JPS60154984A - 係船ロ−プ繰出し方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明碩−１船体と岸壁上のビットとに掛渡す係船ロ
ープを容易かつ安全に繰出すことができる係船ロープ繰
出し方法に関するものである。

太く、重い係船ロープを船体−ヒから岸壁上のビットに
掛渡すには、従来、先端に小さな重錘を取付け、かつ、
後端を係船ロープの先端に連結した細くて軽い案内ロー
プを、甲板上から岸壁に向けて投下し、これを岸壁上の
作業員が引張って係船ロープを手繰り寄せ、岸壁上のビ
ットに掛止することによって行なっていた。しかしなが
ら、この方法は、取扱いが容易な案内ロープを使用する
ものの、甲板上の作業員と岸壁上の作業員の双方にかか
る労力負担は極めて大きく、危険も大きかった。

この発明は、上述した従来の問題点を解消した係船ロー
プ繰出し方法を提供するもので、甲板上に設置されたウ
ィンチのドラムに巻かれた係船ロープを繰出して、岸壁
上のビットに掛は渡すに際し、前記ウィンチの付近に並
設された袖助ウインチによる巻込み繰出しを自在とした
案内ロープを、前記係船ロープに接続するとともに、舷
側に設けたロープガイドに掛渡し、前記係船口′−プを
繰出しながら前記案内ロープを巻込み、前記係船ロープ
の先端が前記ロープガイドを通過して舷側に至ったとき
、前記係船ロープと、前記案内ロープとを、同時に繰出
して岸壁上に係船ロープを降下させ、前記係船ロープを
前記岸壁上のビットに掛止することに特徴を有するもの
である。

次に、この発明の方法を図面を参照しながら説明する。

図面は、この発明の方法の１つの実施態様を示す説明図
である。

船体ｌの甲板２上には、所要の間隔をへだてて動力駆動
自在の第１ウィンチ３と第２ウィンチ４とが設置されて
いる。

第１ウィンチ３は係船ロープ５をドラム３Ａに巻取って
あり、第２ウィンチ４は案内ロープ６をドラム４Ａに巻
取っである。

前記第１ウィンチ３と第２ウィンチ４とは、軸線が舷側
ＩＡと平行する向きに設置されている。一方、甲板２上
には、舷側ＩＡの付近に、ロープをガイドするだめの、
第１０−プガイド７および第２０−プガイド８が設置さ
れている。

なお、図面において、ｌＯは岸壁を示し、１１は係、船
用のビットを示す。

係ね作業を開始するに際し、まず、第２ウィンチ４のド
ラム４Ａをフリーにして案内ロープ６を引出し、これを
、第２０−プガイド８から第１０−ブガイド６７に通し
たのち、図中に実線で示すように案内ロープ６を係船ロ
ープ５の先端のアイスプライス９に結ぶ。

この状態で、係船ロープ５を繰出しながら、第２ウィン
チ４を作動させて案内ロープ６を巻込んでゆくと、やが
てアイスプライス９が第１０−プガイド７を通過し、第
１０−プガイド７と第２０−プガイド８との中間に位置
する。このとき第２ウィンチ４を逆転に切換えると、係
船ロープ５と案内ロープ６とは共に繰出され、両者の結
合点にあるアイスプライス９は、係船ロープ５および案
内ロール６が繰出されるに従って下降し、やがて岸壁１
０上に至る。

このようにして係船ロープ５が締出された後、岸壁１０
上にいる作業者は、この係船ロープ５の先端のアイスプ
ライス９を、　ビット１１に掛止する。・かくして、係
船ロープ５は岸壁１０のピッ）１１に掛止される。

係船ロープ５をビット１１から外し、第１ウィンチ３に
巻Ｉ′１ｇ、るときは、係船ロープ５の先端のアイスプ
ライス９をビット１１から取外した後、第１ウィンチ３
および第２ウィンチ４を共に作動させて、係船ロープ５
および案内ロープ６を巻き込み、両者を甲板２上に位置
させた後、第１ウィンチ３を巻込み、第２ウィンチ４を
フリーにすることによって、係船ロープ５は第１ウィン
チ３に巻取られる。

上述した操作は手動で行なってもよいが、これを自動制
御機構によって自動的に行なえば、人手を要せずに係船
ロープの繰出しおよび巻込みを簡単に行なうことができ
る。

以上の説明から明らかなように、この発明の方法によれ
ば、太く且つ重く取扱いが困難な係船ロープを、極めて
容易に岸壁上へ繰出し、また、岸壁上から巻込むことが
でき、係船作業の安全化、高能率化を可能にする上、さ
らに船体上の作業者の手間を大幅に削減できるなどの効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の方法の実施状態を示す説明図である。 １図面において、 ｌ・・・船体、　２・・・甲板、 ３・・・第１ウィンチ、３Ａ・・・ドラム、４・・・第
２ウィンチ　４Ａ・・・ドラム、５・・・係船ロープ、
　６・・案内ロープ、７．８・・・ロープガイド、９・
・・アイスプライス、１０・・・岸壁、　１１・・・ビ
ット。 出願人　日本鋼管株式会社 代理人　潮谷　奈津夫（他２名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 甲板上に設置されたウィンチのドラムに巻かれた係船ロ
   ープを繰出して、岸壁上のビットに掛は渡すに際し、前
   記ウィンチの付近に並設された補助ウィンチによる巻込
   み繰出しを自在とした案内ロープを、前記係船ロープに
   接続するとともに、舷側に設けたロープガイドに掛渡し
   、前記係船ロープを繰出しながら前記案内ロープを巻込
   み、前記係船ロープの先端が前記ロープガイドを通過し
   て舷側に至ったとき、前記係船ロープと、前記案内ロー
   プとを、同時に繰出して岸壁上に係船ロープを降下させ
   、前記係船ローン°を前記岸壁上のビットに掛止するこ
   とを特徴とする係船ロープ繰出し方法。