JPS601449Y2 - プラスチツクｇｆケ−ブル

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【考案の詳細な説明】考案の背景と目的本考案は、高電圧のプラスチックＣＦケーブルに関し、
特にその導体じゃへい層に関するものである。

１第１図ヨは、従来のプラスチックＧＦケーブルの一例
である。

１０はケーブル導体である。

１２は導体じゃへい層で、これについては、後で述べる
。

１４は絶縁層で、たとえばエンボス加工したポリプロピ
レン（以下ＰＰ）のテープ巻きなどからなる。

１６は絶縁しゃへい層で、たとえばアルミ蒸着ＰＰのテ
ープ巻きなどからなる。

１８は補強層で、たとえば半導電性紙からなる。

２０はシースで、たとえば波付きアルミ被からなる。

２２はガスである。

従来の導体じゃへい層１２は、半導電性ポリエチレン（
以下ＰＥ）のテープ巻きなどによって形成していた。

そのため、ヒートサイクルや曲げによって不整が生じて
、ケーブルの特性を悪化させる心配があった。

そこで、導体じゃへい層１２をソリッド化させることが
提案されている（特願昭５５−０３８２１５号（特開昭
５６−１１６２１１号））。

すなわち、たとえば、１）半導電性ＰＥを押し出し被覆
し、かつ架橋させる、２）未架橋の半導電性ＰＥをテー
プ巻きした後加熱モールドする、などの手段でソリッド
化させるものである。

なお、′ソリッド化させるヨというのは、全体が融着し
て一体になった状態にする、という意味である。

ところが導体じゃへい層１２をソリッド化すると、ケー
ブル半径方向のガスの流れによる強制冷却を行うことが
できない。

本考案は、この点を解決し、強制冷却によって、送電容
量を増大できるようにしたものである。

考案の構成導体じゃへい層１２を、ソリッド化した半導電性プラス
チックによって構成することは、上記の場合と同じであ
る。

しか腰導体じゃへい層１２に１第２図ヨのように、ラジ
アル方向の多数の透孔１３を設ける。

この透孔１３は導体しやへい層１２をケーブル半径方向
にガスの流れを可能にするものである。

なお透孔１３は、図面上、誇張して示したが、実際はも
つと小さい。

また一部分のみ示したが、全体にわたって設けるように
する。

この透孔１３は、次のようにして作ることができる。

１）公知の化学発泡による。

すなわち、押出し前に、半導電性ＰＥに発泡剤を加えて
、導体じゃへい層１２を発泡させる。

発泡剤には、たとえば゛カルボン酸アミド、アゾビスブ
チルニトリルなどがある。

少なくともラジアル方向の連通性を持たせるには、５０
％以上の発泡が必要で、それには混入量と温度の調節が
いる。

２）公知のガス発泡による。

すなわち、押出しシリンダの途中の窒素ガスなどを圧入
し、練り込んで発泡させる。

発泡度は上記の１）と同様、５０％以上必要である。

３）機械的に作る。

すなわち押出し後、針で穴をあける。

また導体しやへい層１２だけでなく、′第３図１のよう
に、絶縁層１４のうちの内側の薄い層１４０の部分も、
導体じゃへい層１２と一体にソリッド化し、耐電圧特性
の向上を図ることも提案されている。

このような場合は、そのソリッド化した部分全体をケー
ブル半径方向に貫通するような透孔１３を設ける。

作用効果ケーブル導体１０内のガス通路１１から透孔１３を通っ
て、ガスをケーブル半径方向に流し、強制冷却を行なう
ことができる。

さらにＧＦケーブルでは、ガスを充填する前にテープ巻
き層間の空気を抜き真空にする必要があるが、この作業
が透孔１３によって短時間に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術の説明図、第２図を第３図は、本考案
の異なる実施例の断面の説明である。１０：ケーブル導体、１２：導体しやへい層、１３：透
孔、１４：絶縁層、２２：ガス、１４０：絶縁層の内側
の部分。