JPS6013962B2 - 等方性特殊炭素材の製造方法 - Google Patents

等方性特殊炭素材の製造方法

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JPS6013962B2
JPS6013962B2 JP51067286A JP6728676A JPS6013962B2 JP S6013962 B2 JPS6013962 B2 JP S6013962B2 JP 51067286 A JP51067286 A JP 51067286A JP 6728676 A JP6728676 A JP 6728676A JP S6013962 B2 JPS6013962 B2 JP S6013962B2
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JP
Japan
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coke
carbon material
microns
product
petroleum coke
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JP51067286A
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好次 青山
安一 大島
雅広 内海
敏和 馬場
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高密度且つ高強度の等方性特殊炭素材の製造法
に関するものである。
さらに詳言すれば、生石瓶コークスと蝦暁コークスとの
配合物を主組成とし、これらに粘鯖剤を添加し加熱混練
後粉砕したものをラバープレス(静水圧プレス)により
等万成形し、次いで常法により燐成し、さらに必要に応
じて黒鉛化することを特徴とするものである。このよう
にして得た高密度且つ高強度の等方性特殊炭素材は、放
電加工電極などの電気用、シール、リングなどの機械用
、治具、ルッポ、連続鋳造用などの治金用あるいは原子
力用などに利用できるものである。
従来、炭素材の骨材としては、石油コークス、ピッチコ
ークスおよびそれらにカーボンブラックを配合し、加熱
混練後粉砕したものを型押し成形し、次いで凝成し、さ
らに必要に応じて黒鉛化していた。
しかしながら、石油コークス、ピッチコークスを主体と
した炭素材を用いると、高密度且つ高強度な物性を保持
せしむるためにピッチ含浸処理を行わなければならない
ため高価なものとなっていた。
同時に型押し成形のため得られた製品の異方性が大きく
、実用特性上の難点を有していた。他方、袴公昭50−
1566号公報に見られるように生石油コークスから高
密度且つ高強度の炭素材が縛られると述べられている。
しかしながら、この方法によっても本発明で言う高密度
且つ高強度の等万性特殊炭素材を製造することはできな
い。
その理由は、生石油コークスの大きな収縮力のために鱗
成条件範囲が極めて狭く、得られた炭素製品の大きさに
制限を受けると同時に型押し成形による製品は大きな異
方性を有しているからである。特殊炭素材として等方性
炭素材を使用する利点は、電気比抵抗、機械的強度、弾
性率、熱膨張率、熱伝導率などの物理特性、あるいは放
電加工特性、擢動特性、機械加工性などの実用特性が製
品全体均質になることにある。
換言すれば、上記特性が不均一な場合においては特性バ
ラッキが大きく、その実使用時に安定した結果が得られ
ない欠点を有している。そこで本発明者らは、高密度且
つ高強度の特殊炭素材に関する永年の研究開発の結果、
生石油コークスの焼成時における大きな収縮力と女由焼
コークスの焼成安定性に着目し、それらを主体とした配
合物を骨材とし、コールタールピッチ、石油ピッチある
いはフヱ/−ル樹脂、フラン樹脂などの粘結剤で濠練後
粉砕したのち、等方加圧するためにラバープレスを使用
することにより成形し、次いで常法に従って焼成あるい
は黒鉛化したところ、高密度且つ高強度炭素材が高収率
で得られることを見出した。
すなわち、本発明は従釆法の如くピッチ含浸処理工程を
必要とせず、しかも等方性を兼ね備えた特殊炭素材を提
供するものである。
さらに詳言すれば、従釆の炭素材は蝦焼コークスと粘結
剤とを混練して製造されるが、焼成過程において粘緒剤
の熱重縮合反応を利用することにより強度と比重の向上
を計ってきたものであって、粘結剤のみによる収縮量に
は限度があった。
また、限度以上の粘絹剤を添加し、収縮量を大きくする
と焼成条件範囲が極度に狭くなり焼成時にクラックが発
生する。粘結剤のみによる収縮量は約15%程度が限度
であることが判明した。また、生石油コークスは約50
%の収縮量となり一層焼成が困難となってくる。しかも
、型押し成形であるため異方性が大きく、庄面と側面と
の熱特性が異なり本質的な熱り6、力の大きさに起因す
る焼成収率低下が認められた。本発明は上記従来法を改
良したもので、すでに1300qoにおいて熱処理され
た蝦暁コークスと約500℃で熱処理された生石油コー
クスとを主体とした配合物を骨材として粘結剤により加
熱濠練した後、これを粉砕しラバー袋(ゴム容器)に入
れて水中で均等方向に加圧し得るラバープレスを用いて
成形し、次いで常法に従って焼成あるいは更に黒鉛化す
ることを特徴とするものである。
これは焼成温度以上ですでに蝦擬されたコークスと収縮
量の大きい生石油コークスとの組合せにより、高密度且
つ局強度を得るためにその収縮量を10〜40%の範囲
で調整したものである。すなわち、生石油コークスは7
〜15%程度の揮発分を含有しているため、成形時にお
ける粘着性を呈することから蝦焼コークスとの混練時に
添加する粕緒剤の量を減少することが可能となり、高密
度且つ高強度の特殊炭素材が得られることになる。その
上、ラバープレスによる等方成形を行なうことにより、
成形応力および焼成応力の発生を抑制することができる
ため焼成収率の大中な向上が可能となった。
また、本発明による特殊炭素材の収縮が大きいため、均
質な製品を得るための条件として焼成時に均一な収縮を
促すことが要求される。
その条件として生石油コークスの原料粒径を平均粒径1
5ミクロン以下の徴粉を使用することが必要となってく
る。生石油コークスの平均粒径が15ミクロン以上にな
ると粒子自身が収縮するため密度と強度の向上ができな
い。同時に蝦蝿コークスの平均粒径は44ミクロンまで
許容できる。
それ以上の粒経になると満足する強度が得られず、組織
の均一な収縮を阻害することになる。骨材への生石油コ
ークスの配合量は最大80%まで可能であり、それ以上
になると焼成条件範囲が狭くなるために得られる特殊炭
素材の大きさに制限を受けることになる。
また、ラバープレスにより成形され常法により競成し、
さらに必要に応じて黒鉛化して得られた製品の特性は全
体にわたって均一である。
すなわち、製品各所から任意に取り出した試片の電気比
抵抗および抗折力は、5%以内に保たれている。従来法
による型神成形品と本発明による等方成形品との差異を
第1表に示す。なお本発明で言う蝦擁コークスとは、ピ
ッチコークス、ガスコークスなどを指称するものであっ
て「 これらの他にカーボンブラック類を併用すること
ができる。
第1表 つぎに、本発明を実施例によって更に説明する。
〔実施例 1〕 平均粒径5ミクロンの生石油コ‐クス3蝿蝿・部(以下
、単にr部」で表わす)と平均粒径7ミクロンの石油コ
ークス7の部との配合物にコール夕−ルピッチ(軟化点
85℃)56部を添加し、ニーダー中で220℃、IH
r加熱混練した。
次いで混練物を粉砕後、ラバープレスにより1.5,ト
ン/■の圧力で等万成形を行なった。その後常法により
競成し、さらにこれを黒鉛化した。この時の焼成収縮量
は35%であった。かくして得られた製品の物性および
特性値は第2表に示す。〔実施例 2〕 平均粒径15ミクロンの生石油コ−クス3礎都と平均粒
径15ミクロンの石油コークス7の部との配合物にコー
ルタールピッチ4$部を添加した。
以下、実施例1と同様にして製品を得た。この時の焼成
収縮量は32%であった。かくして得られた製品の物性
および特性値は第2表に示す。〔実施例 3〕 平均粒径5ミクロンの生石油コークス5の部と平均粒径
12ミクロンの石油コークス5$部との配合物にコール
夕−ルピツチ56部を添加した。
以下、実施例1と同様にして製品を得た。この時の焼成
収縮量は35%であった。
かくして得られた製品の物性および特性値は第2表に示
す。(実施例 4〕 平均粒径5ミクロンの生石油コークス8の郡と平均粒径
44ミクロンの石油コークス2碇都との配合物にコール
タールピッチ磯部を添加した。
以下実施例1と同様にして製品を得た。この時の収縮量
は40%であった。かくして得られた製品の物性および
特性値は第2表に示す。〔実施例 5〕平均粒径15ミ
クロンの生石油コークス8$郭と平均粒隆斑ミクロンの
石油コークス2礎都との配合物に石油ピッチ(軟化点9
5℃)53部を添加した。
以下、実施例1と同様にして製品を得た。この時の孫成
収縮量は36%であった。かくして縛られた製品の物性
および特性値は第2表に示す。〔実施例 6〕 平均粒径6ミクロンの生石油コークス2$部、カーボン
ブラック1礎部、平均粒蓬斑ミクロンの石油コークス7
礎部との配合物にコールタールピッチ52部を添加した
以下、実施例1と同様にして製品を得た。この時の嫌成
収縮量は28%であった。かくして得られた製品の物性
および特性値は第2表に示す。〔実施例 7〕 平均粒径5ミクロンの生石油コークス2庇部と平均粒径
21ミクロンのピッチコークス7の部との配合物にコー
ルタールピッチ5碇部を添加した。
以下、実施例1と同機にして製品を得た。この時の焼成
収縮量は26%であった。かくして得られた製品の物性
および特性値は第2表に示す。
〔実施例 8〕 実施例1に従って配合、混練、成形、焼成処理を行なっ
たものを黒鉛化せずに取り出した。
得られた製品の物性および特性値は第2表に示す。第
2表以上の実施例からも明らかなように、本発明の生石
油コークスと蝦暁コークスとを主体とした宵材組成を使
用し、同時にラバープレスを用いて等方成形することに
より、放電加工性、機械加工性および摺敷特性などの実
用特性を大幅に改良することが可能となり、容易に高密
度且つ高強度の等方性特殊炭素材を製造することが出来
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平均粒径が15ミクロン以下の生石油コークスと平
    均粒径44がミクロン以下の■焼コークスとを主体とし
    た配合物に粘結剤を添加して混練し粉砕したものをラバ
    ープレスにより等方成形し、次いで常法により焼成し、
    さらに必要に応じて黒鉛化することを特徴とする等方性
    特殊炭素材の製造方法。
JP51067286A 1976-06-09 1976-06-09 等方性特殊炭素材の製造方法 Expired JPS6013962B2 (ja)

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JPS52150415A JPS52150415A (en) 1977-12-14
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JPS6034489B2 (ja) * 1979-09-05 1985-08-09 住友化学工業株式会社 高密度炭素成形体の製造法
JPS57205370A (en) * 1981-06-11 1982-12-16 Hitachi Maxell Carbon rod for dry battery
JPS57205371A (en) * 1981-06-11 1982-12-16 Hitachi Maxell Carbon rod for dry battery
JPS59184714A (ja) * 1983-04-06 1984-10-20 Hitachi Chem Co Ltd 電気比抵抗の異方性比が1.05以下の炭素材料の製造法
US4526834A (en) * 1983-12-19 1985-07-02 Union Carbide Corporation Nuclear graphite

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