JPS6015535Y2 - マイクロモ−タ駆動歯科治療器具における速度制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、歯科治療器具に使用されるマイクロモータの
制御スイッチ、および、コントロール機構に関するもの
である。

従来、歯科治療器具に使用されるマイクロモータは、制
御部本体、またはフートコントローラーにより、正逆回
転、停止、回転数の制御を行なうのが主であった。

しかし、このような従来の方式では樹皮が複雑になり、
また、操作が面倒で作業能率が悪かった。

本考案は、歯科治療用マイクロモータの後方に正逆回転
、停止と同時に回転数も可変にすることができるスイッ
チ付コントロール機構を設け、治療時の作業能率を向上
させようとするものであるる。

以下、図面に基づき、本考案の実施例を説明する。

なお、同一参照数字は同一内容を表わすものとする。

第１図は、本考案による実施例の側面図で、１はハンド
ピース部、２はモータシース、３はスイッチリング、４
はバッテリーケースである。

第２図は、本考案によるスイッチ付コントロール機構と
、これに接続されるマイクロモータの一部側断面図、５
はブラシホルダー、６，６′はモータ端子、７，７′は
スイッチ端子、８はスイッチ軸ネジ、９はスイッチ本体
、１０は（＋）の入力端子板、１１は（−）入力端子板
、１２はスイッチカバー、１３はネジピンである。

なお、モータの入力端子６，６′は、板バネのスプリン
グ力により、スイッチ板７，７′の外周の押圧接触する
ようになっている。

第３図は、第２図のスイッチ機構のＡ−Ａ’における断
面図である。

第４図は、第２図の１３−Ｂ’における横断面図で、回
転数のコントロール機構を示している。

スイッチリングを回転させると、スイッチ端子板７と（
＋）の入力端子板１０が、スイッチ端子板７′と（−）
の入力端子板１１が、それぞれ板バネのスプリング効果
により接触する。

この（＋）の入力端子板１０と（−）の入力端子板１１
の接点面は、可変抵抗素子片から威り、回転角度を変え
ることにより、マイクロモータの回転数を変えることが
できる。

次に、第１図、第２図に示したスイッチ機構の動作を第
５図、ａ、 ｂ、 ｃを参照しつつ説明する。

第５図ａ、ｂ、ｃは、それぞれ正回転、停止、逆回転時
におけるモータ端子とスイッチ板の接続関係を示す図で
ある。

ａ 正回転 いま、スイッチリング３を左方向に回転させると、ネジ
ピン１３を介して、スイッチ本体は同じく左方向に回転
し、モータ端子６は（＋）のスイッチ板に、モータ端子
６′は（−）のスイッチ板７′に接触し、回転する。

ｂ停止 スイッチリング３を中心位置にすると、モータ端子６，
６′はスイッチ板のない位置に来るので、モータは停止
する。

Ｃ逆回転 スイッチリング３を右方向に回転させると、モータ端子
６は（−）のスイッチ板７′に、モータ端子６は（＋）
のスイッチ板７に接触し、ａの場合とは逆の正負極に接
続されるので、モータはａの場合とは反対の方向に回転
する。

なお、第６図は、正回転、停止、逆回転時の入力端子板
（表面抵抗素子）とスイッチ端子板との接続関係を示す
図である。

次に第７図を参照しながら、モータの速度制御について
説明する。

ａ停止 スイッチを中心位置にすると、スイッチ端子Ｓ１．Ｓ２
は、抵抗から離れ、モータＭへ電流が流れず、モータは
回転しない。

ｂ 正回転 スイッチを左方向に回転させる六、スイッチ端子Ｓ１．
Ｓ２は抵抗Ｒ１，Ｒ４に接触し、電源→Ｒ□→Ｓ□→モ
ータ→Ｓ２→Ｒ１と電流が流れて、モータは正回転する
。

そして、スイッチをさらに左方向に回転させると、モー
タとバッテリーとの間の直列抵抗が減り、電流が増え、
回転数が上昇する。

Ｃ逆回転 スイッチを右方向に回転させると、スイッチ端子Ｓ１．
Ｓ２は抵抗Ｒ２，Ｒ３に接触し、電源→Ｒ２→Ｓ２→モ
ータ→Ｓ１→Ｒ３の方向に電流が流れるのでモータは逆
回転する。

さらにスイッチを右方向に回転すると、モータとの直列
抵抗が減り、電流が増え、回転数が上昇する。

なお、第６図において、スイッチ端子板６゜６′が水平
位になるところで、抵抗の中性点を設けておくことによ
り、９０°の範囲内で、モータの回転数を可変すること
ができる。

また、電源入力は、従来のコードを用いる方式と、電池
を用いる方式が考えられる。

さらに、抵抗素子を入力端子板以外に、スイッチ端子板
側に設けることも考えられる。

以上のように、本考案によれば、治療器具上でスイッチ
リングを左右に回転するだけで、簡単にモータの正逆回
転、停止、および回転速度の制御ができるので、治療時
の作業能率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による実施例の側面図、第２図は、本
考案によるスイッチ付コントロール機構とこれに接続さ
れるマイクロモータの一部側断面図、第３図は、第２図
のＡ−Ａ’における断面図、第４図は、第２図のＢ−Ｂ
’における断面図、第５図は、本考案によるスイッチ機
構の正回転、停止、逆回転時のモータ端子とスイッチ端
子板の接続関係を示す図、第６図は、本考案による実施
例の正回転、停止、逆回転時の入力端子板（表面抵抗素
子）とスイッチ端子板との接続関係を示す図、第７図は
、本考案のモータの速度制御について説明する図である
。 １・・・・・・ハンドピース部、２１１１１１１１１６
１１モータシース、３・・・・・・スイッチリング、４
・・・・・・バッテリーケース、５・・・・・・ブラシ
ホルダー、６，６′・・・・・・モータ端子、７，７′
・・・・・・スイッチ端子、８・・・・・・スイッチ軸
ネジ、９・・・・・・スイッチ本体、１０・・・・・・
（＋）入力端子板、１１・・・・・・（−）入力端子板
、１２・・・・・・スイッチカバー １３・・・・・・
ネジピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転軸先端に取り付けた切削刃具を駆動するマイクロモ
   ータを内蔵し、且つ、後端部からモータ端子を後方に突
   設したモータシースと、バッテリを内蔵し、且つ、前端
   開口部の底面に可変抵抗素子片で形成された入力端子板
   を配設したバッテリケース、或いは、後部にコードを取
   り付け、且つ、前端開口部の底面に可変抵抗素子片で形
   成された入力端子板を配設したコード継手と、スイッチ
   端子板の後端部が前記入力端子板に摺接した状態で、前
   記前端開口部の中心線上に円周方向に回動自在に内装さ
   れるスイッチ本体と、前記前端開口部外周に回動自在に
   環装され、且つ、前記バッテリケースの前端切欠きに貫
   装したネジピンによって前記スイッチ本体に一体に取り
   付けたスイッチリングとが具備され、前記モータシース
   の後端を前記バッテリケースの前端に接続して、前記モ
   ータ端子を前記スイッチ端子板の先端部外周壁面に接触
   させた上、前記スイッチリングと共に前記スイッチ本体
   を回転させると、前記マイクロモータに通電される電気
   の極性が切り換わったり、遮断されて、前記マイク、ロ
   モータが正回転、逆回転成いは停止すると共に、前記ス
   イッチリングを更に回転させて、前記スイッチ本体の回
   転角を変化させると、前記入力端子板における抵抗値が
   無段階に変化して、前記マイクロモータの回転速度が無
   段階に変化するマイクロモータ駆動歯科治療器具のスイ
   ッチ機構。