JPS6013049B2 - 熱延鋼板コイルの冷却法 - Google Patents

熱延鋼板コイルの冷却法

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JPS6013049B2
JPS6013049B2 JP3332478A JP3332478A JPS6013049B2 JP S6013049 B2 JPS6013049 B2 JP S6013049B2 JP 3332478 A JP3332478 A JP 3332478A JP 3332478 A JP3332478 A JP 3332478A JP S6013049 B2 JPS6013049 B2 JP S6013049B2
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JP
Japan
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coil
hot
rolled steel
temperature
heat insulating
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JP3332478A
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弘 武智
規正 上原
登志男 広川
光延 阿部
輝彦 西村
義史 忠重
徳俊 木村
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は均一な機械的性質を有する加工性の優れた熱延
鋼板コイルを製造するためのコイル冷却法に関するもの
である。
熱延鋼帯コイルおよびそれを素材とする冷延鋼板を製造
するに当っては、鋼スラブ(鋼片)を熱延後、所定の捲
取り温度で熱延鋼板コイルに捲取りそのまま大気中で放
冷するのが現状の標準的な工程となっている。
この場合捲取り温度が鋼帯の長さ方向にわたって均一に
なるよう調整されていたとしてもコイル捲取後室温近く
まで冷却する際の熱履歴は鋼帯長さ方向に沿って不均一
となる。
熱延鋼板コイルに捲取り後のゆるやかな放冷中において
は結晶粒の成長、AそN、MnSあるいは鉄炭化物など
の析出、粗大化が進行するので、熱延鋼板およびそれを
素材とする冷延鋼板は欧質化し加工性が向上する。これ
らの効効果を更に助長するため、熱延鋼板コイルを高温
で捲取る新技術は例えば特公昭50−811でも述べら
れている。
しかしながらこの技術は前述のような熱履歴の不均一性
があるため、製品の機械的特性もまた不均一となる。す
なわち熱延鋼板コイルの外周部、内周部に当る位置では
捲取り後の冷却が遠いため、結晶粒の成長、A〆NやM
nSあるいは鉄炭化物の析出、粗大化が遅れ、その位置
だけは部分的に硬質となり、加工性が劣る事になる。こ
れは歩蟹良く、所要特性をもつ鋼板を製造し需要家に均
質な製品を供給するという観点からは特に好ましくない
点である。本発明はこのような従釆技術の欠点を除去す
るためのものであり、本発明の要旨は600℃以上の温
度領域で捲取られた熱延コイルに保温カバーを被せて、
該コイルを捲取り後60000以上の温度ですくなくと
も5分以上の保定を終ったのち冷却することを特徴とす
る熱延鋼板コイルの冷却法である。以下本発明について
詳細に説明する。
加工性の優れた熱延鋼板コイルおよびそれを素材とする
冷却鋼板コイルを製造するに当って熱延捲取りを高温で
行ない、その後のゆるやかな放冷中にAとN、MnS、
鉄炭化物などの析出粗大化を促進させる事が極めて有効
である。
A夕+N→AそN、Mn+S→MnS,などの反応を充
分に進行させるには熱延捲取り温度は60000以上で
なければならない。A夕やMnは低温では拡散速度が遅
いので600℃未満の低温捲取りではその後ゆるやかに
冷却してもAクNやMnS、あるいは鉄炭化物の析出粗
大化は充分には進行しなに。60000の高温捲取りの
あとでも大気中でそのまま放袷するとコイル内外周部は
大気に直接触れているため温度の低下が速く、その部分
だけA〆N、MnS、鉄炭化物の析出粗大化が不充分と
なる。
上記のような現象を防止するためコイル放冷中における
保温装置の必要性が生じる。本発明法は保温カバー内に
加熱装置を有するものを設けてコイル内外周部の熱履歴
をコイル内部と同一にしつつ冷却するものである。
この場合コイルをただ単に加熱するだけでなく次に述べ
るように特定のコイル温度領域を加熱保温してから冷却
することが好ましい。まずコイルに捲取ってからコイル
の温度があまり下がらない600℃以上の領域で素早く
加熱装置をセットすればコイル表面からの放散熱量又は
それにプラス若干の熱量を短時間、すくなくとも5分以
上得る事により、その後加熱装置を取除いた後の冷却速
度には関係なく本発明法の効果が充分発揮出来る。この
加熱装置をセットしてA〆N、MnS、あるいは鉄炭化
物の析出粗大化を促進させるのに必要な温度と時間はコ
イル外周部温度Ta(00)が600ooで略5分確保
すればよい。
AそやMnは温度が高い程、拡散速度が大となるので温
度は600℃以上であっても何等問題なく、また時間は
5分以上であっても上記析出促進効果を阻害する事はな
い。このような保温カバーの使用技術を適用すれば単に
均一な機械的性質を有する加工性の優れた熱延鋼板ばか
りでなくこれを冷延し隣鈍して均一な機械的性質を有す
る加工性の優れた冷延鋼板を得る事も可能であり更には
亜鉛メッキなどの表面処理を行なって本発明の効果は携
われない。
次に本発明における保温カバーを使用する冷却方法の実
施態様例について説明する。
第1図に示す保温カバーはコイルに上から被せるだけの
ものであり第2図に示す例は上記保温カバー内に加熱装
置を設けたものである。なお第3図は第2図の平面図を
示す。図中1は保温カバーの天井、2は外板、3は断熱
材、4はフック、5はささえ棒、6はコイル、7は燃料
供給用パイプ、8は燃焼ノズル、そ,はコイル内径、夕
2はコイル外径である。第1図に示す保温カバーは外板
2に断熱材3を施こし、カバーの中央部には、コイル内
径に入る位置にごさえ棒5を設ける。
外板2および断熱材3の材質又は厚みを変える事により
任意の冷却速度を得る。ささえ榛5はコイルを移動する
コンペアー上で本カバーを使用する場合コイルからカバ
ーが落下するのを防止する。本カバーはコンベア上で使
用してもよく、あるいはフロア一に置いた後でもよい。
コイルをフロア一に置く場合はコイルを段積みにしても
よい。また図に示したよううな保温カバーではなく、B
OX燐鈍のアウターカバー、インナーカバーであっても
、所定の冷却速度が得られればそれでも良い。
第2図に示す保温カバーは外板2に断熱材3を施こしカ
バーの内側に燃料供給用パイプ7を設置したものである
パイプ7はコイルの内径、外径の側面を加熱するもので
パイプ7には燃料(例えばCOG)を燃焼するための適
当な燃焼ノズル8を設ける。コイルの熱放散はコイル端
面(コイル中方向のエッジ側)より側面の方が大きいた
め、コイル内径、外径部を加熱する。
また設備的にはパイプだけで加熱する簡単なものでもよ
いが鋼板、断熱材を設けた方が熱効率が良いのは言うま
でもない。実施例 15種類の極軟鋼スラブを用いそれ
ぞれ3.2側に熱延後捲取温度735℃でコイルに捲取
った。
その後コイル外周部の温度を記録しながら第1表に示す
条件で第2図に示す加熱装置付保温カバーをセットし、
コイル全体が室温まで冷却した後コイルをほどいてコイ
ル最外周部とコイル中央部とに相当する位贋から引叢り
試験片を採取し降伏点(YP)を測定した。第1表 保温カバーを使用しない場合(M.1)ではコイル外周
部が捲取り後急冷されるためYPがコイル中央部に比べ
7k9/肋2程度も高く加工性は箸るしく低下する。
これに対し本発明の条件を満足する場合、すなわち60
000以上で5分以上操安したものM.2,3はコイル
内位置によるYP差は0.5kg/側2程度となりほぼ
均一な機械的性質が得られた。なお加熱装置付保温カバ
ーを用いた場合でもコイル外周部温度が60030禾満
のもの(地.4)及び60000以上の時間が5分未満
のもの(舷.3)ではコイル外周部のYPが高くなるの
でこれらの条件を考慮して作業することが望ましい。実
施例 2 鋼成分C:0.038〜0.056%、Mn:0.18
〜0.25%、P:0.015〜0.019%S:0.
016〜0.021%、T・Aそ:0.023〜0.0
48よりなるアルルミキルド鋼スラブ4本を用意し、い
ずれも3.2側に熱延後捲取温度750℃で捲取り(コ
イル単重21トン)一方は保温カバーをセットせず大気
中で放冷し、他方は捲取後3.08分経過してから第2
図に示した加熱装置付保温カバーをセットし、コイル外
周部の温度Ta(00)を測定しながらTaが610q
Cで6.5分間加熱した後加熱装置を取除き、そのまま
室温までコイルを冷却した。
この熱蔓匡鋼帯を酸洗後72%の圧下率で冷冷延し、8
30℃×1分の連続燐鎚を行つた。このようにして得ら
れた冷延鋼帯コイルをほどし、て各位層より引張り試験
片を採取し、ランクフオード値(r値)を測定した。
その結果を第4図に示す。保温カバーを用いない場合は
熱延コイル外周部、内周部相当位置ではr値が著しく低
いが本発明に従って加熱装置付保温カバーを用いた場合
は熱延コイル外周部相当位置でもr値は高く従って製品
コイル内が均一でしかも高r値が得られ、深絞り性の優
れた製品が得られた。
以上実施例についても述べたように本発明法は熱延鋼板
として出荷されるもの‘まかりでな〈冷延鋼板(メッキ
鋼板を含む)にも適用できる。
冷延鋼板でも連続競錨に用いるアルミキルド鋼に適用し
た場合その効果は大であり、また本発明の方法を採用し
た場合コイル外周部と中央部のYP偏差(△YP)を2
.0k9/肌2以下におさえることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本発明法に用いる保温カ
バーの実施例を示すもので、第1図はコイル全体を包囲
する保温カバーを示す説明図、第2図は保温カバー内に
加熱装置を設けた例を示す説明図、第3図は第2図の平
面図、第4図は実施例2の試験データを示す図である。 1…保温ガバーの天井、2…外板、3…断熱材、4…フ
ック、5…ささえ棒、6…コイル、7・・・燃料供給用
パイプ、8・・・燃焼ノズル。鰭1図第2図 第3図 籍4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 600℃以上の温度領域で捲取られた熱延コイルに
    保温カバーを被せて、該コイルを捲取り後600℃以上
    の温度ですくなくとも5分以上の保定を終ってのち冷却
    することを特徴とする熱延鋼板コイルの冷却法。
JP3332478A 1978-03-23 1978-03-23 熱延鋼板コイルの冷却法 Expired JPS6013049B2 (ja)

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JPS54124809A JPS54124809A (en) 1979-09-28
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JPH03850U (ja) * 1989-05-26 1991-01-08

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