JPS60136943A - 回転デイスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、回転ディスク装置に係り、特に回転ディスク
を固定するクランプ板における、駆動源からの振動絶縁
に好適な回転ディスク装置に関するものである。

〔発明の背景〕

まず、従来の一般的な磁気ディスク装置を、第１図およ
び第２図を参照して説明する。

第１図、第２図は、いずれも従来の磁気ディスク装置の
断面図である。

図において、１は複数個の回転ディスクに係る磁気ディ
スク（以下ディスクという）、２はスペーサ、３は回転
軸、４は１回転軸３に嵌着されたハブである。

複数のディスク１は、ハブ４の外周に、スペーサ２と交
互に積層されており、その最上段のディスク１の上には
、ディスクのゆるみを固定するためにクランプ板５Ａま
たは５Ｂが設けられている。

第１図は、クランプ板５Ａの中心と回転軸３をナツト６
で締めつけてディスク１を固定する、センタークランプ
式の構成である。このように構成すれば、クランプ板５
Ａは一体の剛構造としてディスク１を周方向に均等な力
で押えつけることができる。

しかし、実際には、回転時のディスク間の発熱を減少さ
せるために、クランプ板５Ａには図示しない風穴が数ケ
所設けられており、その結果、風穴の部分が柔構造とな
って、ディスク１を押えつける力が一様でなくなるとい
う欠点があった。

また、第２図は、クランプ板５Ｂとハブ４を複数のボル
ト７で固定する構成を示したものである。

一般にボルト締め付けによる力は、外周方向に向かって
約６０°の範囲にくさび形に広がるものである。したが
って、この範囲内ではディスク１を押える面圧は大きい
が、範囲の外では小さくなる。そのため、ディスク１を
押えつける力がディスク１の周方向で一様とならず、デ
ィスク１にうねり変形が生じてしまうという欠点があっ
た。

さらに、第１図、第２図の従来におけるクランプ板５Ａ
、５Ｂは、実動時に、図示しない駆動源から回転軸３お
よびハブ４に伝達された振動を。

そのままディスク１へ伝達してしまうため、情報の記録
、再生を行うためディスク面に空気膜浮上すべき磁気ヘ
ッド（図示せず）にディスクが接触し、ディスク面の損
傷や、ヘッドの損傷、いわゆるヘッドクラッシュなどの
事故を発生する原因となっていた。

〔発明の目的〕

本発明は、前述の従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、クランプ板によるディスクに対する押え
つけ面圧を一様化し、かつ、回転軸やハブからの振動を
絶縁することによって、磁気ヘッドの位置決め精度の向
上やヘッドクラッシュを防止できる回転ディスク装置を
提供することを、その目的としている。

〔発明の概要〕

本発明に係る回転ディスク装置の構成は、回転軸に嵌着
したハブの外周に、スペーサと交互に積み重ねた複数の
回転ディスクと、周縁で前記回転ディスクに当接し、中
央部でハブまたは回転軸に締着されて前記回転ディスク
を固定するクランプ板とを備えた回転ディスク装置にお
いて、前記クランプ板の周縁の回転ディスクに当接する
部分と、ハブまたはシャフトに締着される剛構造部分と
の間の円板状の部分を柔構造体とするようにしたもので
ある。

なお、本発明を開発した考え方を付記すると、次のとお
りである。

一般に振動が伝わっていく過程では、その途中に他より
も剛性の低い柔構造の部分があれば、振動はその部分に
吸収される。この事実に基づき、先の図に示したハブ４
、回転軸３とディスク１との間を著しく剛性を低下させ
ることにより、振動の絶縁を図ることを考えた。このと
き、ディスクが凹凸にうねるのを防ぐためにディスクを
押えつける力が円周方向に均一となるように注意しなけ
ればならない。

面圧を一様とするためには、ディスク１を押えつけるた
めのボルトやナツトの力が一方向にのみ集中するのでは
なく、広い範囲に伝達されるようにする必要がある。あ
る１点に集中荷重が加わったとき、その力は一様面上で
は約６０ｅの範囲に広がるが、この力の伝わる方向に何
らかの手段を施すことにより、力の流れを強制的に変化
させ。

より広範囲に力を伝達して面圧の一様化を図ろうと考え
たものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の各実施例を第３図ないし第６図を参照し
て説明する。

まず、第３図は、従来例および実施例におけるクランプ
板の面圧分布をあわせて示す。本発明の一実施例に係る
磁気ディスク装置に適用されるクランプ板の１／４を示
す正面図、第４図は、第′３図のクランプ板と磁気ディ
スクの一部を示す断面図である。

図において、５はクランプ板、５ａは、クランプ板５を
ハブにボルト締めするボルト締付は部、５ｂは、磁気デ
ィスク１面上に当接する周縁部、５ｃは、前記周縁部５
ｂと、ボルト締付は部５ａとの間の円板状の部分で板厚
を薄く形成した柔構遺体の部分である。８はボルト穴を
示している。

本実施例では、前記の柔構造体の部分５Ｃがあることに
よって、回転軸３やハブ４からの振動は吸収され、ディ
スク１との振動の絶縁を図ることができる。

また、本実施例において、板厚の薄い部分５Ｃよりも内
側の板厚の厚い部分１ボルトで固定しているが、このボ
ルト締付は部５ａは外側を柔構造で囲まれているために
一体の剛構造となり、あたかも多数のボルトで固定した
のと同様の作用が働き、ディスク１を一様な力で押えつ
ける効果がある。

第３図のクランプ板の外周部に示した面圧分布図によれ
ば、上記の実施例の効果が明らかである。

第３図において、破線りは、従来例の磁気ディスク装置
のクランプ板周縁部における面圧分布を示し、実線Ｍは
１本発明の一実施例に係る磁気ディスク装置の第３図の
クランプ板周縁部５ｂにおける面圧分布を示している。

横軸Ｘ、縦軸ｙ方向に、それぞれクランプ板５の外周を
０として分布状態を示す尺度となる数値を記しである。

線り。

Ｍはいずれも有限要素法による解析の結果を得たもので
ある。

第３図の実施例による面圧分布Ｍは、あきらかに従来例
による面圧分布りよりも一様な分布になっている。

二のように本実施例によれば、クランプ板５の周縁部５
ｂのディスク１に当接する部分と、ボルト締付は部５ａ
の剛構造部分との間に、板厚の薄い柔構造体の部分５ｃ
を形成したので、磁気ディスク装置の面圧を一様にする
ことが可能となり、ディスク１面の凹凸うねりが非常に
小さくなる。

また、駆動源から回転軸３、ハブ４を通して低酸される
振動を絶縁することができる。

これらにより、情報の読み書きを行う磁気ヘッド（図示
せず）が空気膜浮上している磁気ディスク装置では、磁
気ヘッドの安定した浮上特性が得られ、ヘッドクラッシ
ュの防止や磁気ヘッドの位置決め精度の向上を図ること
ができる。

次に、本発明の他の実施例を第５図を参照して、説明す
る。

第５図は、本発明の他の実施例に係る磁気ディスク装置
に適用されるクランプ板の１／４を示す正面図である。

図において、１０はクランプ板、１０ａはクランプ板１
０をハブにボルト締めするボルト締付は部、ｌＯｂは、
ディスク面上に当接する周縁部。

８はボルト孔、１１は多数の長穴である。

本例では、ボルト孔８の位置をクランプ板１０の半径方
向の幅の半分より内側にずらし、その外側に長穴１１を
多数開口している。これにより、長穴１１を設けた部分
は剛の面積が少なくなり、全体として柔構造になり、振
動を絶縁することができる。また、締め付は位置とディ
スクとの距離が、第２図の従来のものより長くなるため
、力の伝達される範囲が広がる。さらに、ボルトによる
締め付は力は長穴１１があるために自然の方向に流れる
ことができず、長穴１１を回避して流れ、力は分散され
て、より広範囲に伝わるために、ディスク面圧は一様に
近くなる。

次に、本発明のさらに他の実施例を第６図を参照して説
明する。

第６図は、本発明のさらに他の実施例に係る磁気ディス
ク装置に適用されるクランプ板の１／４を示す正面図で
ある。

第６図の例では、クランプ板１０′の周縁部１０′ｂと
ボルト締付は部１０′　ａとの間に、第５図に示した長
穴１１のかわりに、多数の丸孔１２を穿孔した柔構造体
を形成したものであり、丸孔１２のほかは第５図と同等
である。

本例では、前述の実施例と同様の効果が期待されるほか
、穴の加工が容易で製造コストが安価になるという利点
がある。

なお、前記の各実施例では、磁気ディスク装置の例を説
明したが、本発明は、磁気ディスク装置に限るものでな
く、同等の効果が期待される回転ディスク装置の範囲で
汎用的なものである。

たとえば、光デイスク装置においては、ディスク面の凹
凸うねりが小さくなると、受光ヘッドの運動を小さくで
きるので、外乱の少ない安定した情報読み出し状態を確
保することができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように１本発明によれば、クランプ板による
ディスクに対する押えつけ面圧を一様化し、かつ、回転
軸やハブからの振動を絶縁することによって、磁気ヘッ
ドの位置決め精度の向上やヘッドクラッシュを防止しう
る回転ディスク装置を提供するとかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の磁気ディスク装置の断面図、第２図は
、従来の他の磁気ディスク装置の断面図、第３図は、従
来例および実施例におけるクランプ板の面圧分布をあわ
せて示す、本発明の一実施例に係る磁気ディスク装置に
適用されるクランプ板の１７４を示す正面図、第４図は
、第３図のクランプ板と磁気ディスクの一部を示す断面
図、第５図は、本発明の他の実施例に係る磁気ディスク
装置に適用されるクランプ板の１７４を示す正面図。 第６図は、本発明のさらに他の実施例に係る磁気ディス
ク装置に適用されるクランプ板の１７４を示す正面図で
ある。 １・・・ディスク、２・・・スペーサ、３・・・回転軸
、４・・・ハブ、５，１０，１０’　・・・クランプ板
、５ａ。 １０　ａ　、　１０　’　ａ−ボルト締付は部、５ｂ、
１０ｂ。 １０′ｂ・・・周縁部、５Ｃ・・・板厚の薄い部分（柔
構造体の部分）、８・・・ボルト孔、１１・・・長穴、
１２・・・丸穴。 矛１　凹 第２関 第３目 才４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、回転軸に嵌着したハブの外周に、スペーサと交互に
   積み重ねた複数の回転ディスクと、周縁で前記回転ディ
   スクに当接し、中央部でハブまたは回転軸に締着されて
   前記回転ディスクを固定するクランプ板とを備えた回転
   ディスク装置において、前記クランプ板の周縁の回転デ
   ィスクに当接する部分と、ハブまたはシャフトに締着さ
   れる剛構造部分との間の円板状の部分を柔構造体とする
   ように構成したことを特徴とする回転ディスク装置。 ２、特許請求の範囲第１項記載のものにおいて、柔構造
   体を、板厚を薄く形成したものとしたものである回転デ
   ィスク装置。 ３、特許請求の範囲第１項記載のものにおいて、柔構造
   体を、多数の穴を開口したものとしたものである回転デ
   ィスク装置。