JPS6015534Y2 - マイクロモ−タ駆動歯科治療器具のスイッチ機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、歯科治療器具に使用されるマイクロモータの
制御スイッチ機構に関するものである。

従来、歯科治療器具に使用されるマイクロモーターは、
フートスイッチ方式により正逆回転、停止、回転数等の
制御を行なうのが主であった。

しかしながら、このような方式では操作が面倒で、作業
能率が良くなかった。

本考案は、モーターと入力電源との間に正逆回転、停止
を制御するスイッチ機構を設け、治療時の作業性を向上
させようとするもので、以下図面と共に本考案の実施例
を説明する。

なお同一参照数字は同一内容を表わすものとする。

第１図は本考案によるスイッチ機構と、これと接続され
るマイクロモータの一部側断面図で、１はモーターシー
ス、２はブラシホルダー、３゜３′はモータ一端子、４
．４’はスイッチ端子板、５はスイッチ軸ネジ、６はス
イッチ本体、７は（＋）入力端子板、７′は（−）入力
端子板、８はバッテリケースで、このバッテリケース８
の先端部の切欠き端面８ａ、８ｂはネジビン１０のスト
ッパーの役目を果たしている。

９はスイッチリングである。

なおモーターの入力接点３，３′は板バネのスプリング
力により、スイッチ端子板４゜４′の外周に押圧接触し
、スイッチ端子板４゜４′は（＋）入力端子板７または
（−）入力端子板７′と接触し、それぞれ入力の正負極
となる。

第２図は、第１図のスイッチ機構の横断面図である。

第１図、第２図に示したスイッチ機構の動作を、第３図
Ａ、 Ｂを参照しつつ説明する。

第３図Ａ、 Ｂは、それぞれ正回転、停止、逆回転時に
おけるモータ一端子とスイッチ端子板、入力端子板とス
イッチ端子板の接続関係を示す図である。

ａ 正回転 スイッチリング９を一方向に回転させると、ネジピン１
０が切欠き端面８ｂに当たるまでスイッチ本体６も回転
し、モータ端子３は（＋）、モータ端子３′は（−）に
接続されて、モータは正回転する（第３図Ａ、 ａ）。

ｂ停止 スイッチリングを戻して中心位置にすると、モータ端子
４，４′はスイッチ端子板の無い位置にくるのでモータ
は停止する（第３図Ａ、 ｂ）。

Ｃ逆回転 更にスイッチリング９を、ネジピン１０が切欠き端面８
ａに当たるまで回転すると、モータ端子４は（−）、モ
ータ端子４′は（十）に接続されて、モータはａの場合
とは逆方向に回転する（第３図Ａ、 ｃ）。

なおスイッチ本体６に固定されているスイッチ端子板４
，４′は板バネのスプリング力により入力端子板７，７
′に接触し、正逆方向に移動しても常に接触を保つ構造
となっている。

又電源入力は、従来のコードを用いる方式と電池を用い
る方式が考えられる。

第４図はコード方式の場合で、１１はコード継手、１２
はコードである。

第５図は電池方式の場合で、１３はバツテリケー・スで
ある。

以上のように本考案によれば、スイッチリングを左右に
回転するだけで簡単にモータの正逆回転、停止の制御が
できるので治療時の作業能率を向上させることができる
。

又、モータシースとバッテリケースとの接続部に、モー
タシースの重量或いはバッテリケースの重量が加わって
も、モータ端子、スイッチ本体及びスイッチリングにそ
の重量が加わらないので、スイッチの回転が軽くなって
、操作性が良くなる。

更に、コード継手にモータケースを取り付けたときに、
モータケースを円周方向に捻っても、捻じれの生じたホ
ースの復元力がスイッチ本体及びスイッチリングに加わ
らないので、スイッチ本体及びスイッチリングが勝手に
回転することはなく、マイクロモータの回転が停止した
り、その回転方向を変えて、治療行為等を妨げることが
なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案によるスイッチ機構と、これと接続さ
れるマイクロモータの一部側断面図、第２図は、第１図
のスイッチ機構の横断面図、第３図Ａは、正回転、停止
、逆回転時におけるモータ端子とスイッチ端子板の接続
関係を示す図、第３図Ｂは、正回転、停止、逆回転時に
おける入力端子板とスイッチ端子板の接続関係を示す図
、第４図は、電源入力をコード方式にした場合を示す図
、第５図は、電源入力を電池方式にした場合を示す図で
ある。 １・・・・・・モータシース、２・・・・・・ブラシホ
ルダー、３．３′・・・・・・モータ端子、４．４’・
・・・・・スイッチ端子板、５・・・・・・スイッチ軸
ネジ、６・・・・・・スイッチ本体、７，７′・・・・
・・入力端子板、８・・・・・・バッテリケース、９・
・・・・・スイッチリング、１０・・・・・・ネジピン
、１１・・・コード継手、１２・・・・・・コード、１
３・・・・・・バッテリケース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転軸先端に取り付けた切削刃具を駆動するマイクロモ
   ータを内蔵し、且つ、後端部からモータ端子を後方に突
   設したモータシースと、バッテリを内蔵し、且つ、前端
   開口部の底面に入力端子板を配設したバッテリケース、
   或いは、後部にコードを取り付け、且つ、前端開口部の
   底面に入力端子板を配設したコード継手と、スイッチ端
   子板の後端部が前記入力端子板と接触した状態で、前記
   前端開口部の中心線上に円周方向に回動自在に内装され
   るスイッチ本体と、前記前端開口部外周に回動自在に環
   装され、且つ、前記バッテリケースの前端切欠きに貫装
   したネジピンによってスイッチ本体に一体に取り付けた
   スイッチリングとが具備され、前記モータシースの後端
   を前記バッテリケースの前端に接続して、前記モータ端
   子を前記スイッチ端子板の先端部外周壁面に接触させた
   上、前記スイッチリングと共に前記スイッチ本体を回転
   させると、前記マイクロモータに通電される電気の極性
   が切り換わったり、遮断されて、前記マイクロモータが
   正回転、逆回転成いは停止するマイクロモータ駆動歯科
   治療器具のスイッチ機構。