JPS6015275B2 - 原色信号処理回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、陰極線管のラスターの状態を制御する原色信
号処理回路に関するものである。

従来、例えば赤信号、緑信号および青信号を独立に受け
るカラーディスプレイ装置などの原色ドライブ方式受像
機に於いて、原色信号発生器の出力段がオープンコレク
タで、負荷抵抗が受像機の入力段に入れてある場合、原
色信号発生器が接続されていない時に受像機の入力レベ
ルが全て高レベルになってしまい、原色信号が入力され
ていないにもかかわらず画面にはラスタが出てしまうと
いう欠点があった。

本発明の目的は、信号発生器が接続されていない状態で
は画面にラスタが出ないようにする回路を提供すること
にある。

以下、本発明を実施例に基づいて説明する。

第１図は、本発明の実施例の詳細な回路図である。１は
信号発生器の出力段で、三原色信号である赤信号ＥＲ、
緑信号ＥＧ、青信号ＥＢおよび水平同期信号ＨＤを出力
する。

赤信号ＥＲ、緑信号ＥＧおよび青信号ＥＢは反転増幅器
１１，１２および１３に各々入力され、かつ各々に負樹
抵抗Ｒ，，Ｒ２およびＲ３を介して所定の十Ｂ電圧が印
加されている。ここで反転された赤信号ＥＲ、緑信号Ｅ
Ｇおよび青信号ＥＢは、それぞれ第１の論理和回路２１
，２２および２３の第１の入力端子に入力される。また
これらとは別に第２の論理和回路２４があって、その第
１の入力端子に信号発生器１からの水平同期信号ＨＤお
よび負荷抵抗Ｒ４を介して十Ｂ電圧が印加され、また第
２の入力端子にはスイッチＳＷＩの操作によって得られ
る信号が入力される。第２の論理和回路２４の論理和世
力は前記第１の論理和回路２１，２２および２３の第２
の入力端子に各々入力される。そして、第１の論理和回
路２１，２２および２３の論理和信号Ｓ，．Ｓ２および
Ｓ３は論理糟回路３１，３２および３３の第１の入力端
子に各々入力される。また各々回路３１，３２および３
３の第２の入力端子にはスイッチＳＷ２の操作によって
与えられる信号が入力されるようになっている。前記論
理積回路３１の第３の入力端子にはスイッチＳＷ３から
の信号が、前記論理積回路３２の第３の入力端子にはス
イッチＳＷ４からの信号が、前記論理積回路３３の第３
の入力端子にはスイッチＳＷ５からの信号がそれぞれ入
力される。そして、論理積回路３１の論理燈信号Ｓ５は
増幅回路４１及び出力回路５１を介して陰極線管６０の
赤電子銃Ｒに入力され、論理積回路３２の論理積信号Ｓ
６は増幅回路４２、出力回路５２を介して陰極線管６０
の緑電子銃Ｇに入力され、論理種回路３３の論理積出力
Ｓ７は増幅回路４３、出力回路５３を介して陰極線管６
０の青電子銃Ｇに入力される。なお、スイッチＳＷＩか
らの信号は通常状態■では接地電位、つまり低レベルで
あり、切替状態■では十Ｂ電位になり高レベルとなる。
スイッチＳＷ２，ＳＷ３，ＳＷ４およびＳＷ５からの信
号は、通常状態■では十Ｂ爵位つまり高レベルであり、
切替状態■では接地電位つまり低レベルである。第２図
は、赤信号の伝送系のＥＲ，ＥＲおよび水平同期信号Ｈ
Ｄについて示すタイムチャートで、時刻Ｔｏ以前は信号
が入力されない状態を示す。

また他の色の伝送系は同様なので省略する。次に、スイ
ッチのモードと信号の入力状態に応じて動作を説明する
。最初に、原色信号入力回路の普通使用状態すなわちス
イッチＳＷＩ〜ＳＷ５が通常状態■の場合の動作を、動
作説明図である第３図を用いて説明する。

原色信号発生器が接続されていない時（時刻Ｔｏ以前）
、負荷抵抗Ｒ，，Ｒ２およびＲ３を介して、十Ｂ電圧が
原色信号入力回路の入力段に印加される為、反転増幅器
１１，１２および１３の入力端子はいずれも高レベルと
なる。

またこのとき水平同期信号入力部すなわち第２の論理和
回路２４の第１の端子も負荷抵抗Ｒ４を介して十Ｂ電圧
が印加されている為に高レベルとなる。一方、論理積回
路３１，３２および３３の第２および第３の入力端子は
、高レベルにセットされているので、結局、水平同期信
号の高レベルが第２の論理和回路２４、第１の論理和回
路２１，２２，２３および論理積回路３１，３２，３３
を通過する。このとき、各回路３１，３２および３３の
出力は全て高レベルとなる。したがって、陰極線管６０
の各カソード電位が高レベルとなり画面は黒くなり、ラ
スターは出ない。つまり、原色信号発生器が接続されて
いない時でも画面にはラスタは出ない。次に、原色信号
発生器が接続される（時刻Ｔｏ以後）と、赤信号ＥＲが
出力されている間（高レベルになっている間）に赤出力
信号Ｓ５が低レベルになり、その間だけ赤電子銃Ｒに信
号が流れる。同様に、緑信号ＥＧおよび青信号ＥＢが出
力されている間は、それぞれその間だけカソードＧおよ
びＢに信号が加わる。第２番目として、スイッチＳＷＩ
だけを切替状態■にした時の原色信号入力回路の動作を
第４図で説明する。

スイッチＳＷＩからの信号は続レベルとなり、第２の論
理和回路２４の論理和信号Ｓ４は常に高レベルとなる為
、信号Ｓ，，Ｓ２およびＳ３は原色信号ＥＲ，ＥＧおよ
びＥＢのレベルにかかわらず高レベルとなり、赤出力信
号ミ、緑出力信号Ｓ６および青出力信号Ｓ７は常に高レ
ベルとなって画面は黒くなる。

第３番目として、スイッチＳＷ２だけを切替状態■にし
た時の原色信号入力回路の動作を第５図で説明する。

スイッチＳＷ２からの信号は常に低レベルとなる為、赤
出力信号Ｓ５、緑出力信号Ｓ６および青出力信号Ｓ７の
レベルにはかかわらず、論理積信号である赤出力信号Ｓ
５、緑出力信号Ｓ６および青出力信号Ｓ７は常に低レベ
ルとなる為、カソードＲ，ＣおよびＢの全てに信号に加
わり、画面は白くなる。

第４番目として、スイッチＳＷＩおよびＳＷ３を切替状
態■にした時の原色信号入力回路の動作を第６図で説明
する。スイッチＳＷＩからの信号は高レベルの為、信号
Ｓ，，Ｓ２およびＳ３は原色信号ＥＲ，ＥＧおよびＥＢ
のレベルにかかわらず常に高レベルとなるが、スイッチ
ＳＷ３からの信号は低レベルの為、論理額信号である赤
出力信号Ｓ５は常に低レベルとなり、緑出力信号Ｓ６お
よび青出力信号Ｓ７は高レベルのままである。

従ってカソードＲのみに信号が流れ、画面は常に赤くな
る。同様に、スイッチＳＷＩおよびＳＷ４を切替状態■
にした時は画面は常に緑になり、スイッチＳＷＩおよび
ＳＷ５を切替状態■にした時は画面は常に青になる。

以上のように、本発明は原色ドライブ方式受像機に於い
て、従来、原色信号発生器が接続されていない時に画面
にラスタが出てしまうという欠点を取り除く。

また上記実施例ではスイッチＳＷＩを功替状態■にする
ことに依り、原色信号が入っている状態でも強制的に画
面を黒くし、またスイッチＳＷ２を切替状態■にするこ
とに依り強制的に画面を白くすることが出来、受像機の
回路動作を調べるのに有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の詳細な回路図、第２図及至第
６図は第１図の回路の動作説明のための波形図である。 Ｒ４……第１の論理信号発生手段、２１，２２，２３・
・・・・・第１の論理和回路、２４・・・・・・第２の
論理和回路、６０・・・…陰極線管、ＳＷ，…・・・第
２の論理信号発生手段、ＳＷ２・・・・・・第３の論理
信号発生手段、３１，３２，３３・・・・・・論理横回
路。第１図第２図 第３図 第４図 第５図 第６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 三原色を示す３つの原色信号と同期信号を供給する
   信号発生器の出力段に入力段が接続されて前記各原色信
   号と同期信号を各々入力してカラー画像を形成する受像
   機において、 前記接続がなされているときの前記同期
   信号の存在する期間と存在しない期間では反対の第１と
   第２の論理を示し、前記接続がなされていないときには
   前記同期信号の存在する期間と同じ第１の論理を示す第
   １の論理信号を出力する第１の論理信号発生手段と、
   前記各原色信号の各々に対応して設けられ前記各原色信
   号の１つと前記第１の論理信号を入力し、前記第１の論
   理信号が第１の論理であるときには各々が陰極線管の赤
   、緑、青の各カソードの電圧の論理状態を高レベルとす
   る第１の論理和信号を出力する各々の第１の論理和回路
   とを具備したことを特徴とする原色信号処理回路。 ２ 第２の論理信号を前記第１または第２の論理で選択
   可能に出力する第２の論理信号発生手段と、 前記第１
   の論理信号と前記第２の論理信号を入力して、前記第２
   の論理信号が前記第１の論理であるときには前記第１の
   論理を示す第２の論理和信号を前記各々の第１の論理和
   回路に与える各々の第２の論理和回路とを具備したこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の原色信号処理
   回路。 ３ 第３の論理信号を前記第１または第２の論理に選択
   可能に出力する第３の論理信号発生手段と、 前記第３
   の論理信号と前記各々の第１の論理和信号とを各々対と
   して入力し前記第３の論理信号が前記第２の論理である
   ときには各々が前記陰極線管の赤、緑、青の各カソード
   の電圧の論理状態を低レベルとする第４の論理信号を出
   力する各々の論理積回路とを具備したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の原色信号処理回路。