JPS601548B2 - 粉末原料の流動層式焼成装置 - Google Patents
粉末原料の流動層式焼成装置Info
- Publication number
- JPS601548B2 JPS601548B2 JP16593680A JP16593680A JPS601548B2 JP S601548 B2 JPS601548 B2 JP S601548B2 JP 16593680 A JP16593680 A JP 16593680A JP 16593680 A JP16593680 A JP 16593680A JP S601548 B2 JPS601548 B2 JP S601548B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluidized bed
- powder raw
- raw material
- raw materials
- forming section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、粉末原料の流動層式焼成装置に関するもので
、詳しくは、セメントやアルミナなどの粉末原料を、ロ
ータリキルンによらないで、流動層を用いて焼成する装
置に関するものである。
、詳しくは、セメントやアルミナなどの粉末原料を、ロ
ータリキルンによらないで、流動層を用いて焼成する装
置に関するものである。
セメント原料の焼成炉としては、古くからロータリキル
ンが使用されているが、ロータリキルンは比較的径が大
きいうえ、長さの長い重量物の回転体であるため、これ
を流動焼成炉に置換することができれば、数多くの利点
があることが知られている。しかし、一般に流動層は空
気と燃料の混合が不完全で、空気比は少なくとも１．３
を必要とし、かつ、クリンカの焼成可能な高温度に昇温
させてその高温度を維持することが困難である。本発明
は、焼成炉に噴流層型流動焼成炉を採用し、かつ、該焼
成炉の最下部を横断面積の４・なる高温および高風速の
希薄流動層とし、この希薄流動層に仮擁された粉末原料
を導入することによって、上述の欠点を巧みに解消した
もので、その一実施例について、図面を参照しながら説
明する。図面において、１はサスペンションプレヒー夕
で、セメント原料などの粉末原料の供給装置２と、複数
のサイクロン３，４，５，・・・・・・と、これらサイ
クロンを直列に接続したダクトとで構成されている。６
は気流式仮競炉で、前記プレヒータ１で子熱された粉末
原料を導入する原料シュート７が接続され、かつ、燃料
供給管８および燃焼用空気供給ダクト９が接続され、仮
暁バーナで燃焼させて前記子熱された粉末原料を仮焼す
るようになっている。
ンが使用されているが、ロータリキルンは比較的径が大
きいうえ、長さの長い重量物の回転体であるため、これ
を流動焼成炉に置換することができれば、数多くの利点
があることが知られている。しかし、一般に流動層は空
気と燃料の混合が不完全で、空気比は少なくとも１．３
を必要とし、かつ、クリンカの焼成可能な高温度に昇温
させてその高温度を維持することが困難である。本発明
は、焼成炉に噴流層型流動焼成炉を採用し、かつ、該焼
成炉の最下部を横断面積の４・なる高温および高風速の
希薄流動層とし、この希薄流動層に仮擁された粉末原料
を導入することによって、上述の欠点を巧みに解消した
もので、その一実施例について、図面を参照しながら説
明する。図面において、１はサスペンションプレヒー夕
で、セメント原料などの粉末原料の供給装置２と、複数
のサイクロン３，４，５，・・・・・・と、これらサイ
クロンを直列に接続したダクトとで構成されている。６
は気流式仮競炉で、前記プレヒータ１で子熱された粉末
原料を導入する原料シュート７が接続され、かつ、燃料
供給管８および燃焼用空気供給ダクト９が接続され、仮
暁バーナで燃焼させて前記子熱された粉末原料を仮焼す
るようになっている。
１０‘ま分離サイクロンで、該仮嫁炉６で仮擬された粉
末原料を排ガスとともに導入してその原料を該排ガスか
ら分離捕集し、その捕集された原料は原料シュート１１
に送り、その排ガスはガスダクト１２から前記サイクロ
ン５に送られる。
末原料を排ガスとともに導入してその原料を該排ガスか
ら分離捕集し、その捕集された原料は原料シュート１１
に送り、その排ガスはガスダクト１２から前記サイクロ
ン５に送られる。
そして、前記原料シュート１１は分離サイクロン１０と
後述する噴流層型流動焼成炉１４を連結しており、途中
に該焼成炉１４のほうに向けて圧縮空気を吹き込む圧縮
空気管１３が設けられている。すなわち、噴流層型流動
焼成炉１４は、下から上に順に、希薄流動形成部１５と
、濃流動層形成部１６と、フリーボード部１７とを有し
、かつ、前記各部の横断面積の大きさ（直径の大きさ）
は、希薄流動層形成部の１５が最小で、濃流動層形成部
１６が中間で、フリーボード部１７が最大である。また
希薄流動層形成部１５には、前記原料シュート１１と、
燃料供給管１８と、燃焼用空気供給ダクト１９とが接続
され、焼成バーナの燃焼によって、該シュート１１から
の仮焼された粉末原料を焼成するようになっている。そ
の他、２０はファン、２１はクリンカホッパ、２２は流
動式のクリンカクーラ、２３は主君Ｅ風機である。なお
前記燃焼用空気供給ダクト９および１９は、ともに前記
クーラ２２に接続され、該クーラ２２の排気を利用する
ようになっている。また前記焼成炉１４の排ガスは該仮
焼炉６で利用するようになっている。このように構成さ
れた粉末原料の流動層式焼成装置においては、サスペン
ションプレヒーターで子熱されたセメント原料などの粉
末原料は、原料シュート７から気流式仮焼炉６に導入さ
れ、仮燐されて排ガスとともに分離サィクロン１０１こ
至り、このサイクロン１０で、その排ガスから分離補集
されたのち、原料シュート１１に至る。この原料シュー
ト１１の途中には圧縮空気管１３が設けられているので
、前記サイクロン１０からの原料は、圧縮空気により噴
流層型流動焼成炉１４の希薄流動層形成部１５に庄入さ
れる。この希薄流動層形成部１５では、横断面積が比較
的小さいため、流動層の上昇風速が大であって粒子の存
在が希薄であり、したがって、酸素の利用率が高められ
、昇温か容易である。この希薄流動層形成部１５での原
料は濃流動層形成部１６に移動して焼成されてクリンカ
となり、やがて生長して大きくなると、自重により下降
し、再び希薄流動層形成部１５で完全に焼成され、分級
されてクリンカホッパ２１に至り、さらにクリンカクー
ラに至って冷却される。また、図示のように、前記焼成
炉１４の排ガスは該仮焼炉６に送られるが、該仮焼炉６
の下端は該焼成炉１４の炉頂部の中央でなく、端のほう
に偏心させてあるので、フリーボード部１７に飛散した
被焼成物を同伴して該焼成炉１４から排出される割合し
、が少なくなる。前記希薄流動層形成部１５への粉末原
料の導入方法として圧縮空気にて圧入する実験をしたと
ころ、希薄流動層形成部１５の流動化風速を毎秒７．８
メートルにし、圧縮空気管１３からの圧縮空気の吹き込
み風速を毎秒２３メートルにすることが最適であった。
なお上記実施例では、希薄流動層形成部１５への粉末原
料の導入は圧縮空気管１３からの圧縮空気により圧入し
ているが、たとえば、スクリュウフイーダやヘッド圧な
どによって導入してもよく、また原料供給シュートを複
数本採用し、希薄流動層形成部１５の多方向から仮焼さ
れた粉末原料を該形成部１５に導入してもよい。上述の
ように、本発明は焼成炉に噴流層型流動焼成炉を採用し
、かつ、該焼成炉の最下部を横断面積の４・なる高温お
よび高風速の希薄流動層とし、この希薄流動層に仮焼さ
れた粉末原料を導入して焼成するから、燃焼に際しての
酸素の利用率を高めて流動層の昇温を容易にするととも
に、希薄流動層形成部が高温燃焼域となってクリンカの
形成が助長され、しかも、希薄流動層内に仮焼工程を経
た粉末原料が投入されるので、粉末原料は直ちにフリー
ボード部に到達することがなく、フリーボード部に飛び
出すことがかなり抑制される。
後述する噴流層型流動焼成炉１４を連結しており、途中
に該焼成炉１４のほうに向けて圧縮空気を吹き込む圧縮
空気管１３が設けられている。すなわち、噴流層型流動
焼成炉１４は、下から上に順に、希薄流動形成部１５と
、濃流動層形成部１６と、フリーボード部１７とを有し
、かつ、前記各部の横断面積の大きさ（直径の大きさ）
は、希薄流動層形成部の１５が最小で、濃流動層形成部
１６が中間で、フリーボード部１７が最大である。また
希薄流動層形成部１５には、前記原料シュート１１と、
燃料供給管１８と、燃焼用空気供給ダクト１９とが接続
され、焼成バーナの燃焼によって、該シュート１１から
の仮焼された粉末原料を焼成するようになっている。そ
の他、２０はファン、２１はクリンカホッパ、２２は流
動式のクリンカクーラ、２３は主君Ｅ風機である。なお
前記燃焼用空気供給ダクト９および１９は、ともに前記
クーラ２２に接続され、該クーラ２２の排気を利用する
ようになっている。また前記焼成炉１４の排ガスは該仮
焼炉６で利用するようになっている。このように構成さ
れた粉末原料の流動層式焼成装置においては、サスペン
ションプレヒーターで子熱されたセメント原料などの粉
末原料は、原料シュート７から気流式仮焼炉６に導入さ
れ、仮燐されて排ガスとともに分離サィクロン１０１こ
至り、このサイクロン１０で、その排ガスから分離補集
されたのち、原料シュート１１に至る。この原料シュー
ト１１の途中には圧縮空気管１３が設けられているので
、前記サイクロン１０からの原料は、圧縮空気により噴
流層型流動焼成炉１４の希薄流動層形成部１５に庄入さ
れる。この希薄流動層形成部１５では、横断面積が比較
的小さいため、流動層の上昇風速が大であって粒子の存
在が希薄であり、したがって、酸素の利用率が高められ
、昇温か容易である。この希薄流動層形成部１５での原
料は濃流動層形成部１６に移動して焼成されてクリンカ
となり、やがて生長して大きくなると、自重により下降
し、再び希薄流動層形成部１５で完全に焼成され、分級
されてクリンカホッパ２１に至り、さらにクリンカクー
ラに至って冷却される。また、図示のように、前記焼成
炉１４の排ガスは該仮焼炉６に送られるが、該仮焼炉６
の下端は該焼成炉１４の炉頂部の中央でなく、端のほう
に偏心させてあるので、フリーボード部１７に飛散した
被焼成物を同伴して該焼成炉１４から排出される割合し
、が少なくなる。前記希薄流動層形成部１５への粉末原
料の導入方法として圧縮空気にて圧入する実験をしたと
ころ、希薄流動層形成部１５の流動化風速を毎秒７．８
メートルにし、圧縮空気管１３からの圧縮空気の吹き込
み風速を毎秒２３メートルにすることが最適であった。
なお上記実施例では、希薄流動層形成部１５への粉末原
料の導入は圧縮空気管１３からの圧縮空気により圧入し
ているが、たとえば、スクリュウフイーダやヘッド圧な
どによって導入してもよく、また原料供給シュートを複
数本採用し、希薄流動層形成部１５の多方向から仮焼さ
れた粉末原料を該形成部１５に導入してもよい。上述の
ように、本発明は焼成炉に噴流層型流動焼成炉を採用し
、かつ、該焼成炉の最下部を横断面積の４・なる高温お
よび高風速の希薄流動層とし、この希薄流動層に仮焼さ
れた粉末原料を導入して焼成するから、燃焼に際しての
酸素の利用率を高めて流動層の昇温を容易にするととも
に、希薄流動層形成部が高温燃焼域となってクリンカの
形成が助長され、しかも、希薄流動層内に仮焼工程を経
た粉末原料が投入されるので、粉末原料は直ちにフリー
ボード部に到達することがなく、フリーボード部に飛び
出すことがかなり抑制される。
このように、本発明によれば、焼成炉として、重量物の
回転体であるロータリキルンを使用することなく、静止
炉である噴流層型流動焼成炉を用いているので、ロー夕
リキルンの欠点がことごとく解消され、かつ、静止炉で
あるため、保温手段を充分に施工することができ、炉内
温度が比較的均一になり、粒径のそろった良質のクリン
カを得ることができ、このため、現在よりも高効率のク
リンカクーラの使用が可能であり、またクリンカの粉砕
費も低減される。
回転体であるロータリキルンを使用することなく、静止
炉である噴流層型流動焼成炉を用いているので、ロー夕
リキルンの欠点がことごとく解消され、かつ、静止炉で
あるため、保温手段を充分に施工することができ、炉内
温度が比較的均一になり、粒径のそろった良質のクリン
カを得ることができ、このため、現在よりも高効率のク
リンカクーラの使用が可能であり、またクリンカの粉砕
費も低減される。
図は本発明の一実施例を示した立面図である。
１・・・サスペンションプレヒータ、６・・・気流式仮
暁炉、７…原料シュート、１０…分離サイクロン、１１
・・・原料シュート、１３・・・圧縮空気管、１４・・
・噴流層型流動焼成炉、１５・・・希薄流動層形成部、
１６・・・濃流動層形成部、１７・・・フリーボード部
、２２・・・クリンカクーラ、２３・・・主排風機。
暁炉、７…原料シュート、１０…分離サイクロン、１１
・・・原料シュート、１３・・・圧縮空気管、１４・・
・噴流層型流動焼成炉、１５・・・希薄流動層形成部、
１６・・・濃流動層形成部、１７・・・フリーボード部
、２２・・・クリンカクーラ、２３・・・主排風機。
Claims (1)
- １ 粉末原料を仮焼する仮焼炉と、この仮焼炉で仮焼さ
れた粉末原料を最下部の横断面積の小なる高温および高
風速の希薄流動層形成部に導入してこの希薄流動層形成
部と該希薄流動層形成部の直上部の濃流動層形成部とで
焼成する噴流層型流動焼成炉とからなることを特徴とす
る、粉末原料の流動層式焼成装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16593680A JPS601548B2 (ja) | 1980-11-27 | 1980-11-27 | 粉末原料の流動層式焼成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16593680A JPS601548B2 (ja) | 1980-11-27 | 1980-11-27 | 粉末原料の流動層式焼成装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5790572A JPS5790572A (en) | 1982-06-05 |
| JPS601548B2 true JPS601548B2 (ja) | 1985-01-16 |
Family
ID=15821823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16593680A Expired JPS601548B2 (ja) | 1980-11-27 | 1980-11-27 | 粉末原料の流動層式焼成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS601548B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57123847A (en) * | 1981-01-19 | 1982-08-02 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Method and device for baking cement clinker or like |
| JPS57156350A (en) * | 1981-03-17 | 1982-09-27 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Burning method and device for cement clinker or like |
| JPS6154227A (ja) * | 1984-08-23 | 1986-03-18 | Chichibu Cement Co Ltd | 流動焼成炉の原料投入装置 |
-
1980
- 1980-11-27 JP JP16593680A patent/JPS601548B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5790572A (en) | 1982-06-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3330046A (en) | Method and apparatus for exchanging heat between solid particles and gases | |
| IE39056B1 (en) | Improvements relating to calcination of pulverous materia | |
| CN1030309C (zh) | 制作水泥熟料的方法及装备 | |
| US3964922A (en) | Process for calcination of cement-clinker | |
| JPS601548B2 (ja) | 粉末原料の流動層式焼成装置 | |
| EP0088181A1 (en) | Manufacture of highly porous refractory material | |
| JPS60634Y2 (ja) | 粉末原料の流動層式焼成装置 | |
| JPH0431520Y2 (ja) | ||
| CN208933224U (zh) | 一种石膏煅烧过程中的原料预热与粉汽分离系统 | |
| JPS60636Y2 (ja) | 噴流層型流動焼成炉 | |
| JPS5846462B2 (ja) | セメントクリンカの焼成装置 | |
| JPS61231393A (ja) | 粉粒体熱交換装置 | |
| JPS6226701Y2 (ja) | ||
| JPS595338B2 (ja) | フンリユウタイカネツホウホウ オヨビ ソノソウチ | |
| JPS60635Y2 (ja) | 粉末原料の流動層式焼成炉 | |
| RU1818510C (ru) | Способ получени цементного клинкера | |
| JPH01148736A (ja) | セメント焼成方法 | |
| SU1330098A1 (ru) | Способ производства портландцементного клинкера | |
| JPH0527469Y2 (ja) | ||
| SU1406438A1 (ru) | Запечный циклонный теплообменник | |
| SU1191713A1 (ru) | Установка дл получени цементного клинкера сухим способом | |
| JPS5842873Y2 (ja) | 粉末原料焼成装置の原料拡散板 | |
| JPH0541580B2 (ja) | ||
| JPS5917871Y2 (ja) | 粉末原料の仮焼装置 | |
| JPH0212141B2 (ja) |