JPS60151558A - 血球計測装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、血球中の血球の大きさや数を計測するため
の血球計測装置に関するものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

生体の各組織を循、壊している血液を分析することによ
り、体全体の種々な情報が得られ診断に役立てることが
できる。中でも、血球の大きさや数の計測は基本的な測
定として一般に広く行なわれている。

このような従来の血球計測手段として、絶縁体に設けた
微小孔に希釈血球を通し、絶縁体で隔てられた溶液間の
電気伝導度が血球の通過時に変化するのを測定すること
により、血球の大きさおよび数を検知することが行なわ
れていた。

しかし、この方法は、血液が微細孔につまり易い、血球
の同時通過による誤計測が多い、血小板と赤血球との識
別が不完全である等の欠点があった。最近ではこれらの
欠点を克服したものとしてウォーターシースを利用した
散乱光型の血球カウンタが開発されている。

このカウンタは、血液を希釈液等のシース液に包み込ん
で細い流れとし、そこζこレーザ光等の強い光を照射し
て血球により散乱された光のみを受光し、散乱光の量に
より血球の大きさと数を測定しようとするものである。

このカウンタの場合、原理的にはレーザー光が血球によ
り散乱された時のみ光検出器に光が入る必要があるが、
実際には各種の原因により血球による散乱光以外のもの
が光検出器に迷光として入射される。

したがって、この迷光により光検出器ｉこ雑音が誘起さ
れ、迷光が大きい装置では、小さな血球はこの雑音のた
め計測できなくなる。この迷光を小さくするため、血球
による散乱光は通過させるが、迷光は通過させないよう
な各種の手段が講じられでいる。しかし、このような手
段を講じたものは装置が徒に複雑化しで、大型となりあ
るいは製作が困難であるなどの欠点があった。

〔発明の目的〕

この発明は上記の事情に基づきなされたもので、小型で
製作が容易であるとともに測定精度の高い血球計測装置
を提供しようとするものである。

〔発明の概要〕

この発明は、希釈血液を流すフローセルと、このフロー
セルに光を照射する照射部と、前記フローセルにおいて
血球により散乱された散乱光を集光し電気信号に変換す
る受光部と、この変換された電気信号により血球の識別
および大きさの計算を行なう処理部と、血球による散乱
光のみを通過させ血球により散乱されなかった光をさえ
ぎるビームストッパとを備え、このビームストッパは反
フ 射された光が前記マローセルに当らないように光軸に対
して傾斜して配設されていることを特徴と゛するもので
ある。

〔発明の効果〕

この発明によれば、ビームストッパを光軸に対して傾斜
して配設することにより、装置を大型化することなく受
光部に入る迷光を少なくできるので、小さな血球までも
測定できる精度の高い装置を比較的容易に製作すること
ができる。

〔発明の実施例〕

以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。

第１図Ｉこおいて、１は内管２および外管３よりなる二
重構造を備えたフローセルで、内管２には希釈された血
液４が供給され、また外管３には供給管５を経て希釈液
等の透明な液体からなるシース液６が供給されるもので
ある。

９１１ フローセル１の一％には照射部を構成するレーザ発振器
７が設置され、これに対向してその他興にはレーザ発振
器７から照射されるレーザ光のＸｄａ上１ｃビームスト
ンパ８、レンズ９および光検出器１０よりなる受光部が
順次配設される。レンズ９はフローセルＩＩこおいて血
球ｌこより散乱された光を集めて光検出器１０１こ導く
ためのものであり、１１は光検出器１０により変換され
た電気信号により血球の識別および大きさの計算を行な
うための処理部である。

ビームストッパ８は血球による散乱光のみを通過させ血
球により散乱されなかった光をさえぎるためのもので、
特にこの発明においては第２図に示すようにこのストッ
パ８で反射された光がフローセル１に当って迷光の原因
となることがないように光軸１２に対して傾斜した状態
で配設される。

第２図において第１図に対応する部分は同一符号によっ
て表示している。

次にこの血球計測装置の作用を説明する。希釈液であら
かじめ希釈された血液４は、内管２全通してフローセル
１に供給される。

一方、外管３の内部には供給管５によってシール液６が
供給される。

フローセル１は内管２＄６よび外管３の径がともに徐々
に細くなる構成を備えているので、それにしたがい希釈
された血液４の流れも細くなる。第２図のフローセル１
は上部からながめた状態を示しているが、血液４はその
中心を細い流れとなって通過し血液４の周囲はシース液
６１こ包まれているので血液４がフローセル１の内壁面
に触れることはない。

血球はこの細い流れさともに１個１個分離されてフロー
セル１中を通過して行く。この血球にレーザ発振器７か
らのレーザ光が照射され、照射さビームストッパ８に衝
突する。

血球ｌこより散乱された光は、ビームストッパ８１こよ
っては殆んどさえぎられることなく、レンズ９１こより
集光されて光検出６１０に入射する。この散乱光曖は光
検出器１０ｊこおいて電気信号に変換され、この信号に
基づき処理装置１１において血球の識別並びに計算が行
なわれる。

ビームストッパ８が光軸１２に対し直交して配置されて
いる場合には、ビームストッパ８に衝突した光は反射さ
れてフローセル１に達しその表面で再反射されて光検出
器１０７こ迷光として入射することになり、測定精度を
低下させる。

しかし、この発明による血球計測装置Ｃ場合にビームス
トッパ８は光軸１２に対し傾斜して配置されでいるので
、第２図から明らかなように反射光はフローセル１に当
ることがなく、これに原因する迷光を著しく抑制するこ
とができる。したがってこの計測装置の測定精度を向上
することができ、その際の構成も比較的簡単なものであ
る。

なお、この発明は上記実施例１こ限定されるものではな
く要旨を変更しない範囲において種々変形して実施する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の概略的な構成図、第２図
は同実施例の一部を抽出して示した作用説明図である。 １・・・フローセル　２・・・内管 ３・・外管　４・・・希釈した血液 ５・・供給管　６・・・シース液 ７・・・レーザ発振器　８・・・ビームストッパ９・・
レンズ　１０・・・光検出器 １１・・・処理部　１２・・・光軸 出願人　東京芝浦電気株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 希釈血液を流すフローセルと、このフローセルに光を照
   射する照射部と、前記フローセルｌこおいて血球により
   散乱された散乱光を集光し電気信号に変換する受光部と
   、この変換された電気信号により血球の識別および大き
   さの計算を行なう処理部と、血球による散乱光のみを通
   過させ血球により散乱されなかった光をさえぎるビーム
   ストッパとを備え、このビームストッパは反射された光
   が前記フローセルに当らないように光軸に対して傾斜し
   て配設されていることを特徴とする血球計測装置。