JPS6014375Y2 - 連棟式ハウスの垂木固定構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は野菜等を栽培するための農業用ハウスで、特に
連棟式ハウスにおける屋根構成部材である垂木を固定す
る構造に関する。

この種の連棟式ハウスにあっては、採光を良好にするた
めに、その骨組構造体は細くて軽量で且つ強度的に優れ
たアルミ鋼材が用いられ、組立及び解体が容易にできる
ように簡単な嵌め合せ構造になっている。

特に連棟式の場合には隣接する屋根の谷間に雨樋を取付
けなければならず、この雨樋を利用して両側の屋根を支
持するようにしている。

この支持構造は雨樋自体を支柱の上端に固定し、雨樋の
両エツジ部に屋根構成部材である垂木の端部を嵌め込む
ようにしである。

しかしながらこのような構造であると、強風下における
揺さぶり又は地震等の振動に弱く、嵌め込み部分が外れ
ることがある。

嵌め込み部分が外れると、屋根が下り垂木間に挿通挟持
させたガラスが抜は出して落下するばかりでなく、揺さ
ぶり及び振動等によって屋根に部分的なねじれ現象が生
じ、それによってガラスに無理な力が掛って破損するこ
ともある。

本考案はこのような実情に鑑みてなされたものであって
、その目的は屋根構成部材である垂木を安定状態に固定
する構造を提供しようとするものである。

この目的を達成するためになされた本考案は、隣接する
屋根の谷間に樋を配設し、数機は支柱の頂部で支持され
ると共に両側の屋根の垂木を支持するように構成した連
棟式ハウスにおいて、前記両側の垂木の端部寄り下面に
孔を設け、該孔に夫々鉤部を引掛けて一対の連結部材を
配設し、該連結部材の他端に係合部を設け、該係合部を
樋の下面において係合連結させることを特徴とする連棟
式ハウスの垂木固定構造であって、屋根の谷間に配設し
た樋のエツジで垂木を突張り、連結部材によって垂木を
樋側に引き付け、両件用によって樋からの離脱及び落下
を防止すると共に屋根が強風下又は地震等によって部分
的にねじれることなく総体的な動きとなるため、ガラス
等の破損が解消される。

次に本考案を図示の実施により更に詳しく説明すると、
１は支柱であり、該支柱は連棟式ハウスの屋根の谷間に
位置し適宜の間隔をもって多数本配設されている。

この支柱の上部中央部には駒形の切込み２が形成され、
該駒形切込みの両サイドに外側に向けて折り曲げた舌片
３，４が一体に形成され、該舌片上に載置させて樋５を
配設し、舌片３，４と樋５とを適宜のボルト６．７によ
り固定する。

この樋５の長さ方向における両エツジ５ａ、５ｂは、連
棟式ハウスの屋根を構成する垂木８，９の下端部を支持
している。

つまり、各垂木８，９の下端に設けられたスリット８ａ
、９ａ内にエツジ５ａ、５ｂが夫々嵌り込み、垂木８，
９の重量に対抗する突張りにより支持している。

そして垂木間にはガラス１０．１１が嵌められて屋根を
形成している。

尚、上記構成の連棟式ハウスは公知に属するものである
。

このような連棟式ハウスにおいて、前記垂木の耐揺動性
及び耐振動性を付与した固定構造が本考案に係るもので
ある。

即ち両側に位置する垂木８．９間を簡単に連結できる一
対の連結部材２０．２１を使用するのである。

この連結部材は帯状を呈するアルミ鋼材で形成され、一
方の端部に鉤部２２，２３が設けられ、他方の端部にボ
ルト２４．２５を有する係合部２６．２７が設けられて
いる。

この連結部材を使用するに当り、垂木８，９の下端寄り
下面に孔１２．１３を穿設し、該孔に夫々鉤部２２，２
３を引掛け、係合部２６，２７を樋５の下面において当
接及び合掌させ、ボルト孔２４．２５にボルト２８を挿
通しナツトを螺合させることにより垂木８，９を互いに
引き寄せる方向に付勢させる。

従って、垂木８，９は樋５によって突張る方向に支持し
、連結部材２０．２１によって引き合う方向に付勢され
ることからして安定した取付状態になるのである。

尚、図中符号１４は補助機である。

以上説明したように本考案に係る垂木固定構造は、樋の
エツジによって両側の垂木を突張り作用で支持し、連結
部材によって引き寄せ作用を付与しているので強風下の
揺さぶり及び地震等の振動によっても樋のエツジが垂木
のスリットから抜けたり或は外れたりすることがなく、
安定した状態で固定できると云う優れた効果を奏するの
である。

又、連結部材の取付けに当っては、鉤部を孔に引掛は係
合部を係合させるだけであるため既に建造しであるハウ
スにも簡単に適用でき、その作業も簡単に行えると云う
効果も奏するのである。

更に、連結部材により垂木部分が隣接する屋根同志で連
結されることになるので、屋根自体が安定し、揺さぶり
或は振動が付与されても総体的な動きとなるので部分的
な大きな歪がなくなり、それによってガラスの破損等が
解消されると云う効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る垂木固定構造の要部のみを示す一
部縦断面図、第２図は同固定構造に使用される連結部材
の一方のみを示す斜視図である。 １・・・・・・支柱、２・・・・・・駒形切込み、３，
４・・・・・・舌片、５・・・・・・樋、５ ａｔ ５
ｂ・・・・・・樋のエツジ、６゜７．２８・・・・・
・ボルト、８，９・・・・・・垂木、８ａ、９ａ・・・
・・・スリット、１０，１１・・・・・・ガラス、１２
゜１３・・・・・・孔、２０．２１・・・・・・連結部
材、２２，２３・・・・・・鉤部、２４，２５・・・・
・・ボルト孔、２６，２７・・・・・・係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 隣接する屋根の谷間に樋を配設し、数機は支柱の頂部で
   支持されると共に両側の屋根の垂木を支持するように構
   成した連棟式ハウスにおいて、前記両側の垂木の端部寄
   り下面に孔を設け、該孔に夫々鉤部を引掛けて一対の連
   結部材を配設し、該連結部材の他端に係合部を設け、該
   保合部を樋の下面において係合連結させることを特徴と
   する連棟式ハウスの垂木固定構造。