JPS6014840Y2 - コ−ナ−ドレイン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建造物のコンクリート打設時に、打設コンクリ
ート中に埋込んで固定するようにしたコーナードレイン
に係るものである。

コーナードレインは床面とその床面と直角をなす壁面の
直角部分に、後付けによって取付けているものであって
、このため壁面にはコーナードレイン本体の後部に突出
する集水管を通す横孔をコンクリート打設時に成形する
か、或は打設のあとでドリルにより穿つかしているもの
である。

本考案はかかる従来の工法によることなく、シかも一定
寸法の排水管には長さを自由に選択できるジヨイントパ
イプを連結して壁面の厚さ不同に適応させ、そのジヨイ
ントパイプの外周に取付けるリング形固定用具をコンク
リート枠に釘付けて打設コンクリート中に固定できるよ
うにしたものであって、その一実施例を添付図面につい
て説明する。

図中１はコーナードレインの本体であって、後側がすこ
し低くなるように形成した底板２と、その底板２の後側
部分から直立させた直立板３とを有し、底板２の前端か
ら僅かばかり後方部分と直立板３の上端から少し下がっ
た前面部とに四角枠状をなし、かつ側面ではＬ状をなす
集水枡４を突出状に設けてＬ形断面のストレーナ５をね
じ６により着脱可能に取付けてなる。

直立板３の後部には集水枡４によって集められた雨水を
後方に流出させる集水管７を突出し、その内周に雌ねじ
８を設ける。

９は集水管７の後側から内嵌する連結管部１０と、該連
結管部１０の後側の突出管部１１とからなるジヨイント
パイプであって、連結管部１０の外周に雌ねじ８に螺合
する雄ねじ１２を設ける。

突出管部１１はコンクリート壁の厚さに応する適当長さ
のものを数種類用意するものであって、その後端部の内
周に外側導水管２８を連結するための雌ねじ１３を設け
、かつ後端外周に連結周鍔１４を設ける。

１５は後面を壁部のコンクリート枠ａに接合する垂直面
１６に形成したリング形固定用具１５であって、そのリ
ング部１７の内径をジヨイントパイプ９の後端の内径よ
り少し太き目とし、周部に釘の挿通孔１９を形成した突
部１８を設ける。

リング部１７の前面は集水管７及びジョインドパイプ９
の軸線に直角な緩傾斜面２０とし、その緩傾斜面２０の
前側にジヨイントパイプ９の後方部外周の下半分を嵌め
込む凹円弧形片からなる受は突部２１を突出し、該受は
突部２１の緩傾斜面２０に接する上面に連結周鍔１４が
嵌まり込む係合溝部２２を設ける。

また受は突部２１の両側の上端に水平方向へ突出する受
座２３，２３を設けて夫々に透孔２４，２４を形成する
。

２５は連結周鍔１４のすぐ前側でジヨイントパイプ９の
外周の上方の半分に密着するようにした締付具であって
その下端両側に前記の受座２３，２３上に対応する突部
片２６．２６を設けてこれらに透孔２７，２７を形成す
る。

本実施例にいては、本体１の後部の集水管７にジヨイン
トパイプ９の連結管部１０を挿入して雌ねじ８と雄ねじ
１２の螺合により連結を施し壁面Ｗのコンクリート枠ａ
に位置を決めて挿通孔１９から該コンクリート枠ａに打
込んだ釘Ｃにより固定したリング形固定用具１５の受は
突部２１にジヨイントパイプ９の突出管部１１の下半分
を嵌めて連結周鍔１４を係合溝部２２に嵌込み、さらに
締付具２５を突出管部１１の上方から当て、それにより
合着状にはった両側の受座２３と突部片２６の透孔２４
，２７にボールド３１を通してナツト３２により固定す
る。

また壁部Ｗの厚さを決定するコンクリート枠すには欠溝
ｂ′を設けて直立板３の前の集水枡４の外周に接合する
。

床面Ｂのコンクリート枠ｄは底板２より少し下方に設け
るものであるが、コンクリート床面Ｂが打設ずみである
ときは底板２の下方部へのコンクリート打設をコンクリ
ート枠ａ、 ｂ間の壁部Ｗの打設と同時に施し得るよう
に除いて置くか、或はコンクリート枠ａへのリング形固
定用具１５の釘付ができるように薄く設ける等の適当な
手段を施す。

本考案は前記に例示した構成になり、壁部Ｗの外側面の
コンクリート枠ａに位置決めした上で、釘Ｃにより仮固
着するリング形固定用具１５の受は突部２１と締付具２
５とにより、コーナードレイン本体１の後部に突出する
集水管７に嵌めて連結したジヨイントパイプ９の後側突
出部を固定して、壁部Ｗ又は壁部Ｗとコンクリート床Ｂ
のコンクリート打設を施すようにしているもので、コン
クリート枠ａ、 ｂ、又はａ、 ｂとｄを除くことによ
り、コーナードレイン本体１のストレーナ５の取付は若
しくは取外しを自由にする開口部等を除いて、集水管７
、ジヨイントパイプ９、締付具２５を含むリング形固定
用具１５を共に壁部Ｗに埋込固定することができ、本体
１の底板２はコンクリート床Ｂの壁部Ｗと同時に施すコ
ンクリート打込み、又は該打込みとは分離したモルタル
塗り等の工事により第２図々示の埋込固定を施し得るも
のであって、コンクリート枠ａを除いたのちは釘Ｃが突
出するのみであり、リング形固定用具１５の後面が壁部
Ｗの外面と同一の垂直面になるから、外側導水管２８を
差込んでジヨイントパイプ９に連結する孔部を別途に形
成する必要は全くなく、従来の後付はコーナードレイン
と異なる先付けを簡易に施し得る効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は各部を分
離した斜視図、第２図は縦断面図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・底板、３・・・・
・・直立板、４・・・・・・集水枡、５・・・・・・ス
トレーナ、７・・・・・・集水管、８・・・・・・雌ね
じ、９・・・・・・ジヨイントパイプ、１２・・・・・
・雄ねじ、１５・・・・・・リング形固定用具、１７・
・・・・・リング部、１９・・・・・・挿通孔、２１・
・・・・・受は突部、２３・・・・・・受座、２５・・
・・・・締付具、２６・・・・・・突部片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板２と直立板３とにより雲形断面に形成し、底板２の
   上面と直立板３の前面とに設けた集水枡４にストレーナ
   ５を着脱自在に装着するコーナードレイン１の、前記直
   立板３の後側に集水管７を突出したコーナードレインに
   おいて、集水管７の後方部に連結する任意長さのジヨイ
   ントパイプ９と、前面に前記ジヨイントパイプ９の集水
   管７からの後方への突出部分の約半周を嵌める受は突部
   ２１と、前記パイプ９の突出部分の他の半周に接して受
   は突部２１にねじ杆類で固定される締付具２５を備えた
   リング形固定用具１５とからなり、その固定用具１５に
   、縦コンクリート枠に打ち込む釘の挿通孔１９を設けた
   ことを特徴とするコーナードレイン。