JPS6015459Y2 - 多段引出式キヤビネツト - Google Patents
多段引出式キヤビネツトInfo
- Publication number
- JPS6015459Y2 JPS6015459Y2 JP5125078U JP5125078U JPS6015459Y2 JP S6015459 Y2 JPS6015459 Y2 JP S6015459Y2 JP 5125078 U JP5125078 U JP 5125078U JP 5125078 U JP5125078 U JP 5125078U JP S6015459 Y2 JPS6015459 Y2 JP S6015459Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drawer
- vertically movable
- lock
- latch
- cabinet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、引出を多段に設けたキャビネットにおいて、
複数の引出を同時に引出すことによってキャビネットが
転倒することを防止する二重引出し防止装置に関するも
のである。
複数の引出を同時に引出すことによってキャビネットが
転倒することを防止する二重引出し防止装置に関するも
のである。
引出し式ファイリングキャビネット特に開口が広巾で奥
行の短かい引出が多段に設けられたキャビネットにあっ
ては、任意の複数段の引出を同時に前方に引き出した状
態にすることによって重心が前方に移り、キャビネット
全体が前方に転倒するおそれがある。
行の短かい引出が多段に設けられたキャビネットにあっ
ては、任意の複数段の引出を同時に前方に引き出した状
態にすることによって重心が前方に移り、キャビネット
全体が前方に転倒するおそれがある。
特に各引出の前面壁を耐火性を有するコンクリート等の
重量のある厚壁に形成した場合転倒の危険性が大となる
。
重量のある厚壁に形成した場合転倒の危険性が大となる
。
このような二重引出し防止機構として従来は、キャビネ
ット本体の側板内面に係止片付きの上下動杆を上下摺動
自在に配設する一方、引出のサスペンションに傾斜ガイ
ド部を設け、引出を引出すと前記傾斜ガイドに導かれて
上下動杆が上昇し、すると他の引出は係止片に前方を遮
られて引出し不能となるよう構威している。
ット本体の側板内面に係止片付きの上下動杆を上下摺動
自在に配設する一方、引出のサスペンションに傾斜ガイ
ド部を設け、引出を引出すと前記傾斜ガイドに導かれて
上下動杆が上昇し、すると他の引出は係止片に前方を遮
られて引出し不能となるよう構威している。
しかし、このようにサスペンションに設けた傾斜ガイド
部を利用して上下動杆を上下動させたものにあっては、
引出の引出し動と当該サスペンションによる上下動杆と
の上下動の間にタイムラグがあるため、完全な二重引出
し防止ができないという欠点があった。
部を利用して上下動杆を上下動させたものにあっては、
引出の引出し動と当該サスペンションによる上下動杆と
の上下動の間にタイムラグがあるため、完全な二重引出
し防止ができないという欠点があった。
本考案は、引出の外側面に突設した傾斜ガイド片で上下
動杆を上昇させるように構威することによって、一つの
引出を引出せば他の引出を完全に引出し不能となるよう
にすると共に、キャビネット本体の側板内面に回動自在
に配設した爪レバーを利用して上下動杆を上昇位置に保
持するように構威し、上下動杆をサスペンションとは関
係なくキャビネット側板内面の任意の位置に配設できる
ようにして従来の欠点を解消する一方、二重引出防止機
構をロック機構と共用することによってキャビネット全
体の構造に簡単にしたものである。
動杆を上昇させるように構威することによって、一つの
引出を引出せば他の引出を完全に引出し不能となるよう
にすると共に、キャビネット本体の側板内面に回動自在
に配設した爪レバーを利用して上下動杆を上昇位置に保
持するように構威し、上下動杆をサスペンションとは関
係なくキャビネット側板内面の任意の位置に配設できる
ようにして従来の欠点を解消する一方、二重引出防止機
構をロック機構と共用することによってキャビネット全
体の構造に簡単にしたものである。
次に本考案を3段引出式耐火ファイリングキャビネット
に適用した実施例図面に基づき説明すると、1はキャビ
ネット本体で、その天板2、背板3地板及び左右側板4
,4′は共に耐火性を有するコンクリート材等を充填し
た厚壁である。
に適用した実施例図面に基づき説明すると、1はキャビ
ネット本体で、その天板2、背板3地板及び左右側板4
,4′は共に耐火性を有するコンクリート材等を充填し
た厚壁である。
A、 B、 Cは前記キャビネット本体1の前面側へ引
き出し自在になった上段、中段、下段の各引出であって
、その各引出における左右側板12゜12′外面に水平
に沿設したレール6.6′はサスペンション7.7′を
介してキャビネット本体の左右側板4,4′内面に沿設
したレール8,8′に対し引き出し自在に支受されてい
る。
き出し自在になった上段、中段、下段の各引出であって
、その各引出における左右側板12゜12′外面に水平
に沿設したレール6.6′はサスペンション7.7′を
介してキャビネット本体の左右側板4,4′内面に沿設
したレール8,8′に対し引き出し自在に支受されてい
る。
各引出A、B、Cの前面部9はそれぞれ前記キャビネッ
ト本体1と同様にコンクリート等の耐火材を充填した厚
壁で形成されており、キャビネット本体前面との間で煙
返しの段部が形成されている。
ト本体1と同様にコンクリート等の耐火材を充填した厚
壁で形成されており、キャビネット本体前面との間で煙
返しの段部が形成されている。
上段引出Aの前面部9の右端上部位置には、ばね10′
に抗して押し込めば旋錠状態となる小判型押し錠10′
が、その後端突出接当部11を引出Aの前面部9の裏面
に突出するように貫通して設けられている。
に抗して押し込めば旋錠状態となる小判型押し錠10′
が、その後端突出接当部11を引出Aの前面部9の裏面
に突出するように貫通して設けられている。
12.12’はキャビネット本体の左右側板4.4′内
面上部において水平前後方向に移動自在に装架された左
右一対の水平竿で、右側水平竿12′の前端は前記上段
引出A前面部9に取付けられた押し錠10の後端接当部
11に常時接当しており、キャビネット本体の天板2下
面に中央部をビン13枢着されて水平回動自在な連動杆
14の左右端部が前記各水平竿12,12’の端に嵌合
しており、該各水平竿12.12’が互に逆方向に移動
するように構成されている。
面上部において水平前後方向に移動自在に装架された左
右一対の水平竿で、右側水平竿12′の前端は前記上段
引出A前面部9に取付けられた押し錠10の後端接当部
11に常時接当しており、キャビネット本体の天板2下
面に中央部をビン13枢着されて水平回動自在な連動杆
14の左右端部が前記各水平竿12,12’の端に嵌合
しており、該各水平竿12.12’が互に逆方向に移動
するように構成されている。
そして15.15’は前記キャビネット本体の左右側板
4.4′内面において、前記各水平竿12,12′に連
結した対称形状のベルクランクレバー16.16’を介
して、各水平竿の動きに応じて同方向に一定高さHlだ
け上下動するように懸架された左右一対の上下動杆で、
該各上下動杆15゜15′には後述する各段の引出にお
ける左右巻ロック掛金17.17’の各直線部18.1
8’上面に常時接当するピン19.19’を突設してな
る。
4.4′内面において、前記各水平竿12,12′に連
結した対称形状のベルクランクレバー16.16’を介
して、各水平竿の動きに応じて同方向に一定高さHlだ
け上下動するように懸架された左右一対の上下動杆で、
該各上下動杆15゜15′には後述する各段の引出にお
ける左右巻ロック掛金17.17’の各直線部18.1
8’上面に常時接当するピン19.19’を突設してな
る。
各引出A、B、Cの左右側板20.20’の外面には、
それぞれ同一高さ位置に平面視り形の掛金受け21.2
1’を突設し、また、各引出の左側板5外面における前
記掛金受け21の前方下位置には側面視へ字状等の前後
傾斜部を有するガイド片22を突設する。
それぞれ同一高さ位置に平面視り形の掛金受け21.2
1’を突設し、また、各引出の左側板5外面における前
記掛金受け21の前方下位置には側面視へ字状等の前後
傾斜部を有するガイド片22を突設する。
左右上下動杆15.15’より後方のキャビネット左右
側板4,4′内面には各引出高さごとにロック掛金17
.17’を枢着軸23.23’に前後回動自在に枢支す
るにあた・す、該各掛金17゜17′の上部に前後直線
部18.18’とその直線部後端にf型のロック部24
.24’とも一体的に形成すると共に該ロック部方向に
重心が偏在するか、又はねじりばね等により該ロック部
24゜24′を下向きに回動するように付勢してなり、
前記左右一対の上下動杆15,15’を下位置にした状
態で前記各ピン19.19’が各ロック掛金17.17
’の前記上面に接当して、各引出における掛金受け21
.21’がロック掛金17゜17′の直線部18.18
’の下部を前後に通り抜けでき、前記上下動杆15,1
5’の上昇動に従って各ピン19.19’の下面に各ロ
ック掛金17.17’の前部上面が接当したまま回動し
、この状態ではロック掛金17.17’のロック部24
.24’が後方下向きに回動し、引出を引出動したとき
はその引出の掛金受21.21’には係合せず、引出を
収納したままの状態ではその引出の各掛金受21.21
’の上面に前記ロック部24.24’が落し込み係合す
るように構成されている。
側板4,4′内面には各引出高さごとにロック掛金17
.17’を枢着軸23.23’に前後回動自在に枢支す
るにあた・す、該各掛金17゜17′の上部に前後直線
部18.18’とその直線部後端にf型のロック部24
.24’とも一体的に形成すると共に該ロック部方向に
重心が偏在するか、又はねじりばね等により該ロック部
24゜24′を下向きに回動するように付勢してなり、
前記左右一対の上下動杆15,15’を下位置にした状
態で前記各ピン19.19’が各ロック掛金17.17
’の前記上面に接当して、各引出における掛金受け21
.21’がロック掛金17゜17′の直線部18.18
’の下部を前後に通り抜けでき、前記上下動杆15,1
5’の上昇動に従って各ピン19.19’の下面に各ロ
ック掛金17.17’の前部上面が接当したまま回動し
、この状態ではロック掛金17.17’のロック部24
.24’が後方下向きに回動し、引出を引出動したとき
はその引出の掛金受21.21’には係合せず、引出を
収納したままの状態ではその引出の各掛金受21.21
’の上面に前記ロック部24.24’が落し込み係合す
るように構成されている。
また、左側上下動杆15′には、各引出を前後動すると
きこれに取付くガイド片22の傾斜上面に沿って転がる
子25を固着しており、したがって各任意の引出の前後
動に応じて傾斜ガイド部22の上下落差礼に相等する高
さだけ左右一対の上下動杆15.15’が上下動するこ
とになる。
きこれに取付くガイド片22の傾斜上面に沿って転がる
子25を固着しており、したがって各任意の引出の前後
動に応じて傾斜ガイド部22の上下落差礼に相等する高
さだけ左右一対の上下動杆15.15’が上下動するこ
とになる。
さらに、キャビネットの左側板4内面における上下動杆
15より奥側には、下端に爪部26を有する爪レバー2
7を前記上、中、下位置の各掛金17と同軸23に枢着
し、この各爪レバー27を前記各上、中、下段の各抽出
における各ガイド片22後端方向へ常時ばね28付勢す
ると共に任意の段の引出を引き出すことによりガイド片
22後端が左側上下動杆21を横切ると同時に該上下動
杆15に設けられた係止部29に前記爪レバーの爪部2
6が係合し上下動杆15の落下を阻止するように構成し
ている。
15より奥側には、下端に爪部26を有する爪レバー2
7を前記上、中、下位置の各掛金17と同軸23に枢着
し、この各爪レバー27を前記各上、中、下段の各抽出
における各ガイド片22後端方向へ常時ばね28付勢す
ると共に任意の段の引出を引き出すことによりガイド片
22後端が左側上下動杆21を横切ると同時に該上下動
杆15に設けられた係止部29に前記爪レバーの爪部2
6が係合し上下動杆15の落下を阻止するように構成し
ている。
以上の構成により、まず上段引出前面部に取付く押し錠
10を旋錠しない解放状態における引出の二重引出し防
止作用を説明する。
10を旋錠しない解放状態における引出の二重引出し防
止作用を説明する。
上、中、下段の各引出A、 B、 Cがキャビネット本
体1内に収納され、且つ、押し錠10が旋錠解除されて
いる場合(押し錠10が引出前面部9より突出した状態
)における左右一対の上下動杆15,15’の位置は第
4図、第5図に二点鎖線で示すように、その各転子25
が各引出におけるガイド片22前部上面に接当するよう
に下位置にあり、この状態で第3図に示す中段引出Bに
おける引手30を手に掛け、引出Bを第10a図、第1
0b図1.第10c図の上部に示すように順次前方に引
き出すと、該引出Bの左側板20外面に突設した傾斜ガ
イド片18の前方移動に従って転子25がガイド片22
の傾斜上面に沿って上方に移動する。
体1内に収納され、且つ、押し錠10が旋錠解除されて
いる場合(押し錠10が引出前面部9より突出した状態
)における左右一対の上下動杆15,15’の位置は第
4図、第5図に二点鎖線で示すように、その各転子25
が各引出におけるガイド片22前部上面に接当するよう
に下位置にあり、この状態で第3図に示す中段引出Bに
おける引手30を手に掛け、引出Bを第10a図、第1
0b図1.第10c図の上部に示すように順次前方に引
き出すと、該引出Bの左側板20外面に突設した傾斜ガ
イド片18の前方移動に従って転子25がガイド片22
の傾斜上面に沿って上方に移動する。
したがって、この転子22と一的に上昇する上下動杆1
5の上、中、下位置に取付く各ピン19もガイド片22
の落差H2分だけ上昇する。
5の上、中、下位置に取付く各ピン19もガイド片22
の落差H2分だけ上昇する。
このとき、中段引出Bにおける掛金受21はこれに対応
するロック掛金17におけるロック部24より前方の直
線部18の下方をすでに通過しているから、ピン19の
上昇に従ってロック掛金17が後方下向きに回動するも
ロック掛金17のロック部24と掛金受け21とは係合
しない。
するロック掛金17におけるロック部24より前方の直
線部18の下方をすでに通過しているから、ピン19の
上昇に従ってロック掛金17が後方下向きに回動するも
ロック掛金17のロック部24と掛金受け21とは係合
しない。
他の上段引出A及、び下段引出Cはキャビネット本体1
内に収納された状態であり、前記各段におけるピン19
,19′は上昇して、これに応じてロック掛金17゜1
7′のロック部24.24’は後方下向きに回動し、各
引出における各掛金受け21.21’上面にロック部2
4.24’が落ち込み係合し、各引出A、Cの引出し動
は阻止されるのであり、そのとき中段引出B位置に対応
する爪レバー27はばね28力により第10c図に示す
ように下向き前方回動してその爪部26は上下動杆15
の係止部29に係合し、引出Bの引出し動によるガイド
片22と転子28との関係がなくなった状態でも、該上
下動杆21の落下を阻止し、その状態を保持できるから
その後における引出の二重引き出しを防止できる。
内に収納された状態であり、前記各段におけるピン19
,19′は上昇して、これに応じてロック掛金17゜1
7′のロック部24.24’は後方下向きに回動し、各
引出における各掛金受け21.21’上面にロック部2
4.24’が落ち込み係合し、各引出A、Cの引出し動
は阻止されるのであり、そのとき中段引出B位置に対応
する爪レバー27はばね28力により第10c図に示す
ように下向き前方回動してその爪部26は上下動杆15
の係止部29に係合し、引出Bの引出し動によるガイド
片22と転子28との関係がなくなった状態でも、該上
下動杆21の落下を阻止し、その状態を保持できるから
その後における引出の二重引き出しを防止できる。
この爪レバー27で上下動杆15を上昇位置に保持する
においては、当該爪レバー27は常時係合方向にばね2
8付勢されているので、上下動杆15が不測に下降して
一旦引出した引出が押し込み不能になることないのであ
る。
においては、当該爪レバー27は常時係合方向にばね2
8付勢されているので、上下動杆15が不測に下降して
一旦引出した引出が押し込み不能になることないのであ
る。
この作動は他の段の引出を引き出した場合にも同様にそ
の他の段はその後引き出しを不能とするよう働くから、
これによりキャビネットの重心前方移動に伴う転倒を防
止できるのである。
の他の段はその後引き出しを不能とするよう働くから、
これによりキャビネットの重心前方移動に伴う転倒を防
止できるのである。
なおこの構成は引出しの左右両側に設けることができる
ことは言うまでもない。
ことは言うまでもない。
逆に、すでに引出した引出Bを押し込めば、この引出B
に取付くガイド片22の後端が爪レバー27を後方に押
し、上下動杆15における係止部29との係合が解除さ
れ、転子25はガイド片22上面に沿って降下し、上下
動杆15の降下に従って各ピン19,19.19は各段
におけるロック掛金17前部上面に接当し、ロック掛金
17は略水平となり、元の状態に復元する。
に取付くガイド片22の後端が爪レバー27を後方に押
し、上下動杆15における係止部29との係合が解除さ
れ、転子25はガイド片22上面に沿って降下し、上下
動杆15の降下に従って各ピン19,19.19は各段
におけるロック掛金17前部上面に接当し、ロック掛金
17は略水平となり、元の状態に復元する。
また、全ての引出A、 B、 Cをキャビネット本体1
内に収納した状態にして上段引出Aの押し錠10を押し
込めば、キャビネット本体1右側板4′内面の水平竿1
2′は後方に押され、その後端の連動杆14を介して左
側板4に取付く水平竿12は前方に移動し、これら左右
水平竿12,12′とベルクランクレバー16.16’
を介して左右一対の上下動杆15,15’は共に高さH
lだけ上昇する。
内に収納した状態にして上段引出Aの押し錠10を押し
込めば、キャビネット本体1右側板4′内面の水平竿1
2′は後方に押され、その後端の連動杆14を介して左
側板4に取付く水平竿12は前方に移動し、これら左右
水平竿12,12′とベルクランクレバー16.16’
を介して左右一対の上下動杆15,15’は共に高さH
lだけ上昇する。
これより、各上下動杆15,15’の上、中、下位置の
各ピン19.19’は上方に移動し、この各ピン19.
19’に接当しつつ各ロック掛金17.17’のロック
部24.24’は後方下向きに回動し、各段の引出A、
B、Cの左右側板20.20’外面に取付けた各掛金受
け21,21′上面に前記各掛金17.17’のロック
部24.24’が落ち込んで互いに係合し、各引出A、
B、 Cは引出し不能にロックされる訳である。
各ピン19.19’は上方に移動し、この各ピン19.
19’に接当しつつ各ロック掛金17.17’のロック
部24.24’は後方下向きに回動し、各段の引出A、
B、Cの左右側板20.20’外面に取付けた各掛金受
け21,21′上面に前記各掛金17.17’のロック
部24.24’が落ち込んで互いに係合し、各引出A、
B、 Cは引出し不能にロックされる訳である。
逆に押し錠10にキーを差し込みロックを外すことによ
って押し錠10がばね10′力で前方に突出することに
より、上記の逆の作動により、左右一対の上下動杆15
,15’は共に−せいに降下し、各ピン19.19’は
各ロック掛金17.17’の上面に接当し、これを水平
状態にして旋錠を解除し各引出の前方移動を可能にする
のである。
って押し錠10がばね10′力で前方に突出することに
より、上記の逆の作動により、左右一対の上下動杆15
,15’は共に−せいに降下し、各ピン19.19’は
各ロック掛金17.17’の上面に接当し、これを水平
状態にして旋錠を解除し各引出の前方移動を可能にする
のである。
なお、上下動杆と各ロック掛金とは、ロック掛金に形成
した長溝孔に上下動杆に突設のピンを遊嵌させるなど他
の手段で互に関連させても良く、このように遊びをもっ
て関連することにより前記実施例のように、旋錠による
上下動杆の上昇高さHlと傾斜ガイド片による上昇高さ
H2とを異にできるのである。
した長溝孔に上下動杆に突設のピンを遊嵌させるなど他
の手段で互に関連させても良く、このように遊びをもっ
て関連することにより前記実施例のように、旋錠による
上下動杆の上昇高さHlと傾斜ガイド片による上昇高さ
H2とを異にできるのである。
以上要するに本考案に従えば、任意の段の引出の引き出
し動によって他の段の引出は全て引き出し不能となり、
キャビネットの重心移動による転倒を防止できるのであ
り、従来のように、引出のサスペンションに傾斜ガイド
部を設けて、サスペンションによって上下動杆を上昇動
して他の段の引き出しを不能にする構成であれば、引出
自体の前後動とサスペンションの前後動に移動量差又は
時間的ずれがあるため、サスペンションによって上下動
杆が上昇動するまでの間だけ全部の引出が引き出し得る
ことになって、二重引き出しを完全に防止できないが、
本考案によれば、引出側板に取付くガイド片によって直
線的に上下動杆を上昇できるから、引出の前後移動量と
上下動杆の上下動量に時間的ずれを生じることがなく、
キャビネット本体側板内面に取付く各ロック掛金は上下
動杆の上昇動に応じて各引出の掛金受けに係合でき、完
全な二重引出の防止ができる。
し動によって他の段の引出は全て引き出し不能となり、
キャビネットの重心移動による転倒を防止できるのであ
り、従来のように、引出のサスペンションに傾斜ガイド
部を設けて、サスペンションによって上下動杆を上昇動
して他の段の引き出しを不能にする構成であれば、引出
自体の前後動とサスペンションの前後動に移動量差又は
時間的ずれがあるため、サスペンションによって上下動
杆が上昇動するまでの間だけ全部の引出が引き出し得る
ことになって、二重引き出しを完全に防止できないが、
本考案によれば、引出側板に取付くガイド片によって直
線的に上下動杆を上昇できるから、引出の前後移動量と
上下動杆の上下動量に時間的ずれを生じることがなく、
キャビネット本体側板内面に取付く各ロック掛金は上下
動杆の上昇動に応じて各引出の掛金受けに係合でき、完
全な二重引出の防止ができる。
しかも、上昇した上下動杆はキャビネット本体に取付く
爪レバーとの係合によってその状態を保持できるから、
引出又はサスペンションには上下動杆の重量がか)らず
、また、引出し押し込み最終近傍位置で該爪レバーの保
合を解除することが簡単にできるから、引出の引き出し
動が前記した従来のものより軽ろく且つ滑らかにでき、
その上、上下動杆、ロック掛金の設置箇所等の各部品は
サスペンションとは無関係に自由に設定できるから、サ
スペンションの構造を特殊で複雑な形状にする必要がな
い。
爪レバーとの係合によってその状態を保持できるから、
引出又はサスペンションには上下動杆の重量がか)らず
、また、引出し押し込み最終近傍位置で該爪レバーの保
合を解除することが簡単にできるから、引出の引き出し
動が前記した従来のものより軽ろく且つ滑らかにでき、
その上、上下動杆、ロック掛金の設置箇所等の各部品は
サスペンションとは無関係に自由に設定できるから、サ
スペンションの構造を特殊で複雑な形状にする必要がな
い。
また、上下動杆をキャビネット本体又は引出前面部等に
取付く錠の旋錠によっても上昇動するようにしたから、
同一部品で二重引出防止と引出のロックとの2つの機能
を持たせることができ、構造を簡単にできてコストを低
減できるのであり、各引出の掛金受けに係合するロック
掛金はキャビネット本体内に直接取付けたので、旋錠時
の各引出の引出動に要する荷重は上下動杆に掛らず、ロ
ック掛金の取付箇所に掛るから当該箇所のみ強度を向上
させれば良いから、上下動杆そのもの等旋錠操作部品を
頑丈にするまでもなく破壊に耐えることができる効果を
有する。
取付く錠の旋錠によっても上昇動するようにしたから、
同一部品で二重引出防止と引出のロックとの2つの機能
を持たせることができ、構造を簡単にできてコストを低
減できるのであり、各引出の掛金受けに係合するロック
掛金はキャビネット本体内に直接取付けたので、旋錠時
の各引出の引出動に要する荷重は上下動杆に掛らず、ロ
ック掛金の取付箇所に掛るから当該箇所のみ強度を向上
させれば良いから、上下動杆そのもの等旋錠操作部品を
頑丈にするまでもなく破壊に耐えることができる効果を
有する。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は多段キャビネッ
トの正面図、第2図はその一部切欠平面図、第3図は一
部断面右側面図、第4図はキャビネット本体内右側要部
側面図、第5図はキャビネット本体内左側要部側面図、
第6図は第4図の■−VI線視断線図断面図図は引出の
左側面図、第8図は第7図の■−■線一部断面図、第9
図は保合部の要部側面図、第10a図と第10b図と第
10c図はそれぞれ作用説明図である。 1・・・・・・キャビネット本体、A、 B、 C・・
・・・・引出、20.20’・・・・・・引出側板、4
,4′・・・・・・キャビネット側板、15,15’・
・・・・・上下動杆、22・・・・・・ガイド片、19
,19’・・・・・・ピン、25・・・・・・転子、2
7・・・・・・爪レバー、17,17’・・・・・・ロ
ック掛金、21.21’・・・・・・掛金受け。
トの正面図、第2図はその一部切欠平面図、第3図は一
部断面右側面図、第4図はキャビネット本体内右側要部
側面図、第5図はキャビネット本体内左側要部側面図、
第6図は第4図の■−VI線視断線図断面図図は引出の
左側面図、第8図は第7図の■−■線一部断面図、第9
図は保合部の要部側面図、第10a図と第10b図と第
10c図はそれぞれ作用説明図である。 1・・・・・・キャビネット本体、A、 B、 C・・
・・・・引出、20.20’・・・・・・引出側板、4
,4′・・・・・・キャビネット側板、15,15’・
・・・・・上下動杆、22・・・・・・ガイド片、19
,19’・・・・・・ピン、25・・・・・・転子、2
7・・・・・・爪レバー、17,17’・・・・・・ロ
ック掛金、21.21’・・・・・・掛金受け。
Claims (1)
- キャビネット本体に多段に挿入した引出をそれぞれ前後
移動自在に設けてなるキャビネットにおいて、各引出の
側板外面に傾斜ガイド片を掛金受けとを突設し、キャビ
ネット本体における側板内面には上下動杆を上下摺動自
在に懸架し、該上下動杆には各引出における前記各傾斜
ガイド片に接当する転子を設けて、任意の段の引出の引
出動に連動して前記上下動杆が上昇するように構成する
一方、キャビネット本体の側板内面における上下動杆近
傍に、上昇位置にある上下動杆と係合して当該上下動杆
を上昇位置に保持すると共に引出の押し込み動に連動し
てその保合を解除するようにした爪レバーを回動自在に
設けると共に、キャビネット本体の側板内面には前記各
引出の各掛金受けに対して係脱するロック掛金を各引出
箇所ごとに設け、この各ロック掛金が各掛金受けに係合
するように関連せしめ、且つ、前記上下動杆を、キャビ
ネットに取付く錠の操作によっても上下動できるように
構威したことを特徴とする多段引出式%式%
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125078U JPS6015459Y2 (ja) | 1978-04-17 | 1978-04-17 | 多段引出式キヤビネツト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125078U JPS6015459Y2 (ja) | 1978-04-17 | 1978-04-17 | 多段引出式キヤビネツト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54154828U JPS54154828U (ja) | 1979-10-27 |
JPS6015459Y2 true JPS6015459Y2 (ja) | 1985-05-15 |
Family
ID=28940260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5125078U Expired JPS6015459Y2 (ja) | 1978-04-17 | 1978-04-17 | 多段引出式キヤビネツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6015459Y2 (ja) |
-
1978
- 1978-04-17 JP JP5125078U patent/JPS6015459Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54154828U (ja) | 1979-10-27 |
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