JPS6013450Y2 - 口腔洗浄器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はポンプの吐出管と圧力調整器の導入側筒部と
の間の接続構造を改善した口腔洗浄器に関するものであ
る。

従来、口腔洗浄器において、ポンプ本体から突設された
吐出管はシャーシとしての基板の一側面から他側面側に
突出され、その突出部には圧力調整器の導入側筒部が接
続されている。

しかし、この構造では、上記圧力調整器が基板の他側面
から大きく突出するため、組み立て作業時に不用意に工
具などを圧力調整器に衝突させ、上記吐出管を折損させ
ることがある。

この考案は圧力調整器の基板からの突出高さを低く設定
して、この圧力調整器が接続されたポンプの吐出管の折
損を防止できる口腔洗浄器を提供することを目的とする
。

以下、この考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図において、１０はベースであり、このベース１０
上にはノズルカバー１１を一体形成した本体ケース１２
が固定されている。

１３は本体ケース１２上に載置された洗浄水容器である
。

上記本体ケース１２内には、その上壁部１４から垂設さ
れた複数の吊棒１５により、シャーシとしての基板１６
が水平状に吊持されている。

基板１６の上部にはモータ１７が、下部にはダイヤプラ
ム式の往復ポンプ１８がそれぞれ支持されている。

モータ軸１９は基板１６下に突出し、その突出部には駆
動歯車２０が設けられている。

２１は駆動歯車２０にかみ合って、その支軸２２を上記
基板１６に固定した被動歯車であり、この被動歯車２１
には偏心内輪２３が一体形成されている。

偏心内輪２３が回転すると、偏心外輪２４に一体形成さ
れた偏心連結棒２５が矢印２６方向へ往復駆動する。

第２図のように、ポンプ本体２７の一側部にはポンプ室
２８が形成され、他端部には吸入管２９が嵌着されてい
る。

吸入管２９の内端部に配置された弁座部材３０にはばね
３１により吸入弁３２が圧着している。

ポンプ本体２７には、さらに吐出管３３と戻し管３４と
が一体形成されている。

吐出管３３および戻し管３４の先端部は基板１６に形成
された透孔３５および３６を通して基板１６上に突出さ
れている。

吐出管３３の外周部にはその上方から圧力調整器３７の
導入側筒部３８が基板１６の透孔３５内に位置して嵌着
されている。

上記導入側筒部３８はその内周面に形成された係合Ｒ３
８ａに吐出管３３の外周部に形成された突部３９が係止
されることにより抜は止めされ、また他方の突部４０に
より回り止めされている。

上記係合溝３８ａと突部３９とは、筒部３８を吐出管３
３に嵌め込み操作するだけで係止されるため、圧力調整
器３７の導入筒部３８が透孔３５内に位置しても結合は
容易に行なえる。

第３図のように、圧力調整器３７の側方へ突出された筒
部４１には、本体ケース１２の外側から操作されるつま
み４２をもった回転部材４３が螺着されている。

また、上記筒部４１の反対側に設けられた筒部４４には
、上記回転部材４３の中央部に設けられた操作杆４５に
よりばね４６に抗して開放される弁体４７が配置されて
いる。

後者の筒部４４は上記戻し管３４とチューブ４８により
接続されている。

第２図のように、ポンプ室２８の一側開口部はダイヤフ
ラム４９により閉塞され、ダイヤフラム４９の中央部に
は上記偏心連結棒２５の先端部が連結されている。

ダイヤフラム４９が偏心連結棒２５により矢印２６方向
へ往復駆動すると、ポンプ室２８の容積が増減して、吸
入弁３２が開閉する。

すなわち、洗浄水容器１３内の洗浄水が吸入管２９、吐
出管３３、圧力調整器３７の導出側筒部５０を経て、洗
浄用ハンドノズル（図示せず）から間欠的に噴射される
。

このとき、つまみ４２を回転して、回転部材４３を矢印
５１方向へ進めると、弁体４７が開らき、弁体４７の開
度に応じて、吐出管３３からチューブ４８、戻し管３４
を通って吸入管２９に洗浄水が帰還する。

また、図示を省略した上記ハンドノズルのコックが閉め
られると、吐出管３３内の圧力増加によって弁体４７が
全開し、ポンプ室２８から吐出管３３に圧送された洗浄
水の全量が吸入管２９に帰還する。

なお、第４図のように、ポンプ本体２７は両側部に突設
された翼片５２，５２において、基板１６に設けられた
樹脂突片５３，５３にねじ部材５４．５４により固定さ
れている。

上記構成では、圧力調整器３７の導入側筒部３８は基板
１６の透孔３５内に位置して吐出管３３に嵌着されてい
るから、透孔３５内に位置しない場合に比較して、圧力
調整器３７の基板１６からの突出高さが低くなり、吐出
管３３の強度が向上する形となる。

したがって、組み立て作業中、圧力調整器３７に工具な
どを不測に衝突させても、吐出管３３を折損することが
ない。

以上のように、この考案によれば、圧力調整器の基板か
らの突出高さを低くして、この圧力調整器が接続された
ポンプの吐出管の折損を防止し得る口腔洗浄器を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例にかかる口腔洗浄器の一部切
欠正面図、第２図はポンプの断面図、第３図は第２図の
３−３線断面図、第４図は第２図の４−４線断面図であ
る。 １６・・・・・・基板、２７・・・・・・ポンプ本体、
３３・・・・・・吐出管、３５・・・・・・透孔、３７
・・・・・・圧力調整器、３８・・・・・・導入側筒部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポンプ本体２７を基板１６の一側面に固定し、上記ポン
   プ本体２７の吐出管３３を基板１６の透孔３５を通して
   他側面へ突出させ、圧力調整器３７の導入側筒部３８を
   上記基板１６の他側面側から上記透孔３５内に位置して
   上記吐出管３３に嵌着したことを特徴とする口腔洗浄器
   。