JPS60145483A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 この発明は、スクロール圧縮機や膨張機などガスを取扱
うスクロール流体機械の給油装置に関する。

〔発明の背景〕

スクロール流体機械における旋回スクロールおよび固定
スクロールと静止部との摺動面への給油装置としては、
たとえば、特開昭５０−３２５１２号公報などが知られ
ている。

この特許公開公報には、摺動面の一方に溝を形成し、こ
の溝に給油通路を連通させた給油装置が示されているが
、スクロール流体機械から吐出されたガス中に混入して
いる油を分離して、これを摺動面に供給するものは、示
されていない。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、スクロール流体機械から吐出される
ガス中かに含混入している油全分離して摺動面に供給す
る際、吐出ガスから分離されて溜められた油を吐出ガス
の流れで攪乱することがなく安定した給油ができるスク
ロール流体機械の給油装置全提供することにあるっ 〔発明の概要〕 この発明の主な特徴は、固定スクロールのラップの反対
側に固定スクロールとケースとによって形成された部屋
を有すること、スクロール流体機械の吐出口は前記部屋
に開口していること、固定スクロールにおける前記部屋
に面する部分に油溜め凹部を有すること、油溜め凹部と
、摺動面を連絡する給油通路が固定スクロールに形成さ
れていることである。

このような構成にすると、吐出ガス中から分離された油
は固定スクロールにおける部屋に面する部分よりも１段
くぼんだ油溜め凹部に溜められるので、吐出ガスの流れ
による攪乱はほとんどなく、油溜め凹部からの油がとぎ
れることなく安定して摺動面に流れていく。

〔発明の実施例〕

以下この発明の一実施例を第１図および第２図により説
明する。

スクロール流体機械は、円板状の鏡板１にインボリュー
ト曲線あるいはこれに近似の曲線からなる渦巻き状のラ
ップ２を直立させて形成した固定スクロール３と、円板
状の鏡板４にラップ２と同一形状のラップ５を直立させ
てなる旋回スクロール６とをラップ２，５を互いに向か
い合せてかみ合わせるとともに、旋回スクロール６の見
かけ上の自転を阻止し、旋回スクロール６の中心Ｏｍが
固定スクロール３の中心Ｏ５のまわｐを遊星運動するよ
うにするため、オルダムリング・キー７をフレーム１０
と旋回スクロール６との間に設けたものである。

上記のような構成において、旋回スクロール６の中心Ｏ
ｍが固定スクロール３の中心Ｏ８のまわりに、固定スク
ロール３側から見て時計方向に旋回運動するとき、両鏡
板１，４および両ラップ２゜５０間に形成される密閉空
間■は、両ラップ２゜５の巻終り端における最大空間（
図示せず）から、Ｖｌ　、Ｖ２　、Ｖ：ｌ　ｌＶ４１　
ｖｃｔのように両スクロール３．６の中心に向かって移
動しながら縮小する。

従って圧縮機の場合、旋回スクロール６の運動により気
体は吸入口９よシ吸入室１１に吸引された後、両うップ
２，５０間に形成される密閉空間Ｖに取入れられ、圧縮
されて吐出口８より吐出される０ この装置が作動している状態において、固定スクロール
３と旋回スクロール６とを引離そうとする力が、苗閉空
間内の流体圧によ多発生する。この力は、一つは空間Ｖ
１％Ｖｄ内の軸方向にがかる圧力の総和による力であり
、もう一つは流体圧の半径方向の作用点Ｇと駆動力の作
用点Ｆとが一致していないために生ずるモーメントによ
って、鏡板４の一部が鏡板１から引き離され一部が押付
けられる。

従ってこのままでは両スクロール３，６は離れてしまい
、正常な圧縮（膨張、または流体移送）（優 の動作ができなくなるので、ガス圧あるいはバネ力を旋
回スクロール６の反ラツプ面に作用させて両者が離脱し
ないようにする。この離脱防止力は、両スクロール３，
６を引離そうとする力の総和よシやや大きくなければ安
定な動作が得られない。

第１図の場合には、吐出配管１２から圧力調整弁１３を
介して減圧した背圧（中間圧）を、配管１４を介してフ
レーム１０に設けた開孔１５に接続することにより導き
、背圧室１６の圧力を安定動作に必要な圧力に保つよう
にしている。この圧力は、旋回スクロール６を固定スク
ロール３から引離そうとする力に打勝つと同時に、背圧
室１６から吸入室１１への摺動面におけるガス漏れを防
止するだけの押付力を与えるものでなければならない。

上記の結果として、旋回スクロール６はラップ５側の鏡
板面が固定スクロール３の鏡板面に押付けられた状態で
旋回運動する。両鏡板の摺動による摺動摩擦損失は、こ
の装置の機械損失のうちかなり大きな部分を占める。

次に給油機構の詳細を説明する。

固定スクロール３の反ラツプ側にケース１７を装着して
部屋１７Ａを形成し、この部屋１７Ａの中に油分離エレ
メント１８を配置することにより、吐出ガス中からよシ
効率的に油を分離しくエレメント１８は無くてもよい）
、固定スクロール３の鏡板上面に油を溜めるようにして
いる。この油を固定スクロール３の外周に近く、かつケ
ース１７内に位置し、固定スクロール３の外周または外
周近くに形成さ扛た油溜凹部に蒲め、符号１９ａ、１９
゜で示す複数個の油供給孔より固定スクロール側の摺動
面上に形成された環状の油溝２０（旋回スクロール側又
は固定および旋回スクロールの両方に形成されていても
よい。）に油を供給する。この場合、クランクシャフト
２１の軸は垂直に設置される。

また、吐出口８は、吐出ガスの流れ方向に向って末広が
りに形成されている。これは吐出ガスを拡散させるため
、吐出ガスが減速され、部屋１７Ａ内のガスの流れの乱
れを減少させる。そのため油の分離および油が油溜め凹
部２２に果まるのを促進する。さらに吐出ガスの流出時
の損失を小さくする効果がある。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、吐出ガス中から油を
分離した油を吐出ガスの流れで撹乱することがなくなム
摺動面への給油を安定して行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の要部断面図、第２図は第
１図のｎ−ｎ’断面図である。 １．４・・・跳板、２，５・・・ラップ、３・・・固定
スクロール、６・・・旋回スクロール、１１・・・吸入
室、１７・・・ケース、２ｏ・・・油溝、１９ａ　ｐ　
１９ｃｍ油供給孔、２２・・・油溜め凹部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、鏡板、渦巻き状のラップおよび、−吐出口を有する
   固定スクロールと、鏡板、渦巻き状のシップ金有する旋
   回スクロールとが互いにラップ同士を同かい合わせてな
   ってかみ合っており、旋回スクロールは、固定スクロー
   ルに対して見かけ上自転することなく旋回運動し、旋回
   スクロールと静止部分との間の摺動面に潤滑油を供給す
   るようになっているスクロール流体機械において、固定
   スクロールの鏡板におけるラップと反対側に、固定スク
   ロールとケースとによって形成された部屋を有し、この
   部屋には吐出口が開口しているとともに、固定スクロー
   ルの部屋に面し、かつケース内面に近接する部分に油溜
   め凹部を有し、この油溜め凹部と前記摺動面とを連通ず
   る給油通路を固定スクロールに有することを特徴とする
   スクロール流体機械の給油装置。 ２、特許請求の範囲第１項において、給油通路の一端は
   、前記油溜め凹部に、他端は旋回スクロールの鏡板外周
   部と固定スクロールとの間の摺動面にそれぞれ開口して
   いるスクロール流体機械の給油装置。