JPS60135547A - 歯科用金属材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は歯科用金属材料に関する。歯牙の窩洞修復用に
充填する歯科用金属材料として、従来よりアマルガムが
用いられている。これは液体のＨｇに金属粉末を混入、
練和するもので、金属粉末としては通常Ａｙ　＋　ｓｎ
　、　Ａｙ　＋　ＺｎまたはＡＪ＋Ｓｎ十Ｚｎ　等が用
いられている。

このアマルガムは上記した如（Ｈ９を用いるためにその
毒性が問題となり、常温においても蒸気となって毒性雰
囲気を作るために歯科医等に悪い影響を与え、さらに常
時歯牙に充填されている患者にも何らかの悪い影響があ
ることが考えられている。

しかし、このアマルガムは用法が容易であるために毒性
の心配があるにもかかわらず使用がつづけられているの
が現状である。しかし、ｌ−Ｉｇに代わる金属の研究も
進んでいる。既にＧａ単体やＧａの二元合金が研究され
ている。Ｑａは毒性が無く、融点が約３０℃であるため
にその融点を下げるためにＩｎを加えることにより約１
７℃に下げることができるが未だ使用するには融点が高
く作業性が良好でないもので広く使用されるには至って
いない。

本発明は毒性が無くしかも１５℃以下の融点を有する歯
科用金属材料を得ることを目的とし、Ｇａを含む三元合
金より成り、他の金属との親和性が良く、シかも各種金
属の添加により耐食性および機械的特性などが向上する
。歯科用金属材料としたことを特徴とする。

以下に本発明の詳細な説明する。

本発明はＧａ−Ｉｎ−８ｎの三元合金から成り、その配
合比を選ぶことによりその融点を決定するもので、Ｑａ
　５３Ｗ％、　Ｉｎ　２４Ｗ％、および５ｎ８Ｗ％とし
たところ融点は一３℃の合金となり鉄や鋼などの金属、
ガラスやアルミナ焼結板などのセラミックスおよび歯質
にすぐれたぬれ性を示した。

さらに種々実験の結果１ｎｌ〜４５　Ｗ％、　Ｓｎ　１
〜３０Ｗ％、残部Ｇａとすることにより１５℃以下の融
点の合金となることがわかった。

以上の三元合金による金属は、従来のＨｇと同様に使用
に際してこれを金属粉末と混合、練和して歯科用充填材
料として用いるものであるが、本金属は合金であるため
に、従来１（９が／Ｊ−１−８ｎ、　Ａ、９−４−Ｚｎ
またはに９　＋Ｓ　ｎ　−１−Ｚｎ等の二元以上の金属
粉末と混合していたのに対しこれらの金属粉末は勿論の
ことＡＪ、　ＳｎまたはＺｎの単体粉末でも充分に歯科
用金属として使用可能である。

一般にある温度における液体はその凝固点が低いほどそ
の液体が持つ内部エネルギーは大きい。

従って本発明１ｌ−ｉＧａ単体や、Ｇａ−Ｉｎ二元系に
比べてもある金属や合金に対する拡散速度は増大する。

また、本発明は三元系としたことにより表面張力を下げ
ることができ、他金属へのぬれ性を向−卜させ、さらに
多元系であるために他金属または合金−＼の拡散を増大
させることができる。

従って、歯科用金属粉末と練和し、充填固化させるに際
し、−ヒ記理由によりＱａ単体やＧａ−Ｉｎの二元系に
比べて非常にすぐれた歯科用金属として利用することが
できる。

以上の本発明によると、Ｇａ−Ｉｎ−８ｎの三元合金と
したことにより、歯質および他の金属に対してすぐれた
ぬれ性を有し、歯牙の窩洞充填に用いたときに歯質との
間に隙間が生ずることもなく、しかも融点が低いために
使用に際しても作業性は極めて良い。

また、生体反応における毒性は全く無く、歯科用金属と
して適するものであり、単に窩洞修復のみならず義歯の
修復および歯科用の鋳造金属床の修復に用いて有用であ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、金属粉末を混入、練和して用いる歯科用金属材料に
   おいて、Ｉｎ　１〜４５Ｗ％　、　Ｓｎ　１〜３０Ｗ％
   および残部をＧａとしたことにより１５℃以下の融点を
   持つ三元合金としたことを特徴とする歯科用金属材料。