JPS6013462Y2 - 口腔用バンド - Google Patents

口腔用バンド

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JPS6013462Y2
JPS6013462Y2 JP1981121546U JP12154681U JPS6013462Y2 JP S6013462 Y2 JPS6013462 Y2 JP S6013462Y2 JP 1981121546 U JP1981121546 U JP 1981121546U JP 12154681 U JP12154681 U JP 12154681U JP S6013462 Y2 JPS6013462 Y2 JP S6013462Y2
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JP
Japan
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water
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oral
band
absorbing
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JP1981121546U
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JPS5828621U (ja
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昌文 安斉
修一 浅野
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ライオン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、歯肉炎、口内炎等を治療したり、フッ素塗
布等を行なったり、或いは所定の患部を保護するなどの
ために口腔内粘膜や歯牙等に粘着して使用する口腔用バ
ンドに関する。
従来、ハイドロキシプロピルセルロース等のセルロース
系の高分子化合物をスポンジ状の多孔質膜貼着層とした
形態の口腔用バンド、或いは粘着性の高分子溶液を加熱
乾燥することにより得られる水溶性フィルム粘着層の片
面に水不溶性の高分子フィルムもしくはこれと類似のも
のをコーティング、支持した形態の口腔用バンドが知ら
れている。
これらバンドは、口腔内粘膜等の所用の患部に水分或い
は唾液の作用によって貼着して使用するものであるが、
この種の口腔用バンドは唾液により粘着層が容易に分散
させられてしまい、長時間に亘って患部に貼着、保持さ
れ難く、滞留性の点で問題がある。
また、水に溶けもしくは水でゲル化して粘着性を示す高
分子物質のスポンジ状層貼着層の一面に水不溶性もしく
は難溶性支持層を一体的に形成した口腔用バンドも知ら
れており、この口腔用バンドは使用時に前記スポンジ状
層を口腔内の患部に貼付すると口腔内の粘液が速やかに
スポンジ状層に浸透し、直ちに患部に密着すると共に、
上述したバンドと較べてスポンジ状層の分散が起り難く
、長時間に亘り強固に安定して患部に貼着されルモので
あるが、このタイプの口腔用バンドも唾液により徐々に
スポンジ状層が分散し粘着性の低下を示すため、唾液腺
付近に使用した場合に滞留時間が短かくなる場合がある
この考案は上記事情を改善するためになされたもので、
水に溶けもしくは水によりゲル化して粘着性を示す高分
子物質を主体として形成され、水分の吸収により口腔内
所定患部に貼着される貼着層の一面に吸水性高分子物質
を含むシートを積層することにより、この吸水性高分子
物質で唾液を吸収することによって粘着層の分散を防ぎ
、長時間に亘り強固に安定して患部に貼着保持される粘
着性と滞留性とに優れた口腔用バンドを提供することを
目的とする。
以下、この考案の一実施例につき図面を参照して説明す
る。
第1図はこの考案の一実施例に係る口腔用バンドを示す
もので、この口腔用バンド1は粘着層2の一面全面に吸
水性高分子物質を含むシート3を一体的に積層してなる
ものであり、全体として四角板状に形成されている。
前記貼着層2は水分の吸収により口腔内粘膜や歯牙等の
所定患部に貼着されるもので、水に溶けもしくは水によ
りゲル化して粘着性を示す高分子物質を主体として形成
されている。
この場合、粘着層2は非スポンジ状に形成してもスポン
ジ状に形成してもよいが、唾液を容易に浸透させ、口腔
内患部に対する強い粘着が得られる点でスポンジ状に形
成することが好適である。
前記貼着層2の主体となる高分子物質としては、水に溶
解もしくは水でゲル化して粘着性を示すものであればい
ずれのものでもよく、天然高分子物質、半合成高分子物
質、合成高分子物質等の別を問わす用いることができ、
具体的には実開昭55−92334号明細書等に記載の
高分子物質が使用し得る。
即ち、天然高分子物質としては、アラビアガム、トラガ
ントガム、ローカストビーンズガム、グアーガム、寒天
、カラゲナン、アルギン酸ナトリウム、デキストリン、
デキストラン、アミロース等が使用され、半合成高分子
物質としてはセルロース系高分子物質が主として用いら
れ、水溶性セルロースエーテル例えばメチルセルロース
、エチルセルロース、ヒドロキシル化されたアルキルセ
ルロースエーテル、アルカリ金属カルボキシメチルセル
ロース、アルカリ金属セルロース硫酸塩等が使用される
また、合成高分子物質としては、親水性ポリビニル化合
物、例えばポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンと
アクリル酸エチル、スチレン、酢酸ビニル、及び他の共
重合し得る単量体との水溶性共重合体、ポリビニルアル
コール、部分的に加水分解されたポリビニルアセテート
または酢酸ビニルと共重合し得る単量体例えばアクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸またはそれらのエステル
との共重合体、酢酸アリル、メチルビニルエーテルとマ
レイン酸無水物トの共重合体、ポリビニルスルホネート
例えばポリビニルスルホン酸、ポリイタコン酸、ポリビ
ニルカルボキシアミド例えばポリアクリルアミド、スチ
レンとマレイン酸無水物との共重合体、エチレンとマレ
イン酸無水物との共重合体、アクリルアミドとアクリル
酸との共重合体等が使用される。
なお、これらの高分子物質は単独で用いても2種以上を
混合して用いても良い。
前記高分子物質により貼着層2を形成する方法としては
、例えば前記高分子物質の溶液を加熱乾燥(特に貼着層
2を非スポンジ状に形成する場合)或いは凍結乾燥(特
に貼着層2をスポンジ状に形成する場合)する方法が採
用される。
即ち、水に前記水溶性もしくは水でゲル化する高分子物
質を加えて溶解もしくはゲル化させ、これをシート状に
形成し、乾燥する。
この場合、前記高分子物質溶液に気泡をまき込むように
激しく混合攪拌し、シート状に形成した後、これを凍結
乾燥することにより、スポンジ状粘着層が形成される。
なお、前記粘着層2の形成にあたり、所望によりフッ素
化合物や酵素、酢酸ヒドロコルチゾン、p−アミ7安息
香酸エチル等の薬物を前記水溶性もしくは氷でゲル化す
る高分子物質に添加し、また膜の物性を改良するために
活性剤、多価アルコール等を添加することができる。
また、前記吸水性高分子物質を含むシート3に用い得る
吸水性高分子物質としては、デンプンアクリル酸アクリ
ル酸ナトリウムグラフト共重合体、デンプンアクリロニ
トリルグラフト共重合体、デンプンアクリルアミドアク
リル酸ナトリウム共重合体、交差結合ナトリウムカルボ
キシメチルセルロース、アクリル酸エステル重合体、ア
クリル酸重合体ナトリウム等があり、これらは単独で用
いても2種以上を混合して用いてもよい。
また、吸水性高分子物質として、アクリロニトリル系繊
維の一部(表面)加水分解物も好適に用いることができ
る。
この場合、吸水性高分子物質を含むシート2は、不織布
又は繊維状の吸水性高分子物質を用いてシート状に形成
し、吸水性高分子物質のみから構成してもよく、吸水性
高分子物質を非スポンジ状又はスポンジ状の高分子シー
ト、繊維や不織布シート等に分散させることによって構
成することもできる。
なおこの場合、吸水性高分子物質のシート3への分散量
は20〜99.5重量%が望ましい。
第2図は本考案の他の実施例を示すもので、この実施例
は吸水性高分子物質を含むシート3の上に吸水性高分子
物質を含まない水不溶性もしくは難溶性の支持層4を一
体的に積層しであるもので、この場合水不溶性もしくは
難溶性の支持層4は、天然高分子膜、半合成高分子膜、
合成高分子膜、紙、織布、不織布、金属箔、またはこれ
らの複合体のような膜状物により、その厚さが0.00
5〜0,5ra 、特に0.01〜0.1mmの範囲に
形成される。
なお、この支持層4は非スポンジ状であってもスポンジ
状であってもよい。
このようにシート3の上に支持層4を形成した場合、貼
着層2とシート3を支持層4で保護することになり、滞
留性を更に向上させることができる。
上記構成の口腔用バンド1は、貼着層2に薬物を配合せ
ずに例えばサージカルパックとして使用し得、また上述
したように貼着層2中に必要により各種の薬物を配合し
て歯槽膿漏、歯肉炎、智歯周囲炎、口内炎、口唇炎等の
治療に、或いは歯牙に対するフッ素塗布用等に使用する
ことができるもので、バンド1の貼着層2を水で濡らし
又はそのまま所定の患部に貼布すると、水分、唾液の作
用て貼着層2を構成する水に溶けもしくは水によりゲル
化する粘着性を有する高分子物質が粘着性を滞びてその
患部に密着するものである。
この場合、このバンド1は前記貼着層2の一面に吸水性
高分子を含むシート3を積層しであるので、過剰の唾液
による貼着層2の分散が起りにくく、長時間に亘り安定
してこの患部に強固に付着した状態で存する。
従って、前記貼着層2中に薬物が添加されている場合、
その薬効が十分に持続する。
また、このようにバンド1が患部に長時間安定して強固
に付着するので、患部に確実に保持され、有効成分の吸
収性の向上、薬効の持続化が計られると共に、痛みの緩
和、特に異物が患部に直接触れることにより生じる痛み
が防止され、治療上好都合であり、特にこのバンド1は
過剰の唾液を吸水性高分子物質によって吸収するよう構
成されているため、唾液腺付近で非常に有効に使用でき
る。
以上説明したように、この考案の口腔用バンドは、水に
溶けもしくは水によりゲル化して粘着性を示す高分子物
質を主体として形成され水分の吸収により口腔内所定患
部に貼着される貼着層の一面に吸水性高分子物質を含む
シートを積層するよう構成したことにより、唾液をよく
吸収し、粘着層が分散されにくく、長時間に亘り強固に
安定して患部に粘着保持され、特に唾液腺付近に使用し
た場合に滞留性が非常に良好である。
即ち、吸水性高分子物質は一般に自重の50〜100o
@の水を吸収するため、これを用いることによって従来
の口腔用バンドに較べて格段に大きな唾液の吸収力をも
ち、このため貼着層が唾液によって分散されにくく、滞
留性が格段に優れた口腔用バンドを得ることができるも
のである。
次に、本考案バンドの具体例を示す。
〔具体例 1〕 下記組成の貼着層と吸水性高分子物質層とからなる第1
図に示す如き口腔用バンドを作成した。
貼着層 カルボキシメチルセルロース 5重j1%ナト
リウム ヒドロキシプロピル 90〃セルロー
ス ポリビニルアルコール 5 〃ioo、
o tt 上記成分を混合し、その用重量部を精製水9唾量部に加
えて均一に混合、ゲル化し、更に空気を吹込んで泡状と
したものを平滑な水平面に膜状に展伸し、これを凍結乾
燥して厚さ約0.7rIr!nのスポンジ状の貼着層を
形成した。
吸水性高分子物質層 次に、この貼着層の一面にアクリル酸デンプングラフト
重合体2唾量部をエタノール8唾量部に分散した分散液
を均一に噴霧し、エタノールを揮発させて厚さ約0.0
41rgfLの吸水性高分子物質層を形成した。
これを40mX12−の長方形に裁断し、口腔用バンド
を得た。
このバンドは、使用に際しては、はさみ等により例えば
1−×1−に切り出して小片とし、口腔内所用部位に貼
付する。
また、直径8〜10mm程度の円形状小片に切り出して
使用することもできる。
なお、薬物を適用する場合、このバンドの貼着層に薬液
を浸み込ませて使用することができる。
この場合、上述した貼着層の形成の時に適用すべき薬物
を上記成分と混合し、薬物が分散含有された貼着層を形
成することができ、これによりそのまま口腔内所用部位
に貼付するだけで薬物を適用することができる。
〔具体例 2〕 具体例1の口腔用バンドにおいて、その吸水性高分子物
質層上にエチルセルロース(置換度2.2) 95重量
%とヒマシ油(柔軟性付与剤)5重量%とからなる混合
物2唾量部をエタノール8唾量部に分散した分散液を均
一に噴霧し、エタノールを揮散させて、厚さ約0.05
咽の支持層を形威し、第2図に示す如き口腔用バンドを
作成した。
上述した口腔用バンドは、唾液をよく吸収し、貼着層が
分散されにくく、長時間に亘り強固に安定して患部に貼
着保持されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本考案の一実施例を示す
斜視図である。 1・・・・・・口腔用バンド、2・・・・・・貼着層、
3・・・・・・吸水性高分子物質を含むシート、4・・
・・・・支持層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 水に溶けもしくは水によりゲル化して粘着性を示す
    高分子物質を主体として形成され、水分の吸収により口
    腔内所定患部に貼着される貼着層の一面に吸水性高分子
    物質を含むシートを積層してなることを特徴とする口腔
    用バンド。 2 吸水性高分子物質を含むシートの上に吸水性高分子
    物質を含まない水不溶性もしくは難溶性の支持層を積層
    した実用新案登録請求の範囲第1項記載の口腔用バンド
    。 3 貼着層がスポンジ状に形成されてなる実用新案登録
    請求の範囲第1項又は第2項記載の口腔用バンド。
JP1981121546U 1981-08-17 1981-08-17 口腔用バンド Expired JPS6013462Y2 (ja)

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JPS5828621U JPS5828621U (ja) 1983-02-24
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