁面１２の内側には、該切り込み線か
ら内側へ進入し袋１０を横断する口部開封用紐又はテー
プ２４が固着されている。この時、切り込み線２３ａ，
２３ｂの切り込み深さ、換言すれば口部開封用テープ２
４の位置は、壁面１２の端縁１９から折り返えし線１８
までの折り返えし幅の２倍の長さより長い寸法位置にあ
る。すなわち、第３図おむび第４図から明らかなように
、前記口部関非用テープ２４は、壁面１３のフラップ１
７が壁面１２の端部と共に折り返えし線１８によって折
り返えされた時壁面１２の折り返えされた部分が前記口
部開封用テープ２４上を被うことのないようにその折り
返えされて重ね合わされる部分から外れるような位置に
配置される。その理由は、壁面１３のフラッブ１７を壁
面１２の端部と共に折り返えす際、折り返えされた該端
部までも口部開封用テープ２４上を被うと当該テープ上
に重合される紙の厚さが厚くなり過ぎ、容易に引き破る
ことができなくなるためである。次いで、壁面１３のフ
ラップ１７が壁面１２の端部と共に折り返えされて接着
封織されるが、その際にも当該フラツプ１７が口部開封
用テープ２４を被うことのないように、該フラップ１７
は両端部を除いてその端縁に凹入部２５を形成している
。

すなわち、第３図および第４図に明瞭に示されるように
、袋１０が脹らんだ時に角形を形成すべく折り曲げられ
る前述したまち部１４の折り曲げ線２０ａ（第３図にお
いては袋１０が脹らんだ時に折られるであろう仮想の折
り曲げ線２０ａ〉と折り返えし線１８とによって区画さ
れた三角形領域に重なるフラップ１７の両側端部分２６
ａ，２６ｂは切り込み線２３ａ，２３ｂおよび口部開封
用テープ２４上を被い、それ以外の部分則ちその両側機
部分間では当該口部開封用テープ２４へ至らないように
コ字状にその端緑がカットされて凹入部２５を形成して
いる。これにより、各側端部分２６ａ，２６Ｍこよって
切り込み線からの内容物の漏れ或いはホコリの進入等は
阻止され且つ口部開封用テープ２４の大部分を被ってい
る袋の紙部分はわずか壁面１２だけであり、従って、開
封時における口部開封用テープ２４による袋口部の引き
裂きが容易となる。そして、叙上の如くして封緩された
袋１０のフラツプ１７において、その両側端部分２６ａ
，２６ｂには後述する位置に半円形状の切り込み部即ち
サムカット部２７が形成される。

このサムカット部２７は、第３図および第４図に示され
るように、袋が角形になるための前述した三角形領域内
であって口部開封用テープ２４を横切る位置にその２重
壁の外側三角形領域部分全体を貫通して形成される。こ
のような、折り返えし線１８と折り曲げ線２０ａとによ
って区画される三角形領域へのサムカット部２７の貫通
する形成は、当該領域が袋１０の口部側において袋の内
面を直接構成しているものではなく、折り込まれたまち
部１４の口部端面形成用部分２８の外側に位置すること
およびフラップ１７の折り返えし接着とによってサムカ
ット部からの内容物の漏れを生じさせない。前述のサム
カット部２７は、前述した三角形領域部分内で口部開封
用テープ２４と交差するような位置に壁面開封用テープ
１６ａ，１６ｂが取付けられている場合には、第４図に
示されるようにその交差部の外側であって口部開封用テ
ープ２４と壁面開封用テープ１６ａ，１６ｂとを横切る
長さの円弧若しくは鈎形に形成することが望ましい。こ
のようなサムカット部２７は第４図の如き袋を脹らませ
てから形成してもよいが、作業能率の点では、第３図の
ような折りたたまれた袋１０の状態で、当該袋が脹らん
だ時形成されるであろうまち部１４の仮想折り曲げ線２
０ａ，又は２１ａによる予定される三角形領域内におい
て壁面１２から該壁面に重なるまち部１４の一方のヒダ
部へ至る厚み分を深さとして打抜き形成することが好ま
しい。

これにより、口部開封用テープ２４若しくは壁面開封用
テープ１６ａ又は１６ｂもそのサムカット部２７により
切断されることになる。このような構成の袋１０が開封
される際には、第４図に示されるような状態から、サム
カット部２７で形成された円弧状紙部分をつかみ上げる
。これにより、壁面開封用テープ１６ａおよび口部開封
用テープ２４の交差部がこれを固着している紙と共に引
き上げられ、次いで更にその円弧状紙部分を持って引き
上げることにより袋の口部からその端面がそして壁面１
２が各テープ２４および１６ａ，１６ｂに沿って第５図
に示されるように引き破られる。このような開封操作は
、一方のサムカツト部２７だけから行なうか、或いは同
じ口部端面の反対側に存在する他方のサムカット部から
行なってもよい。これにより、袋１０の口部側から開封
領域の紙片がそっくり引き破られて除去され、口部端面
において開封領域を被うように残存する紙片の発生を防
ぐことができる。以上説明したように、本発明の袋によ
れば、袋の一方の壁面に２つの開封用テープによって刃
物等を使用することなく開封領域を形成する際、従来特
に袋の口部端面において開封領域を被うような残存紙片
の発生を防ぐことができ、開封始めの袋の口部端面側に
連接して開封領域を部分的に被うような部分的紙片をそ
っくり引き破り除去することができる。

しかも、その際、封織されるフラップの大部分は口部開
封用テープを被っていないため、口部開封用テープによ
って引き裂かれる紙は壁面１２の厚さだけであるので極
めてその引き破りが容易で、従って、全体として大きな
力でサムカット部による円弧部分を引き上げなくとも容
易に所定の開封口を形成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の袋を展開した状態のブラン
クを示す平面図、第２図は本発明の一実施例に係る袋の
形成途中を示す袋の部分的な斜視図、第３図は前記袋の
口部部分を示す平面図、第４図は本発明の前記袋に内容
物を入れて脹らんだ状態の口部を示す部分的な斜視図、
第５図は第４図に示される本発明に係る袋を部分的に開
封して示す斜視図である。 １０・・・・・・袋、１２，１３・・…・壁面、１４，
１５・…・・まち部、１６ａ，１６ｂ…・・・壁面開封
用テープ、１７……フラツプ、２０ａ，２０ｂ，２１ａ
，２１ｂ・・・・・・折り曲げ線、２４・・・・・・口
部開封用テープ、２５・・・・・・凹入部、２６ａ，２
６ｂ・・・・・・両端部分、２７・・・・・・サムカツ
ト部。 第１図 繁２図 第３図 第４図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 対向する壁面および該壁面の両側部における前記２
   つの壁面間に設けられたまち部を備える袋において、一
   方の前記壁面に所定領域の開封口を形成すべく該壁面の
   内面に相互に間隔をあけて固着され、前記壁面の口部側
   から底部側へ向つて伸長した２本の壁面開封用テープと
   、前記口部側において他方の前記壁面から伸長する折り
   返えし用のフラツプと、前記一方の壁面の前記口部側内
   面に該壁面を横断して固着された口部開封用テープと、
   前記他方の壁面の前記フラツプを含む口部側端部におい
   て該フラツプを折り返えして前記一方の壁面に接着して
   口部を封緘した際少なくとも前記口部開封用テープ上で
   且つ形成された前記袋の口部側が角形になるべく前記ま
   ち部に形成される折り曲げ線２０ａ，２０ｂによつて区
   画される外方側三角領域部分に設けられたサムカツト部
   とを含み、前記袋の口部側における前記他方の壁面に連
   続する前記折り返えし用のフラツプが、折り返えされて
   前記一方の壁面に接着固定された際、当該フラツプの横
   方向両端部を除いて前記口部開封用テープを被うことの
   ないようにその縁部に凹入部を形成していることを特徴
   とする袋。