JPS6013051Y2 - 自走式レコ−ドクリ−ナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はクリーナ本体の下面に形成されたスピンドル
嵌入孔にターンテーブルのスピンドルを嵌入してこのス
ピンドルを中心にレコード盤上を走行させる自走式レコ
ードクリーナの改良に関するものである。

従来のレコードクリーナでは片手でレコード盤を把持し
なければならないから、レコード盤に手あかかついたり
、不用意に落下させて破損させるおそれがある。

また清掃の途中でレコード盤の把持位置を変えながら全
周をふくため、ふきむらが生じ易い。

このため、すでにレコードプレーヤのターンテーブルの
スピンドルにクリーナ本体の一端部を回転自在に枢着し
てスピンドルを中心にレコード盤上を走行させながらク
リーナ本体に支承されているロールブラシでレコード盤
上の塵埃を集収させるようにしたものが提案されている
。

ところが、上記構成のものは、スピンドル嵌入孔がクリ
ーナ本体の下面に形成されているため、レコード盤上に
クリーナを載置する際、使用者は上記スピンドル嵌入孔
にスピンドルの先端を対応させにくく、慎重に取り扱わ
ないと、レコード盤を傷つけるおそれがある。

したがって、この考案はクリーナ本体の下面に回動自在
にスピンドル嵌入ガイド装置を設けることにより、クリ
ーナ本体の下面のスピンドル嵌入孔にスピンドルを容易
に嵌入でき、クリーナの載置時にレコード盤の損傷を未
然に、かつ確実に防止し得る自走式レコードクリーナを
提供しようとすることを目的としている。

以下、この考案の一実施例を図面にしたがって説明する
。

第１図において、１は合成樹脂などからなる長筒形のク
リーナ本体、２はレコード盤３を載置するターンテーブ
ルで、スピンドル４を有スる。

５は上記クリーナ本体１に形成されて上記スピンドル４
に嵌合されるスピンドル嵌入孔、６は上記クリーナ本体
１に回転自在に支承されたロールブラシ、７は走行用の
動輪である。

上記クリーナ本体１内には電源電池８やモータ９などが
収納されており、上記ロールブラシ６や動輪７に対して
、たとえば第２図に示すような駆動機構が採られている
。

第２図において、１０はモータ９の回転軸１１に固定さ
れた原動プーリで、この原動プーリ１０は上記ロールブ
ラシ６の回転軸１２に固定された従動プーリ１３に対し
てベルト１４を介して連結されている。

１５はクリーナ本体１に支承され、かつベルト１６によ
り上記回転軸１２によって駆動される減速プーリであり
、この減速プーリ１５には歯車１７が一体に形成されて
いる。

上記回転軸１２に嵌挿された動輪７には上記歯車１７に
噛合する歯車１８が固定されている。

１９はスリップ防止用の弾性リングである。

上記クリーナ本体１の下面１ａには第３図のようにスピ
ンドル嵌入ガイド装置１９が設けられている。

このガイド装置１９は、上記クリーナ本体１の下面１ａ
にヒンジピン２０で回動自在に枢支されて、格納位置で
上記スピンドル嵌入孔５に対設するプレート状のガイド
基体２１と、このガイド基体２１の自由端部に形成され
て、ガイド基体２１の開放位置で挿入させたスピンドル
４の先端を、ガイド基体２１の格納位置で上記スピンド
ル嵌入孔５に導入させる孔部２２とからなる。

２３はクリーナ本体１の下面１ａに形成されたガイド基
体２１の格納用凹所、２４はすり割部であり、ヒンジピ
ン２０を上記凹所２３の内壁の軸孔２５に枢支させた際
にガイド基体２１の搏みを吸収させるためである。

２６は上記凹所２３に形成されてガイド基体２１の格納
位置で上記すり割部に嵌合する変形防止用のリブである
。

上記構成において、使用者はクリーナ本体１を持ち上げ
ることにより、上記ガイド基体２１を自重で開放させる
。

この状態で、まず上記ガイド基体２１の孔部２２に対し
てスピンドル４の先端を挿入させ、ついで第３固自矢印
方向へクリーナ本体１を回動させてレコード盤３上に載
置すれば、これにともなって上記ガイド基体２１が格納
位置に変位して上記孔部２２がスピンドル嵌入孔５と対
応することになり、このためスピンドル嵌入孔５が見え
なくともスピンドル４を自動的に上記スピンドル嵌入孔
５内に嵌入させることができ、レコード盤３を傷めるこ
とはない。

上記レコード盤３上にクリーナを第４図のようにセット
した状態で、電源スィッチ２７を投入操作すればモータ
９が起動するから、動輪７の回転でクリーナ本体１が上
記スピンドル４を中心にレコード盤３上をたとえば矢印
Ａ方向へ走行するとトモに、ロールブラシ６の動輪７と
は逆方向の回転でレコード盤３上の塵埃が弾ね上げられ
て図示しない集塵室内に集取される。

第５図は他の実施例を示し、上記ガイド基体２１の基端
をクリーナ本体１における走行方向（矢印ａ方向）前方
側の端部に枢支させたもので、この場合は上記ガイド基
体２１の孔部２２にスピンドル４を挿入させてレコード
盤３上を走行させ始めると同時にガイド基体２１が自動
的に格納位置に回動変位する。

ところで、上記各実施例ではガイド基体２１をクリーナ
本体１の下面１ａに対して対向方向から格納するように
したものであるが、第６図のように上記ガイド基体２１
を水平面内で回動するように枢支してもよい。

また、上記実施例のガイド装置１９はガイド基体２１を
プレートで構成したものであるが、第７図のように線ば
ね７１を用いて孔部７２ができるように折曲形成したも
のであってもよい。

以上のように、この考案はクリーナ本体の下面に回動自
在なガイド基体に孔部を設けて、この孔部にスピンドル
を挿入してガイド基体をクリーナ本体の下面に格納させ
れば自動的にスピンドルをスピンドル嵌入孔に嵌入でき
、レコード盤を傷めたりすることもなく容易にレコード
盤上にセットできる便利な自走式レコードクリーナを提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る自走式レコードクリーナの一例
を示す側面図、第２図は同クリーナの駆動機構を示す平
面図、第３図は同クリーナの要部を示す斜視図、第４図
はクリーナの使用状態の平面図、第５図〜第７図は要部
の変形例を示すクリーナの斜視図である。 １・・・・・・クリーナ本体、１ａ・・・・・・下面、
２・・・・・・ターンテーブル、３・・・・・・レコー
ド盤、４・・・・・・スピンドル、５・間・スピンドル
嵌入Ｌ ６・・・・・山−ルブラシ、７・・・・・・動
輪、１９・間・スピンドル嵌入ガイド装置、２１．７１
・・曲ガイド基体、２２．７２・・・・・・孔部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クリーナ本体１の下面１ａに形成されたスピンドル嵌入
   孔５にターンテーブル２のスピンドル４を枢着してこの
   スピンドル４を中心にレコード盤３上を走行しながら、
   上記クリーナ本体１に支承されたロールブラシ６で上記
   レコード盤３上の塵埃を集収する自走式レコードクリー
   ナであって、上記クリーナ本体１の下面１ａに回動自在
   に枢支されて格納位置で上記スピンドル嵌入孔５に対設
   するガイド基体２１．７１と、このガイド基体２１．７
   １の自由端部に形成されて上記ガイド基体２１の開放位
   置で挿入させたスピンドル４の先端を、ガイド基体２１
   ．７１の格納位置でスピンドル嵌入孔５に導入させる孔
   部２２，７２とからなるスピンドル嵌入ガイド装置１９
   を具備させた自走式レコードクリーナ。